寒の戻りが明けた金曜、那覇のペースで過ごす一週間
冒頭、神森さんは3月第3週目の金曜の朝、リスナーへの挨拶から番組を始めます。3月も後半に入り、那覇はやっと暖かくなってきたと話します。
前回のエピソード8で髪を切った話をしたあと、しばらく寒の戻りのようなひんやりした日が続いていたそうです。今週になってようやく髪を切ったのが正解になってきた、と振り返ります。
先週に引き続き出張もなく、沖縄でゆっくり過ごしているとのこと。来週23日からまた東京なので、この沖縄時間をしっかり楽しんでいると話します。
金曜の朝という時間について、平日勤務の人にはあと一日で週末、シフト勤務の人には週末の忙しさに備えるタイミングだと語りかけます。心に週末のような余白を見つける、そんな時間にしてほしいと呼びかけました。
バルスから乗り換え、充電ケーブル兼用ストラップを衝動買い
ここからガジェットレポートの時間です。今回取り上げるのは、エレコムの充電ケーブル一体型ショルダーストラップです。
きっかけは、Androidのニュースフィードにエレコムのプレスリリースがそのまま流れてきたことでした。「荷物を減らせる2in1、タイプストラップにも充電ケーブルにもなるUSBケーブルショルダーストラップを新発売」というタイトルが気になり、思わず本家サイトでポチッとしてしまったそうです。
神森さんはこれまで、バルスのショルダーストラップを愛用していました。太めで肩への負担が分散され、130センチのものをたすき掛けで使っていて、実にちょうどよかったと話します。
ただ、バルスのストラップは長さが固定でした。130センチ以外に110センチや120センチもありますが、身長173センチの男性がたすき掛けにすると110センチでは短すぎて、長さ調整もできない点が悩みだったそうです。
もう一つの悩みが、たすき掛けのまま椅子から立とうとすると、スマホのフロント画面が机の縁にぶつかることでした。そのたびに保護シートが割れ、ひどい時は1週間に2、3枚張り替えることもあったといいます。
座っている時は短く、動く時は長くできるものが欲しい。そう思っていたところに、たまたまエレコムの製品が目に入ったわけです。最長約150センチまで長さ調整ができ、しかもタイプCケーブルも兼ねているため、これは買うしかないかなと思ったと話します。
直径6ミリの丸ひもと充電テスト、2in1の実力
製品の仕様について、神森さんが具体的にレポートします。両端がUSB-C(タイプC)のケーブルになっていて、最大60ワット対応。規格はUSB2.0のため、データ転送には向きませんが、充電用途としては十分すぎるスペックだと評価します。
カラーは4色展開で、神森さんはカーキを選びました。ストラップ自体は丸ひもで、バルスの太めのストラップと比べると細めです。
ただし、長さ調整ができる構造のため、首や肩にかかる部分が二重になっています。2本が同時にかかる状態なので、長時間使っても疲れにくいと感じているそうです。
充電テストの結果も具体的に紹介されました。iPhone 16 Proと、Ankerの出力最大30ワットのモバイルバッテリーをこのケーブルでつなぎ、実際に測ってみたといいます。
43パーセントから80パーセントまで、37分で充電できたという結果です。神森さんは、ストラップとして使いながら急な時の予備充電もできる点は、実際に試してみて良かったと語ります。
気になる点は、USB2.0のためデータ転送には向かないことです。ただ、急用の充電専用ケーブルと割り切れば全然ありだと結論づけました。
なぜプレスリリースで買ってしまったのか、そもそもプレスリリースとは
ここからはワークトークの時間です。ガジェットレポートと地続きで、プレスリリースについて掘り下げます。
まず、プレスリリースとは何か。企業が新商品や新サービス、イベントなどの情報をメディアに向けて発表する文書のこと、と神森さんは説明します。記者や編集者に向けて送る、いわば企業からメディアへのお知らせです。
広報を仕事とする神森さん自身も、年に数回はプレスリリースを作って配信しているそうです。新サービスのリリース時やイベント開催時に、メディアに取り上げてもらえるよう情報を整えて送っています。
だからこそ前提として、プレスリリースは一般の人が目にする機会はあまりないものだと考えていたといいます。書く時に意識するのも、記者や編集者が興味を持ってくれるか、ニュースとして価値があるか、社会的に意味があるかという点でした。
ところが今回のエレコムのストラップは、Androidのニュースフィードで知りました。タイトルが気になってタップし、そのままショッピングサイトで買ってしまったのです。あとで、これはプレスリリースだったと気づいたと話します。
広報やってる人間としては、なんでAndroidのニュースフィードにプレスリリースが流れてくるんだって結構びっくりしたんです
情報が消費者に直接届く時代、広報の発信はどう変わるか
この体験から、神森さんは情報が消費者に直接届く時代になったのだと感じたと語ります。
最近はスマートニュースやSNSなどで、自分の好きな情報がある程度選別されて手元に届くようになりました。わざわざメディアのサイトを自分で見に行くことも少なくなっている、という実感です。
だからこそ、企業側も発信の仕方を問い直す必要が出てきているといいます。エレコムのようなBtoC向けの商材なら、プレスリリース自体を消費者に直接届ける戦略として出すことで価値が上がるのではないか、と考えを述べます。
一方で、BtoBの商材がいきなりニュースフィードに出てきたら、逆にあまり良い印象を持たないだろうとも指摘します。BtoBの企業は、そうした場に直接出す仕掛けはしないだろうと見ています。
ただし、何かしらの形で情報を届けることを考えなければいけない時代は来ている、と神森さんは話します。メディアを通じて届ける方法が通用しにくくなっているからこそ、BtoB企業もオウンドメディアやポッドキャストで発信活動を始めているのではないか、というわけです。
実はこの番組自体も、T-STUDIOに少しでも興味を持ってもらえると嬉しいという思いで始めている、と明かしました。
誰にどう届けるか、正解が一つじゃないから広報は面白い
神森さんは広報という肩書きで7年ほど、それ以前から広報的な活動をしてきたと振り返ります。
プレスリリース一つとっても、誰に届けるのか、どう届けるのか、正解は一つではないと言います。むしろ、誰にどう届くのかを考えることの方が広報の面白さだと感じているそうです。
同じ情報でも伝え方や届け方で受け取る側の印象が変わる。神森さんはそれをパズルを解いているような感覚だと表現します。
そして最後に、広報担当者である自分がプレスリリースに釣られて衝動買いをしたというオチに戻ります。良いプレスリリースは相手の心をちゃんと動かすのだと、改めて感じた出来事だったと語りました。
リスナーに向けても、プレスリリースを読んで何かを購入したり行動を起こした経験はないかと問いかけ、番組へのメッセージを呼びかけます。
My Own Sky 3部作完結、優等生すぎた「Start」の物語
ここからはSuno AIラボの時間です。エピソード7でAnthem、エピソード8でDawnと、「My Own Sky」という曲を届けてきましたが、今回はその続きです。
Anthemは最初から全力で空を飛んでいるようなE♭キーの力強いミュージカルアンセム。DawnはAマイナーから始まりCのサビへ向かう、暗から光への旅のような曲。この2曲は同じ歌詞、同じスタイル指示から生まれた双子のような存在でした。
実はこの2曲には、先に生まれた兄・姉的な存在がいたといいます。今回披露するのが、その「My Own Sky Start」。My Own Skyは3部作だった、というオチです。
AnthemとDawnが同時に生まれた双子なのに対し、Startはそれより前の試行錯誤の過程で生まれた曲でした。歌詞は同じでも、スタイル指示が何度も変わっていったといいます。
最初はゴスペルポップ、Gleeインスパイアード、BPM126で作り始めたものの、出来上がりがゴスペル色の強い曲になってしまったそうです。神森さんが作りたかったのはGleeで歌われるようなポップとロックをマッシュアップした曲だったため、AIに指示を出し直しました。
ゴスペル感を薄め、テンポを上げ、ツインボーカルを加えて調整を続け、最終的にBPM148の男女デュエットに落ち着いたのがStartバージョンです。AnthemとDawnは、そこからブロードウェイやGlee TVショーといった直接的な表現を外し、小クワイアやシアトリカルボーカルズといった要素に分解して指示し直したものだといいます。
転調のない優等生、ニューディレクションズが大会で歌う感じ
出来上がったStartについて、神森さんは悪くないと評価します。キーはCでBPM150。歌詞もしっかり乗っていて、ブロードウェイミュージカルのラスト曲と言っても過言ではないと語ります。
ただ、AnthemやDawnと並べると、どこか惜しいと感じていたそうです。理由は、完全に優等生であること。転調も変調もなく、Cメジャーのまま最後まで走りきり、コードも王道進行で、気持ちよく聴けるけれど予定調和に感じられたといいます。
AnthemはE♭という癖のある調性でブリッジに意外なコードが顔を出し、DawnはAマイナーからCへの転調が暗闇から光へのドラマを生んでいました。それに比べると、Startはちゃんとしすぎている、というわけです。
一つだけかっこいい箇所として、サビの歌い出しが前のコードに引っかかりながらCのサビに入る瞬間を挙げます。そこは一瞬「おっ」となるものの、その後が優等生すぎると評します。
普段は荒削りなのに大会では優等生になってしまう。だから優勝まで行かなかった、そんなイメージがボツになっていた理由だと神森さんは説明します。
SunoでいわゆるガチャをしていたStartは、良いと思って残しておいた曲の一つでした。My Own Skyが2曲で終わるのも寂しいと感じ、ちょうどいいタイミングだったので今回披露することにしたそうです。改めて聴くと、これはこれで一つの完成された曲として全然ありだと思っている、と話します。
聴き終えて――同じ歌詞から3曲、指示を変えるだけで生まれる違い
曲を聴き終えたあと、神森さんは改めて感想を述べます。AnthemやDawnと比べると優等生すぎると言ったものの、ブロードウェイミュージカルのラスト曲として完成されていて、これはありなのではないかと感じたそうです。
サビの歌い出しがGコードにかかり、Cから入る瞬間、そこだけは「おお」となる、入り方は本当にかっこいいと繰り返します。
そして、同じ歌詞から全然違うキャラクターの3曲が生まれることこそSunoの面白さだとまとめます。Anthemは最初から全力で飛んでいく曲、Dawnは光と闇が垣間見える曲、Startはブロードウェイの舞台のような曲。スタイルの指示を少し変えるだけでここまで変わるのが改めて驚きだと語りました。
最後に、この日のガジェットレポートを振り返り、プレスリリースが消費者に直接届く時代になってきたことを広報担当者として改めて気づかされた出来事だったと締めくくります。プレスリリースや広告を見て思わず行動してしまった経験があれば番組に送ってほしいと呼びかけ、素敵な週末をと結びました。
まとめ
第9回は、プレスリリースに釣られて衝動買いしたガジェットの話から、情報が消費者に直接届く時代の広報のあり方、そして「My Own Sky」3部作の完結までが一本の線でつながった回でした。
- エレコムの充電ケーブル一体型ショルダーストラップは、最長約150センチの長さ調整とタイプC充電を兼ねる2in1。iPhone 16 Proを37分で43→80%まで充電できた
- 広報担当者自身がAndroidのニュースフィード経由のプレスリリースで衝動買いし、情報が消費者に直接届く時代になったことを実感した
- 発信の場が変わる時代、BtoCとBtoBで届け方は異なり、企業は発信の仕方を問い直す必要がある
- 誰にどう届けるかを考えることが広報の面白さであり、良いプレスリリースは相手の心を動かす
- 「My Own Sky」はAnthem・Dawn・Startの3部作。同じ歌詞でも、Sunoへのスタイル指示を変えるだけで全く違うキャラクターの曲が生まれる






