やっと秋、そして冬が嫌な理由
収録日は10月27日。あずまさんは、10月も末になってようやく「秋だ」と感じるようになったと話します。涼しくなって体が元気になり、ご飯ももりもり食べているそうです。
ただ、あずまさんの秋はリモートワークで家の中にいるだけ。紅葉を見たり秋らしいものを食べたりしたいのに、何もしないまま終わってしまいそうだと少し悲しくなったと語ります。
冬ってすげえ嫌なんだよな。結構寒さに弱いんで、寒くなると布団から出れなくなるじゃないですか。
寒さに弱いあずまさんにとって、冬は布団にこもって活動時間が一気に短くなり、生産性が下がる季節です。だからこそ今のうちに動いて、冬に備えてエネルギーを蓄えておきたいと考えています。
「書く」から「描く」へ。夜ごとの落ち込みはなぜ消えた?
芸術の秋にちなんで、この回の本題は最近の絵の話です。趣味で漫画を描いているあずまさんは、改めて創作に向き合ってみて、自分の好きなことに向き合うとメンタルにとても良いと感じたといいます。
調子がいいから絵が描けているのか、絵が描けているから調子がいいのか。ね、鶏卵(鶏と卵)なんですけれども。
あずまさんは10月中頃まで、毎日ノートを書いていました。約37日間、文章を書くことにとことん向き合い、文フリにも取り組んで、「やりきった」という気持ちがあったそうです。
一方で、文章を「書く」ことはできていても、手を動かして絵を「描く」ほうの欲求は満たされていませんでした。あずまさんは、夜になるたびに落ち込んでいたと振り返ります。
文章めっちゃ書けてるのに、「いやなんか今日も描けんかったな」っていう気持ちがすごいあって。なんかね、夜になるたびに落ち込んでたんですよ。
このままでは良くないと考えたあずまさんは、10月18日頃に毎日ノートをいったん終え、絵を描くことに注力すると決めました。そこから収録日までのほぼ10日間、毎日30分から1時間ほど絵に向き合っています。
あずまさんがまず感じたのは、ずっと「やらなきゃ」と頭にあったことを自分で満たしてあげられている充足感です。さらに、脳がすっきりする効果もあったといいます。
TODOリストとかあるじゃないですか。で、そのチェックがついてないTODOだけが一生増え続けるみたいなことになるので。
あずまさんは、やりたいのにやれていない状態を、チェックの付かないTODOが溜まっていく感覚にたとえます。きちんと消化すると、TODOにチェックを入れたり受信トレイを片付けたりするように、頭の中が1つずつ空になっていくそうです。
文章は書けても絵が描けず、夜になるたびに落ち込む。未消化のTODOが頭に溜まり続ける
毎日30分〜1時間絵を描き、充足感がある。頭がすっきりし、脳も体も元気になる
平日は仕事のあとで15分から30分ほどしか向き合う体力がない一方、直前の土日はとことん描いたといいます。iPadのスクリーンタイムでは、土曜が2時間ほど、日曜が4時間ほどだったそうです。
OuraRingが示した日曜の「回復ゾーン」
あずまさんが面白いと感じたのは、指輪型ウェアラブルデバイスのOuraRingのデータです。常に身につけているOuraRingを見ると、絵を描いた日のストレス値がとても低くなっていました。
あずまさんによれば、OuraRingの「ストレス」は心身の悩みというより、心拍数や心拍変動、体の動き、皮膚温から体にかかる負荷を測ったものです。運動やプレゼン前の緊張のような良いストレスもあるため、高いことが一概に悪いわけではないと前置きしています。
逆に、動きが少なく心拍がゆったりした落ち着いた状態では、ストレス値が低いだけでなく「回復ゾーンにいます」と表示されます。公式には、体が穏やかな状態で充電しているという説明だそうです。
めちゃめちゃ日曜日がもうグラフガーンって下がって、もう回復みたいな、回復ゾーンにいますみたいな。目に見えてわかるようになってて。え、やばと思って。
同じ姿勢で長時間描いていたため、体は血流が悪くなって疲れていたといいます。それでも満たされた感覚と穏やかな心拍が数字に表れていて、あずまさんは、目の前のことに集中して黙々と作業する時間が自分の体にとって大事だと改めて感じました。
『休養学』が教える、創作という心の休養
OuraRingの体験から、あずまさんは医学博士・片野秀樹さんの著書『休養学』を思い出します。あずまさんの説明によれば、布団でゴロゴロ寝ているだけが休養ではなく、動いて活動することで体が充電されるアクティブレスト ── 完全に休むのではなく、軽い運動などで体を動かして疲労回復を促す休養法。「積極的休養」とも呼ばれますこそが本当の休養だという内容の本です。
あずまさんが紹介した『休養学』の分類では、休養は大きく3つのタイプに分けられます。
| タイプ | 対象 | あずまさんが挙げた例 |
|---|---|---|
| 生理的休養 | 身体 | 休息、運動、栄養 |
| 心理的休養 | 心 | 親交(誰かとの会話)、娯楽、造形・創造・創作 |
| 社会的休養 | 社会 | (番組内では詳しく触れず) |
あずまさんは、絵を描くという造形・創造が心理的休養として自分のメンタルに役立っていると、身に染みて感じたといいます。そうだろうとは思っていたものの、数字で見て「やっぱり」と確かめられた形です。
自分がなんか最も心が癒されるのって、ほんと一人で絵描いたりとか、黙々もの作ってる時なんだよなーっていうのは改めて思いましたね。
人と食事をするような親交の休養も好きではあるものの、あずまさんにとってはどちらかというと疲れてしまうタイプだそうです。幼少期から外遊びより家での工作が好きで、幼稚園の頃はNHKの番組の「わくわくさん」になりたかったと明かします。
あずまさんは、自分の絵は決して上手いわけではないと照れながらも、ただ楽しいから描いていると話します。そして、自分のために時間を使えていると思えることが癒しになっていると振り返りました。
癒しの手札は何枚ある?絵・ジム・映画・サウナ
今の絵は動かないタイプの心の休養ですが、あずまさんは身体の面でも良い休養をしたいと考えます。山登りなども思い浮かべつつ、ジムでのトレーニングもその1つだといいます。
メンタル的に落ち込んでる時にジム行ってトレーニングするとめっちゃしゃっきーすして、あ、何さっきまでのあの重たい感じっていうぐらいにスパって明るくなったりする。
ただ、話しているうちにあずまさんは、ストレス解消の方法が少ないことに気づきます。トランプにたとえると、手元のカードは絵を描くこととジムに行くことくらいしかないというのです。
その後、映画を見ることとサウナに行くことも思い出し、「手札が4枚になった」と笑います。あずまさんは、この癒しの手札を増やしていくことが、健やかで心地よく生きるためのヒントになると考えています。
実はこの日のあずまさんは体が重く、10分でもいいからと頑張ってマイクに向かったそうです。ところが話し始めると17分ほど喋っていて、喋ることで次にやるべきことにたどり着けると実感したと語りました。
番組の最後に、あずまさんはリスナーにも癒しの手札を教えてほしいと呼びかけています。感想はハッシュタグ「#もく脳」や、匿名で投稿できるお便りフォームで受け付けているそうです。
まとめ
この回のあずまさんは、絵を描くことに没頭した時間がOuraRingで「回復ゾーン」として表れたことをきっかけに、創作が自分にとっての心の休養だと再確認しました。そこから、心と体の両方を癒やす手札を増やしていきたいという次の目標にたどり着いています。
- 「文章を書く」はできても「絵を描く」欲求が満たされず、夜ごとに落ち込んでいたため、絵に注力することにした
- 毎日30分〜1時間絵を描くことで充足感が生まれ、未消化のTODOが消えるように頭がすっきりした
- 長時間描いた日曜は体が疲れていても、OuraRingのストレス値が下がって「回復ゾーン」と表示された
- 『休養学』の分類でいう心理的休養のうち、造形・創造があずまさんには特に合っている
- 癒しの手札は絵・ジム・映画・サウナの4枚で、これを増やすことが健やかさのヒントになる




