借金50万円から、なぜeBay無在庫販売を選んだのか
ちゅんてぃんさんの番組は、海外旅行先で現地の商品を仕入れ、日本のフリマサイトで売って旅費を稼ぐ、というコンセプトで始まったものです。この回の収録日は2026年11月1日で、今年も残り2か月という時期にあたります。
ちゅんてぃんさんはここ最近、お金がない、借金がある、という話を続けてきたといいます。行き着いた結論は、お金を借りてクレジットカードの支払いをいったん清算し、借金50万円を抱えた状態からゼロスタートを切る、というものでした。
お金を借りて、クレジットカードの支払いを全部チャラにして、借金抱えて50万からのゼロスタートをしようってことで、連日お話してるんですけども。
再スタートの手段としてちゅんてぃんさんが選んだのが、eBay ── アメリカ発の世界最大級のオンラインマーケットプレイス。オークション形式と即決形式があり、世界中の購入者に向けて出品できますでの無在庫販売 ── 手元に在庫を持たずに出品し、注文が入ってから仕入れて発送する販売手法。仕入れ資金を先に用意しなくてよいのが特徴ですです。ちゅんてぃんさんはeBayを「世界版のヤフオクやメルカリのようなサイト」と説明しています。
GeminiやChatGPTとも相談した結果、無在庫販売なら手元資金がいらず、ノーリスクで始められるという結論になったそうです。ちゅんてぃんさんは以前にも無在庫販売をやっていた経験があり、今回は1か月ほど力を入れてやってみようと再開しました。
売れ筋をそのまま出すと、なぜ勝てないのか
eBayで無在庫販売を再開してリサーチを進めると、売れている商品の履歴自体は見つかるといいます。ただ、ちゅんてぃんさんの実感は「薄利多売を覚悟」というものでした。
ぶっちゃけちょっと難しいなと思いました。その売れてるものをリサーチして、売れてるものを販売するっていうのは。
ちゅんてぃんさんが挙げる理由は、ネットで手に入る商品は日本国内なら誰でも手に入る、という点です。無在庫で載せるだけなら誰でもできるため、同じ商品を出品するライバルが自然と増えてしまいます。
同じ商品を5〜6人が出品していたら、購入者は一番安く、しかも評価数の多い出品者を選びます。ちゅんてぃんさんは、評価が10個や20個の出品者より、1000個や2000個ある出品者のほうが、多少高くても安心だと説明しています。
変なもの届いたりとか届かなかったりとか、後で揉めるっていうことを考えると、評価が高い人が圧倒的に強いんですよ。
評価の少ない新規出品者がこの構図で勝つには、最初は赤字覚悟でどんどん売っていくしかない、とちゅんてぃんさんは話します。そう考えると無在庫販売はかなり厳しい、というのが実際にやってみての感想でした。
誰でも仕入れられる
ネットで手に入る商品は日本国内の誰でも入手できる
出品者が増える
無在庫で載せるだけなら誰でもできるため、同じ商品に5〜6人が並ぶ
購入者は安さと評価で選ぶ
多少高くても評価数の多い出品者のほうが安心される
新規は不利
評価の少ない出品者は赤字覚悟で売るしかない
無在庫販売の勝ち筋は「少しズラす」こと
とはいえ、ちゅんてぃんさんは無在庫販売にも良いところがあると話します。ポイントは、売れている商品をそのまま出すのではなく、そこから少しピボット ── もともとは方向転換を意味する言葉。ここでは、売れている商品を起点に、色や仕様などを少し変えた商品へ切り替えることを指していますすることです。
バッグが黒がたくさん売れてます。で、白が色違いであります。ただ、出してる人がそんないませんとか、出してないとかだったら、自分がその白にピボットして出してみるっていうのは勝ち筋はあるんですけども。
売れている商品をそっくり真似して出しても売れない、というのがちゅんてぃんさんの見立てです。一方で、需要が見えている商品の色違いのように、ライバルが少ない隣の選択肢を狙うなら、無在庫でも可能性があるといいます。
黒のバッグが売れているから黒を出す。ライバルが多く、価格と評価で負けやすい
黒が売れている中、出品者の少ない白を出す。需要を借りつつ競争を避けられる
メルカリ4000円の漫画がeBayで130ドル?『ガンバレ!中村くん』の発見
もう1つの狙い目としてちゅんてぃんさんが挙げるのが、中古品やヴィンテージ品のように、確実に在庫数が限られている商品です。ちゅんてぃんさんは「無在庫でやる」と言いながら、実際に有在庫で1点仕入れてしまったといいます。
ちゅんてぃんさんが仕入れたのは漫画です。限定品でもない普通サイズの漫画2冊が、eBayで130ドル、日本円で2万円近くで売れていたそうです。同じ漫画をメルカリで探すと、2冊で4000円前後で出品されていました。
普通の大きさの漫画で、なんか限定品とかそういったわけでもなくて、普通の漫画ですね、が、2冊で130ドルで売れてたんですよ。
ちゅんてぃんさんが高値の理由を調べると、その漫画は昔からある作品で、アニメ化もされていましたが、最近Netflixで配信されたことがわかりました。タイトルは『ガンバレ!中村くん』です。
ちゅんてぃんさんは、Netflix配信をきっかけに海外でファンが一気に増えたのではないかと推測しています。eBayの売れた履歴を見ると、英語版の漫画や英語版のBlu-rayもよく売れていたそうです。
さらに、日本の中古市場ではメルカリでも在庫があまり残っていません。漫画は売れると増刷されますが、この作品はパッケージ自体がリニューアルされ、新しい版は別のデザインになってしまったといいます。
高値で売れているのは、10年ほど前の古いデザインの版です。メルカリで4000円台で手に入る旧版も残り2〜3点ほどしかなかったため、ちゅんてぃんさんは4000円ならと仕入れを決めました。
無在庫セラーは購入者にもバレている
レア漫画のような商品を見つけても、eBayには同じ商品を出品しているライバルがいます。ちゅんてぃんさんは、その中に無在庫で出品している人がすぐわかるといいます。メルカリの商品画像をそのままeBayに転載しているからです。
ちゅんてぃんさんによれば、無在庫であることはeBayの購入者側にも見抜かれています。「日本人セラーは無在庫でやる」「検索するとメルカリのページが出てくる」という噂が立っているのではないか、と話しています。
確実にこいつら無在庫でやってんなっていうのわかるんですよ。メルカリのその画像をそのままeBayに転載してるだけですので、すぐわかるんですよ。
購入者にとっては、海外からメルカリの商品を買ってくれる代行業者 ── 海外在住者の代わりに日本のフリマサイトなどで商品を購入し、海外へ発送するサービス。手数料と送料を上乗せして利用しますを使えば済む話です。4000円の商品なら、手数料や送料で2000〜3000円ほど上乗せすればメルカリで買えます。
それならeBayで高値になっている商品をわざわざ買う必要はない、というのがちゅんてぃんさんの見方です。リサーチをすればするほど、無在庫販売は「もう駆逐されている」とよくわかってきたといいます。
無在庫と有在庫、どこで線を引くか
無在庫販売の厳しさを感じつつも、ちゅんてぃんさんは、資金なしでできる手法である以上、リサーチは今後も続けたいと話しています。厳しいと思う一方で、可能性もあると感じているそうです。
たとえば『ガンバレ!中村くん』の旧版も、メルカリではまだ3〜4000円台で3人ほどが出品しています。その場合、無在庫でeBayに出品し、売れたら目星をつけていた出品者からすぐ購入すればよい、とちゅんてぃんさんは考えます。
目当ての出品者が売り切れていても、他の2人から仕入れられます。さらにAIに毎日メルカリの在庫が残っているかを確認してもらい、全部売り切れていたら自分のeBay出品を取り下げることもできる、という発想です。
振り返ると、2冊4000円で仕入れて2万円近くで売れる漫画は、メルカリに1点しか残っていなかったら仕入れる価値があったものの、2〜3点残っていたので無在庫でもよかったかもしれない案件だった、とちゅんてぃんさんは話しています。
確保しないと二度と手に入らないため、有在庫で仕入れる価値がある
売れてから仕入れても間に合う可能性が高く、無在庫でもよかった
リサーチしてると、「あーこれ有在庫で仕入れたい仕入れたい」と思っても、「あーでもお金がない、お金がない」と思ってなんとか我慢してるんですけども。
有在庫で仕入れる癖がついている一方、手元資金はない。ちゅんてぃんさんは、無在庫と有在庫の境目は正直難しいと感じたと話し、翌日以降も検証を続けるとして回を締めくくっています。
まとめ
借金50万円からの再スタートで始めたeBay無在庫販売は、売れ筋をそのまま出すだけでは、価格競争と評価の差、さらに購入者に無在庫だと見抜かれる現実に阻まれる、というのがちゅんてぃんさんの1週間の実感です。一方で、色違いのように少しズラした出品や、Netflix配信で需要が伸びた『ガンバレ!中村くん』旧版のような供給の限られた商品には、まだ勝ち筋が見えていました。
- 売れ筋を無在庫でそのまま出すと、安さと評価数で勝る出品者に負けやすい
- メルカリ画像の転載で無在庫はバレており、購入者は代行業者で直接買う選択肢を持っている
- 売れている商品の色違いなど、ライバルの少ない隣の選択肢を狙うと勝ち筋がある
- 旧版漫画のような在庫が限られたレア品は、メルカリ4000円がeBay130ドルになる例もある
- 仕入れ先の在庫が1点か複数かで、有在庫で確保するか無在庫で出すかの判断が変わる





