純利益は出ているのに、なぜお金が残らない?
ちゅんてぃんさんは、海外で仕入れた物を日本のフリマサイトで売り、旅費を浮かせるというコンセプトで番組を始めた国際転売ヤーです。2026年10月31日収録のこの回は、前回・前々回に続いて「お金がショートした」話の続きになります。
ちゅんてぃんさんの物販副業は、主にリサイクルショップで仕入れた物をメルカリやeBay ── アメリカ発の世界最大級のオンラインマーケットプレイス。海外の買い手に向けて商品を出品でき、物販副業の販路としてもよく使われますで売るスタイルです。計算上は、きちんと純利益が出ていたといいます。
お金の計算が下手なせいか、まあ、利益は本当に純利益は取れてるんですよ。ただですね、その在庫っていうのもやっぱりなきゃいけないので。
ちゅんてぃんさんが想定していた流れは、クレジットカードで在庫を仕入れ、メルカリで売れた売上金から仕入れ分を払い、余った分が純利益になるというものでした。
カード払いの「後ろ倒し」が雪だるまになるまで
実際の資金の動きは、計算とは違っていました。ちゅんてぃんさんは、先月仕入れた商品のカード請求を、今月売れた売上金で支払うというサイクルを続けていたのです。
このサイクルでは銀行口座にお金が貯まらず、カードの支払いだけが増えていきます。ちゅんてぃんさんは毎月「払えるかな」と不安になりながら、なんとか払えてほっとする状態を繰り返していました。
要は支払いを後ろ倒しにしてるので、どんどんどんどんその後ろ倒しにしてた支払いっていうのが、どんどんどんどん雪だるま形式に増えちゃって。
やがてちゅんてぃんさんは、在庫を全部売りさばいてもカードの支払いを払い切れないことに気づきます。ここで、支払いを後ろ倒しにするタイムラグが資金繰りを崩す仕組みがはっきり見えた形です。
カードで仕入れ
クレジットカードで在庫を仕入れる
翌月に売れる
メルカリなどで商品が売れて売上金が入る
先月分を支払う
今月の売上金で先月のカード請求を払う
支払いが膨らむ
口座にお金が残らず、後ろ倒しの支払いが雪だるま式に増える
払い切れない
在庫を全部売っても支払えない状態に
AIに全部の明細を見せて相談した結果は?
お手上げ状態になったちゅんてぃんさんは、GoogleのGemini ── Googleが提供する対話型の生成AI。ChatGPTと同じように、文章での質問や相談に答えてくれますにずっと相談していたといいます。会社の給料明細、銀行口座、カードの未払い分、残債まで、今年分の明細をすべて渡したそうです。
Geminiとの相談では、来月の支払い請求日までに在庫を売りさばくこと、それでも残る負債はどこかから借りるか、カードを分割払いに変えることなどを検討しました。
ちゅんてぃんさんが印象的だったと話すのは、AIが基本的に相談者に肯定的だったことです。AIから見れば相談者が社長のような立場なので、厳しいことは言われなかったといいます。
「ああ、もう、ね、副業なんてやるんじゃなかった」とか、すごいですね、悲観的なこと言うと慰めてくれたりとか、うん、絶対に怒らないんですよ、向こうは。
(自分が)なんか社長の部下とかだったらめちゃくちゃ怒られてることをやってるんですよ。
怒られない分、ちゅんてぃんさん自身はかなり落ち込んだと振り返っています。
まず削ったのは洋服サブスクとCanva
Geminiと一緒に出した最初の結論は、プライベートの固定費を削ることでした。ちゅんてぃんさんの場合、削れるものはほとんどなかったものの、唯一高いと感じたのが洋服のレンタルサブスクだったそうです。
ちゅんてぃんさんが使っていたのは、デパートブランドのような服を借りられる「アナザーアドレス」で、月1万2000円でした。サービス自体は気に入っていたものの解約し、詳しい話は次回に深掘りする予定だといいます。
もう1つ解約したのが、月額1000円のCanva ── 画像やショート動画を手軽に作れるデザインツール。有料版では背景の除去などの機能が使えますです。ちゅんてぃんさんはメルカリの商品写真の修正や背景を白くする加工、文字入れに使っていました。
ただ、文字入れくらいならChatGPTで簡単にできるようになったため、Canvaはいらないという結論になりました。それ以外のサブスクは残すことにしたそうです。
| サービス | 月額 | 解約の理由 |
|---|---|---|
| アナザーアドレス(洋服レンタル) | 1万2000円 | 唯一高いと感じた固定費だった |
| Canva | 1000円 | 文字入れ程度ならChatGPTでできるようになった |
足りない20万円をどこで借りるか
固定費を削っても、クレジットカードで払えない負債が20万円分残りました。ちゅんてぃんさんの計算では、送料や手数料を引いても在庫を仕入れ値とトントンで売れば15万円ほどにはなるものの、いつ売れるかはわかりません。
一方で、カードの返済日は迫っていました。ちゅんてぃんさんは、カードの返済を1回でも渋ると信用が落ちてしまい、それはそれでまずいと話しています。
結局ちゅんてぃんさんが選んだのは、メルペイ ── メルカリのグループ会社が運営する決済サービス。スマホ決済のほか、利用実績に応じた少額の貸し付けサービスも提供していますからの借入でした。メルカリが運営する決済会社で、お金の貸し付けもしているといいます。
消費者金融よりも危ないのは何?
借入先の話の中で、ちゅんてぃんさんは一般的な借入方法を比べています。クレジットカードのキャッシング、銀行ローン、そしてアコムやレイク、アイフル、プロミスといった消費者金融です。
消費者金融から借りるやつやばいって一応言われてると思うんですけども、一番やばいのはクレジットカード会社からのキャッシングですね。
ちゅんてぃんさんによると、カードのキャッシングは年率18%ほどと高く、分割払いにも金利がかかります。カード会社は平気な顔でリボ払い ── 毎月の支払額を一定にする支払い方法。利用残高に手数料がかかり続けるため、返済が長引きやすい仕組みですを勧めてくるといいます。
だからクレジットカードって便利そうに見えて、一回でもリボ払いとかに行っちゃうと、もう、アリ地獄の状態に陥るんですよ。
ちゅんてぃんさん自身も過去にリボ払いをした経験があり、そうした人を何人も見てきたそうです。分割払いも、3〜4ヶ月で売り切れる自信がなかったため見送りました。
なぜメルペイの金利は低かったのか
メルペイの借入は、メルカリでの実績や信用情報で金利が大きく変わる仕組みだといいます。ちゅんてぃんさんは以前から借りていて、利率は3%だったそうです。
ちゅんてぃんさんは、3%は事業融資や住宅・車のローンよりは高いものの、一般の人が普通に借りるにはかなり安い方だと説明しています。最初に50万円借りて25万円まで減らしていたところに、今回プラス20万円を借りました。
ただ、新たな借入時の信用情報で年率は変わります。25万円を3%で借りられていたのは、借りて返済を続けてきたおかげだったと振り返っています。
家族や友人から借りるのはなぜ避けた?
金利だけを見れば、家族や親、友人から借りる方が合理的だとちゅんてぃんさんは認めています。それでも身近な人から借りるのは気まずい、というのがちゅんてぃんさんの考えです。
一緒に住んでてお金ね、借りたりすると、もう上下関係変わりますよね、かなり。
親から借りるのは、リボ払いのアリ地獄よりは「100%マシ」としつつも、実家に帰るたびに小言を言われ、帰らなくなると疎遠になるとちゅんてぃんさんは話します。
友人からの借金については、さらに強く止めています。ちゅんてぃんさんは過去に少額でトラブルを起こした経験があり、返済を一度怠ると周りの友達も離れていくといいます。
一万二万円でも本当もう縁が切れますので。
| 借入先 | ちゅんてぃんさんの見方 | 金利の話 |
|---|---|---|
| カードのキャッシング・リボ払い | 一番危ない。アリ地獄になる | 年率18%ほど |
| 消費者金融 | 評判は悪い | カードのキャッシングよりはマシ |
| 家族・親・友人 | 金利面は合理的だが関係が壊れる | そこまでかからない |
| メルペイ | 今回選んだ借入先 | 今回は8.8% |
年率8.8%で借入45万円、利息はいくら?
新たに借り入れたことで、メルペイの年率は8.8%に上がりました。借入残高は45万円になり、利息だけで6万5000円を払う形になるといいます。
ちゅんてぃんさんは、繰り上げ返済で利息を減らしていく予定だと話しています。メルペイでは払う必要のある金利が画面に表示されるため、わかりやすくて良いと評価しています。
返済は月々1万5000円ずつで、副業の事業からではなく本業の会社員の給料から細々と返していくことにしました。
「まだ50万円で済んでよかった」と思える理由
ちゅんてぃんさんは、月1万5000円は大きいとしながらも、この程度で済んでよかったと感じています。45万円を消費者金融やカードのリボ払いにしていたら、金利は8.8%の2倍近くになり、利息は12万〜13万円になっていたと試算しています。
さらに負債が100万円なら利息は30何万円、200万〜300万円なら金利を払うのが精一杯になり、自己破産の道になってしまうとちゅんてぃんさんは話します。約50万円の負債で済んだことを、まだ引き返せる段階と捉えているわけです。
10ヶ月以内の完済を目指すロードマップ
ちゅんてぃんさんは物販の副業をやめるつもりはありません。最低限の1万5000円を返しながら、物販で出た利益はすべて借金返済に回す計画です。
普通に月1万5000円ずつ返すと3年ほどかかるため、物販で毎月5万〜6万円の利益を出し、10ヶ月以内の全額返済を目指すといいます。完済後の利益は仕入れ資金に回し、在庫を持つ物販を再開する予定です。
成功談ではなく失敗談を話す意味
ちゅんてぃんさんは、海外で仕入れると言いながら海外にも行けず、むしろ副業で借金を抱えて「墓穴を掘った」と自嘲しています。
それでもこの話をするのは、副業スクールの発信ではこうしたマイナス面がまず語られないからです。ちゅんてぃんさんは、こんな墓穴を話すポッドキャストはこの番組くらいだろうと話しています。
物販を始めたい人や資金繰りに悩む人にとって、利益とキャッシュフローは別物だと実感できる、正直な教訓になっています。
まとめ
ちゅんてぃんさんの物販副業は、純利益が出ていたにもかかわらず、カード払いの後ろ倒しで資金がショートし、借金約50万円を抱える結果になりました。固定費を削り、比較的低金利のメルペイで借り換えたうえで、10ヶ月以内の完済を目指しています。
- 先月の仕入れを今月の売上で払うサイクルは、支払いが雪だるま式に膨らむ原因になる
- AIへの相談では、怒られない分、自分で状況の深刻さを受け止める必要があった
- ちゅんてぃんさんは、カードのキャッシングやリボ払いを一番危ない借入として避けている
- 家族や友人からの借金は、金利より人間関係のリスクが大きいと話されている
- 月1万5000円の返済に物販利益を上乗せし、10ヶ月以内の完済を目指す計画





