読書の秋に手に取った、処世術の本
ジョルノさんは、涼しくなってきた秋の空気について話すところからこの回を始めます。昼はまだ暑い日もあるものの、今はロンT1枚くらいがちょうどよく、日が落ちると羽織るものが欲しくなる季節だといいます。
読書の秋ということで、ジョルノさんは紙の本を1冊読み進めています。きっかけは、ポッドキャストラブ福岡 ── 福岡を拠点にしたポッドキャスト関連の取り組み。番組内ではコテンラジオの樋口さんが発起人として紹介されていますの発起人でありコテンラジオのパーソナリティでもある樋口さんのイベントで、石井玄さんの著書のサイン会やトーク会が予定されていることでした。
ジョルノさんが読んでいるのは、石井玄さんの『自分でやらない方がうまくいく』という本です。まだ全部は読めていないものの、20年以上社会人として働いてきた立場から見て、社会人が身につけたほうがいいスキルが多く入っている本だと感じているそうです。
なんかメソッドとかっていうよりも、こういう時にこういう風にすると評判が上がるよみたいな、そんな感じの本ですね。
ジョルノさんは、この本の価値を世代の違いと結びつけて語ります。氷河期世代でパワハラが当たり前だった時代には、処世術が身を守るためにとても大事だったといいます。
飲み会や付き合いの中で先輩から教わったり、痛い目を見て体で覚えたりしてきた
そうした環境から良くも悪くも解放された一方で、こうしたメソッドを誰も教えてくれない
ただ一方で、逆にこういうメソッドをね、誰も教えてくれない世代でもあると思うんですよ。
もちろん若い世代の誰もが処世術を身につけられないわけではない、とジョルノさんは断っています。そのうえで、若い人にも有用な本として、手に取ってみることを勧めています。
生まれつきの心臓の弱点と、医師に言われた「有酸素運動」
スポーツの秋の話題として、ジョルノさんは自身の健康上の課題を打ち明けます。ジョルノさんは生まれつき心臓に疾患があり、番組でもたびたび触れてきたそうです。
ジョルノさんの体は、筋肉や体脂肪はそれほど悪くなく、子どもの頃から瞬発系の競技はとても得意でした。一方で、スタミナがなく、心肺を大きく使うスポーツでは長持ちしなかったといいます。
長持ちしないっていうのは、いわゆる短距離めちゃくちゃ速いけど、こう、中長距離がそこまで得意じゃないみたいな感じですね。
ジョルノさんの疾患は心筋症 ── 心臓の筋肉そのものに異常が起き、ポンプとしての働きが弱まったり心臓が厚くなったりする病気の総称。いくつかの種類があり、生まれつきの体質が関わるものもありますで、その影響で血圧が高くなりがちです。お酒をたくさん飲むわけでもなく、食事も割とバランスよく取り、運動の習慣もあったにもかかわらず、血圧は高めだったそうです。
そこでジョルノさんは、健康診断を機に医師と相談し、ウォーキングを始めました。ただ、そこに至るまでには、自分の運動に対する思い込みを正される場面がありました。
ジョルノさんが続けてきた格闘技や筋トレは、無酸素運動にあたります。組手やスパーリングのような試合形式では呼吸も意識していたため、ジョルノさん自身には無酸素運動をしている自覚がなかったといいます。
だから体重も増えないし筋力も維持できてたんですけど、これだとね、良くないって言われたんですよ。
医師の指摘は、格闘技や筋トレには血圧を下げる効果がない、というものでした。ジョルノさんが「有酸素運動もしている」と伝えても、試合形式の運動はそれにあたらないと言われたそうです。
格闘技や筋トレ、組手・スパーリングなどの試合形式。体重や筋力の維持はできるが、血圧を下げる効果はないと言われた
同じリズムで30分程度続けられる有酸素運動。例としてジョギングや早歩きが挙がった
健康保険組合のアプリで、九州を一周する
ジョルノさんがウォーキングを始めたもう1つのきっかけは、健康保険組合が開いたウォーキングのイベントでした。アプリと連動して歩数を記録する仕組みです。
このイベントでは、1日平均で一定の歩数以上を歩いた人はクオカードがもらえ、上位の人は抽選で結構いい商品券がもらえるといいます。
ジョルノさんが面白いと感じているのは、アプリの見せ方です。歩いた距離に応じて、門司港あたりから九州を一周するマップの上を進み、各地の観光地が画面上に現れて、それを巡るバーチャルな体験ができるそうです。
今でいうと多分10数万歩いってるんですけど、それその10数万歩歩いた距離に応じて、こう、門司港あたりから九州を一周するようなマップがあって、
ゲームのような仕掛けが、ジョルノさんにとって歩き続ける動機の1つになっていることがうかがえます。
体重は約4kg減、薬で下がりきらなかった血圧にも変化
ウォーキングを続けた結果、ジョルノさんの数値ははっきりと良くなってきたといいます。まず体重について、ジョルノさんは冬ごろから怪我をしていましたが、だいぶ治ってきて激しい運動を増やしていることもあり、ウォーキングと合わせて約4kgの無駄な肉が落ちたそうです。
ジョルノさんの体脂肪は久しぶりに高めだったものの、今はまだ少し高いながらも落ち着いてきたといいます。ジョルノさんにとっては67〜68kgあたりが一番動ける体重で、ダイエットとしても効果があったと話しています。
ジョルノさんは疾患があるため、家庭用の血圧計を持っています。オムロンの、腕に巻くと収縮して測ってくれるタイプです。
いつ測っても、薬を飲んでいても「高い」という表示になっていた
何日かに1回は、正常に近い表示が出るようになった
薬だけだと落ちきらなかったものが、生活習慣を変えてみると落ちたんでね。
ジョルノさんはこの変化から、数値で測ることで成果が見えやすくなる点に面白さを感じたといいます。体重も血圧も目に見える形で変わったことが、ウォーキングを続ける手応えにつながっているようです。
着替えずに始められる「早歩き」のすすめ
ジョルノさんがウォーキングの良さとして挙げるのは、普段着でできて、いつでも始められることです。周りにマラソンをしている人も多く、ジョルノさん自身もジョギングをしたいと思ったことがありました。
ただ、ジョギングやマラソンの練習となると、着替えて靴を履いて準備をする必要があり、1日の中で使える時間が結構持っていかれてしまう、とジョルノさんは感じています。
そこでジョルノさんが実践しているのは、移動の一部を歩きに変える方法です。自転車通勤の一部を歩きに変えたり、自転車を降りて長めに歩いたりすると、15分ほどで着く距離が30〜40分の歩きになるといいます。
まあでも歩いてるっていうのは目的地に行ってるんで、どっちにしろ使わないといけない時間なんで、時間の無駄もないし。
靴についても工夫があり、ジョルノさんはアシックスのランウォーク ── アシックスが展開するビジネスシューズのシリーズ。革靴の見た目ながら、スポーツシューズの技術を使って歩きやすさを重視していますという革靴を履いています。ビジネス寄りの服装でも歩けるうえ、カジュアルな服装の日はスニーカーで歩けます。
運動の準備だけに時間を割けない人に向けて、ジョルノさんは移動の中で早歩きしてみることを勧めています。忙しい会社員でも、通勤や移動を少し変えるだけで有酸素運動の時間を作れる、という提案です。
Koepilotのテストユーザーは、意外なところから集まった
番組の後半は、ジョルノさんがポッドキャスター向けに作ったサービス「Koepilot(コエパイロット)」の話です。ジョルノさんは以前から番組でこのサービスを告知していました。
ところが、招待コードが欲しいと言ってくれたメンバーに渡しても、なかなか登録さえしてもらえなかったといいます。
ジョルノさんはポキャラボ ── 福岡のRKBが手がけるポッドキャストのユニット。番組内では、樋口さんを主宰者とするメンバーの集まりとして紹介されていますに参加しています。ポキャラボは、福岡のテレビ局・ラジオ局であるRKBが手がけるポッドキャストのユニットで、樋口さんが主宰しているそうです。
しかしKoepilotに真っ先に登録してくれたのは、ポキャラボのメンバーではなく、ポキャラボとは関係のないポッドキャストを配信している人たちでした。
先に使い心地とか、全部なんかね、お願いしなくてもすごくいい感想とかレビューとかをくれたんですよ。
その感想をもとに、ジョルノさんはKoepilotを改良しました。今では、宣伝用のショート動画を作る機能と、ポッドキャストの内容をnoteに書くための原案を作る機能が加わっています。
その後、ポキャラボのメンバーも次々に登録し、ようやく本格的にテストユーザーが集まった段階だといいます。評判が良ければユーザーを広げたい一方で、まだ実験中のため、長く続けるか今年いっぱいで一旦終えるかは考え中だそうです。
コーディングができないインフラエンジニアが、AIでサービスを作れた理由
ジョルノさんは、Koepilotを作れた背景を自分の仕事と重ねて説明します。ジョルノさんは情報システム部系の仕事をしていて、サーバーやネットワークを構築するスキルはあったものの、プログラミング、つまりコーディングはできなかったそうです。
ジョルノさんによると、プログラミングが書ける人でサーバーやネットワークも作れる人は少なく、逆にインフラエンジニア ── サーバーやネットワークなど、システムの土台となる基盤を設計・構築・運用する技術者。アプリの中身を書くプログラマーとは役割が分かれていることが多いですはコーディングができないことが多いといいます。
コーディングができなかったけど、AIの登場によってコーディングスキルがいらなくなったというかね。それなくてもプログラム作れるようになったんで、
もともとのスキル
サーバー構築やネットワーク構築はできるが、コーディングはできなかった
AIの登場
コーディングスキルがなくてもプログラムを作れるようになった
新サービス
その産物として、ポッドキャスター向けのKoepilotを開発した
AIは仕事を奪うのか、職場で始まった外注の置き換え
Koepilotの話から、ジョルノさんはAIと仕事の関係へ話を広げます。AIを使えば人手がかからなくなるため、アメリカではAIを使う部署への配置転換や、AIがコーディングできるようになったことによるリストラがすでに起きているようだ、とジョルノさんは話します。日本でも、そうした話をちょくちょく聞くようになったといいます。
ジョルノさんの職場でも、実際にAIによる置き換えが始まっています。まずは委託や外注している仕事をAIにさせ、無駄な出費を減らす取り組みから進んでいるそうです。
これね、おそらくしばらくしたら正社員とか、その会社で働いている人にもどんどんこう適応されていくと思うので。
ジョルノさんは、仕事がこれからどんどんAIに代替される可能性があると見ています。その現象がどんな結果を招くのかについては、怖さよりもまず「すごく興味深い」と受け止めています。
サイバー攻撃は、もう身近なお店にまで来ている
ジョルノさんは、テレビで情報漏洩やサイバー攻撃のニュースを聞かない日がないほどだと話します。夏の終わりごろから毎日のように報じられているといいます。
ジョルノさんによると、こうした攻撃もAIによるものだといいます。主に海外のハッカーチームが日本を攻撃しており、国家を背景にしているとも言われていることは、ジョルノさんの業界では当たり前に語られているそうです。
ユーザーにできることは本当に少なく、サービスを提供する会社が頑張るしかない、とジョルノさんは考えています。そう感じた出来事が、収録日の買い物先でありました。
(その店舗では)システムが止まってて、受付をね、全部今までパソコンでやってたのをね、手書きでやらなくちゃいけないって言われてる方がいて。
なんかどんどん身近な自分が使ってるサービスが侵害されてるなというふうなのをすごい感じます。
ジョルノさんは、ユーザーにできることは少ないとしながらも、何かできることがあれば今後も発信していきたいと話しています。
AIを使いこなせる人と、何も分からない人のギャップ
最後のパートで、ジョルノさんは最近ポッドキャストを聴いていて感じたことを語ります。AIについて語る人や、AIを駆使して何かを作ったという報告をよく見かけるなかで、意外にもエンジニアではない人のほうがAIをうまく使えていると感じたそうです。
自分のできないことをAI使ってやれてるなって気がしてて。なんか職場では逆のことが起きてて、
ジョルノさんの職場では、AIに置き換えられる処理をどんどんAIに任せている部署がある一方で、IT知識が少なすぎて、何をAIにやらせられるのかがまったく分かっていない人たちもいるといいます。
ポッドキャスト周りの非エンジニアや、AIに代替できる処理をどんどん任せている部署
IT知識が少なすぎて、何をAIにやらせられるのか分かっていない職場の人たち
ジョルノさんは、このギャップがどうやって生まれるのかをよく考えている、と話しています。答えはまだ出していませんが、AIが仕事を変えていく時代に、使える人と使えない人の差が広がりつつあることへの問題意識がにじみます。
番組の締めくくりとして、ジョルノさんは次回の企画を告知しました。ポッドキャストラボ福岡のメンバーが同じテーマで配信する「ポキャラボ祭」で、テーマは「100個あったら嬉しいもの」です。いっぱいあったらいいけれど100個もいらない、という加減が難しいと話しつつ、リスナーにもコメントやフォーム、Xで案を寄せてほしいと呼びかけています。
まとめ
この回のジョルノさんは、体と仕事の両方で起きている変化を語りました。医師の助言で始めたウォーキングが体重と血圧の数値を変え、AIはコーディングのできなかったジョルノさんにKoepilotを作らせた一方で、職場の人員削減やサイバー攻撃、AI活用の格差という課題も見えてきています。
- 心筋症を抱えるジョルノさんは、格闘技や筋トレでは血圧が下がらないと医師に言われ、同じリズムで30分ほど続ける有酸素運動としてウォーキングを始めた
- ウォーキングで体重は約4kg減り、薬でも「高い」表示だった家庭の血圧が、何日かに1回は正常に近い表示になった
- 通勤の一部を歩きに変えるなど、着替えや準備のいらない早歩きは、忙しい会社員にも取り入れやすい
- コーディングができなかったジョルノさんは、AIの登場でポッドキャスター向けサービスKoepilotを開発し、外部のポッドキャスターの感想をもとに機能を増やした
- 職場では外注のAI置き換えが始まり、AIを使いこなす人と何をさせられるか分からない人のギャップが広がっているとジョルノさんは感じている





