保活には2つのステージがある
今回のテーマは「保活」です。ばたこさんは保活を3回と幼稚園の転園を1回、ヒヤマユウタロウさんは上の子の保活1回と幼稚園の転園1回を経験し、いままさに次男の保活中だと話します。
ヒヤマユウタロウさんは、保活は見学がメインタスクになりがちだけれど、実は裏側の仕組みを理解することも大事だと感じているそうです。
保活って結構見学がメインタスクっぽくなりがちやけど、実はその裏回りというか、自治体の仕組みをちゃんと理解してハックすることも大事やったりする。
さらに、同じ保活でも0歳・1歳で入る園と、3歳前後で転園する園とでは、見るべき条件がまるで違うという話も出ました。ばたこさんは転居に伴う転園で、まさにこのステージの違いを実感したそうです。
そのうえで2人は、保活は大きく2つのステージに分けられると整理します。1つ目は行きたい園を見つけること、2つ目はそもそもそこに入れるかどうか、です。
ステージ1
行きたい園を見つける(見学・情報収集)
ステージ2
そこに入れるか(自治体の仕組み・加点)
Xなどでは見学の話が盛り上がりがちですが、実はステージ2の「そこに入れるか」に落とし穴があると2人は言います。
この保育園めっちゃいいやんってなったけど、いざ見てみたら人気すぎて入れませんでした。もう手持ちないですみたいな。
見学で見るべき5つの視点
ここからは、ばたこさんが実際にスプレッドシートにまとめながら見学したときの整理をもとに、園選びのポイントを見ていきます。多い時で10〜20園ほど見学したそうです。
チェック項目は細かく分ければきりがないものの、大きく分けると5つになるとばたこさんは話します。
1つ目は生活動線です。家からの距離や勤務先の近さは毎日のことなので、優先度は高めだとばたこさんは言います。ただ、遠くてもすごくいい園があると悩ましいという話も出ました。
2つ目は子供の環境です。園庭の有無だけでなく、近くの公園、室内の広さ、給食が園内で作られているかなど、見るポイントは多岐にわたります。
ばたこさんは、0歳のときは気にならなくても、体が大きくなると教室だけでは物足りない子もいるので、室内やホールの広さも大事になると話します。
安全性と運営ルールは通ってみないとわかりにくい
3つ目は安全性です。ばたこさんは、見学に行った園で遊ぶ部屋の片隅におもちゃが乱雑に積まれているのを見て、それが日常なのだろうと感じたと振り返ります。
見学来てわかってるんだから片付けて欲しいけど、それでも片付けてないってことはそれが日常なんだろうな。
ヒヤマユウタロウさんは、安全性は大事なのに見落としがちな観点だと同意します。0歳と5歳が同じ環境にいないかといった年齢別の配慮も、安全性に近い視点だとばたこさんは付け加えます。
4つ目は運営ルールです。昼寝を起こしてくれるか、延長保育が何時までか、発熱時にどのくらいの体温でお迎えを求められるかなど、園によって細かく違います。
ばたこさんは、実際に通ってみて大変だったルールとして、連絡帳に書いたお迎えの人や時間を少しでも変更するには電話が必要だった園を挙げました。
(連絡帳に)今日は5時にパパがお迎えですって書いてあったら、そこから5分、10分過ぎただけでNGで。
こうしたルールは見学では聞きにくく、通ってみないとわからないと2人は口をそろえます。ヒヤマユウタロウさんも、土曜保育を証明なしで受けてくれるか、かっちり運用しているかは蓋を開けてみないとわからないと話します。
先生と組織はどう見抜く?求人票という手がかり
5つ目は先生・組織です。ばたこさんは、保育士さんの雰囲気や園長先生と先生たちのコミュニケーションが一番重要だと考えています。
ただ、見学ではみんなよそ行きになるので見抜きにくい、とヒヤマユウタロウさんは指摘します。そこでばたこさんが使ったのが求人票でした。
候補3つとかに最後の方絞った時は求人票見て、あ、園長先生の求人が出てるみたいな。
園長の求人が出ていると入れ替わりが激しそうだとわかる、というのがばたこさんの見方です。ヒヤマユウタロウさんは、本当は勤怠状況や組織サーベイの結果を見たいと冗談まじりに話します。
ばたこさんは、ホワイトな園ほど余裕があり、子供にも優しいと思うと話し、最初に通わせた区立園では早番の先生が5時にすっと帰っていたと振り返ります。
ばたこさんの家庭では、先生がホワイトな組織で働いているかを最優先にしたそうです。ヒヤマユウタロウさんは、若い先生が多すぎると入れ替わりが不安なので、中堅の在籍年数を見ていたと補足します。
近さは正義、それでも遠い園を選んだ理由
ヒヤマユウタロウさんが実体験として一番大事だと感じたのは、やはり家からの距離でした。0歳のうちは抱っこ紐やベビーカーでよくても、歩き出すと遠さがこたえるといいます。
ばたこさんも、2〜3歳のイヤイヤ期には「三輪車で行きたい」といったこだわりが出るので、朝のバタバタで応えられるかが重要だと同意します。
朝って一分一秒争うやん。あれ行きたくないとか言い出したらっていうのも考えると、家からの距離は近いだけいい。
一方で、ばたこさんは上の子を3年間、車で往復30分近くかけて幼稚園に送迎していました。それでも選んだのは、給食や預かり保育、教育内容で絞ると選択肢がほとんどなかったからだと明かします。
もう選択肢がなかったんだよね。(幼稚園は)給食が出て、預かり保育がこれぐらいでとか絞ると本当に選択肢が少なかった。
オムツのサブスクや連絡アプリ、地味に効く運営の違い
ヒヤマユウタロウさんは、日々のやりとりの手段も地味に大事だと話します。上の子は手書きの連絡帳でしたが、今の時代はアプリのほうがいいと感じているそうです。
オムツのサブスクを導入する園も増えています。ばたこさんはあえて導入していない園を選んだそうで、その理由がユニークでした。
どれぐらい(オムツを)変えてんのかわかんないじゃん。お尻がかぶれてましたってなった時に、全然減ってないじゃんとかって言えない。
一方で、次女の園では食事エプロンが園から提供され、洗濯までしてもらえるようになったそうです。狙っていなかったけれど、通ってから気づいた「隠れボーナス」だとばたこさんは喜びます。
こうした細かい違いも、聞いてみたり通ってみたりしないとわからない、というのが2人の実感です。
園庭は必要か、二人目でわかった優先度の変化
ヒヤマユウタロウさんは、上の子が通った園庭のない園を例に挙げます。近くに公園があっても、園児が複数人だと外に出るハードルは高く、園庭があったほうがいいと感じたそうです。
ただ、二人目を育てているからこそ、園庭がなくても広い室内があってほしいという視点にも気づいたといいます。夏場は日射が強く、結局外に出られないからです。
ばたこさんの優先度は、一人目と二人目で大きく変わりました。最初は園庭ありをマストにしていたそうです。
一番最初に保活した時は園庭のあるのがマストだと思って、園庭ありのところを優先的に見てた。
ところが、暑いと園庭でも出られないのは同じで、いろんな公園に行くからこそいろんな遊びができる経験も大事だと考え直したそうです。
週に1回か2回しか園庭行かないんだったら別にどっちでもいいじゃんと思ったのが二人目の保活。優先度全然高くなかった。
ばたことユウタの保活体験
ばたこさんの保活3回を具体的に振り返ります。1回目は長女が1歳1ヶ月で1歳児クラスに入園するときで、激戦区だったと話します。
空きの少ない1歳児クラスに入るため、ばたこさんが重視したのは加点条件をいかに獲得するかでした。半年前から待機児童になっていると加点が最大だったため、8月にわざと入れなさそうな園へ申し込み、待機児童扱いにしたといいます。
行きたい園を見つけるのと、どうやってそこに行けるかっていう話の後者側が大変やったってことね。
申し込みの書類は注釈が多く難しかったと2人は振り返ります。ヒヤマユウタロウさんは、今ならAIにPDFを読ませて相談できそうだと話しつつ、それでも役所の窓口で聞くのが一番だと言います。
2回目は2歳半での転居に伴う転園でした。土地勘がないため、駅から何分と紙で見てもわからず、実際に歩いて確かめる必要があったそうです。
引っ越しは9月末で10月1日から入れたかったため、見学は引っ越し前の8月に行うことに。ばたこさんは転居先の自治体に電話し、空き状況の一覧をもとに候補を絞り、有給を取ってまとめて見学したと話します。
3回目の次女のときは、一人目を育てた経験から優先度が定まり、昼寝や長女の園からの距離で自然と候補が絞られたそうです。上の子の制約で選択肢が狭まる「二人目のかわいそうさ」もあると笑います。
一方で、一人目でわからなかったことがわかる分、精度の高い園選びができるとヒヤマユウタロウさんは前向きに捉えます。ばたこさんは、上の子の悩みを枕詞にすると具体的な質問がしやすいと話します。
上の子がこういうとこで悩んでて、だから下でもこういう懸念があるんですけど、どうですかって率直に聞く。
見学は五感、そして最後は直感
ヒヤマユウタロウさんが見学してよかったと感じたのは、日当たりや風通し、明るさといった五感で受け取る情報でした。行かないとわからないポイントだといいます。
さらに、本当は送迎時の親と先生の会話を見たいけれど、その時間帯は見学案内がないので見られないのが残念だと話します。保育の様子は当社比2倍で頑張っている姿になりがちだからです。
ただ、先生との相性は結局ガチャの面もある、と2人は認めます。優しく教えてくれる先生もいれば、あっさりした先生もいて、そればかりは仕方ないという話です。
自治体の仕組みは地域差が大きく、福岡市には待機児童による加点の仕組みがないとヒヤマユウタロウさんは説明します。就労状況や兄弟関係で決まり、変数は少なかったそうです。
見ることが多すぎる保活ですが、ばたこさんが一番大事にしたほうがいいと挙げたのは、やはり家からの距離でした。往復30分の送迎はその時間に仕事ができたと振り返ります。
今次女、徒歩3分のとこ通ってるからね。行って帰ってきても10分ぐらいで最速入ってこれる。
夫婦で見に行く意味と、保活の割り切り方
ヒヤマユウタロウさんは、5つの項目それぞれに丸バツをつけ、家庭の優先度に応じて重み付けし、最後は直感で決めるのが合理的ではないかと提案します。
見学に誰が行くかも話題になりました。ばたこさんはほとんど一人で見に行き、ヒヤマユウタロウさんは夫婦で行っているそうです。
ヒヤマユウタロウさんは、大事にしたいポイントは夫婦で違うので、できれば2人で行ったほうがいいと言います。ばたこさんは、日ごとに別々に行くと基準がずれるので、行けないなら見る目は一つにしたほうがいいと補足します。
今日は僕が行く、今日は私が行くってやると基準が違うから。
保活は完全には攻略できない、というのが2人の共通した結論です。入れてしまえば他と比べられず、行ってみないとわからないことも多いからです。
行ってみたら違うことはいっぱいあるもんな。保活を完全に攻略するのは難しいね。
まとめ
保活は「行きたい園を見つける」ことと「そこに入れるか」の2ステージで考えるのがポイントでした。見学では5つの視点で見つつ、迷ったら近さを優先。徹底的に調べたうえで、ダメなら仕方ないと割り切る姿勢も大事、という回でした。
- 保活は「見つける」と「入れるか」の2ステージ。自治体の仕組みは役所で一次情報を取りに行く
- 見学の視点は5つ。生活動線・子供の環境・安全性・運営ルール・先生や組織
- 運営ルールや先生の相性は通ってみないとわかりにくいので、求人票や五感も手がかりにする
- 園庭の優先度は子供の人数や年齢で変わる。迷ったら家からの近さが正義
- 見学の基準は夫婦ですり合わせ、できれば見る目を一つにする。最後は直感で決める




