事務局はブースカットの中身までチェックしている
この回のテーマは、ゲームマーケットのブースカットに対する商標の指摘です。提出期日が近づき、Manaさんのもとにも「ブースカットを事務局に提出したら商標に関して指摘があった」という話がX上で話題になっていたことがきっかけになっています。
指摘を受けた人は、いつも通りブースカットを提出したところ、事務局から「カタログに掲載するのは難しいかもしれない」という趣旨の返答があったそうです。
まずちょっと驚きだったのがですね、ちゃんと事務局って(ブースカットの)内容を吟味して見てるんだなっていうところが一つ驚きでした。
Manaさんは、大量に集まるブースカットを一つひとつ見て内容に問題がないかチェックしている事務局の姿勢に驚いたと話しています。ブースカットは単に受け取られているだけではない、というのがまず押さえておきたい点です。
問題は「既存の商品を想起させる」表現
今回のブースカットには、他社製品の名前が含まれていたようです。Manaさんも実際にそのブースカットを見て、確かに載っていると確認したうえで話を進めています。
具体的には、宣伝文句やゲームタイトルが特定のゲームに近く、「それのようなもの」「それを掛け合わせたようなもの」という言い方をしていた部分があったといいます。さらにイラストも、実際のゲーム機のようなものを掲載していたため、元のゲームが想起されやすい状態でした。
Manaさんによれば、一番の問題は「想起させる」という点です。既存の商品に対して「それだ」というイメージが出てしまう表現は避けてほしい、というのが指摘の趣旨だと受け止めています。
ボードゲームは過去の作品の掛け合わせで作られることも多く、「あの作品っぽいよ」という言い方をしてしまいがちです。だからこそ、この種の指摘は意外と多くの人に関係してくる、とManaさんは指摘しています。
UNOやオセロも危ない、身近な商品名の落とし穴
Manaさんが具体例として挙げるのが、UNOやオセロといった身近なゲームです。これらの名前も、使い方によっては危ないと考えられています。
たとえばブースカットに「UNOと何かを掛け合わせたゲームです」「UNOをこうしました」と書くと、ブースカットは宣伝カタログ、つまり広告扱いになるため、商標である商品名をダイレクトに使って宣伝するのは厳しいのではないか、という見立てです。UNOのイラストまで使っていれば、さらにアウトの可能性が高いと話しています。
同じ理由で、オセロを「どうこうした」と載せるのも危ないとされます。一方で、盤面が同じでも「リバーシ」という言い方であれば問題になりにくいだろう、とManaさんは述べています。
大富豪、将棋、囲碁のように、特定の商標が取られていない昔からの名前は問題になりにくい一方、現在も誰かが商標を取って販売している商品名を使うと厳しいのではないか、というのがManaさんの整理です。
UNO、オセロなど商標として権利がある名前を宣伝に使うと、広告扱いのブースカットでは指摘を受ける可能性がある。
リバーシ、大富豪、将棋、囲碁など特定の商標がない名前なら、比較的問題になりにくいと考えられる。
マリオやポケモンで考えるとわかりやすい
他社商品を想起させる問題は、有名キャラクターに置き換えるとイメージしやすくなります。Manaさんは「マリオのなんちゃら」「ポケモンのなんちゃら」といった言い方を例に挙げています。
たとえばピカチュウに似たネズミの名前を少しだけ変えて「ビカチュウ」とし、ポケモンの要素を混ぜ合わせたゲーム、といったものが出ていれば、多くの人が問題だと直感できるはずだと話しています。ボードゲームでも、他の商品を例に出すと同様の指摘が入り得ます。
ここでManaさんが強調するのは、ゲームマーケットは同人活動でありつつも、価格を付けて商品を販売する場だという点です。二次創作物をただ配布するだけとは訳が違う、と位置づけています。
販売の場である以上、ビジネス的な視点からの指摘もしっかりある、というのがManaさんの見方です。だからこそUNOやオセロは特にやってしまいがちだと、改めて注意を促しています。
デジタルゲームやアニメからの持ち込みも要注意
Manaさんは、デジタルゲームをインスパイアしてボードゲームに落とし込むケースにも触れています。その場合に元の作品名を出してしまうと、また問題になるかもしれないと指摘しています。
具体例として「ドラクエのなんちゃら」といった言い方を挙げ、デジタル系は本当にやってしまいがちだと注意を促しています。アニメのキャラクター名やタイトル名をそのまま使うのも危ないのではないか、との見方です。
同人誌との違いについては、Manaさん自身はコミケに行ったことがなく詳しくないと前置きしたうえで、おそらくダイレクトな名前は使っておらず、たまたま絵柄が似ているといった形なのだろう、と推測しています。
その絵柄が似ること自体もどうなのか、というのがゲームマーケット的な立ち位置だとしつつ、この点も意識する必要があると話しています。
当日ではなく今、気づけたことの価値
今回のケースでManaさんが前向きに評価しているのが、実際に頒布する前にブースカットを提出したことで気づけたという点です。事務局が事前にチェックして連絡をくれたことは、お互いにとってハッピーだったと述べています。
これがイベント当日に「それはダメ」と言われたり、販売後にどこかから指摘が入ったりすれば、対応はもっと大変です。締め切り前のこの時期であれば、ブースカットの差し替えにも対応してもらえるだろう、という見立てを示しています。
そのうえでManaさんは、ブースカットをギリギリに出すのではなく、前もって出すことの安心感を強調します。締め切り後だと、状況によっては非掲載・販売不可という指摘になってしまう恐れもあるためです。
提出前にフォーマットと掲載内容を見直す
商標の問題は事前にわかっているものでもある、というのがManaさんの見立てです。ブースカットのサイズやデータ形式など、既定の入力フォーマットを逸脱していないかのチェックと合わせて、掲載内容そのものも見直すことをすすめています。
すでに提出した人は改めて確認したほうがよく、これから作る人はこの配信を参考にブースカットを準備してほしい、とManaさんは呼びかけています。提出前のひと手間が、後のトラブルを避けることにつながります。
- 他社の商品名を宣伝文句にそのまま使っていないか
- 既存商品を想起させるイラストを載せていないか
- サイズやデータ形式などの入力フォーマットを守れているか
まとめ
ゲームマーケットのブースカットは価格を付けて販売するための広告であり、他社の商品名やイラストで既存商品を想起させる表現は指摘の対象になり得ます。UNOやオセロのような身近な名前も例外ではなく、早めの提出で事前に気づけることの価値が大きい、という回でした。
- 事務局はブースカットの中身まで吟味しており、想起させる表現は掲載を断られることがある
- UNO・オセロ・ドラクエなど、現在も商標として使われている商品名を宣伝に使うのは避けたい
- 盤面が同じでもリバーシや大富豪など一般名を使えば問題になりにくい
- ブースカットは締め切りギリギリではなく前もって提出し、指摘には真摯に対応する
- 提出前にフォーマットだけでなく掲載内容まで見直すことがトラブル回避につながる




