クリスマス限定のパッチワークとの出会い
番組「ボードゲーム天下取り」、通称ボド天は、ボードゲームで天下を取るためにビジネス的な視点を交えて考察するチャンネルです。この回のテーマは「季節もののボドゲ」です。
きっかけは、Manaさんがボドゲカフェでパッチワークを遊んだことでした。とても面白かったので買おうと探していたところ、クリスマス限定版があることに気づいたと話されています。
国内でも、ミヤノさんの「ナナ」にクリスマスバージョンがあるなど、季節もの・シーズン限定の商品が見つかったといいます。
クリスマス限定のものもあるんだっていう風に思いました。
コレクターズアイテムか、それとも良いアイデアか
Manaさんは当初、クリスマス限定のナナやパッチワークを「売れている商品の特別バージョン」「コレクターズアイテム」というイメージで捉えていたと振り返ります。
夏の今、あえてクリスマス限定版を遊びたいかというとそうではない、という感覚もあったといいます。だからこそ、こうした商品はコレクター向けになりがちだと考えていました。
ですが見方を変えると、これは一つのアイデアになるのではないか、とManaさんは指摘します。ポイントは、シーズンを利用するという発想です。
ライバルが少ない季節を狙うという発想
シーズンに特化した作品の強みは、ライバルが少ないという点だとManaさんは話します。特定の季節でしか遊ばれず、コレクター向けになりがちなため、そもそも数が少ないからです。
その結果、そのシーズンが来たときに「せっかくだから雰囲気に合うボードゲームを遊ぼう」となった際、選択肢に乗る可能性が高まると考えられます。
例えばクリスマスシーズンにボードゲームをやろうとなったとき、クリスマステーマの作品を選ぶことは十分ありえます。そこでパッチワークやナナのクリスマス版が候補に挙がる、というわけです。
だからこそ、シーズンを起点にボードゲームを考えるのもありですし、フレーバーがシーズンにマッチしそうなら、積極的にそのシーズンの作品にしてしまうのも一つの手だと話されています。
ハロウィンはボドゲにしやすいテーマ
Manaさんは、シーズンに絡めて作りやすいテーマの例としてハロウィンを挙げます。ホラー系やゴシック系を好んで作る人もいるためです。
具体例として、カブケンさんの「ナイトメア大富豪」や、先日ジェリーコンで開催されたホラー部門のコンテストが挙げられました。妖怪や悪魔をモチーフにした作品は、ハロウィンのテーマにしても違和感がないといいます。
タイトルを思いっきり「ハロウィン」にすると限定色は強まりますが、あえてハロウィンに遊びたくなるアートワークを狙うのもありだとManaさんは話します。
そうすれば、ハロウィンの季節にプロモーションしやすくなります。「もうハロウィンですね、これで遊びましょう」と言いやすく、その時期以外でもテーマ性のある作品として遊ばれることも期待できます。
夏は海・祭りで爽やかにプロモーション
夏向きのテーマとして、Manaさんは海を挙げます。テーマ自体はシーズンに縛られなくても、爽やかで、シーズンをベースに考えるとプロモーションしやすいといいます。
さらにお祭りもボードゲームにしやすいテーマとして挙げられました。盆踊りや神輿といった夏の風物詩は、アートワークに絡めやすいと話されています。
祭り、盆踊り、神輿とか、夏の風物詩的なものですね。
祭りや海のように「当日」が決まっていないテーマは、シーズン全体を通してプロモーションできる点も利点だと考えられます。
七夕のような「当日限定」のテーマは悩ましい
一方でManaさんが悩ましいと挙げるのが、七夕のような当日限定のイベントです。
クリスマスも12月25日限定ではありますが、冬になればほぼクリスマスムードになるため、シーズンの期間が広いといいます。対して七夕は、当日にしか効きにくいテーマです。
夏だから七夕テーマをやるのかってなるとちょっと違いますし、七夕当日にしか効かない。
狙った日の当日にわざわざボードゲームをやる人は少ないため、七夕をそのまま題材にするのは難しいとManaさんは話します。
ただし、織姫・彦星まで踏み込むと七夕限定になりますが、星をテーマにした作品なら七夕にも絡められる、という抜け道も示されました。連想されるモチーフに寄せる考え方です。
春は花見・入学式・新学期に寄せる
Manaさんは春の例として、お花見を挙げます。クリスマスやハロウィンのように「当日」の雰囲気があるものと違い、花見はシーズン全体で効くテーマです。
さらに入学式や新学期といった学校系のテーマも使えると話されています。
学校もの系のテーマであれば新学期とか、新学期の席替えとか、そういったものとかも結構使える。
菜の花などお花をモチーフにした作品も春向けに合うといいます。一方で、節分まで踏み込むと鬼退治で豆を使わざるをえなくなるなど、題材が限定されて難しくなるとも指摘されました。
1年を通して見えてくる季節テーマの棚卸し
Manaさんは、季節テーマは1年を通してさまざまなやりようがあると整理します。春は花見系、夏は海・祭り・七夕、秋はハロウィンや紅葉狩りが使えるといいます。
冬の例として、雪山をテーマにしたスノープランナーのような作品や、スキー場をテーマにしたものが挙げられました。クリスマスもここに含まれます。
さらにManaさんが注目するのが、年越し・正月やお盆といった帰省の時期です。帰省してボードゲームを遊ぶ機会があるため、家族で遊べる幅広い対象年齢の作品を当てるのが良いのではないかと話されています。
年越し正月とお盆回りって、やっぱり帰省してボードゲームをやるっていう機会もある。
お盆にはワイワイできるパーティー系や、カルタ・大富豪のようなライトな作品が刺さるのではないか、とも述べられています。
コレクター向けとシーズン起点、両方の売り方
最後にManaさんは、テーマ性に悩んだときの発想として、季節・シーズン・イベントに合わせるという視点をまとめます。
すでに売れている商品なら、冒頭で触れたようにコレクターやファン向けにイベント版を作るのもありだといいます。意図せず季節に寄ってしまった作品も、そのシーズンにしっかりプロモーションすれば遊んでくれる人が増えると考えられます。
Manaさんは、テーマ性に悩んだら日本の四季やイベント事を活用するという考え方を提案し、季節に合わせて遊ぶこと自体に需要がありそうだと締めくくりました。
そのシーズンになったらプロモーションとして、しっかりと訴求していくと、遊んでくれる方たちも結構増えるんじゃないのかな。
まとめ
季節もののボドゲは、単なるコレクターズアイテムにとどまらず、ライバルが少ないシーズンを狙う売り方やテーマ選びの起点になりうる、というのがこの回の趣旨です。
- クリスマスなど季節限定版は「特別バージョン」であると同時に、ライバルの少ないシーズンを狙える強みを持つ
- ハロウィン・海・祭りのように「シーズン全体」で効くテーマはプロモーションしやすい
- 七夕や節分のような当日・限定色の強い題材は、星や連想モチーフに寄せると扱いやすくなる
- 年越し・正月・お盆は帰省需要があり、家族で遊べる幅広い対象年齢の作品が合う
- テーマに悩んだら日本の四季やイベント事を棚卸しして、作品作りと売り方の両面で活用する



