番外編、お菓子屋さんを始めた小林さん
皆さんこんにちは。さとととし広報の川島飛鳥と。
企画百貨代表の小林祐太です。よろしくお願いします。
今日はちょっといつもと違って番外編ということでお送りしていきたいと思います。
普段はあの広報にまつわる話をしてるんですが、今日はちょっと私めの個人的な取り組みについてお話しできればと思ってます。
ついに来ましたね、この時が。小林さんが最近、noteで「34歳経営者、週末にお菓子屋さんを始める」という衝撃のタイトルの記事を出されておりまして、お菓子屋さんを始められたんですか?
あ、そうですね。まあちょっと始まったばっかりなんですけど、一応お菓子屋さんをしてますね。
びっくり。なんでお菓子屋さん始めたのかとか、その経緯だったりとか、リアルなところ、今日は聞いていければと思います。お付き合いください。
子育てから始まったお菓子作り
最初に小林さんが、お菓子作りにのめり込んでいったきっかけを語ります。
元々でいくと、今僕、子供2人いて、家族4人いて、犬1匹と暮らしているんですけど。子供が生まれると結構その記念日とか誕生日のケーキとか、家庭内でイベントとして出てくることがすごい増えて。その中で、割と自分でちょっとお菓子作ってみようと思って。
真面目にですか。
いや、そうなんです。作ってみたら、意外と自分の中で、あ、結構思ったよりできるぞっていう感覚になり。子供が2人いると、妻とかも入れたりすると、結構な頻度でそういう何か作るみたいなことがあったので。カヌレ作ったりとか、マカロン作ったりとか、あと最近noteにも書いたんですけど、ポケモンの立体ケーキ。
これね、ぜひ皆さんnoteだったり、小林さんのSNSで見てほしいんです。すごいんですよ、本当に。
その中でたまたま作ったんですけど、このウィークエンドシトロンっていう、そのレモンのバターケーキを何かの時に思いついて、レシピいろいろ調べながら作ったんですけど、結構評判が良くて。自分で作ってても割と安定して作れるというか、作った時にブレが少ないというか。
もう職人じゃないですか。
なんかこれちょっとね、販売するとかありかもみたいな。うちはその子供の友達とかいろいろ来客が結構多かったんで、その時に謎に振る舞うこともあったりとかする中でちょっと手応えを感じ、やってみたっていうのが今ですね。
急にお菓子作りが趣味みたいになって、クオリティもすごいものを毎回作ってるなっていうのが印象であったんですけども。それの積み重ねで自分でもお店というか、販売までやってみたいっていうところまで気持ちがなってったっていう感じなんですか?
ものづくりを体験したかった広報の思い
販売を始めたもう一つの理由として、小林さんは広報という仕事との関わりを挙げます。
自分の作ったものを食べてもらえるっていうことに対して、喜び的なものも感じつつなんですけど、一つは、広報の仕事って自分でものを作る経験ってないなって昔から思っていて。
ソリューション的なサービス作ったりとか、ウェブサービスとかはあったりするけれども、実際にそのものを製造して販売するっていうことってやったことなかったなっていうのは思っていて。今治とかって今治タオルみたいな特産品があったりとか、実際のプロダクトを作って販売される人たちとお仕事をすることもある中で、自分がものづくりに本当に関わってるわけではないんで。
理解として及ばないところがあるなっていうのを感じるシーンはある中で、それならちょっと自分で試しでやってみようかっていうのも、もう一つの理由というか。ものづくりの苦労を実際に体験してみようっていう。
それは、そういうものづくり系のお客様と会話してる中で、想像の中でしか会話できないなって思うところがあったりとかしたみたいな感じなんですか?
そうですね、やっぱり商品を作るのにものすごい時間かかったりしますし。例えばロゴをこういうのにしましょうとか、こういうパッケージがいいんじゃないですかとか、そういう提案が一定あったりするなと思いつつ、それがお客さん側から見た時に妥当な提案なのかとか、そのお財布事情というか、商品の収益構造的にいけるのかとかっていうのって、やったことないとわかんないなっていうことを思ったりということは前々からあったので。
資格取得とシェアキッチン探しの旅
続いて、実際に始めるために必要だった資格やキッチン探しの話に移ります。
そういう趣味的にのめり込んでたタイミングと、そういう思いもずっとあったっていうところで、タイミング的にもこれを販売みたいなところまでやってみようかみたいなのがきっかけだったですかね。実際に最初に思いついたのはどのタイミングなんですか?
2年ぐらい前とかなんですけど。
めっちゃ前ですね。
その時に食品衛生責任者っていう、よくお店とか飲食店に行くと貼ってあったりするプレートみたいなのがあると思うんですけど、あれが必須資格なので、その頃取ったんですけど。ゴールデンウィークに集中してバーって勉強して取ったんですけど。
でもそれはハードルとしてはそこまで高くはないんですけど。もう一個、お菓子販売するときに、菓子製造業っていう許可のあるキッチンで作らないといけなくて、家庭とかじゃできないんですよね。シェアキッチンとかがあっても、その菓子製造業の許可を取ってるかっていうのはまた別の話で。
なかなか身近でその時は見つけられなかったんで、ちょっと難しいかあって断念してたんですけど、割と最近改めて調べた時に、ちょっと離れたところなんですけど一つあったりとか、今治市内でも最近できたりとかっていうのがあって、条件的にできるような環境になってきたので、本当にやってみようっていうので動き出したのが今年入ってぐらいですかね。
そのぐらいからいろいろ具体的な話を聞いたりとか、すごい本格的に動き出したみたいな印象があります。
今完全に一人でやってるんで、全工程一人でやってめっちゃ大変な思いにあうっていう。
賞味期限の検査、原価はこんなところにまで
商品として販売するために必要だった、賞味期限の検査や細かなコストの話が続きます。
せっかくこんな機会ないんで、具体的にどんなことを順番にやってったのか、流れを教えてほしいです。
最初はその資格であったりとか、ちゃんとしたルールを調べるところからだったんですけど、いわゆるカフェやりますとかだと、その場で提供するじゃないですか。賞味期限とかっていう概念がそんなにないというか。僕の場合、個包装にしたお菓子を販売するっていう形態にしているので、それが賞味期限としていつまで持つのかっていう話。これはエイヤで勝手に決めていいものではないので。
検査を出しまして、これぐらいの実績がありますっていうものを出してもらったりとか。そこにはちゃんと密封しないといけないし、脱酸素剤とか、よくお菓子の袋の中に入ってる、ちっちゃい食べられませんのやつとかを自分でちゃんと買って封入して。諸々、商品作られるまでにすごい色々コストかかるので。材料費もそうですけど、包装ひとつ取ってもそうですし。食品ラベルとか作ったりとかしないといけないんで。一個一個詰めていったっていう感じですね。
賞味期限のところがなかなか聞かない世界だったんですけど、どういうところに審査出すんですか?
多分調べたら各自治体とかに、保険なんとか協会みたいなものとかあったりするので、その辺は調べたら色々出てはきますね。一応20日間取ってもらって、20日間OKで、安全ケースって言って、その8掛けぐらいの日数にするんですけど、が一般的なんですけど、それで16日とかで、作ってる側からした時に、そこまで本当に持つのかみたいなの結構不安とかありながら。
1週間ぐらい経った時に、やっぱり10日ぐらいでもOKの確証を取っておきたいので、この検査項目もちょっとやっぱ増やしてもらっていいですか?みたいな。
そんな追加できるんですね、検査項目。
そうですね、お願いしたところはOKですよっていう感じだったので。検査自体にもお金かかるんで、検査して1ヶ月ぐらい使った結果ダメでしたってなったら、結構ショックだなっていうのもあったので、毎日ドキドキしながら過ごしたりとかしてたんですけど、無事にっていうところですかね。あとはECサイト準備したりとか、オープンするに当たって告知もしないといけないので、リール動画作ったりとか。
本当にこれ全部自分で一人でやってるんですよね。本当にすごいですよね。
総合格闘技を一人でやって。
6時間ぶっ通し、一人で20本
試作から本番まで、一人で作り続ける大変さと、新規事業のように利益を試算する姿が語られます。
リールでもう一本上げてるんですけど、自分で作ってる動画を定点で撮って編集したやつがあるんですけど、年末に一回、実際に販売する前に、レンタルキッチンで試しでどんぐらい作れるのかっていうのを検証しようっていうのでやってたんですけど、まあちょっともう大変で。
これは何個ぐらい?
この動画の時は、1回、多分10本ぐらい作る。普段自分で作ってる時とかって1本くらいなんで。めっちゃ大変だったんですけど。
これはなんで10本にしたんですか?理由あったんですか?
キッチンのキャパシティ的に、オーブンで大きいやつとかもあるんで、マックスで行った時に10本、11本ぐらい焼けるんですけど。事前テスト的な感じで、焼きムラがあったりとか、量増えると温度が上がりにくかったりとかあるんで、どんぐらいいけるんだろうっていうテスト。この時は確か4、5本で2回転やって作ったって感じだったんですけど、この間4月の11日に実際に本番やった時は合計20本作れる材料だったんで。10本分2セット、6時間。
を一人で。休憩なし。
洗い物とかもですね。ウィークエンドシトロンは、レモンの果汁の入ったバターケーキに、上にグラスアローっていう、砂糖とレモンの果汁で作ったコーティングがかかってるんですけど、これ結構厄介なのが、焼いて終わりじゃないんですよね。生地の部分焼いて、まず冷まします。冷めたら上からかけて、コーティング固まるまで待ちます。その後カットしたりとか、包装して密封するっていうところまでやりきらないといけないんで、結構足が長くて。
なので6時間あって、なんとか2回転。マックスでこの環境だと20本ぐらい作れると、全部販売できた場合に売り上げがこれぐらいで、諸々のコスト、レンタルキッチン使うのにもコストかかるんで、を加味して、じゃあ利益がどれくらい出ることになるとか。そういうのはいろいろ試しながらやってたという。
なんかほんと新規事業やってるような話というか、自分でテストをして、利益とかも見込んで。小林さんはそういうの一人で全然やれちゃうタイプですか?一回やってみようみたいなところのハードルが。
なんとかやれましたけど、途中やっぱなんかまだ水面下の時ってやっぱやめとこうかなみたいのはあったんで。
どのタイミングですか、それは。
実際にレンタルキッチン借りてっていうところ。これ借りたらほんとやらないといけないぞみたいな。わーっと思いながら、頑張ってその過程をいろんな人に喋って、ちょっと気持ちを鼓舞して。
それで喋ってくれてたんですね。
そうなんですよね。喋んないと本当なんか、できる人はもちろんできると思うんですけど、やっぱ推進力が落ちますよね。本業ではないので。
材料はそこまで多いとかではないんで、直前ぐらいに揃えておいて、当日は移動して、そこに6時間こもって。意外とやれるんだとは思いましたけど。初回はお知り合いの方々中心に基本的には購入いただけまして、無事に完売ということで。
週末菓子店Nokaというお店
ここで、お店のコンセプトや名前の由来、ご近所からいただいたレモンの話が語られます。
改めてどんなコンセプトの名前のお店なのか、どういう回し方をするのか、教えてください。
名前は週末菓子店Noka。
Noka。かわいい。
由来としては「野原」の「の」、香りの「か」で、漢字で書くとそういうイメージなんですけど、野生のお菓子屋さんというか、野良お菓子屋さんというか、ちょっと雑草味のある、そういう感じで言ってるんですけど。基本的に平日はお仕事してるので、週末に作るっていうので週末菓子店っていうことになっていて。商品はウィークエンドシトロンっていうレモンのバターケーキなんですけど、これほんとたまたまなんですけど、フランス発祥のお菓子で、週末に大事な家族と一緒に食べるお菓子っていう位置づけのものなんですけど。週末に作るし、っていうところで共通点あるしっていうので、ウィークエンドってところが活かされてるという。
本当ですね、なんか縁感じますね。
あとレモン使ってるんですけど、均一ではないんですけど、初回の時は本当に僕の家の斜め向かいの方の畑、我が家から30メートルぐらいのところにあるレモンをいただきまして。
すごい、ご近所さん。
商品になりきらない部分というか、結構余って、いよいよいただくんですよね、ケースでとかって。柑橘とかもそうなんですけど。それをちょっと使ってたらなっていうのもありつつ、なんか割といい感じに辻褄合った。ただ、週末に作ってると週末に食べられるかはちょっと怪しいっていう。
5月から古本屋さんに置くことに
販売の広がりや、EC・Instagram・LINEを使い分けるコミュニケーションの考え方が語られます。
その辺りはこれから今計画中で。ちょうど最近決まったんですけど、5月に今治市内にある古本屋さんでちょっと置かせてもらうことに。最初はお知り合いの方々中心にというところだったんですけど、市内で買えるところも一応出てきますっていうことで。
本屋さん名前は。
森ですね。結構変わった古本屋さんなんですけど、イベントをされてたりとか、直近その瀬戸内の石器についてのトークイベントがあるんですけど、5月、連休の頭ぐらいに。そのタイミングで置かせてもらいつつ。
いいじゃないですか。基本はサイトで注文って感じなんですかね。
そこはまたこれからなんですけど。市内に置く用のところはちょこちょこ作って置かせてもらいつつ、LINEとかインスタとかあるので、ご登録いただくと、この日に届くので向かいますよっていうお知らせは、またお届けする予定でございます。
これちなみに私、LINEも作ってるのびっくりしちゃったんですけども、もうこのLINEとインスタとサイトとって作ろうってなったんですか?
ECサイトはすごいオンラインでやりたいですというよりも、注文のチャネル的な位置づけかなという気はしていて。仮想の店舗っていう感じですよね。Instagramはやっぱりこういう絵になるものではあるので、いろいろコンテンツを作って、実体のあるものだというところをしたいなっていうのがあって。LINEはプッシュ的に、もっと買いたいですという方がいたら通知が届くようにしたいなというので、この3つですかね。
LINEもあると、よりぐっと近い感じがするんで、温度感がいいなって。近所の小林さんに欲しいですみたいな、くらいの感覚だなあってなんか思って。LINE登録するときに思ったんですけど。
ちょっと課題としては、毎週末作れるかっていうとそうではないので、気長にお付き合いくださいっていうところあるのと、今考えてるのは、今ってパウンドケーキ、横長のものとカットしたっていうタイプなんですけど、レモンケーキって専用のレモン型とかあるんですよね。レモンの形の焼き型があったりするので、そうすると食べ方とか含めて結構変わるので。ちょっと直近はそのレモン型変えてみたいなことは考えてるんですけど、そうなってくると冷凍とか、そういうのとかもまた追加されてくるんで、どこまでやろうかなっていうのは今ちょっと。
一人でやって見えた、規模とリスペクト
最後に、実際にやってみたからこそ得られた学びを小林さんが語ります。
これは結構ほんと趣味みたいな気持ちでやってるんですか?
まあそうですね。今のところは完全趣味ですね。趣味なんですけど、一応ちゃんと販売はしておりますっていう。
それぐらいの気持ちの方がゆとりを持って、毎週絶対製造しなきゃみたいになると大変そうなんだろうなって。
最近の学びとしては、やっぱり一定量やっぱり量を作らないと、コストを下げたりとか、流通を担保したりとか、そういうことができないので、本当その規模の経済というか、量産するってすごいテクっていうのは思いましたね。こじんまりとやってる方が続く部分はあるかもしれないんですけど、でもちゃんと利益が出たりとか、食べたい人にちゃんと届けられてとか、そういうのって一定の設備投資の上に成り立つんだなっていうのは、ここ最近の一番の学びです。
これもやっぱやってみなかったら肌感というか実感値持って感じなかったところっていうと、最初に言ってたきっかけでもあった、その過程を自分でやって知ってみようみたいなところは結構感じられたっていう感じですかね。時間がだんだん迫ってきたので締めに入れたら、そういう学びの気づきとか。
いや、めちゃくちゃ学びはあって。パッケージとかにもやっぱお金がかかってくる。そうするとその利益にも影響が出てくるみたいな。そういうのって、支援する側からすると売り上げではあるんですけど、お客さん側から見ると、原価とか販管費とかになってくるみたいなこととか。やってみると、こんなところにもお金かかるのかとか、この手間をかけてこれが販売されているみたいなこととか、その辺への理解と、作ってる方々へのリスペクトは、今まで以上に本当にできたなっていうのはすごい感じてますね。
私も実は、その最初の試作品を年末に作ったものを、やってる動画とともに茨城に送ってくださったんですけど、私あれ見てから食べるとなんか、ただそれだけ見るとよくお店で買って食べて美味しいなぐらいだったんですけど、小林さんがあんなに何時間もかけて作ったやつ、これなんだって思いながら食べるんで、感じ方が全然違ったんで。改めてわかってはいつつも忘れていた部分とか、ありがたみをすごく感じましたし。値段設定とかも含め、そりゃするよなって思ったりとか、いろいろ気づきありました。
聞いてる方も、愛媛在住の方とかお近くの方は先ほどの古本屋さんに行って出会っていただくか、LINE登録いただいたり、インスタを見ていただいて、小林さんが良きタイミングで作れそうな時にまた注文のアナウンスがあると思うので、ぜひチェックしていただけると嬉しいです。
日常的に仕事をしながらも、趣味の範囲でも新しいことやってみたいなっていう人って全然いると思うんですよね。そういう人の背中を押す内容だなって、私は小林さんの一連の動き見てて思ったので。ぜひ小林さんのnoteチェックしてくれたら嬉しいなと思います。
ということで、こんな挑戦もしてるので、たまにはこういうこともお伝えできればなと思ってます。本日もありがとうございました。
はい、ありがとうございました。
まとめ
この番外編では、小林祐太さんが未経験からお菓子屋さんを始めるまでの過程が具体的に語られました。子育てのお菓子作りから始まり、広報の仕事でものづくりを体験したいという思いが後押しになったといいます。資格取得やシェアキッチン探し、賞味期限の検査、原価の細かさまで、一人で全工程をこなす中で得た学びが印象的でした。ご近所のレモンを使ったウィークエンドシトロンは、週末菓子店Nokaとして販売が続いていきます。
- 子育てのお菓子作りが、販売への手応えと自信につながった
- 広報として「ものづくりを自分で体験したい」という思いが動機になった
- 資格、菓子製造業許可のキッチン、賞味期限検査など、販売には多くの準備が必要
- 一定量の量産と設備投資の上に、利益や流通が成り立つという学びが得られた

