おたよりで届いた「時短」と「属人化」というテーマ
この回は、リスナーから届いたおたよりを紹介しながら、時短と仕組み化について話す内容です。ばたこさんとヒヤマさんは、共働きで子育てをしながら日々試行錯誤している夫婦です。
紹介されたおたよりは2つ。どちらも「属人化を減らす仕組み」や「使っている時短家電」について詳しく知りたい、という共通のリクエストが入っていました。
今日(紹介するお便りは)2つともに共通していたのが、時短、仕組み化だったんで、それについてざっくばらんにお話する会にしようと思います。
おたよりの1つには「音声入力に切り替えてかなり時短になった」という体験も添えられていて、2人も最近の音声入力の精度の高さに共感します。
最近の音声入力すごくない?結構正しくちゃんと入るよね。
ヒヤマさんは、上の子を幼稚園に迎えに行くときに毎日の日記を音声入力し、それをGPTでまとめる使い方をしているそうです。ばたこさんはApple Watchの音声入力でSlackの返信をこなすと話します。
夕食の調理を全部「電気釜3台」に任せる
ばたこさんの時短の柱は調理です。2人目の育休から復帰するタイミングで、夕食の調理を全部ホットクックとホットデリと炊飯器の3台に任せることにしたそうです。
ここでのポイントは、調理そのものを短縮するというより「時間をずらす」ことにあります。家電が調理している間に、子どもと遊んだり仕事をしたりできるわけです。
料理してる間に子供と遊べる、もしくは仕事ができるっていう、なんか時間をずらす感じが多分一番メリットかな。
3台は役割で分けています。炊飯器はお米、ホットデリは味噌汁などの汁物専用機、ホットクックはメインディッシュ、という具合です。ホットデリはホットクックの廉価版で、6000円ほどだったそう。
この3台で、週5日ほどの夕食をカバーしているとのこと。たとえばタコライスなら、ひき肉と玉ねぎ、ケチャップ、ソースを入れたものをホットクックで作り、ご飯とレタス、チーズをのせて完成です。
時間の効果も具体的です。切る作業10分、煮込む・焼く作業20分と考えると、朝に10分で仕込んでおけば、その20分がまるごと減ることになります。
20分は減ってる。朝の10分で刻んで仕込んでOK。
買い物を「フロー・ストック・サブスク」で回す
調理の次は買い物です。ばたこさんは家庭内のNotionで買うものを管理していて、情報を「フロー」と「ストック」に分けているのが特徴です。
フロー情報は、「ケチャップやバターがなくなった」といった臨時で発生する買い物。気づいた人がそこに追加していき、買い物に行けた人がリストを見ながら買える仕組みです。
ストック情報は、毎週決まって買うものや、来週の献立に合わせた買い物リスト。さらに卵などは生協で自動的に届くので、実質「サブスク」の枠になります。
フロー
なくなった都度、気づいた人が追加する臨時の買い物リスト
ストック
毎週の定番と献立に合わせた固定の買い物リスト
サブスク
生協など自動で届く定期購入
この仕組みのおかげで、リストがまとまっていれば買い物は10〜15分ほどで終わるといいます。昼休みのついでにサッと済ませられるレベルです。
俗人化をなくすにもつながりますね。
何を買うか迷わず、夫婦で見ている視点の違いを寄せ集める手間もなくなる。ばたこさんはこれを「属人化をなくすことにつながる」と話します。
ヒヤマさん宅は、行ける人が気づいたときに買いに行くスタイル。生活必需品はAmazonの定期便に寄せていて、オムツやミルクなど重いものを運んでもらえるのが助かるそうです。
ロボット掃除機は「運用に乗せる」ことが本題
時短家電の話題では、ばたこさんが大事にしている考え方が出てきます。買うことがゴールではなく、運用にちゃんと乗せることが重要だという視点です。
時短家電ってさ、なんか運用にちゃんと乗せることが私すごい重要だと思ってて。買うことがゴールじゃなくて。
例に挙がったのがロボット掃除機です。掃除機に合わせて家具を整えないと動かせない、という話はよく聞きます。ばたこさん宅は、家具を買うときから「ロボット掃除機ファースト」で設計したそうです。
具体的には、ソファの高さを変えたり、ダイニングテーブルの椅子を引っ掛けて浮かせられるようにしたり。掃除機が動きやすい家をあらかじめ作っておくわけです。
家の家具を買う時にルンバファーストの家にしました。
使っている機種はスイッチボット製で、家中の家電をひとつのアプリで操作できるようにそろえているのが特徴です。家電ごとにアプリを分けたくない、という理由からだそう。
最近買い替えたロボット掃除機は、汚水と綺麗な水のボトルを分けて自分で洗浄までしてくれるタイプ。基本はボタンを押すだけで済むといいます。
一方でヒヤマさん宅は、子どもが生まれてからルンバが使えなくなったそう。下の階への配慮で敷いた消音マットで段差ができたことと、床におもちゃが多いことが理由です。
そこでヒヤマさんは、子どもがいるとおもちゃで掃除機が動かせないのでは、と尋ねます。ばたこさんの答えは、片付けが好きだから毎晩しっかり片付けている、というものでした。
多分嫌悪感があるんですよね、汚いことに対する。よくこの散らかったまま寝れるなみたいな気持ちに私はなる。
洗濯は「ドラム式」と「乾太くん」で乾かしきる
洗濯の話に移ります。ヒヤマさん宅はドラム式で洗濯と乾燥を一体化。子どもを寝かせた後の19時ごろに1回、寝る前にもう1回と、2回に分けて回しているそうです。
2回に分けている理由は、乾燥機能が古くなってきて一気に量をこなせないから。赤ちゃんがいて洗濯量も増えているため、ここは時短の伸びしろがあると話します。
一方ばたこさん宅は、戸建てに引っ越したタイミングで「乾太くん」を導入。縦型洗濯機と乾太くんを縦に2台並べて運用しています。
いやー乾太くん素晴らしい。1時間で乾くからね。
乾太くんは6キロタイプで、1時間、ときには1時間を切って乾くとのこと。仕上がりがふわふわになるので、乾太くん用の柔軟剤も使わなくなったそうです。
運用としては、縦型で一気に洗い、Tシャツやデニムなど干すものは干し、タオルや下着類は乾太くんへ。2台あることで、乾燥しながら次の洗濯を回せるのも強みです。
この2列運用が特に効いたのが、家族が胃腸炎になったとき。高温で滅菌したい洗濯物をガンガン回せて助かった、とばたこさんは振り返ります。
家電をめぐる令和の嫁姑を描く漫画「ヨメトメ☆にっき」
家電に関連して、ヒヤマさんが「ヨメトメ☆にっき」という漫画を紹介します。専業主婦歴の長い姑と、共働きの嫁が登場する話です。
姑は出汁から取るような「プロ主婦」。片や嫁は、時短が大好きなワーキングウーマンです。その嫁が、姑に時短家電の良さを上手にプレゼンしていく展開が中心になっています。
面白いのは、必ずしも家電が一方的に正解として描かれない点です。姑が折れずに「私はこれがいい」と信念を貫くエピソードもあり、そこに味があるとヒヤマさんは話します。
必ずしもその家電が一方的にいいんですよっていうわけでもないっていうのもちょっと味があっていい。
嫁姑というと昔ながらのいざこざのイメージがありますが、この漫画は喧嘩をせず、いいものを紹介し合ってより良くしていく関係性。ヒヤマさんは「令和的で今っぽい」と評します。
属人化は「マニュアル」と「ワンオペ」で防ぐ
最後のテーマは、おたよりでもリクエストがあった属人化を減らす仕組みです。ばたこさんは「一人じゃ回らないから、仕事と一緒」だと話します。
自分が休んでもちゃんと組織が回るようにしていかなければいけないっていうのはあるじゃないですか。それをちゃんと家に取り入れました。
根幹にあるのは「全部ドキュメントに残す」こと。家庭内のNotionには、買い物リストのほか、みりんや醤油など「我が家ではこれを使う」という調味料のスタンダードまで書いてあるそうです。
理由は、迷子になったときに帰ってこられる場所を作るため。何を買っていいかわからなくなったときに参照でき、いちいち相手に聞かずに済むのがメリットです。
マニュアル化が特に役立ったのが幼児食です。子どもが1〜2歳のころ、食べたもののログをレシピとして全部残していて、何をどう作れば食べてくれたかを後から確認できたといいます。
ただ、料理のたびにNotionを開くのは面倒だという課題も出てきました。マニュアルは、あっても存在を知らなかったり見なかったりすると意味がなくなるからです。
そこでばたこさんは、主菜のレシピを印刷してラミネートし、電子レンジの横に20個ほど立てかけています。写真と、ホットクックでの加熱手順が一枚に書いてある形です。
今は主菜は全部印刷してラミネートして、電子レンジの横に立てかけて置いてあります。20個ぐらい。
ここでのばたこさんの学びは、ドキュメントに残すだけでなく、ちゃんと参照できるように置いておくことの大切さです。「立地できるってすごい大事」と表現しています。
さらに夫婦では月1回「KPT」で振り返りをしていて、旅行の準備なども議事録化。旅行のログを残しておくと、持ち物や出発時間を毎回思い出す手間が減るといいます。
一方ヒヤマさんの属人化対策は、意識的にワンオペをすること。夫婦で「一人の時間も必要」という共通認識があり、四半期に一度ほど、一人旅や自由の日を設けているそうです。
一人になる日は、当然もう片方が全部やることになります。普段は得意不得意で役割が分かれがちですが、あえて一人でやると相手の視点に立て、家事全般の能力も鍛えられるという考えです。
普段相手がやってることの水準の高さとか、気にしているポイントがわかる気がするから、これは結構属人化をなくすっていう意味でもいいし。
ばたこさんは、それができるのは普段ワンオペをしていないからこそだと指摘します。役割分担が明確だからこそ、たまにまるっと任せることが属人化を減らすことにつながる、という整理です。
レシピや調味料をドキュメント化し、印刷してすぐ参照できる場所に置く
意識的に一人で全部やり、相手の視点や家事全般の力を身につける
最後にヒヤマさんは、マニュアルそのものより、それを使えるようにする夫婦の意識や、前後にある会話が大事だとまとめます。関係作りがあってこそ、仕組みが価値を持つという話です。
まとめ
時短も属人化対策も、家電やドキュメントを「導入する」だけでなく、運用に乗せて夫婦で参照できる状態にすることがポイントでした。仕事の仕組み化を家庭にも持ち込む、超具体的な工夫が詰まった回です。
- 夕食の調理はホットクック・ホットデリ・炊飯器の3台に任せ、時間を「ずらす」
- 買い物はフロー・ストック・サブスクの3パターンで管理し、迷いと手間を減らす
- 時短家電は買うことがゴールではなく、運用に乗せてこそ効果が出る
- マニュアルはドキュメント化に加え、印刷して見える場所に置くと使われる
- 意識的なワンオペと月1回の振り返りで、家事の属人化を防ぐ







