トラクターの不調とAIセミナー、今日の牧場から
この日は4月22日の火曜日。曇りで最高気温26度、午後からは雨という天気予報のなか、配信はいつもの牧場からスタートします。
予定していた畑仕事は、トラクターのトラブルで思うように進みませんでした。三点リンクが落ちない、ワイヤーの不調と、故障続きに川上さんもぼやきます。
いやもうトラクターの不調ばっかりですよ。もう買い換えたい。故障しているやつをほんと部分だけ直して、生産性悪いよ、本当にもう。
そんな一日のなかで、お昼からはAIのセミナーに参加する予定もあるそう。今回のテーマは、まさにその「AIと農業」です。
「農業DX×AIエージェント」ってどんなニュース?
今回紹介するのは、PR TIMESに掲載されたカスタマークラウド株式会社のニュースです。「農業DX×AIエージェント」という新しいソリューションが発表された、という内容ですね。
記事によると、このシステムはチャット・会議・タスク・CRMを統合し、業務をまとめて管理することで生産性を上げるのがねらいだそうです。
国土交通省認定のDXツール「Lark」の公式パートナーとして発表されたもので、農業の効率化と高度なデータ活用を進めていく、と説明されています。
省人化・勘の可視化・販路拡大、3つの特徴
記事で挙げられているソリューションの特徴を、川上さんが順番に読み上げていきます。大きく3つのポイントがあります。
省人化・自動化
AIエージェントがタスク管理やデータ分析を担い、作業効率化と労働負荷の軽減を同時に進めます
勘や経験の可視化
長年のノウハウを標準化し、作業記録やノウハウを誰でも再現できるようにします
販路拡大サポート
直販・EC・SNSや需要予測機能との連携で、販路の多様化と収益の最大化を支援します
なかでも川上さんが「一番すごいところ」と話すのが、AIがAIを進化させる「AI to AI」や、企業のAI脳を構築するといった新しい概念が取り入れられている点です。
家族経営の農家に、この仕組みは本当に必要?
ここから話は、酪農家目線での率直な感想へと移ります。立派な仕組みではあるものの、川上さんは少し距離を置いて眺めています。
チャットや会議、タスク、CRMの統合と聞いても、農業の現場でそこまで需要があるのか、正直イメージがつかない、と話します。
一方で、大きな牧場や農業法人であれば、事務的な業務を圧迫させずに作付けや収穫に人を回せるようになる。そこには意味があるかもしれない、とも見ています。
大きい牧場とか大きい農業法人とかは、こういうのは業務を圧迫して、作付けとか収穫とか、そういうところに業務を割けるようになるっていうのはいいかなと思いますけど。
そのうえで川上さんは、まずは身近なところから、という視点も口にします。
チャットGPT使ってみたらどうでしょうかねって思ったりするんですけど。
酪農家とAIで、飼料会社の営業を手伝えたら
川上さん自身が具体的に思い描いているのは、大きな仕組みよりも、酪農の現場に寄り添った使い方です。たとえば飼料会社の営業マンの仕事です。
牧場に足を運び、牛の様子を見て「調子どうですか」「うちの餌どうですか」と聞く。そんな昔ながらの営業は、なかなか大変そうだと川上さんは感じています。
だからこそ、酪農家目線でAIを組み合わせ、こうした営業をお手伝いできたら面白いのでは、というアイデアが生まれてきます。
想定しているのは、従業員を抱えない家族経営くらいの規模の農家です。自分のとこのデータを入れたら、どういう予測ができるのかを、手軽に試せる形をイメージしています。
牛群検定やバルクミルのデータ、個体の繁殖記録などを入力すると、生産効率を上げるヒントが返ってくる。そんな「最初の一歩」を手伝えたら、と考えているそうです。
AI使ってみたいんだけど、AIちょっとよくわからないよみたいなところの、最初の一歩にはなるのかなと思いながら。
最初はよくわからない需要も探りながら、無料で始めてみようかな、とも話しています。興味がある人はDMやコメントで声をかけてほしい、と呼びかけました。
農業から他の分野へ、逆向きの発想
話はさらに広がって、AIと酪農を組み合わせることで生まれるかもしれない、少し変わった可能性にも触れます。
酪農経験13年ほどの川上さんは、その経験を普通の会社の業務改善に活かせるのでは、というアイデアも口にします。
酪農だけでね、酪農家目線で普通の会社の業務をアドバイスできるみたいなところもあるんじゃねえかとか思ったりとかして。
牛を観察する目を、そのまま業務に生かす。まだふわっとした発想だと本人も認めつつ、逆向きの視点として語られます。
AIが書く記事と、これからのニュースへの願い
最後に川上さんは、最近の農業ニュースへのちょっとした物足りなさも打ち明けます。
AIが広まったことで、記事を書く人たちもAIを使うようになり、どれも似たような内容に見えてしまう、と感じているそうです。
だからこそ、変わったニュースや「これ取り上げてほしい」というネタがあれば、ぜひ教えてほしい、とリスナーに呼びかけます。
そして週の始まりの火曜日、もうすぐ来るゴールデンウィークに向けて、牛乳の消費が落ちる時期でもあるので、そこでもぜひ飲んでほしいと締めくくりました。
まとめ
農業DX×AIエージェントのニュースを入り口に、家族経営の酪農家がAIとの現実的な付き合い方を語った回でした。大きな仕組みよりも、身近なデータや現場の課題からAIを試していく姿勢が印象的です。
- 紹介されたのは「農業DX×AIエージェント」。省人化・勘の可視化・販路拡大の3つが特徴として挙げられた
- 川上さんは大規模農場には有効そうと見つつ、家族経営には需要のイメージがつきにくいと率直に評価
- 自分が考えるのは、牛群検定やバルクミルのデータから生産効率を予測する、家族経営向けの「AIの最初の一歩」
- 農業にAIを入れるだけでなく、酪農の経験を他分野に生かす逆向きの発想にも興味を示している
- AIが書く似た記事に物足りなさを感じ、変わったニュースやネタをリスナーに募集している





