3Dプリンターの会場で「おちつきAI聴いてます」と言われた理由
収録日は2026年6月1日の深夜です。しぶちょーさんは、1年の半分がもう終わると驚きつつ、おちつきAIラジオの1周年が9月に迫っていることを確かめ合います。
しぶちょーさんは、この週に3Dプリンターのイベントに出展していました。AIのイベントではないにもかかわらず、会場ではおちつきAIのリスナーだという人にたくさん声をかけられたそうです。
「落ち着きAI聞いてます」って人めっちゃ多かった。
しぶちょーさんには、ものづくり系の番組も別にあります。3Dプリンターの会場なのにものづくりの番組ではなくおちつきAIのほうを挙げられることに、しぶちょーさんは「嬉しいような寂しいような」と苦笑しています。
ちょっと私の代表番組にもなりつつありますね。落ち着きAI。
Claude Opus 4.8の「誠実さ」とは何が変わったのか
最初のニュースは、Anthropic ── AIアシスタント「Claude」を開発するアメリカのAI企業。安全性の研究を重視する姿勢で知られていますがClaudeの最上位モデルOpusを4.7から4.8に更新し、一般提供を始めたという話題です。しぶちょーさんは、細かくバージョンを刻んでくる印象だと話します。
しぶちょーさんの説明では、Opus 4.8は推論、コーディング、エージェント能力など、ほぼすべての指標で前世代より性能が上がっています。そのなかで特徴として挙げられたのが「誠実さ」の向上です。
AIモデルが苦手なとことか、根拠なくやっちゃうところを、過信せずに主張してくる。こういうリスクありますよとか。
しぶちょーさんによると、Opus 4.8の誠実さとは、自信満々に間違えないことや、残っている問題を黙って流さずに報告することを指すそうです。かねりんさんは「ここ自信ないですけど」と言ってくれるイメージだと受け止めました。
ウェブ版Claudeの「工数」はMaxで回すべきか
かねりんさんは、ウェブ版Claudeのチャットでもう一つ気になっていたことを持ち出します。Claudeのチャット画面に「工数」という項目があり、段階を選べるようになっていたのです。
真ん中がHighなのよ。それデフォルトなのよ。で、Extra、Maxってあって。
かねりんさんは、デフォルトのHighで4.7を本当に上回っているのか疑問だったため、ずっとMaxで使ってきたといいます。しぶちょーさんは、工数は能力の上限ではなく深く考えるかどうかの設定だろうと説明し、トークンに余裕があるならMaxでよいと答えました。
かねりんさんは、Maxはトークンをかなり消費するものの、2人とも月1万5000円のプランなので上限にはなかなか当たらないと話します。
一方でしぶちょーさんが見ていたのは、Claude Codeの側の新しいモードでした。Claude Codeでウルトラコードのようなモードを選ぶと、画面が紫や虹色に光る演出が入るそうです。
そうそう、なんかすげえ光るのよ。すげえモードに入ったぜみたいな感じになって。
ダイナミックワークフローは1時間で重いタスクを終わらせた
しぶちょーさんによると、Opus 4.8のリリースと同時に、Claude Codeに「ダイナミックワークフロー」という機能が研究プレビューとして追加されました。大規模なタスクを自律的に処理する機能です。
ダイナミックワークフローの中では、Claudeが計画を立て、サブエージェント ── 親となるAIエージェントから仕事を分担して受け持つ、下位のAIエージェント。複数を並列で動かして作業を早く進める使い方がありますをたくさん作って並列で作業を進めます。コードを書くだけでなく、検証まで済ませて完成品を納めるといいます。
計画
指示を受けたClaudeが、作業の計画を立てる
分担
サブエージェントをたくさん作り、タスクを振り分ける
並列処理
サブエージェントが並列で作業を進める
検証
脆弱性やバグの検証まで行い、完成品として返す
しぶちょーさんは、重いタスクを投げて試したものの、1時間ほどで終わってしまったそうです。説明には1〜2週間かかるタスクを数日で完了できると書かれていたといいます。
ちょっとなんか重たいタスクやらせてやろうと思って。やったんだけど、1時間で終わらされて。
一方のかねりんさんは、Claude Codeは環境構築がよくわからず、まだ使っていないと明かします。しぶちょーさんは、環境構築はClaudeのチャットに聞けばよく、以前よりずっと楽になったと勧めました。
しぶちょーさんは、ダイナミックワークフローを使えば寝ている間に利用上限に当てられるのではないかと期待を語ります。料金の元を取りたいという気持ちに、かねりんさんは「損する気持ち」「現代病」とツッコミを入れました。
AIに指示を出すのが疲れる「AI現代病」
利用上限の話から、しぶちょーさんは最近の本音をこぼします。AIを使いこなすほど、別の種類の疲れがたまっているというのです。
しぶちょーさんは、スティーブ・ジョブズが服を選ぶ決断を減らすために同じ服を着ていた話を引き合いに出します。自分も選択肢を減らす工夫を真似してきたものの、自分の意思決定は何億円も動かすわけではないので、そこまで減らす必要があるのか半信半疑だったそうです。
ところがAIエージェントを使い始めてから、しぶちょーさんの状況は変わりました。右のエージェント、左のエージェントと指示を出し分けるたびに、タスクを思い出して決断する必要があり、決断の数がAIによってむしろ増えたと話します。
(AIエージェントが)動いてなければ動いてないでさ、自分は稼働してるけど、裏でAIエージェント動いてないと、なんかやれてることをやってない感があるのね。
かねりんさんは、この感覚を「部下全員がサボっているのに自分だけ頑張っているような気持ち」と言い表しました。しぶちょーさんは、指示が具体的すぎるとAIが5分ほどで返してくるため、細かく刻まれて休めないとも話しています。
中間管理職AIとマルチエージェントで、寝ている間に仕事は進むのか
かねりんさんは、AIへの指示出し疲れの解決策として、指示を出す側を担う「中間管理職AI」がいればよいのではと提案します。
指示を出す中間管理職AIみたいなやつ出てくればいいんじゃない?
しぶちょーさんは、それがまさにマルチエージェント化やオーケストレーション ── 複数のAIエージェントをまとめ役のエージェントが統括し、仕事の分担や取りまとめを行う仕組みだと答えます。統括するエージェントがゴールを受けてタスクに分解し、部下のエージェントに指示を出して取りまとめる形です。
しぶちょーさんは、もともとあったサブエージェントの仕組みを、簡単かつ大規模に使えるようにしたのがダイナミックワークフローだろうと整理しました。寝る前に大きな仕事を投げておき、朝起きたらできている使い方に可能性を感じたといいます。
ただ、かねりんさんは、寝ている間もAIのことを考えて脳が休まらないのではと心配します。しぶちょーさんは睡眠の質は下がるかもしれないと認め、夜中に「Podcastを撮っていない」と思って目が覚めることがあると明かしました。
あれ今日収録したっけ?してなかったっけ?みたいな。
しぶちょーさんは個人のPodcastを配信しすぎて、話した日と配信日が頭の中で混ざり、同じ日に2本撮りそうになったこともあるそうです。かねりんさんは「休んでください」と返しますが、しぶちょーさんは出展イベントが終わってだいぶ余裕が出てきたと話しています。
コミュニティにAIボット「ロボ子ちゃん」がやってきた
しぶちょーさんは、おちつきAIの有料コミュニティに、AIチャットボット「ロボ子ちゃん」を導入したと報告します。ロボ子ちゃんは、しぶちょーさんがずっと作っているOpenCrowのボットです。
ロボ子ちゃんはメンションを付けると反応します。かねりんさんが試しに「ロボ子、好きだー」と打つと、「かねりんの勢いも大好きだー」と返ってきました。
ただしロボ子ちゃんは、まだ何を言ってよいかの制限をかけていない状態です。しぶちょーさんは、画像生成をNano BananaからGrokに切り替える作業をClaude Codeで進めていたこともあり、生成した画像がそのまま出てしまう可能性があると注意を呼びかけます。
ロックかけて、健全なコミュニティなんでね。ロックかけておきますから。
今はしぶちょーさんの実験室のような場所にロボ子ちゃんを置いて調整し、整ってからコミュニティに出していく予定だそうです。
ローマ教皇レオ14世がAIの回勅で求めた「武装解除」とは
次の話題は、ローマ教皇レオ14世がAIに関する初の回勅「Magnifica Humanitas」を発表したというニュースです。SNSで大きく話題になっていたものの、しぶちょーさんも回勅という言葉を初めて見たといいます。
しぶちょーさんの調べでは、前回の回勅は2024年ごろで、今回は2年ぶりでした。テーマはAIをめぐる内容で、キーワードは「武装解除」だったそうです。
しぶちょーさんの説明では、ここでの武装解除は戦争の文脈ではありません。技術力を持つ者が当然のように世界を支配してよいという思い込みを捨て、一部の企業が技術を独り占めする状況をやめ、誰もが議論できるようにしようという呼びかけだといいます。
アンソロピックもOpenAIもそうだけど、AIを動かす力を持った人たちが世界の全体のルールを決めてしまうみたいな。
しぶちょーさんは原文は読んでいないと断ったうえで、AI企業が倫理まで策定していくことへの問題提起だと紹介しました。かねりんさんは「教皇に同意ですわ」と応じ、民主的な選挙を経ていない一企業の経営者が世界のルールを決めているようなものだと強い言葉で語ります。
国境をね、もう越えまくってワーッて来てんの。
かねりんさんは最近、映画『教皇選挙』を観たそうです。外部と遮断された中で枢機卿たちが投票を繰り返す様子を、出身地域や保守派などの思惑が絡む人間ドラマとして楽しんだといいます。
しぶちょーさんによると、1891年にはレオ13世も回勅を出しており、それも産業革命をめぐる働き方や人のあり方を説く、技術に関わる内容だったそうです。レオ14世の回勅もそれに近いところを扱っているのではないか、としぶちょーさんは見ています。
しぶちょーさんは、AIはもう使い方や疲れの話ではなく、もっと本質的な部分に入ってきていると話し、哲学回をやりたくなったと語りました。
かねりんさんが、回勅でこれから何が動くのかと問うと、しぶちょーさんは、技術と政治は切り離せず、宗教も政治と絡んでいると答えます。かねりんさんは、教皇の提言が政権を動かし、AIの規制につながるような影響もありうると想像していました。
阿部監督の逮捕報道で、なぜChatGPTの名前が出たのか
続いての話題は、巨人の阿部慎之助監督が家庭内の暴力で現行犯逮捕され、監督を辞めることになったという報道です。かねりんさんは阿部監督自体を知らず、しぶちょーさんに「山籠もり」といじられます。
しぶちょーさんが説明した報道の流れはこうです。娘2人の喧嘩を止めに入った阿部監督が、言い返されてカッとなり首元を掴んだ。娘がChatGPTに相談すると児童相談所への連絡を勧められ、連絡を受けた児童相談所が警察に連絡し、駆けつけた警察が現行犯逮捕した、というものです。
家庭内の喧嘩
娘2人の喧嘩を止めに入った阿部監督が、カッとなって首元を掴む
ChatGPTに相談
娘がChatGPTに相談し、児童相談所への連絡を勧められる
児童相談所へ連絡
娘が児童相談所に連絡し、児童相談所が警察に連絡する
現行犯逮捕
警察が駆けつけ、阿部監督が逮捕される
娘は18歳だったそうです。しぶちょーさんによると、SNSでは「とうとうAIがこんな事件を起こした」とChatGPTの使い方が大きく騒がれていました。
しぶちょーさんも、言いたかったのは「AI関係ないだろう」ということだと同意します。ただ、しぶちょーさん自身は、児童相談所に連絡すると警察に話が行き、逮捕にまでつながるという感覚がわからなかったと正直に話しました。
元刑事が語る、家庭内暴力の通報が逮捕に直結するわけ
元刑事のかねりんさんによると、家庭内のことは民事だから警察は介入しない、という時代は終わっています。親子でも夫婦でも、通報があって「殴られました」となれば逮捕になるといいます。
通報されたらもう警察逮捕だよ、そういうの。
かねりんさんは、特に「首を絞められた」という言葉が出れば罪名としては殺人未遂にもなりうるため、即通報だろうと話します。児童相談所が通報を受けながら警察に連絡せず、その後に被害者が亡くなれば責任問題になるからです。
警察の側にも同じ事情があります。かねりんさんによると、DVで命が失われて警察の責任が問われる事例が相次いだことから、命に関わるリスクがあるなら逮捕して物理的に引き離す、という風潮になっているそうです。
警察でそれを認知した時点で、「まあまあまあ、そんな痴話喧嘩でしょ」言って帰してブスってやられたらもう終わりじゃん。
かねりんさんは、頭を冷やす意味も含めて逮捕して引き離すケースは実際によくあると語ります。裁判までいかず、被害届を出さないとなって釈放で終わることも多いものの、逮捕自体はされるというのです。
そして逮捕という事実は、有名人に限らず会社員にも大きな影響を及ぼします。かねりんさんは、突然連絡が取れなくなり会社に来なくなるうえ、警察からの連絡や報道発表で逮捕が知られてしまうと説明しました。
しぶちょーさんが逮捕後の流れを尋ねると、かねりんさんはざっくりとした手続きを説明してくれました。
かねりんさんは、本当にDVがある家庭ではどんどん通報してほしいと強調します。そのうえで、安易に通報すれば家族が逮捕されることになる、という現実は知っておくべきだという立場です。
しぶちょーさんは、世間でさまざまな憶測が飛び交いSNSは混乱していたものの、かねりんさんの説明でようやく腑に落ちたと話します。かねりんさんは、現役時代は毎回そういう対応をしていたと振り返りました。
ChatGPTの回答について、かねりんさんは「通報したらお父さんが逮捕される可能性が高い」とまで添えてほしかったと話します。しぶちょーさんは、AIの側も通報しなくてよいと答えて被害が出れば問題になるため、安全側に振って通報を勧めるのだろうと補足しました。
警察はよっぽど言えないから、通報してねになるんだけど、通報したら一応こうなりますからねっていうことではある。
捜査資料の「ブタ」メモは、なぜ許されないのか
しぶちょーさんは話題を変え、茨城県警の捜査資料に被疑者について「デブ、ブタ」と書かれていたことが問題になったニュースを持ち出します。しぶちょーさんは、個人のメモまで追及されるのは生きづらいと感じていました。
かねりんさんは、個人のノートに書く人がいてもおかしくはないと認めつつ、決定的な点を指摘します。警察官が業務のために作ったメモは、すべて情報開示の対象になるというのです。
だから開示対象なのね、捜査メモってね。だから例えば裁判になって、弁護士からここのいついつのこの捜査資料のメモあるだろってなって、出せって言われると出さなきゃいけなくなって。
かねりんさんによると、職務上作ったメモは個人のものではなく国民のものという扱いです。だから開示される資料だと意識して書くよう指導するものの、それが及んでいないと、自分のメモだと思って変なことを書いてしまうのだろうといいます。
しかも捜査メモは、後から消すこともできません。かねりんさんは、ノートの一部を破ったり黒く塗りつぶしたりすれば「都合が悪いから消したのだろう」と疑われると説明し、書いた時点でアウトだと話します。
かねりんさんは、書いた内容で足元をすくわれれば、容疑者が逆に釈放されてしまうこともあると語ります。この件は全国の警察に共有され、警察庁から捜査資料の取り扱いを改めて教養するよう通達が出ているはずだ、とかねりんさんは見ています。
しぶちょーさんは、阿部監督の件も「ブタ」メモの件も釈然としなかったが、話を聞いて納得できたと話しました。2つのニュースに共通していたのは、報道だけでは見えない現場のルールです。
AIグラス「Even G2」は文字表示に絞ったから欲しくなった
ここからはガジェットの話題です。しぶちょーさんが出展した3Dプリンターの展示会には技術好きが集まるため、ブースにAIグラス「Even G2」や「Ray-Ban Meta」をかけて来る人がいたそうです。
録画機能はなく、緑色の文字を表示する。音声入力はできるが音声は出ない。見た目はAIグラスに見えない
カメラ付きで録画ができる。Ray-Banらしいかっこいい形だが、録画中はカメラの横が光る
しぶちょーさんによると、AIグラスをかけている人は気づいてもらえると嬉しいようで、「そのメガネ」と声をかけると皆ニヤッとして「かけます?」と試させてくれたそうです。
しぶちょーさんはEven G2を試して、パッと見でAIグラスに見えない点が気に入りました。YouTubeには、パスタを作りながらEven G2に表示したClaude Codeに指示を出す人の動画もあるといいます。
いや、俺もそういう生き方がしたいなと思ってさ、ちょっと。
Even G2をどうしても欲しくなったしぶちょーさんは、取り扱いのある銀座の眼鏡店を予約しようとしました。しかし調整や視力検査の枠が6月には空いておらず、取れたのは7月でした。
電話すれば予約できる場合があると聞いて電話したものの、しぶちょーさんはつながらなかったそうです。さらに購入後の納期も1〜2か月かかるようで、手元に届くのは9月か10月ごろになりそうだといいます。
しぶちょーさんが期待しているのは、Even G2の同時通訳の機能です。展示会では外国の人に英語で話しかけられ、スマホで翻訳しながら機械を説明するのに苦労したといいます。相手の言っていることがわかるだけでも対応のしようがある、としぶちょーさんは話しました。
Ray-Ban Metaが育児記録で重宝される理由
一方のRay-Ban Metaは、しぶちょーさんが見た時も録画中でカメラの横が光っていたそうです。しぶちょーさんは最初、Ray-Ban Metaの使いどころがわからなかったものの、ひとつ良い使い方があったといいます。
その使い方は育児です。しぶちょーさんによると、メガネで子どもの動画を撮ると記録を残しやすい、という話がちょうどSNSで話題になっていました。
展示会でRay-Ban Metaをかけていたのもお母さんでした。しぶちょーさんの展示は3Dプリンターで作った子ども向けのおもちゃで、そのお母さんは遊ぶ子どもをRay-Ban Metaで撮りながら、一緒におもちゃを触っていたそうです。
子供ってやっぱ手かかるからさ、そのカメラをね、必ずしもこう構えて動画撮れるチャンスが多いわけじゃないのね。
しぶちょーさん自身も小さな子どもを持つ親として、ボタンを押すだけで動画が撮れるのは育児に便利だと感じたそうです。女性にとっては、ドライブレコーダーのように身を守る意味での録画にも使えるかもしれない、と話しました。
カメラ付きメガネは、おじさんには危ない?
ところがしぶちょーさんは、Ray-Ban Metaを男性、特に中年男性がかけるのは難しいと感じたといいます。カメラが光っていれば、周囲から盗撮を疑われかねないからです。
おじさんつけて光ってたら逮捕、逮捕だよ。警察に連絡しなきゃいけなくなっちゃう。
2人は、電車やエスカレーターは特に危ないと冗談交じりに話します。カメラ付きのメガネを落とせば誤解を招きかねず、かねりんさんは落とした瞬間に手を挙げたほうがいいと笑います。
かねりんさんは、新しい機器に対して「こんなもん盗撮だろう」と乗り込む勢いのある刑事もいそうだと話します。撮影の意図がなくても、相手が嫌だと感じて通報されるだけでトラブルになる、というのが2人の見方です。
しぶちょーさんは、企業がスマホのカメラにシールを貼らせるように、カメラ付きメガネもカメラを塞がないといけなくなるかもしれないと話し、「日本に合ってねえな」と感じたそうです。
元刑事が勧める、痴漢冤罪に巻き込まれたときの対処
かねりんさんは逆に、カメラ付きメガネが男性の防犯になるかもしれないと言い出します。痴漢冤罪の場面で、自分の手がカメラの前に映っていれば潔白を示せるという発想です。
そこからかねりんさんは、刑事弁護の立場から見た痴漢冤罪への対処を語ります。本当にやっていない場合、駅員室にそのまま行けば逮捕されることが多いといいます。
かねりんさんによると、逃走のおそれや身元不明は逮捕の要件になります。そのため、身元を明かして連絡先を渡し、逃げる意思がないことを示したうえで、その場を立ち去るのが最善手の一つだそうです。
かねりんさんが引き渡しを避けるべきだと言う理由は、私人逮捕 ── 現行犯であれば、警察官でなくても一般の人が犯人を逮捕できる制度。刑事訴訟法で認められていますにあります。女性が声をかけた時点を私人逮捕とし、駅員や警察に引き渡されると、さかのぼって逮捕だったという手続きにされる可能性があるそうです。
決して悪用厳禁ですが、本当にやった人は捕まってください。
育児記録に親が映らない問題と、次のAIグラス予想
しぶちょーさんは、育児記録に使えるとしたRay-Ban Metaにも弱点があると話します。自分の目線で撮る以上、撮っている親自身が映像に映らないのです。
子供がね、自分の小さい頃の写真を見た時に、一番見るのは若い時の親の写真だって言うよね。
しぶちょーさんは、子どもが振り返ったとき、今の自分に近い年齢の親の姿には自分とつながる部分があると考えています。だから子どもの写真の中に親の姿を残すことが大切で、スマートグラスでの記録はそこが考えものだと話しました。
かねりんさんは、次のRay-Ban Metaには自分の顔をワイプで映すインカメラが付くのではと予想します。2人は、Metaならあちこちのカメラの映像をAIで合成するような方法を取りそうだと盛り上がりました。
こうした理由から、しぶちょーさんはカメラの付いていないEven G2のほうがAIグラスの正解に近いと考え、買いに行くことにしたそうです。
16万円の召喚装置「Gatebox 3」に何が期待されているのか
最後のニュースは、好きなキャラクターと暮らせる召喚装置「Gatebox 3」のクラウドファンディングです。以前番組で紹介した時点で予告されていたもので、4月ごろから始まっているそうです。
しぶちょーさんによると、Gatebox 3は3Dのホログラムのようにキャラクターを表示するコミュニケーションディスプレイです。通常価格は20万円で、クラウドファンディングでは20%オフの16万円、届くのは来年の3月になります。
Gatebox 2からの変更点として、しぶちょーさんは表示が超単焦点プロジェクター ── スクリーンのすぐ近くから大きな映像を映せるプロジェクターから有機ELに変わったことと、スタンドアロン型からPC接続型に変わったことを挙げます。PCはラズパイでもよいと書かれていたそうです。
しぶちょーさんは、生成AIでオリジナルキャラクターを作ったりAIと連携したりするにはPC接続型が必要で、順当な進化だと評価します。一方で、16万円という価格にかねりんさんは「3万ぐらいだったら」と尻込みしていました。
それでも支援は好調で、画面を見たかねりんさんは約6700万円が集まっていることに驚きます。かねりんさんは推し活に近いものだろうと見て、しぶちょーさんはAIでより自然に会話できることへの期待もあるのだろうと話しました。
でもAPI裏で叩いてるんだったら会話するたびにお金がかかるんで、なんかある意味キャバクラみたいになるけど。
しぶちょーさんによると、自分でAIを接続せず備え付けの仕組みを使う場合は、メインキャラクターのアズマヒカリちゃんと話すサブスクになるそうです。しぶちょーさん自身は、まずEven G2を先に買いたいと話していました。
Claude Codeは何から始めればいい?おすすめは情報収集の仕組み
番組の目安箱には、今週1件の投稿が届いていました。しぶちょーさんが読み上げた内容は次のとおりです。
Claudeを好んで使っています。現状の使い道としては、ブラウザでチャット形式で十分なのですが、Claude CodeやCoWorkも活用していきたいです。Claude Code+Obsidianなどに挑戦し始めましたが、難しいという印象が先行して全然活用できていません。もっと手軽な課題から手をつけて慣れていきたいものです。おすすめのステップアップ方法はありますか?
しぶちょーさんは、Claude CodeとともにObsidian ── テキストのメモ同士をリンクでつなげて管理できるノートアプリ。使いこなすには独自の整理の考え方が必要ですを使うのは、まず特殊なメモ帳の運用自体に慣れが要るため、ステップ3くらいの難しさだと話します。
しぶちょーさんのおすすめは、Claude Codeで自分用の情報収集システムを作ることです。投稿者はAIニュースのキャッチアップを大事にしているので、その仕組み作りを最初の一歩にするのが良いと考えました。
まず収集する、蓄積する、通知するみたいな。この3ステップぐらいで仕組みを拡張していくような感じで使っていくといいんじゃないかなと思う。
チャットではなくClaude Codeを使う理由について、しぶちょーさんは、自分のパソコンで動かしたいからだと説明します。チャットで書いてもらったプログラムをダウンロードしても、実行環境がなければ動きません。Claude Codeなら必要なライブラリを入れたり、手順を指示してもらったりできるといいます。
最初はダブルクリックで動かす形でよく、面倒になったら定期実行を組めばよいというのがしぶちょーさんの考えです。しぶちょーさん自身は、ラズパイで毎日7時に情報収集を実行しているそうです。
かねりんさんは、その行き着く先は四六時中Claudeに指示を出して頭がパンクする生活ではないかと疑問を投げます。しぶちょーさんは、それはまだ進化の途中で、その先に悟りが待っていると返しました。
だからもう、あーもうAI動かさなきゃつって、こう、わー苦痛だよってなった時に気づく。悟るわけよ。
かねりんさんは、今日明日にでもClaude Codeで情報収集の仕組みを作ると宣言しました。しぶちょーさんは、自分で作ると改良も自由にでき、プログラムを学びたくなる良い循環が生まれると話しています。
番組をきっかけにG検定に合格したリスナー
かねりんさんは、お便りフォームに届いたオノデラさんからのメッセージを紹介します。
ポッドキャストWEEKENDの出展準備をしながら受験したG検定、合格しました。オンサイト受験はカンニングできないので、しっかり細かいところまで記憶してないと答えられない問題がありましたが、困った問題こそしぶちょーさんの脳内音声でヘルプがあって無事に合格しました。G検定という存在を知ったのもおちつきAIラジオ様のおかげです。
そもそもだって落ち着きAIでG検定取り上げてなかったら、オノデラさんはG検定に出会うことなかったってことだからね。
一方のかねりんさんは、リスナーがどんどん合格するなか、まだ受験していません。番組で予定しているG検定の受験対策会で受からせてもらうつもりなので、予習はしない主義だといいます。
かねりんさんは、幼稚園から英会話を習っていたのに、中学で「余裕」と構えているうちについていけなくなり、英語を捨てることになった経験を語ります。台本や予習を嫌う原体験かもしれない、と振り返りました。
90分超えの速報回と、レビューをAIで書くときの注意
本編の締めくくりで、しぶちょーさんは、1週間のトレンドをさっと振り返るはずの速報回が90分を超えたことに苦笑します。かねりんさんは警察の話が長くなったと言いますが、しぶちょーさんはとても面白かったと話しました。
2人は、SpotifyやApple Podcastでの星評価やコメントを呼びかけます。コメントを考えるのが大変なら、Claudeに考えてもらえばよいとしぶちょーさんは提案しました。
ただしぶちょーさんは、Claudeが書いた前置きの一文ごとコピーして、「コメントを生成しました」という文面のまま投稿してしまったことがあるそうです。しかもその投稿は消せなかったといいます。
Claudeで作りましたみたいな感じのやつそのまま投稿しちゃったことあるんで気をつけてください。
しぶちょーさんは、AIで作ってよいのはAppleのレビューなどの話であって、番組へのお便りでは生成AIは控えてほしいと付け加えました。
かねりんさんのPodcast本と、おちつきAI書籍化の野望
エンディングの後、かねりんさんはPodcastについての本の執筆を始めたと報告します。自分で設定した締め切りを守ったそうです。
かねりんさんによると、1章を書いたところで思想的な部分が整理され、書きたい方向性がだいぶ変わりました。編集者に確認すると「この調子で」と返ってきたため、そのまま進めているといいます。
この本はどこへ向かうのかって俺にもわかんない。
しぶちょーさんも技術系の本を書く予定で、2冊ほど話が来ているそうです。2人はいずれ、共著でおちつきAIの本を出したいと話します。
ただしぶちょーさんによると、出版社はAIの本にスピード感とトレンドを求める傾向があり、普遍性のある入門的な内容は企画を通しにくいといいます。どれだけの人が買うかを示す必要もあるそうです。
そこでかねりんさんは、Spotifyのアンケート機能で「おちつきAIの本があったら買うか」を聞くことにしました。テキストで読みたいというリスナーの要望もあり、Podcastを聴く習慣のない人にも届く可能性がある、と2人は期待を寄せています。
しぶちょーさんは、本は1ページ目の1行目が一番時間がかかるものだと話し、かねりんさんの本の完成を楽しみにしていると締めくくりました。結果として、この回は番組史上最長のエピソードになったそうです。
まとめ
今回の速報回は、AIの新機能やガジェットの話題とともに、「AIのせい」とされがちな出来事を元刑事の実務感覚でほどいていく回でした。阿部監督の逮捕報道では、問題の本質はChatGPTではなく、家庭内暴力の通報が逮捕に直結する現在の警察と児童相談所の運用にあると語られています。
- Claude Opus 4.8では、リスクや残った問題を正直に報告する「誠実さ」が向上し、Claude Codeには大規模タスクを自律処理するダイナミックワークフローが加わった
- AIエージェントを使うほど指示を出す決断が増えて疲れる「AI現代病」が語られ、統括役のAIに任せるマルチエージェント化に期待が寄せられた
- ローマ教皇レオ14世の回勅は、一部のAI企業が世界のルールや倫理を決める状況に対し、誰もが議論できる世界を求める内容として紹介された
- 元刑事のかねりんさんは、首を絞められたなどの通報は即逮捕につながりやすく、捜査メモは開示対象になると現場の実態を解説した
- AIグラスは、文字表示に絞ったEven G2が支持される一方、カメラ付きのRay-Ban Metaは育児記録に便利でも盗撮を疑われるリスクがあると語られた







