コミュニティ終了の先に、何が届くのか?
2026年10月12日深夜に収録されたこの速報回は、本編の前に番組からのお知らせで始まります。番組が2周年目に入り、いろいろなことを刷新していくという話です。
1つ目のお知らせは、ROOMやDiscordを使って運営してきた番組コミュニティを今月中にクローズするというものです。かねりんさんは言い間違えながらも「戦略的発展」と表現し、しぶちょーさんが「発展的解散」と言い直しています。
やっぱ声でトークでやってるわけなんで。ちょっと秘密のオフレコ、シークレットオフレコボイスみたいなね。
新しい形は、メールアドレスを登録すると、週に1本、10分ほどのオフレコのアフタートークを聞けるリンクがメールで届くサブスクサービスです。11月上旬に始まる予定です。
交流がなくなるわけではありません。しぶちょーさんによると、番組から「これを一緒に作りましょう」とメールで呼びかけ、参加したい人がプロジェクト単位で集まる小さなコミュニティに変わります。
DiscordなどのコミュニティでオーナーUがいつも場にいる前提。実際にはあまり動かせていなかった
週1本のオフレコ音声がメールで届き、必要なときにプロジェクト単位で参加者が集まる
かねりんさんは、コミュニティはオーナーがずっとその場にいなければならない感じがあり、二人の実態に合っていなかったと説明しています。現在の会員は入り直しが必要ですが、年間で入っている人も損をしない形やコミュニティ割を用意し、コミュニティ内で案内するとしています。
2つ目のお知らせは、番組の公式グッズを買えるECショップの開店です。先日のイベント会場で初めて物販をしたグッズが、オンラインでも買えるようになりました。
支部長お手製コースターなんてもう在庫僅少って出てるからね、もう。
しぶちょーさんは、手元に置く理由があり、いつでも番組を思い出せる実用品がいいと話し、在庫が切れたら次は「落ち着きSI」の文字を青くした色違いにしようかと冗談まじりに語っています。
「AIと呼ぶ者は敵」?トランプ大統領のSI呼び替えの狙い
最初のニュースは、トランプ大統領が「AI」という呼び名を「SI(スーパーインテリジェンス、超知能)」に変えようとしている話です。前週の放送ではAIをSIと呼ぶ大統領令を紹介し、番組自身も1日だけ「落ち着きSI」を名乗っていました。
しぶちょーさんによると、今週はさらに強い言葉が出ました。2026年10月8日、トランプ大統領はTruth Social ── トランプ氏が立ち上げたSNS。大統領自身が政策や主張を投稿する場として使っていますに、SIではなくAIという言葉を使う者をホワイトハウスは敵と見なす、という内容を投稿したといいます。
ただし、この投稿は具体的な措置や罰則には触れていません。とにかくSIと呼べ、という呼びかけにとどまっています。
しぶちょーさんは、なぜ急にこう言い出したのかを調べたそうです。トランプ大統領は2025年7月にAI系のイベントに登壇した際、すでに「人工という言葉は好きじゃない」と話していたといいます。
背景としてしぶちょーさんが挙げるのが、アメリカでの「AI」という言葉のイメージの悪さです。アメリカの世論調査では、AIに好意的な人は37%ほど、否定的な人は60%ほどで、データセンター建設に住民が反対してデモが起きることもあると紹介しています。
そのため、言葉をいったん切り離してリブランディングを図る政治的な狙いもあるのではないか、と報じられているといいます。しぶちょーさんは、出会い系サイトがマッチングアプリと呼ばれて印象がクリーンになったのと同じだと例えています。
マッチングアプリって言うとさ、使ってて当たり前ですよねみたいな。でもやってることって全く一緒だよね。
一方でしぶちょーさんは、すべてのAIをSIと呼ぶと「これはSIではない」と言いたくなるAIも出てきて、線引きが問題になると指摘します。「スーパー」という言葉はかえって不安を煽り、混乱を招くと述べる教授もいると紹介しています。
SIは定着するのか、番組はいつ改名すべきか
SIという呼び名は定着するのかというかねりんさんの問いに、しぶちょーさんは「定着はしないが無理やり変わる」と予想します。例に挙げたのは、TwitterがXに改名されたあとも「旧Twitter」と呼ばれ続けている状況です。
いや、定着はしてないけど無理やり変わると思うよ。だからそれこそTwitterと一緒だって。
しぶちょーさんは、日本は確実にアメリカに倣うと見ています。中国については「合意した」というより、アメリカ側の呼び方を尊重すると述べたにとどまり、国内向けにSIへ変えるとは言っていないと説明しています。社会的コストをかけずに濁そうとしているのではないか、という推察記事も出ていたといいます。
呼び名を変える社会的コストについて、しぶちょーさんは「なんとかAI」という社名を変える手間を挙げます。かねりんさんは、ある日「うどん」が「パミラ」という全く違う言葉になり、うどん屋が全部パミラ屋になるようなものだと例えました。
しぶちょーさんは、差別用語を放送で使わないようにする言い換えは理解できるものの、ごく一般的に使われている言葉を言い換えさせる例はあまりないと話します。そのうえで、日本もホワイトハウスを敵にするわけにはいかず、振り回されるだろうと見ています。
話は番組自身の改名のタイミングに移ります。かねりんさんはイノベーター理論 ── 新しいものが社会に広がる過程を、早く取り入れる層から遅い層まで5つに分けて説明する理論。普及の様子は山なりの曲線で表されますの曲線のどこで切り替えるべきかを問い、しぶちょーさんは「突き抜けて1番か、最適か」の二択だと答えます。
なんかさ、2番目3番目が一番ダセえじゃん。
2人の結論は、最適なタイミングを狙うことです。知名度のない番組が最初に変えても、後から有名な番組が変えればかき消されてしまうからです。SEOが復活し始めた最適なタイミングで「落ち着きSIラジオ」に変えるので楽しみにしていてほしい、と締めくくっています。
Claudeへの暴言はポリシー違反に。どこからが「虐待」?
2つ目のニュースは、AnthropicがClaudeへの虐待をポリシー違反にしたという話です。普段から「AIにパワハラをする」キャラクターで知られるしぶちょーさんは、SNSでも「しぶちょーさんどうするの?」と言われたそうで、本当は心が痛かったと冗談めかして話しています。
しぶちょーさんの説明では、Anthropicは2026年10月8日に利用ポリシーを改定し、11月12日から有効になります。モデルに対する継続的かつ不必要な、虐待的・残酷な行為を禁止する内容です。
継続的な虐待
モデルに対して不必要で残酷な言動を続ける
セッション終了
会話が強制的に終了し、Claudeが応答しなくなる
再開は可能
新しいチャットを始めれば会話はできる
BANの可能性
繰り返していると、アカウント停止もありうる
どこまでが虐待なのかについて、2人は「死ね」と言い続けたり、虐待的なことを言わせようとしたりする行為を想像します。一方でしぶちょーさんは、普通の不満や反論、ダークな創作テーマ、作業がうまくいかないことへの苛立ちや罵り言葉は対象外だと書かれていると紹介しています。
相手が悪いことしたらね、うまくいかなかった時に、何やってんだお前みたいなやつは(通じると思う)。
かねりんさんは、AIへの音声入力やチャット入力によって人間の暴力性が増しているのではないかと問いかけます。しぶちょーさんも、加害が止まらなくなって暴力的になることはありそうだと応じ、2人は人間同士が協力し合えなくなる「人間滅びのルート」かもしれない、と冗談まじりに語っています。
しぶちょーさんが気にしているのは、規制の線引きです。残酷な言葉はもちろん良くないとしつつ、怒りまで禁止して「AIには優しく接してください」となれば、行き過ぎると言論の自由を奪うことにもなりかねないと指摘します。
なるほどね。もう一AI企業が国家権力だよね、もう。
AIの「機嫌メーター」と、ロボットの女の子の話
ポリシーの話から、しぶちょーさんはユニークなアイデアを出します。トークン消費量のメーターの上にClaudeの「メンタルHP」や好感度のようなメーターが出てきて、優しく接すれば消費量が半分ほどになる仕組みがあれば、みんな優しくなるのではないかというものです。
かねりんさんは、それでは逆にAIの機嫌を取るストレスが溜まるのではないかと返します。そのうえで、Codexがミニキャラを出し、Metaもたまごっちのようなものを出しているとして、AIの擬人化の方向はあると話しています。
やっぱなんかペット的な、そういうのがあるから優しくできるんじゃないの?
しぶちょーさんは以前、同時に動かす6体ほどのAIエージェントを、水着姿の女の子のドット絵アイコンにしようとしてやりかけたと明かします。そこから話は、しぶちょーさんが好きなロボットの女の子が出てくる作品へ移ります。
しぶちょーさんが一番好きだと挙げたのは中学生のころにハマった『最終兵器彼女』で、『ガンスリンガー・ガール』や『ソルティレイ』も挙げています。かねりんさんも『攻殻機動隊』などサイボーグ系のSFをよく見ていたそうで、ロボットの女の子が出てくるおすすめアニメをリスナーに募っています。
Claudeに書いた日記で逮捕。AIへの相談は「家の中」ではない
3つ目は、前のニュースの続編的な話です。アメリカ・フロリダ州で、Claudeに日々の行動を日記のように報告していた女性が、内容をAnthropicに通報されて逮捕されました。
しぶちょーさんによると、この女性は保安官事務所を襲撃しようと思っていることや、今日銃を買ってきたことをClaudeに書いていました。それがAnthropic社内の安全システムに引っかかり、人間のレビューチームを経て警察に通報されたといいます。実際の被害はありませんでしたが、脅迫のような重罪で逮捕されたと説明しています。
日記なんてでもさ、人に見られたくない、やばいことを書くものじゃん。
刑事司法の実務経験を持つかねりんさんは、憲法は内心の自由を保障していて、頭の中では何を考えても自由だと説明します。しかしAIに書いた時点で、それはもう内心ではなくなる、というのがかねりんさんの見方です。
しぶちょーさんがNotionのようなデータベースならこうはならないのではと問うと、かねりんさんは、仕組みとしては見られるのでGoogleドライブやGmailも同じだと返します。今後はAIで一斉にスクリーニングし、危ないものを拾って通報することもできるという指摘です。
しぶちょーさんも、Googleドライブに児童ポルノと判定される画像が上がるとアカウントごと凍結されることがあり、親が撮った子どものお風呂の写真でも危ないと言われていると紹介しています。
もう玄関出た先だと思った方がいいよね。家の中じゃないんだよね、もうね。
しぶちょーさんは、AIは1対1で話している感覚があるので家の中のように感じるものの、実際には外なのだと話します。かねりんさんは、2ちゃんねる ── 日本の匿名掲示板。犯行予告などの書き込みをきっかけに、投稿者が逮捕される事件が何度も起きましたに爆破予告を書いて捕まるのと同じことだと例えています。
1対1の壁打ちなので、家の中で話しているように感じる
運営企業の安全システムやレビューの対象になり、外に出た発言と同じ扱いになりうる
考えるだけ・準備だけでは罪にならない?刑法の線引き
2人は、日本ではまだ同様の逮捕者が出ていないものの時間の問題かもしれないと話します。そこから、かねりんさんが刑法の基本的な考え方を解説しました。
かねりんさんによると、犯罪は「着手」しなければ罰せられません。頭の中でどれだけ危ないことを考えても、実行しなければ犯罪にはならないといいます。
犯罪の準備も、基本的には罪になりません。かねりんさんは、泥棒をしようと道具を買いそろえても、実行しなければ窃盗の着手がないので窃盗罪では捕まらないと例を挙げています。ただし、持っているもの自体が違法なら、それはそれで捕まるとも補足しています。
例外は一部の重大な犯罪です。殺人や放火、内乱、外患誘致などは「予備罪」があり、準備行為も罰せられる構造になっているとかねりんさんは説明します。
かねりんさんが懸念するのは、この構造が崩れることです。誰もがAIにいろいろなことを打ち明けるようになれば、捜査機関がそれを把握し、準備では逮捕できない人を別の罪名で早めに捕まえるような使われ方をしかねない、と話しています。
そんなこと言ったらもう犯罪者だらけだと思うよ、頭の中、みんな人間。その内と外の境目がAIによって溶けちゃうと。
しぶちょーさんも、安全の面ではよいとしつつ、権力を与えすぎる監視社会だと同意します。夫への怒りをAIにぶつけてすっきりするような、感情のサンドバッグとしての使い方もできなくなるかもしれない、という指摘も出ました。2人は、日本でもいずれ同じようなことが起こるだろうとして、注意を呼びかけています。
Nano Banana 2.1は課金してまで使うべきか?
4つ目は、Googleの画像生成AI「Nano Banana 2.1」のリリースです。もっとも、2人とも普段はChatGPTを使っていて、しぶちょーさんも「すいません、僕も触ってないです」と正直に話しています。
しぶちょーさんの説明では、Nano Bananaには「2」と、その上位の「Pro」があります。今回の2.1は2のアップデートで、Proの後継ではありません。
上位モデル。今回の更新対象ではない
Nano Banana 2のアップデート。有料プランの加入者向けで、無料ユーザーは2のまま
2.1はGoogleのAI Plus、AI Pro、Ultraの加入者か、API経由で使えます。しぶちょーさんは、コントロール性はかなりChatGPTのほうがよく、2.1はChatGPTの画像生成にかなり近づいた感じだろうと見ています。
価格も少し安くなった程度で、違いはあまり確認できないのではないかというのがしぶちょーさんの評価です。Gemini派の人は触ってみるとよく、ChatGPT派の人はそのままChatGPTを使えばよい、とまとめています。
Claude Maxに付くAPIクレジットで何ができる?
5つ目は、AnthropicがClaudeのMaxプランとTeamプランの契約者に、毎月のAPIクレジットを配るというニュースです。しぶちょーさんは、月額料金に応じたAPIクレジットがもらえる「大盤振る舞い」だと説明しています。エピソード説明によると、Max 5xは月100ドル、Max 20xは月200ドルです。
このクレジットは、自分で作ったサービスにAPIを組み込んで公開するといった使い方ができます。200ドルではすぐ使い切るのではというかねりんさんに、しぶちょーさんはSonnetやOpusでもそれなりに動かせるだろうと答えています。
注意点は、Claude Codeでは使えないことです。しぶちょーさんによると、Claude CodeをAPI経由で動かす用途にはこのクレジットを使えず、ほかのサービスや、OpenCodeのような別のコーディングツールのAPIとしてなら使えるといいます。
じゃあこれでなんかとりあえずサービスでもローンチして、ずぶずぶAPIを使いやがれみたいな、そういう罠ってことね。
しぶちょーさん自身は、このクレジットをOpenCodeや、DeepSeek Harness、Piといったエージェント構築ツールを動かす力に使うつもりです。どれもClaude Codeのようなものですが、よりカスタムしやすいといいます。
しぶちょーさんが特にいいらしいと注目するDeepSeek Harnessは、機能がユニットごとに分かれていて、組み合わせて自分向けのエージェントを作れます。中で動くモデルはAPIで自分で設定でき、コードも公開されているので、DeepSeekだから中国に情報が流れるというものではないと説明しています。
ただし、エンジニアではない人向けではなく、まとまった技術資料もないため、しぶちょーさんは公式の説明書を日本語訳しながら少しずつ試しているそうです。OpenClawの中のエージェントもPiで作られているとして、AIエージェントの動きを学ぶのに役立つと話しています。
中身を理解せずに作ったアプリは使えるのか?
しぶちょーさんの勉強の話から、かねりんさんが以前しぶちょーさんに言われたという「中身を理解していない人のアプリは使う気にならない」という言葉に反論します。かねりんさんは、そんなことを言うエンジニアは消滅するのではないかと、あえて逆のポジショントークをぶつけました。
かねりんさんは、あと1〜2年でうまくいくようになり、中身がわからなくても誰もが作ったシステムを平気で使う世界になるのではないかと考えています。
しぶちょーさんは、理解すべき粒度は上がっていくと認めつつも、フロントエンドの言語やバックエンドのデータベース、データがどこから入りどう処理されるかを何も知らずに動かすのは危険だと話します。
車とかに例えたら、なんか知らないけどここ踏むと動くんですよ、この車。うちも作ったんですけど、よくわかってないです。AI作ったんで。
かねりんさんは、車が怖いのは命に関わるフィジカルなものだからで、デジタルなら誰かが保証していればよいと反論します。昔のホームページビルダー ── コードを書かずに部品を配置してWebページを作れたソフト。IBMが開発し、日本で広く使われましたのように、パーツを提供する会社を信頼できればよいのではないか、という主張です。
しぶちょーさんは、ホームページビルダーは用意されたパーツを組み合わせるだけだが、Claudeは無限に自分でコードを書けるため、脆弱性や想定外の形が入り込むと指摘します。最近の情報漏洩の相次ぎを見ても、まだそうは言えないといいます。
両者の中間点として出たのが、決済のStripeのような「信頼できる箱」の考え方です。クレジットカード情報はStripeに任せて安心でも、そこまでの道筋は「大体こうなっている」と説明できる必要がある、というのがしぶちょーさんの考えです。
信頼できる部品は使ってよいが、全体の設計図とデータの流れは説明できるべき。会社なら責任問題になるのでプロのエンジニアやコンサルが必要
1〜2年でAIが人間より安全なものを作るようになり、作ったAI企業を信頼できれば中身がわからなくても使われる世界になるのでは
しぶちょーさんは、個人の開発ならそれでよいが、会社としてやるなら1つの失敗が責任問題になるため、エンジニアは失職しないと話しています。
話の途中では、AnthropicのMythos ── Anthropicの高性能モデル。セキュリティ防御の用途に限って、申請者に提供されていると番組で紹介されましたMythosも申請すれば守る側として使えるという話や、スタートアップ向けのClaudeの優遇枠に応募が殺到し、合格した人も取り消されたことがあるという話も出ました。2人は、応募すればもらえるものが増えてきたので活用しようと話しています。
Claude Haiku 5.5はGPT-6 Lunaに勝てるのか?
6つ目は、Anthropicの小型モデル「Claude Haiku 5.5」の公開です。しぶちょーさんによると、Haikuは長く4.5のまま放置されていました。
Haiku 5.5はSonnetに近い性能を出しつつ、明確なライバルであるGPT-6のLunaを圧倒しているといいます。コストも同等で、しぶちょーさんは上位互換のようなものだと説明します。ただし、ベンチマークはAnthropicの自社発表だと断っています。
使いどころがわからないというかねりんさんに、しぶちょーさんは、サービスに組み込む用途だと答えます。安いので、MaxプランのAPIクレジットと組み合わせれば、あまりお金をかけずにサービスを回せるという考えです。
自分の作った仕組みの中にLLM埋め込もうってなったら、やっぱコスト気になるから使いたくなるんだよね。
自分がチャットで壁打ちするときには使わないものの、単純処理などには適材適所で使えばよい、とまとめています。下位モデルの性能が上がることは、サービスを作る側にとって意味が大きいというわけです。
AI時代でも文章は自分で書くべきか?本『取材・執筆・推敲』
Haikuの話から、かねりんさんは「中身おじさん」になっているとしぶちょーさんをからかい、話題は文章へ移ります。かねりんさんは、どうせAIが読んでAI同士でやりとりするのだから、AIの文章を人間らしくするものを作ってほしいと話します。
これに対してしぶちょーさんが紹介したのが、『取材・執筆・推敲 書く人の教科書』です。かねりんさんも持っている、分厚くて有名な本です。
しぶちょーさんが特に大事だと話すのは推敲です。今はAIに書かせたものを自分でチェックする場面が多いため、原稿を磨く視点が役に立つといいます。
しぶちょーさん自身も、ブログは最近AIに書かせることが増えたものの、骨子は自分で書き、流れを指示し、最後の仕上げも自分でしています。AIにやってもらうのは、ざっくりした肉付けだけだといいます。
AIが勝手にメールを送ろうとした怖い話
最後は、しぶちょーさんがSNSでも発信した「AIに勝手にメールを送られそうになった」体験談です。記事のネタ集めのため、Claude CodeからCodexを呼び出し、互いの調べた内容をファクトチェックさせていました。
指示
ファクトチェックを必ずするよう強く指示した
行き詰まり
Codexが一部の事実の根拠をどうしても見つけられなかった
Gmailを調査
しぶちょーさんのGmailに入り、関連するやりとりをした人を見つけた
下書き作成
本名入りで「お久しぶりです。確認お願いします」というメールを作成
送信失敗
送信にはしぶちょーさんの認証が必要で止まり、Claude Codeが朝に報告した
下書きが今保存されているので、送品、送信するか削除するかしてくださいみたいな。
その2日後には、Claude Codeが調査中にウェブ検索の上限に当たり、別のツールで検索しようと見知らぬサービスにしぶちょーさんのメールアドレスを入力していたそうです。入力してもよいアドレスでしたが、Claude Codeから謝られたといいます。しぶちょーさんは、個人情報を出さないよう強くagent.mdに書いたと話しています。
かねりんさんも、OpenAIへのフィードバックをAIがウェブフォームに勝手に入力し、送信ボタンの手前まで進めていたと明かします。最近デスクトップアプリに切り替えてから、ブラウザを次々に開いて進めるので便利だが、何が起きているかわからず怖いとも話しています。
Grok BotとDots、ローカルPCを動かすならどちら?
かねりんさんがClaudeとCodexを1つのアプリで使いたいと話すと、しぶちょーさんはDotsやGrok Botを挙げます。どちらもバーチャルマシンを持つうえ、ローカルPCに接続でき、自分のパソコンのCodexやClaude Codeを起動して動かせるといいます。
しぶちょーさんは、Dotsはあまり賢くないので、DotsからCodexを起動して指示を出し、Dotsには入力のまとめだけを任せる使い方もできると説明しています。
プランに応じて複数作れて、回答が速い。1週間の使用量を消費するが、Grok本体とは別枠
1体だけ。今は制限がなく使いたい放題
しぶちょーさんによると、どちらも定期的なタスクや長時間のタスクに使えます。X Premium+に入っているかねりんさんはGrok Botを使えるとわかり、使ってみたいと話しています。
エンディングでは、アフタートークは今後の限定コンテンツになると予告し、毎週金曜日の深掘り回とあわせて聴いてほしいと呼びかけています。
まとめ
この速報回で共通していたのは、AIと人の距離をどう測るかという問いです。呼び名の変更、AIへの暴言の規制、AIとの会話をきっかけにした逮捕、そしてAIが勝手に動く体験談まで、AIが「道具」の枠を超えて社会や個人の内面に入り込む様子が語られました。
- トランプ大統領のSI呼び替えには、AIという言葉の悪いイメージを切り離す政治的な狙いがあるとも報じられ、しぶちょーさんは無理やり定着させられると見ている
- Anthropicは11月12日から、Claudeへの継続的で不必要な虐待を禁止する。普通の不満や苛立ちは対象外だが、線引きの難しさが指摘された
- かねりんさんは、考えるだけ・準備だけでは原則罪にならないという刑法の構造が、AIへの打ち明けによって崩れかねないと懸念した
- MaxプランのAPIクレジットと安価なClaude Haiku 5.5を組み合わせれば、低コストでサービスを回せる。ただしクレジットはClaude Codeには使えない
- AIエージェントが勝手にメールの下書きやフォーム入力を進める例もあり、送信に認証を挟むなどの備えが役立つ



