一次情報の大切さは、説明すればわかってもらえる
これからはAIさんに、自分のことや自分の会社・団体のことをいかに紹介してもらうかが鍵になってきそうです。
ホームページ屋さんとして長くクライアントさんの伴走者、相棒でいるためには、その要望に応えていくことが問われます。その武器として、今後間違いなく求められる素材が一次情報だと僕は考えています。
ちょうど最近も、制作を進めている案件があります。新しいお客様とつながりたい、見つけていただきたい、お問い合わせいただきたいという、販促のためのホームページです。
そうなると、AIでの対策も考えていかなければなりません。よくある質問ももちろん入れていますが、大事なのは更新性のあるものなんです。
わかりやすいのは、お客様の声や実績、事例ですね。ここは説明すれば「なるほど、だからそういうものが必要なんだな」と理解していただけます。
わかっていても、作り続けるのは難しい
問題は、それを継続的に作り続ける、増やし続けることなんです。クライアントさんには本業があって、そちらを手を抜くわけにはいきません。
別に怠けているわけではないんですよね。その先にいるお客様の方を向いて一生懸命商売をされているからこそ、時間がなくなる。それはよくわかります。
お客様の声をいただくにしても、許可取りや取材、インタビューで時間がかかったりします。その時間を本業に充てたいと思われる方もいらっしゃいます。
僕はそれを素敵なことだと思っています。お客様第一で本業に全力を注ぐ方の縁の下の力持ちになりたくて、ホームページ屋さんをやっているところもあるので。
とはいえ、一次情報を生み出すのは僕にはできないかなと思っています。想像で書くことはできそうですが、その経営者さんだからこそ書けること、言えることは、やっぱりあるんです。
だからどんなにお忙しくても、ご協力いただく部分になってきます。ただ、お願いしづらいじゃないですか。
ボイスレコーダーとAIで、更新しやすい仕組みをつくる
そこで今、僕が推しているのが、とても更新しやすい一次情報の仕組みを入れてあげることです。
たとえば、お客様の名前や顔写真は載せずに匿名にして、「こういう相談を受けて、こういう提案をして、やっていただいた結果いい方向に進んだ」という話をしてもらう。これは電話でも、対面で会ったときにでも聞ける話です。
そのときにボイスレコーダーで音声を録らせていただきます。いきなり回し始めると嫌な感じに見えるので、ホームページの更新に使わせていただくこと、匿名のものは名前も、実名がわかってしまうような固有名詞も出さないことを事前にお伝えします。
録った音声はAIに投げて文字起こしをし、さらに要約させて、最後に決まった雛形に流してホームページに載せていきます。
元ネタは現場での会話なので、AIがゼロから生成したわけではありません。現場で生まれた言葉が音声から文字に変わっただけなので、そこの情報は一次情報であろうと考えています。
美容室さんなら、お顔は映さずに後ろからビフォーアフターの写真を撮らせてもらう。カット後の印象や、切っている間の気持ちを聞いてみる。
来店して、席に座って、雑談して、シャンプーして整えて、仕上がりを見て「想像以上に綺麗にしていただいた」と感動される。そんな一連の流れもボイスレコーダーで録れれば、AIが原稿をある程度作ってくれます(もちろん見直しは必要です)。
実は僕自身も、ボイスレコーダーで録音してAIに要約させ、コンテンツを作るやり方を結構しているんですよね。
AIに任せられないのは「何を聞き出すか」
そう言うと、「山谷さんズルしてんじゃん」「それだったら私もできるわ」と思われるかもしれません。思っていただいていいんです。
結局、ボイスレコーダーにどんなことを入れるか、つまり何を聞き出すかというところは、これまでの場数があるからこそ自分にできていると自負しています。
元ネタは僕が相手から引き出させてもらって、言語化してもらったものです。ヒアリング力、壁打ち力がないと、結局一次情報としては生み出せないと思っています。
根本は、事業主が本気でやっているかどうか
ただ、芯をつくと、根本は事業主の方が本当にその仕事をやりたくて本気でやっているかどうか。これが大きいんです。
サービスを受けたお客さんが想像以上だと感動して、頼んでもいないのに口コミを書いてくださることもあるでしょう。こちらから頼んだら、快く協力してくれるかもしれません。
本業を頑張っていれば、いろんな質問も飛んできて、よくある質問に入れられます。インタビューを快く受けてくれる方も出てくるでしょう。
AIの時代になるからこそ、現場の本気度は見られるんですよね。ドーピングのように口コミをヤラセで書いたり、人が読みたくない記事ばかり書いたりしても、意味はないかなと思います。
だから僕の提案は、まず「これまで通り本業でお客様に向き合って、商品やサービスを提供し続けてください。そこはブレないでください」ということなんです。
過去にSEO対策で「Googleは追いかけるな、お客さんを追いかけろ」という言葉を聞いたことがあって、僕は結構共感する派です。AI対策も同じで、小手先のテクニックではなく、まずは本業頑張れですね。
ユーザー視点でも、AIがめちゃくちゃ推薦してくるから行ってみたら接客も品質も悪かった、となったら「ふざけんな」と思いますよね。
商談の段階で、僕は営業トークではなく本心として「本業を一生懸命やられている方としか仕事をしたくないし、できない事情もあります」とお伝えしています。本業が一生懸命でないと、それがAIにも紐付いて見つけてもらえなくなり、事業が長く続かない可能性も出るからです。
そのうえで、お話ししてお客様のことを考えて全力でやろうとしているとわかった方には、「本当に応援したいです」と言うこともあります。
AIを恐れている人もいますが、僕はむしろ良くなると思っています。ズルができなくなってきて、本当に素晴らしい方が選ばれるべきだと思うので、いい時代になっていくんじゃないかと期待しています。
実際に僕もこの提案をして、ホームページ制作に盛り込んでいるので、自信があります。参考になればいいなと思います。
本当に暑い日が続くので、熱中症対策、塩分補給と水分補給をこまめにやっていきましょう。ではでは、またお会いしましょう。
まとめ
一次情報の必要性はクライアントさんにも理解してもらえますが、本業が忙しいと作り続けるのが難しい。だから僕は、ボイスレコーダーとAIで更新しやすい仕組みを入れつつ、根本は本業を頑張ってもらうことだと提案しています。
- お客様の声や実績・事例は、説明すれば必要性をわかってもらえるが、継続が難しい
- 現場の会話を録音し、AIで文字起こし・要約して雛形に流すと、一次情報を楽に増やせる
- AIに任せられないのは「何を聞き出すか」というヒアリング力
- AI対策の根本は小手先ではなく、本業でお客様に満足してもらうこと





