戦利品報告で気になる「知らない作品」
番組冒頭でManaさんは、この回のテーマを「ボドゲのレコメンドサービス」だと切り出します。まず投げかけたのが、ゲームマーケットや即売会のあとにXでよく見る「戦利品報告」の話です。
戦利品報告とは、即売会で買った商品を並べて写真を撮り、「これら買いましたよ」とSNSに投稿するものです。イベント後のXは、この報告で盛り上がる印象があるとManaさんは話します。
Manaさん自身も、いろんな人の戦利品報告を見るそうです。そこで、自分が買ったものと同じ商品を買っている人に出会うと、「趣味が合うな」と感じると言います。
その戦利品報告を見ていた時に、その中で自分が知らないような作品があると、めちゃめちゃ気になりませんか?
特に趣味が合うと感じた人の報告の中に、自分の知らない作品があると強く気になる、というのがこの回の出発点です。買っている商品が被っている相手なら、趣味趣向も近いはずだという発想です。
さらにManaさんは、ボードゲームは自分一人で調べても調べ切れないと指摘します。だからこそ、趣味の合う人の戦利品報告は、新たな作品との出会いに効果的だと考えています。
Amazonの「この商品を買った人は」では物足りない理由
Manaさんは、趣味趣向が合う人が持っている「自分がまだ持っていないもの」を知れる、そんなオンラインサービスがあったらいいと考えていると語ります。
類似の仕組みとして挙げるのが、Amazonなどのネットショップにある「この商品を買った人はこの商品も買っています」というレコメンドです。ただ、これはマッチ率が低いと感じているそうです。
理由は、買った1つの商品だけがキーになってしまう点です。その商品以外を買っている人はたくさんいますし、たまたま買っただけの場合もあります。だからManaさんは、もっとマッチ率を上げたいと考えています。
1つの商品を基準にするため、たまたま被った人も含まれ、マッチ率が低くなりがち
買ったものや所持リストが何個・何%揃うかで抽出し、趣味の近い人が持つ未所持作品を出す
所持リストと予約リストで、まだ見ぬ作品と出会う
具体的な仕組みとして、Manaさんは複数の指標を挙げます。自分が買ったものと何個揃っている人で抽出し、それ以外の商品を出す方法です。個数だけでなく、何パーセントのマッチ率かで調べられたら面白いと話します。
対象は戦利品、つまり購入品だけではありません。自分が今持っているボードゲームを登録する「所持リスト」も使えると言います。それにマッチするユーザーが持っていて、自分が持っていない作品を出せたら面白い、という構想です。
さらにユーザーが増えれば、購入前の検討にも使えるとManaさんは言います。イベントに参加する人の多くは、事前に購入予定リストや予約リストを考えてから会場に行くからです。
その予約リストを登録すれば、予約リスト同士を突き合わせてマッチ率を出せます。そのうえで、自分が予約していない「注目されている作品」にも出会えるという流れです。
こうしたマッチングは自動で行う必要があるため、オンラインでできたらいい、とManaさんは考えています。既存のボードゲーマーさんやボードゲームベアーズさんがこの機能を実装してくれるのが一番だとしつつ、なかなか実現しないかもしれないので、自分で作れたら面白いと話します。
ユーザーをどう集めるか、そして便利機能の必要性
この構想の最大の課題は、多くの人が登録してくれないと成立しない点だとManaさんは指摘します。どれだけ利用者を集められるかが勝負になる、という見立てです。
毎回新しい商品が出てくるため、登録者が少ないと十分にマッチしません。逆に「それ以外の商品」が多すぎることもあり、そのバランスは難しいと話します。
そこでManaさんは、本筋のレコメンド以外に「便利だ」と思える機能を足す必要があると考えています。ユーザーの登録率を上げるための工夫です。
具体例として、予約リストを分かりやすくまとめられる機能や、サークル番号を入れると効率的に回るルーティングが出る機能、予約受け取り時間の計画まで立てられる機能などを挙げます。
どう作るかの具体的なイメージはまだない、とManaさんは正直に語ります。「こんなサイトがあったらいいな」という思いで話している段階です。
利用したいのはManaさん自身でもあります。ボードゲーマーさんやボードゲームベアーズさんの担当者が配信を聞いていたら、そちらで実装してくれても嬉しい、と繰り返します。自分がどうしても作りたいわけではなく、どこかでそういうサービスが出てほしいという立場です。
ボドゲ関連サービスに足りない「クリエイターのコミュニティ」
話は、ボードゲーム関連サービス全体の現状へ広がります。Manaさんは、こうしたサービスは世の中的にまだまだ足りていないと感じています。
一方で、部分的には準備が進んでいるとも言います。オンラインで遊べるものとしてボードゲームアリーナやユドナリウム、ココフォリアがあり、マッチングサービスやレビューを集める場もあると挙げます。
そのうえでManaさんは、まだ最適解ができていない領域として「クリエイターのコミュニティ」を挙げます。ここが不足しているという見立てです。
例として、クリエイターやイラストレーターが登録して仕事を受け付ける「ボドクリ」のような場を挙げつつ、登録者がそこまで多くないと指摘します。他にも同種のサイトはあるものの、どこもユーザー集めに苦戦しているそうです。
もしこうしたコミュニティが充実すれば、イラストレーターへの発注がしやすくなり、「独自のルールを誰か作ってくれないか」といった会話も活発になるとManaさんは考えます。
さらに、イラストレーターが自分の作品をIP化する例もあるため、その展開の選択肢としてボードゲームが入る、そんな交流やコミュニティができたら面白いと話します。
世界を巻き込む制作者向けサービスとDiscord構想
Manaさんは、製作者向けも購入者向けもまだ不足していると整理します。購入者向けはネットショップくらいしかないと感じており、その両軸で良いサービスを企画していきたいと語ります。最近はAIの進歩が激しいので、比較的すぐ作れるかもしれないとも付け加えます。
ここから話は日本国内から世界規模へ広がります。世界を巻き込むサービスとして、まず既存のBGGに触れます。世界規模ではあるものの、基本はレビューがメインだという見立てです。
どんなゲームがいいか探すとき、レビューや作品情報を見るという話も聞くため、その最大手はやはりBGGだとManaさんは言います。そのうえで、BGGが購入者向けなら、制作者向けの世界規模サービスができたらいい、と発想を展開します。
その根拠として、国が違えばボードゲームの作り方や流行りも違う、という点を挙げます。その交流が盛んになれば、良い刺激を受けられるという考えです。
実現手段として今考えているのがDiscordです。Manaさんは海外の人とのやり取りにDiscordを使っており、その自動翻訳機能が強力だと語ります。
日本語で打ったとしても向こうには英語で表示される、向こうの人が英語で入力してもこっちだと日本語で表示される、そういう機能が結構強力なのが入っているんですね。
実際に海外とのやり取りでも言語の壁をほとんど感じずにコミュニケーションできているそうです。そこからManaさんは、世界を巻き込んだボードゲーム制作者の巨大Discordサーバーを作れたら良い刺激になる、と構想を語ります。
コミュニティで一番難しい「発信する人」の集め方
一方でManaさんは、コミュニティを作っても難しいポイントがあると指摘します。登録者をどう集めるか、そしてその中でどれだけ議論や交流が起こるかです。
登録者だけなら集められる見込みはある、とManaさんは言います。Discordは無料ですし、いろんな小さなコミュニティを横断して持つキーパーソンに声をかければ宣伝してくれるからです。とりあえず入ってみる人は出てくると考えています。
ただし、多くの人は「見る専」、つまり読むだけになると見ています。そこで、発信して交流していく人をどれだけ呼び込めるかが勝負どころになる、というのがManaさんの見立てです。
何も起こらないと、そのうちやめてしまう人も出てきます。だからManaさんは、同じ人ばかりが喋るのではなく、みんなが気軽に質問したり回答を得られたりする状態を目指したいと話します。
Yahoo!知恵袋や発言小町、5ちゃんねるのような雰囲気になってきたらカオスだけれど面白い、とも言い添えます。そのため、Discordのサーバー運営についても調べながら計画を練っているそうです。
作ってくれる人がいなければ自分で、進捗もこの番組で
Manaさんは、いずれのサービスも近々どこも作ってくれなさそうなら、自分で用意したいと語ります。そのうえで、進捗や課題、試行錯誤の考察をこのチャンネルで発信していきたいと話します。
ちなみにですけど、ほんとこういうサービスあったらいいですよね。欲しいですよね。私はもうとっても欲しいですね。
最後にManaさんは、リスナーへ意見を求めます。「もっとこういうのがあったらいい」という忌憚のない声をコメントで寄せてほしい、という呼びかけです。
このチャンネルは、ボードゲームの作り方だけでなく、ビジネス的なアイデアも発信していく場だと改めて説明します。意見やアドバイスも歓迎で、ぜひ協力してほしいと締めくくりました。
まとめ
この回は、戦利品報告への注目を起点に、趣味の合う人からボドゲを推薦してもらえるレコメンドサービスの構想を語る内容でした。購入者向けのマッチングから、制作者向けの世界規模コミュニティまで、アイデアと課題が幅広く共有されています。
- 趣味が被る人の所持・予約リストとのマッチ率から、自分がまだ知らない作品を提案する仕組みを構想している
- Amazon型の「この商品を買った人は」ではマッチ率が低いため、複数の商品の一致度で精度を上げたい狙いがある
- 予約リスト管理やルーティング、受け取り時間の計画など、便利機能でユーザー登録率を高める必要がある
- 制作者向けの「クリエイターのコミュニティ」が不足しており、Discordの自動翻訳を使った世界規模サーバー構想も温めている
- コミュニティ最大の課題は、見る専ではなく発信・交流する人をどれだけ呼び込めるかにある




