初ゲストは「木場在住」の区長
FUKAGAWA LOCAL CLUBは、江東区深川に住むタクマさんとタイチさんが、グルメ情報やローカルカルチャーなど街の魅力を発信するPodcastです。今回、番組初のゲストとして江東区長の大久保朋果さんが出演しました。
タクマさんによると、SNSで「森下ゴハン」というアカウントを運営しており、大久保さんにフォローされたことをきっかけに出演を依頼するメッセージを送ったといいます。番組では、大久保さんを「一人の江東区愛する人として」招いたと紹介されました。
出演の理由について、大久保さんはPodcastを面白い媒体だと思っていた一方、自分で始めるのはハードルが高いと感じていたと話します。そこへ誘いがあり、「あ、これはもう乗っかっちゃえみたいな」と考えたといいます。
一方で、番組をまだ聴いたことはなかったと大久保さんは打ち明けました。配信先を尋ね、同席した区の職員にアプリの設定を頼む場面もありました。大久保さんは自身を「木場在住ともか」とも名乗りました。
犬連れのカフェ、本当は居酒屋
よく行く店を問われた大久保さんは、最もよく行くのは「多分コンビニ」で、ほぼ毎日だと答えました。そのうえで、実家に預けている犬が遊びに来たときには、犬連れで入れるカフェによく行くと話します。
挙げたのは門前仲町のANEA CAFEです。大久保さんはパスタのボリュームがすごいと話し、奥まった席もあって意外と広く、家族で訪れた際に奥の席にいた自分を夫が見つけられなかったこともあったといいます。
近くのSORAYAも、犬連れで入れる席が1つだけあると大久保さんは紹介しました。ブロッコリーかカリフラワーか忘れたと断りつつ、丸ごとのサラダを頼んだら「一株丸ごと」出てきたそうで、4人だったので食べ切れたと振り返りました。
カフェの話が続いたあと、大久保さんは「これもちょっと今かっこつけて言っちゃうけど」と前置きし、「本当は居酒屋率が高いですね」と話しました。門前仲町には居酒屋が多く、1日2軒行っても1年で700軒だと笑いを交えて語っています。
好きな居酒屋として挙げたのが、家族で営む木場の木場くぼです。昼は定食を出しており、区長になる前にランチで初めて入った際、刺身の「築地定食」があったといいます。大久保さんは築地ではなく豊洲だと考え、店を出る際に「できれば、もしよければいつか豊洲定食に変えてもらえませんかってお願いしてあります」と話しました。タクマさんは、自分たちで確かめに行くと応じています。
大久保さんに問い返されたタイチさんは、東京担々麺本舗ごま屋を挙げました。夜に行くのがおすすめで、店主がビールを注ぎ足したり、ごま焼酎をサービスしてくれたりするそうです。タクマさんは森下のファームトゥーミーのパンが好きだと話し、大久保さんも、屋上から隅田川が見える店だと応じました。
寿司店では、大久保さんは門前仲町のすし三ツ木を紹介しました。大将は釣りが趣味で釣り竿も自作しているといいます。寿司店の大将は怖い人かと思われがちだとしたうえで、老人クラブの役員も務める「めちゃくちゃいい人」だと話しました。
区長になって「広がって深まった」
区長になって街の見え方が変わったかとタイチさんに問われ、大久保さんは、変わったというより、近所以外のさまざまな場所を訪れるようになったと答えました。その変化を「広がって深まったみたいな感じですかね」と表現しています。
深川の例として大久保さんが挙げたのが、今年初めて区長として迎えた富岡八幡宮の本祭りです。噂には聞いていたとしたうえで、「すごい祭りでした」と話しました。
タクマさんは、自宅前を神輿が通った際、小さな子どもと年配の男性が一緒に盛り上がっている様子をマンションの上から見て、とても良いと感じたと話します。大久保さんは「やっぱりそのおじちゃんたちもこう次の世代に引き継ぎたいから、子供が来てくれるのすっごい嬉しいんですよね」と応じました。
一方で大久保さんによると、当日は雨が降って寒く、翌日以降に風邪をひいた人もいたそうです。好きな場所が増えたかとの問いには、以前は飲み屋やカフェに偏っていたが、公園なども訪れるようになり、そこで活動する人にも出会うようになったと話しました。
木場公園の祭りと来場者数
タクマさんは、収録前日に木場公園で開かれた祭りに出かけたと話し、全国からグルメが集まる規模の大きさに触れました。タクマさんは鮎の塩焼きを食べ、毎年この祭りで食べるのが恒例になっているといいます。
大久保さんによると、鮎の塩焼きは江東区の産業連盟が出店しているものです。タイチさんは青唐辛子の塩焼きそばとフランクフルトを食べたと話し、大久保さんは、町会のブースは儲けを考えていないので安いと説明しました。
来場者数を問われた大久保さんは「10万?15?」と言いよどみ、タイチさんが「15万」と応じました。大久保さんは「内緒なんですけど」と前置きし、以前の担当課長に数え方を尋ねたところ、「課長の一存で」との答えだったと明かしました。タクマさんは、入り口が多く広い会場なので、正確な数は無理だろうと話しています。
大久保さんは、特定の店だけで食べるのは申し訳ないとして基本的には食べていなかったといいます。ただ、町会のブースで人形焼きを1つもらい、ポテトフライとコーンのベーコン焼きも含めて3品を食べたと話しました。昨年引っ越してきたタイチさんは、祭りはどれも初めてで、活気のある街だと感じたと語りました。
マンションの住民を街の行事へ
最後のテーマは、人口や街並みが変わるなかで、下町らしさと新しい魅力をどう両立させるかでした。大久保さんは、住民からマンションが増えたという声をよく聞くと話します。
大久保さんによると、門前仲町は神社の門前町として発展し、木材の事業も盛んだったため、職人の街だったといいます。そこにマンションができ、若い住民が増えているとの認識を示しました。
そのうえで大久保さんは「マンションにお住まいの方にどうやってその街のいろんな行事に参加してもらえるかっていうのが一つキーかなっていうふうに思っていて」と述べました。祭りなら何をしているのか見に行きたくなるとし、若いマンション住民が街そのものに興味を持てるようにしたいと話しています。
大久保さんは2人が賃貸住まいだと聞くと、家賃の上昇を心配しました。タクマさんは、大学時代の友人や幼なじみが清澄白河や森下に住んでいると知ることが多く、人が増えていると感じると話します。タイチさんは、タクマさんに勧められて門前仲町に住み、自分も友人を呼んでいるといいます。
大久保さんは、富岡八幡宮の神輿は町会ではなく、全部で300人ほどの総代がいる御輿総代連合会が取り仕切っていると紹介しました。神輿がテレビ朝日の番組に出た縁で、局の関係者が連合会の打ち上げに招かれたといいます。大久保さんは「テレ朝の人がびっくりしてたもん。『こんな世界が東京にまだあるんですね』みたいな」と振り返りました。
タクマさんとタイチさんは、番組を始めて1、2年ではまだ行動量が足りないと話し、いろいろな人に話を聞きに行きたいと述べました。
直接会うことと、10年後の深川
地域のつながりで大切にしていることを問われ、大久保さんは、なるべく多くの人と直接つながりたいと答えました。町の行事や商店街のイベントに、声がかかればなるべく行くようにしているといいます。
ただ、職員が心配し、事前に調べると申し出るようになったそうです。大久保さんによると、今回の出演も職員がまず番組側と話し、「いやすごいいい若者です」と報告を受けたといいます。
10年後の江東区について、大久保さんは、豊洲から錦糸町方面へ延びる地下鉄8号線の開業が2030年代半ばとされていること、老朽化した区役所の建て替えも10年後をめどにしていることを挙げました。深川が大きく変わる時期にあたると話しています。
そのうえで大久保さんは、今ある良さを残しつつ、時代に合った江東区の新しい顔として深川が「ドーンと」なっているといいと述べました。住んでいる人たちがみんな素晴らしいので、10年後も素敵な街になっていると思うとも話しています。
改めて深川の魅力を問われると、大久保さんは江戸の昔から大切にされてきたものが残る一方、門前仲町や森下、清澄白河に新しい店ができていると説明しました。その特徴を「古くて新しいっていうんですかね」と表現しています。
次のゲスト候補と休日の過ごし方
タイチさんが今後のゲスト候補を尋ねると、大久保さんは富岡八幡宮の宮司や、お寺である深川不動堂の関係者を挙げました。すし三ツ木の大将や、地域の相撲部屋も候補として示しています。
大久保さんによると、相撲部屋の行事に招かれたり、区の広報を頼んだりすることがあるそうです。三ツ木の大将について、大久保さんは2人が「気に入られる気がする」と話し、「区長にお勧めされてきました」と伝えてよいと応じました。
収録後の感想を問われた大久保さんは、深川の魅力を語り合えて楽しかったと話し、まだ語り足りないので2回、3回と呼んでほしいと述べました。タイチさんによると、番組は今回が34回目で、1週だけ休んだものの毎週配信を続けているといいます。
急に休みになったらどう過ごすかとの問いには、大久保さんは木場のイトーヨーカドーにある映画館で、まだ見ていない映画「ちいかわ」を見たいと答えました。映画のあとは、収録で話した店で「パーッと」過ごしたいといいます。
まとめ
下町らしさと新しい街の魅力の両立について、大久保さんは、マンションに住む若い世代に祭りなどの行事へ参加してもらうことを一つの鍵に挙げました。地下鉄8号線の開業などが見込まれる10年後も、江戸から続くものを残した「古くて新しい」深川であってほしいと語りました。
- 大久保さんは、江東区長として声がかかれば行事やイベントになるべく足を運び、直接人と会うようにしていると話した
- 大久保さんによると、地下鉄8号線は2030年代半ばの開業とされ、区役所の建て替えも10年後をめどにしている
- 大久保さんは、マンション住民に街の行事へ参加してもらうことが、下町らしさと新しさを両立させる鍵の一つだと考えている





