第1回を聴き直して「変わってなくね」
番組開始からちょうど1年。冷田井トマトさんと月夜野クラゲさんは、第1回の録音を改めて聴き直したうえで、この1年の成長と今後の展望を話し合います。
理系男の人生取締役会。クラゲさん。
今日は僕ら、ちょうど1年。ちょっと1年間どんな成長があったか、なかったか、いろいろ振り返って、今後の展望を議論できたらと思います。
はい、振り返り大事ですね。
そうですね。振り返りは、定期的に定点観測していかないといけない。
ちょうど今、僕ら第1回目のやつを改めて(聴き直しました)。感想としては、初々しさはあるなと。
まあ、変わってなくねっていう。
それ言っちゃう。
っていうのも、パッとはあったかな。
ネタ切れの先で変わった、ポッドキャストの使い方
トマトさんは、当初は頭の整理の場として始めたポッドキャストが、ネタの在庫を出し切ったあとでテーマの選び方が変わってきたと振り返ります。
一方で、この時(第1回)は、自分の頭の整理をする場としてポッドキャストを使ったらいいぜ(と話していた)。
それで、毎週ではないのか、大体月に1回ぐらい(収録していて)。
最初の頃は、共有のメモ帳みたいなのに、ちゃんとこんなこと話そうかみたいなテーマを結構書いていましたね。
そうですね。
最近はだんだん、そのメモの量が減ってきて、ネタ切れに陥っているというような。
本当ですよ。
最初の頃は、その頃までに思ってた蓄積みたいなのがあって、多分頭の中にもやもやして。
それを一回放出しきって。で、ネタ探しをゼロからしなきゃいけないなって(フェーズに)多分入って。
それも一巡して、その後はもうネタないから、自分だったら本の紹介とか、引っ越ししたら引っ越し関係の話とか。
最近やったことの話みたいな風に、テーマの方は変わってきたなと思いました。
クラゲさんの方は、比較的日々の気づきを安定して紹介してもらってたの、どうですか?
自分の中での、この話したいことの変遷とか、ポッドキャストの使い方みたいなとこ。
楽しいだけで終わらせない、「もう一段階深掘る」目線
そうね、私も実際これ(ポッドキャスト)を始めてから、話のネタになるなみたいなのが、ちょっとだけ頭にやっぱ残るようになって。
ご飯食べてる時とか、どっか行った時とか、その感想というかさ、楽しいだけじゃ終わんない(ようになった)。
もう一段階深掘ろうっていう、自主的に深めようとする、いいきっかけにはなったかなとは思ってますね。
そうね。これで具体的に行動が変わったかっていうと、なんかあるかな。
最初は、毎日同じことの繰り返し、悪くはないけど、なんか物足りないっていう風に書いたんだよね、この(番組の)紹介のところにはね。
そんな紹介文にしたような気がする。
この物足りなさを、補えてるのかな。
定期的に何かしてるっていう趣味もそれほどないので、(ポッドキャストは)自分を律する何かにはなってるかなとは思ってはいます。
そうね、月1とはいえ、準備しなきゃみたいな気持ちはやっぱ働くからだし。
いや、それ言うとあれかな。それ系の調べ物をする量が増えたなとは思うね。
そんなちゃんと調べ物してんの?
いや、調べ物っていうほど、すごくやったわけじゃないけど。
飯がおいしいとか、これがいいとか悪いとかみたいなところをやる時は、今ね、チャッピーとかいろいろあるからさ。
ちょっと聞いてみて、自分の最初思ったやつと合ってるのか、違うのか、どういう理由で合ってたのかみたいなとか。
違和感の原因はこれだったんかみたいな。だから、そういうところが、うん、わかんない。2、3年前よりは深掘れてるのかもしれない。
「チャッピー」は、ChatGPTを指す愛称として使われている呼び方です。
まあそうね。あと、日常生活してて、ちょっとした、しょうもないことだったりあると思うけど、その時にやっぱりある程度俯瞰できるというか。
どっかでこれ話せんじゃね?みたいな、常にコンテンツ探しをしてる目線があると、やっぱちょっと面白がれるっていうのはあるのかなと思う。
失敗も無駄にならない「再利用できる場所」
失敗みたいなのも、どっかでこっちでコンテンツとして再利用できる。いっか、みたいな。
自分がやってる直接的なミッションのための行動を、違うところで再利用できるような場所を用意しておくと、失敗も無駄にはならないっていうところで。
ポッドキャストに限らずだけど。
仕事の中でも、プロジェクトAの中で得ていたところとか、失敗したとことかを、また全然違うプロジェクトXで使えるみたいな。
そういう、ちょっと狡猾に戦ってこうみたいなところは、大事だなと思います。
いや、全然いいんじゃないですか、そういうの。わかんないけど。
他のビジネスマンよりは、我々はちょっとそういう思い出しのフックが2、3個多いかもしれん。これ(ポッドキャスト)含めてね。
出す場所を3つ持てば、100が300になる
話題は、1日24時間という制約のなかで、同じアウトプットを出す場所を増やすという発想へ進みます。
そういう風にやっていくの大事。やっぱさ、人間ができる行動ってさ、1日24時間だから制約あるじゃない。
同じアクション、同じアウトプットであると思うんだけど、それを成果として出す場所を、例えば1個しか持ってなかったら、100のアウトプットで100の成果みたいになると思うんだけど。
100のアウトプットを出す場所を3つ持ってたら、そいつ100掛ける3で300やったことになるんじゃないかなって、ちょっと思うんだよな。
そうね。農家とかだとそうはいかんけど、こういうコンテンツ的なものの発信であれば、3倍みたいなイメージは(あるね)。
これはね、結構思う。最近、仕事的な面でも、今までは研究開発系だと、そのプロジェクトでそのデータ使ったら終わりになっちゃうとかもあるのかな。
(でも)回せるじゃない。こういう知的産業みたいなやつって。
それあれだよね、ストック型とフロー型の話であってるよね。
そういう観点でストック貯めればいいけど、貯めたはいいけど、出す場所なかったらさ、結局変わんねえじゃんって思うようになったわ。
そのストックフローの話は、多分よく聞くじゃない?
あるよね。
確かにそうだなと思ってて。そりゃそうだろうと思ったけど、結構大事なのが、ストックしたはいいけど、出す場所がなかったら意味ねえな。
(だから)出す場所をいろいろ用意するの。そこだね、そういう意味で。
具体例がむずいけど、例えば俺らがさ、ポッドキャストと外の講演会と仕事とか、3つとも同じようなことやったら、3倍の成果になるわけじゃない。
芸人も研究者も、同じネタを形を変えて出している
しかも、それぞれで何か得たことを、それぞれで喋る。芸人とかそうじゃん、多分。
そういうことそうだよね。
その番組であった面白かったことを違う番組で喋るとか、同じネタをちょっと変えて、いろんなとこ(で出すとか)。
開発業はわかんないけど、いわゆるアカデミアの研究みたいなとこ、結構それあるなと。
あれもさ、研究自体はそんなに新しくなくても、いろんな切り口で取って、いろんな本とかに仕立て上げたり。
だってあれじゃん、ある程度の専門がある研究者がさ、本2冊あってもさ、3、4割くらいは確実にダブってくるっていう話が。
そうだよね、本当にそう。同じ人が書いてるビジネス書とかもさ、大体似たようなこと書いてるんじゃない?
それはそうですよ。
それでも結構売れてたりするじゃん。だから、同じようなことしか言ってなくても、意外と価値はあるのかな。
そうだしね。我々、逆に言うと、ポッドキャストで言うた内容を会社にアウトプットとして出すみたいなこともできるし。
会社のアウトプットをポッドキャストにアウトプットして、回すこともできるしっていう、フィードバックじゃないけどさ、再生産がちょっとできる空間じゃん。
その辺が、より顕著になってきたらおもろいのかもしれない。
そうね。いや、そう思いますね。努力のベクトル、そっち向きにした方がいいな。
単純にストック増やすっていうだけじゃなく、ストックしたものを出す場を作って、そこで得たものもストックに回してる。
ストックのためのストックじゃなくて、成果を出す場を通じてもストックしていく。
そうそうそうそうそう。そんなイメージだね。
お二人が描く循環は、次のように整理できます。
ストック
知識や経験、日々の気づきを貯める
アウトプット
ポッドキャスト、仕事、講演など複数の場で形を変えて出す
フィードバック
それぞれの場で得たことを、再びストックに回す
怖くても、まず外に出す場へ
最初は、一番最初のステップとして、ストックをそもそも増やすっていうのが一定必要なのかもしれない。
でも、そんなにそこにこだわらずに、さっさと外に出す場に行って、そこで(得る)。
最初の結果というか、フィードバックというか、何かしら良かれ悪かれ入るだろうから。
人に見せに行った方が。この前、先週、新しい仕事を始めて、まだ2ヶ月とかなんですけど。
いきなり謎の講演に行って、偉そうに喋ってきたんですけど。
やりますね。
偉そうに。
偉そうに。ポイント偉そうに。
いや、マジかと思ったけど。さすがにちょっとまだ何も知らねえけどなと思ったけど。
でも準備とか、実際その場での空気感とか、やってしまえばもう経験になるし。ちょっと怖くても、そういう場は出ちゃった方がいいのかな。
ポッドキャストに関しても、めっちゃ人に聞いてもらうとか、そういうところを目標にしてたら、また違うかもしれないね。
改めて自分を内省する場として時間を取ってるっていう意味では、普通にそれだけで自分にとって価値はあるかな。
毎回大谷翔平の話をすれば伸びる?
そやな。だってね、ポッドキャストの再生数伸ばすだけだったら、話のネタ元をキャッチーなやつにするというか。わかんないけど。
毎回、大谷翔平の話とかしといた方がいいかな。
それ見るやついんの?ポッドキャストで大谷翔平について聞きたいやついるのかな。
今週の大谷みたいな。
大谷ちゃんとか。確かに、その方が多分これよりは絶対聞く人はいるよな。違うけど。
確かに、それ最近ちょっと思って、全然話変わるけど。
やっぱり、ニッチでも強烈に好きなものがいる人のことをやるのは、結構やっぱりいいんだろうな。
ああ、そうね、それは私も思うわ。
広く取るよりは、かなりポジション取って、(大谷)翔平とかさ、わかんないけど、そのぐらいガッツリ取り組むってのはすごいいい。
そうね。昔で言うたら〇〇オタクみたいな話だし、今で言うたら〇〇推しみたいな、そんなイメージかな。
1年エアコンを掘り下げたら「業者になれる」
自分の中でも、すごい1つネタ決めて、それについて掘り下げるみたいなのをしていく。で、それをここで話すのも、ちょっとありかなと思って、テーマ的に。
なるほどね。
ま、そんなに話すこともないんでね。
ない言うな。
作ればあるけど。
本質の部分というかね。重要な部分だけ。しょうもないところはね。
なんとなく感じたことを喋ってるっていうのももちろん大事だけど、それは結構広い面に広げていく系かなと思うんだけど。
掘り下げることでしか使わない、頭の部分があるじゃないか。
ああ、あるね。
例えば1年間さ、エアコンについて掘り下げたらさ、相当エアコン掘り下げられるから。
業者になれるな。
相当じゃん。でも仕事だったらさ、俺らそれやってるわけじゃん。
毎日さ、ある意味世間の人からしたらどうでもいいことをさ、掘り下げ続けたりしてるわけじゃない。
ってことは、ちょっと理系男の(企画を)作ろうかな。何かこれについてめっちゃ掘り下げとかやろうかな。
面白そうだね。
農場とか、パッと思いついたの。野菜の育て方とか。
モトキがそれ、野菜の育て方語る?
ただ、トマトは実はこうやって育てたらいいみたいな。
大丈夫ですよね、ちゃんと。トマト育てたことないやつがトマトのこと喋るパターンにならなければいいですけど。
トマトぐらいは(育てたことが)あります。
弱小チャンネルは「深さで勝負」
まとめると、ちょっと今年、2周年記念に向けては、深さを出していきたいなみたいなところが、ざっくり方針ですかね。
そうですね、深さですね。
はい、ちょっとね、我々みたいな弱小チャンネルは、深さで勝負していきたいと思います。
はい。深い30代になってきました。
はい。っていうところで、今後も深くご贔屓によろしくお願いします。
はい、お願いします。
はい、ありがとうございました。
ありがとうございました。
まとめ
番組開始から1年の節目に、お二人はネタ切れを経てポッドキャストの使い方が変わってきたことを振り返りました。日常を「もう一段階深掘る」目線が身につき、失敗も別の場所で再利用できるという気づきが語られています。そこから、アウトプットの場を複数持てば同じ努力が何倍もの成果になるという考えへ話が広がりました。2年目の方針は、1つのテーマを掘り下げる「深さ」で勝負することです。
- ネタの在庫が尽きたあと、日常をもう一段階深掘る目線が自然と働くようになった
- ストックを貯めるだけでなく、出す場所を複数持つことで100の努力が300の成果になる
- ポッドキャストと仕事のあいだで得たものを回す再生産のループが、失敗も無駄にしない
- 2年目は、広さではなく1つのテーマを掘り下げる「深さ」で勝負する




