県庁前のバス停から、並木道を歩きながら
朝、県庁前のバス停で降りて、いつものように歩きながら収録を始めた。以前、この時間帯はいちばん収録に向いてないんじゃないかという話をしたけれど、結局いまもこうして撮っている。
北部局棟と議会棟のあいだに、ちょっとした並木道がある。そこを歩いていた。
この日は道路がけっこう混んでいて、思ったより到着が遅れた。開庁までそんなに時間はないはずだった。
入り口の前には、いわゆる組合的な方々の姿があった。月曜の朝にはおなじみの光景だ。
特に話すこともなくて、今日はもう時計の音でも聞いていようか、というくらいの朝だった。
「労働金庫です」と声をかけられて
そんなところに「おはようございます。労働金庫です」と声をかけられた。『東北労働金庫』の方だ。
じつは、労働金庫の口座には前から興味があった。いちばんいいのは本店に行くことなんだろうと思いつつ、時間が合わなくて行けずにいたのだ。
私は山形県の外から来ている人間だ。県をまたいでも使える金融機関の口座というのは、けっこう魅力的なんである。地元にも労働金庫はあるし。
だから、口座を作ること自体にはまったく抵抗はない。問題は、ほんとうに時間だけが合わないという一点だった。
職場に来てもらう、が言えなかった
職員の方からは、組合を通じてとか、職場に伺うこともできると言ってもらえた。
ただ、私は組合に入っていない。組合室で受け付けてもらうのは難しいのかな、という話にもなった。
では職場に来てもらうのはどうか。そう聞かれて、一瞬考え込んでしまった。
上司になんて説明したらいいんだろう、というのが頭をよぎったのだ。自分の内線がないというのもあるし、立場的に勝手に人を呼んでいいのかお前、みたいなところもちょっとある。
お昼の時間はどうかとも聞かれたけれど、それもすぐには決められなかった。結局「一回持ち帰ってもいいですか」とお願いした。
すると、毎日県庁に来ているという佐藤さんが出てきてくれた。佐藤さんは「お客様のご都合のいい時間帯とか場所にお邪魔させていただいて」と言ってくれた。職場じゃなくても、どこかで会えればいいということだ。
名前を聞かれて、舘向と名乗った。地元でも正しく読んでもらえなかったくらい、難しい字なのだ。
職場の階と課も聞かれて、13階の教育庁の教育政策課だと答えた。電話をもらえればそちらに伺う、ぜひ検討してほしい、というところで話は終わった。
そして、ずっと気になっていたのは
別れたあと、正直「やべえな」と思った。
何がって、収録の音だ。やりとりのあいだも、ずっと録音が回っているのが気になっていた。
もう収録はいいや、と言いたい気分にもなった。どこで切ろうか迷いながら歩いた朝だった。
口座の件は、ちょっと考えてみようと思う。
まとめ
県をまたいで使える労働金庫の口座は私にとって魅力的だ。ただ、時間が合わないうえに、組合にも入っておらず職場に呼ぶのもためらわれて、その場では持ち帰ることにした。
- 開庁前の山形県庁前で、東北労働金庫の方に声をかけられた
- 山形県外から来ている私には、県をまたいで使える口座が魅力だった
- 内線がなく立場的にも職場に人を呼びづらく、即答できなかった
- 佐藤さんから都合のいい時間と場所に伺うと言ってもらい、検討することにした



