なぜお盆の帰省でボドゲなのか
この回のテーマは、老若男女で楽しめるボードゲームについてです。ちょうどお盆のシーズンに入り、実家に帰省したり親族と話したりする機会が増える時期だからです。
帰省した際に、みんなでボードゲームをやりたいと考えている人もいるのではないか、というのが出発点になっています。
ただし、その場でターゲットになるのは普段ボードゲームで遊ばない人たちです。小さなお子さん、お父さんお母さん、おじいちゃんおばあちゃんと、様々な年代が集まる中で、みんなで楽しく遊べるゲームは何かが問われます。
この疑問について、Manaさんは先日Xで「帰省する際に持っていくボードゲームとしては何がいいですか」という投稿をしたところ、多くの提案が寄せられたと話しています。今回はそこで得た気づきも交えて紹介されています。
普段遊ばない人には「ルールの簡単さ」が壁になる
普段ボードゲームで遊んでいる人は、10代から40代くらいが多く、細かいパーツを扱ったり、ある程度複雑なルールでも問題なく楽しめる場合が多いとされています。
一方で、帰省の場では前提が変わります。まず、普段遊ばない人に対してルールの説明がどれだけ簡単かが重要になります。
さらに、小さなお子様でも扱えるかどうかも大事なポイントです。ルールの面では、トランプやUNOがギリギリのラインではないか、とManaさんは見ています。
ただ、せっかくならトランプやUNOで遊ぶよりも、ボードゲームならではのルールが入ったゲームがいいのではないか、とも話されています。
まずボードゲームを普段遊ばない人に対して、ルールの説明がどれだけ簡単なのかっていったところもあるのかなと思います。
大富豪の延長で楽しめるカードゲーム
候補として挙げられたのが、犯人は踊るやナナといったカードゲームです。トリックテイキングはルール自体は簡単でも、読み切る力が求められる点が普段遊ばない人には難しいかもしれない、とされています。
そこでおすすめされているのが、大富豪的なゲームです。おじいちゃんおばあちゃんも小さなお子さんも大富豪なら遊んだことがある場合が多く、それに進化を加えたものがよいのではないか、と話されています。
具体例として、まっちうりの大富豪やななとりどりが挙げられています。まっちうりの大富豪はアルファベットまで入ってくる点がどうなるかという懸念も添えられています。
Manaさん自身、ななとりどりを実家への帰省時に持っていって、みんなで楽しく遊べた経験があるそうです。
(ななとりどりは)大富豪みたいな感じだけど、こういうものあるんだって結構好評だった記憶があります。
小さな子はカードを持てない、だからサイコロや駒
カードゲームには注意点もあります。小さな子供は手札を持つことが難しく、たくさんのカードを手の上で整理できないという問題です。
Manaさんは、自分の娘が小さかった頃、ババ抜きでペアを捨てていく作業ができず、別室でカードを整理していたことがあった、と振り返っています。
そこで、カードよりも大きめの駒やサイコロを振るだけのゲームのほうが遊びやすい場合がある、とされています。
例として挙げられたのがストライクです。アクションはサイコロを振るだけなので、おじいちゃんおばあちゃんも子供も投げるだけで参加できます。
出た目の計算は大人がやってあげてもよく、ゾロ目のようなわかりやすい要素なら小さな子供でも理解できるため、遊びやすいと考えられています。
反射神経系は「子供が爆勝ち」問題がある
子供向けで年齢層が幅広いものとして、ドブルやおばけキャッチも挙げられています。特定のものを早く取るというルールはシンプルで、子供でも楽しめます。
ただし、反射神経系のゲームには落とし穴があります。反射神経は子供が強く、大人やおじいちゃんおばあちゃんは弱くなりがちなため、子供が爆勝ちするパターンになりやすいのです。
(反射神経系は)子供が勝っていきますよね。大人はもう全然取れないみたいな。
みんなでワイワイ楽しむだけなら、子供が勝って楽しかったねでよいのかもしれません。ただ、あまりに勝てないものをずっとやっていると、勝てない人が面白くなくなってしまう点は悩ましい、と話されています。
帰省シーズンに合うカルタと言葉遊び
反射神経に通じるものとして、カルタも挙げられています。お正月休みらしいものですが、冬休みでもできると考えられています。
具体例として、肉カルタと坊主めくりが紹介されています。肉カルタはお肉の絵柄のカルタで、坊主めくりは実在するお坊さんの写真がデザインされたカルタや絵合わせのようなものだと説明されています。
Manaさんは坊主めくりを帰省時に持っていって、ウケたそうです。お坊さんの顔がみんな似ていて違いがわからない点が、肉カルタも坊主めくりも面白いところだと話しています。
さらに、ワード系のゲームも候補に挙がっています。「はっ」というゲームはコミュニケーションとして楽しめてルールも簡単で、小さな子供もやっていることがあるそうです。
同じ作者の「あいうえバトル」も紹介されています。文字が読めればできるため、ちょっとした推理を通じてコミュニケーションを取るのに向いている、とされています。
感性の違いが楽しいディクシット
面白くなりそうなものとして挙げられたのがディクシットです。Manaさん自身が家族と遊んだことはないものの、感性を使うゲームである点に注目しています。
絵柄にタイトルをつけるという行為は年齢層に関係なくできますが、注目するポイントは年代によって違うため、その感性の違いが面白いのではないか、と考えられています。
おじいちゃん、おばあちゃんのタイトルの付け方こうなんだとか、子供はこういうタイトルをつけるんだだとか。
一方で、ディクシットは箱が大きいため持って帰るのが大変な点や、おじいちゃんおばあちゃんが意欲的に参加してくれるかという懸念も挙げられています。小箱中心で家族でパッと遊ぶとなると、候補は限られてくるとも話されています。
対象年齢は何を基準に決めるのか
ここから話題は、ボードゲームの対象年齢をどう決めるかに移ります。基準として、どれだけ考えるか、コンポーネントの文字が読めるか、そもそもゲームとして遊べるかが重要になると整理されています。
以前の配信で扱ったコンポーネントのサイズも基準の一つです。口に入るかどうかという誤飲チェッカーの規定サイズ以下だと誤飲の恐れがあるため、小さいお子さんは対象外にしたほうがよい、という話が振り返られています。
そのほか、カードの効果を文字で読む必要があるか、漢字が読めるか、数字の計算や掛け算ができるかなど、学校教育でどこまで学んでいるかも対象年齢に関わってきます。
さらに、遊べるだけでなく、ゲームとして楽しさを味わえるかも基準になります。深く思考を巡らせられるのは10歳以上くらいからではないか、とされ、何歳から遊んでほしいのかを対象年齢の基準にするのもありだと話されています。
物理面
コンポーネントが口に入るサイズか(誤飲の恐れ)
知識面
文字・漢字が読めるか、計算・掛け算ができるか
思考面
ゲームの楽しさを味わえる思考ができるか
起点
何歳が一番楽しめるかを軸に上下を決める
マーダーミステリーの年齢制限から見える基準
関連する話として、マーダーミステリーの例が挙げられます。Manaさんは娘と公演を受けて楽しみたいと考えて調べていたそうです。
テーマが殺人である点は気になったものの、ドラマにもよくある程度のテーマなら大丈夫かもしれない、と話されています。性的表現などの過激なシナリオはシナリオ概要である程度判断できるとも述べられています。
実際に調べたラビットホールというお店では、スタッフが公演を仕切ってくれる形式でした。しかし年齢制限があり、高校生以上からで、中学生の娘は参加できないことにショックを受けたそうです。
うちの娘はまだ中学生ですので、そこにはちょっと参加できないんだっていうのがちょっとショックではありましたと。
ゲームとしては遊べても、シナリオの性質や、大人とコミュニケーションを取って協力して推理を進める必要があることから、高校生以上がギリギリという判断なのだろう、と推測されています。全然わからない子供が一人いると全体が楽しめなくなるため、その防御策でもあると考えられています。
対象年齢と対応人数は「一番楽しめる層」を起点に
対象年齢を低くして上を高くすれば対象は広がりますが、両極端の人が揃って本当に楽しめるのかという問題が残ります。そのため、どの年齢層が一番楽しいと思ってもらえるかを起点に考えるのがよい、とまとめられています。
その上で、遊べるレベルで上下を示すという考え方が示されています。
対応人数についても同じ発想です。カードの枚数的には大人数で遊べても、あまりに多いと運ゲーになって成り立たないため、ある程度絞ることが必要だとされています。
絞ったとしても、買った人が遊べそうと思えば対象外の人も交えて遊ぶため、制作者としてはおすすめの年齢と人数を基準に考えるのがよい、と話されています。
帰省を新しいコミュニケーションの機会に
最後に、この回全体が、お盆の帰省を考える上で老若男女楽しめるゲームとは何か、その対象年齢や対応人数はどう考えるかを巡らせた内容だったと振り返られています。
ボードゲームを作る側は対象年齢と対応人数の基準を考えるとよく、遊ぶ側はどういう人が遊ぶかをベースに、とりあえず楽しめるかどうかを基準に選んでみてはどうか、と提案されています。
帰省時にだらっと過ごしているだけの人たちに「ちょっとボードゲームやってみない」と誘うことで、新たなコミュニケーションが生まれるのではないか、と締めくくられています。
(帰省時に)ちょっとボードゲームやってみない、っていう風に誘うことによって、新たなコミュニケーションとか、そういったものとかが生まれていいんじゃないのかな。
まとめ
お盆の帰省では、普段ボドゲで遊ばない老若男女が集まります。ルールの簡単さや小さな子でも扱えるかを軸に選び、対象年齢や対応人数は「一番楽しめる層」を起点に考えるとよい、という回でした。
- 帰省の場ではルール説明の簡単さと、小さな子でも扱えるかが選ぶ基準になる
- カードを持てない小さな子には、サイコロや大きめの駒のゲームが遊びやすい
- 反射神経系は子供が勝ちやすく、勝てない人が面白くなくなる点に注意が必要
- 対象年齢は物理・知識・思考の各面と、一番楽しめる層を起点に決めるとよい
- 帰省時にボドゲに誘うことで、新たなコミュニケーションが生まれる



