「一回坊主」を回避した第2回
『T-STUDIO.voice』の第2回は1月30日の配信です。神森さんは、前週に勢いで番組の再始動を宣言したものの、無事に2回目を迎えられたことを喜んでいます。
三日坊主ならぬ一回坊主にもならないで済んでおるので、今ですね、自分自身を褒めております。
神森さんは普段、会社の人間として話すことが多いといいます。この番組では個人のT-STUDIOとして、好きなガジェットや仕事、最近ハマっている音楽生成AIの話をしていく方針です。
金曜日の朝の配信ということもあり、神森さんは、平日勤務の人にも週末に備えるサービス業やシフト勤務の人にも、通勤中や作業前の「スイッチ」になる時間にしてほしいと呼びかけています。
第2回で神森さんがどうしても話したかったのは、前月にようやく手に入れたNintendo Switch 2のことでした。発売から半年以上たっての購入で、「買うまでが本当に大変でした」と振り返っています。
買う気がなかったSwitch 2を、なぜ衝動買いしたのか
ガジェットレポートのコーナーで、神森さんはSwitch 2を昨年の11月後半に買ったと明かします。ただ、2025年6月の発売当初はほとんど買う気がなかったそうです。
4月頭のNintendo Direct ── 任天堂が新作ソフトやハードの情報を発表するオンライン番組。YouTubeなどで配信され、ファンが一斉に視聴する恒例のイベントですで正式な価格などが発表され、予約の案内も出ました。それでも神森さんは、その時点では「まだいいかな」と考えていたといいます。
神森さんが急がなかった理由は、ゲームをそこまでヘビーに遊んでいないことでした。遊ぶのはモンハンやポケモン、スクエニのRPGなどで、最後まで遊び込むのはモンハンだけだといいます。
そのモンハンで今遊んでいる『サンブレイク』は初代Switch向けのソフトです。11月発売のポケモン『ZA』も初代Switch版が出ていたため、神森さんはSwitch版を買って初代Switchで遊んでいました。
状況が変わったのは、ゲオが配布していた購入クーポンを、神森さんの相方が条件を満たしてもらえたときです。神森さんたちは「だったら買うか」とゲオで1台を購入し、もう1台は神森さんがクーポンをもらえたときに買えばいいと話していました。
その後、神森さんたちは浦添のショッピングモール、パルコシティへSwitchとは関係なく出かけます。買い忘れに気づいて携帯ショップへ向かう途中、Nintendoショップを覗くとSwitch 2が置いてありました。
ゲームと何かと抱き合わせなんですか?って言ったら、いや、そんなことないですよって言って。
(その場で)即買っちゃいました。そして今に至るみたいな感じなんですよ。
当時はソフトとの抱き合わせや専用カードの作成が条件になる販売もあったため、神森さんは店員に確認したうえで購入を決めました。結果として2台で10万円となり、本人は「なかなかの出費でした」と笑っています。
上の流れのとおり、神森さんの購入は計画ではなく、クーポンと店頭在庫という偶然が重なった結果でした。
初代Switchから移行して変わったロード時間
購入後、神森さんは初代SwitchからSwitch 2へデータを引っ越しし、今は主に『モンスターハンターライズ:サンブレイク』を遊んでいます。ポケモン『ZA』も1000円のアップグレードパスでSwitch 2版にしたものの、ほとんど遊んでいないそうです。
神森さんが感じた初代Switchとの大きな違いは、ロード時間の速さです。相方と2人で遊ぶとき、クエストを受注して出発するまでのロードが、これまでよりあっという間に終わるといいます。
(インターネット越しだと)ネット越しの遅い人に合わせてロードも変わるので、自分たちのSWITCH2同士でやれば諸々ロードとかは早いなという感じで。
オンラインで他の人と遊ぶ場合は、相手の環境によって待ち時間が変わることもあるようです。神森さんはSwitch 2について、今のところ問題もなく「今までの延長」で使えていると評価し、だいぶ買いやすくなったので興味がある人は触ってみるとよいと勧めています。
最後まで値段を言わなかったNintendo Direct
ワークトークのコーナーで、神森さんは昨年4月頭のNintendo Directを、仕事の目線で振り返ります。それまでSwitch 2の情報は小出しにされていただけで、あの配信で初めて対応ソフトなどが詳しく紹介されました。
神森さんはXで予告を見て、食事を済ませ、YouTubeをテレビで流して1時間ほど見続けたといいます。内心では、ソフトの紹介よりも値段と発売時期ばかりが気になっていたそうです。
全然値段のこととか言わないんですよ。それで最後の最後ですね。(Switch 2は)6月に販売すると。で、価格等はホームページをご覧くださいで終わったんですね。はっ?と思って。
驚いた神森さんがウェブサイトを見ると、価格や予約方法に加えて、転売防止策として日本語専用版と海外でも使える版の両方が出ることが発表されていました。
神森さんが驚いたのは、視聴者が最後まで配信を見続け、その最後にウェブへ誘導された点です。みんなが一斉にウェブを見た瞬間から、Xのタイムラインはポジティブな投稿であふれていったといいます。
配信
1時間ほどソフトや機能を紹介し、価格には触れない
誘導
最後に「価格等はホームページをご覧ください」と案内
ウェブ
価格、予約方法、日本語専用版などの転売対策を公開
SNS
Xのタイムラインがポジティブな投稿であふれる
SNSを好意的な声で満たした予約抽選の仕組みとは
神森さんが、ポジティブな反応を生んだ一番大きな要因と考えたのが、予約抽選の仕組みでした。日本語版と海外版を分けたことに加え、Nintendo Switch Onlineを一定時間以上使っている人が優先的に予約できるという条件です。
要はちゃんとニンテンドースイッチで遊んでる人が優先的に買うことができるんだよっていう、あのやり方というか、仕組みが結構多くの人たちの共感を得て
神森さんは、別のゲーム機が転売に苦しみ、買えない人のネガティブな投稿があふれていた記憶と比べます。Switch 2の発表時にもネガティブな投稿はあっただろうとしつつ、それを打ち消すほどの好意的な投稿が並ぶ状況は「そうそう見ることではない」と話しています。
買えない人のネガティブな投稿があふれていた記憶
遊んでいる人を優先する予約の仕組みに共感が集まり、ポジティブな投稿が目立った
神森さんは、もともと任天堂が持っている好意的なイメージも作用していたと認めたうえで、広報やマーケティングの観点から見てもあのやり方は非常にすごかったと評価しています。
神森さんはこの話を、昨年9月に米子で開かれた隊員PD研というコミュニティでの広報の講演でも、興奮気味に紹介したそうです。この話題をいろいろな人とわいわい話してみたいとして、リスナーからのお便りも呼びかけています。
ビッグブリッジの死闘から始まった、Sunoでの曲作り
SunoのAIラボのコーナーでは、Switch 2の話にちなんで、ゲームにまつわるBGMを作ります。神森さんはGemini ── Googleが提供する生成AI。対話しながら文章やアイデアを作れるため、ここではSunoへの指示を考える相談相手として使われていますとやりとりしながら曲を仕上げました。
曲作りのきっかけは、『ファイナルファンタジー5』の楽曲「ビッグブリッジの死闘」を弾いてみたというYouTube動画です。神森さんは、ラスボスの一つ手前のボス戦のようなイメージの曲を作れないかと考えました。
最初に上がってきた曲は、ノイズが多くメタル感が強すぎました。エレクトリカルな方向に修正すると、今度は冒頭からいきなりバトルが始まるような曲になってしまいます。
そこで神森さんは、『ロマンシング サガ2』の七英雄とのバトル曲のように、オーケストラルな導入から始まるイメージを伝えました。よりシンフォニックでオーケストラルにと指示した結果、完成したのが「明日への帰還」です。
神森さんによると、Sunoで思いどおりの曲を作るには、曲調を指定する「スタイル」をしっかり書くことが大事です。もう一つのポイントは歌詞欄で、インストゥルメンタル曲でもAメロ・Bメロなどの各パートに、括弧書きで雰囲気を指示していくといいます。
よりですね、自分が目指したい曲を作りたいという時はですね、しっかりですね、プロンプトを与えていかなければいけません。
神森さん自身は音楽にそれほど詳しくないため、こうした指示はGeminiと相談しながら作っているそうです。前回紹介した曲も、同じように試行錯誤して作ったものだといいます。
AIで作ったんですけど、妙に哀愁ありませんでした?個人的には悪くないんじゃないかなと思ってるんですけど
発表の「放たれ方」に目を向けると何が見える?
番組の締めくくりで、神森さんは広報の仕事をしていると、サービスをどう広げるかという視点で物事を見ることが多いと話します。
神森さんは、何かが発表されて人の目に触れるとき、どんなふうに世に放たれていくのかという目線で見ると面白いものが見えるのではないかと提案しています。
番組では、感想や最近買ったガジェットの自慢などのメッセージを募集しています。次回は第1回で紹介したM4 Mac miniの続編として、ポート不足を解決するために買ったUGREENのドッキングステーションの話をする予定です。
まとめ
第2回の『T-STUDIO.voice』では、神森さんがSwitch 2を偶然の重なりから衝動買いした経緯と使用感を語り、Nintendo Directの発表の仕方と予約の仕組みがSNSで好意的に受け止められた理由を、広報の視点から読み解きました。
- Switch 2は発売当初は見送っていたが、ゲオのクーポンとNintendoショップの在庫が重なって2台購入した
- 初代Switchからの移行後、特にローカルで遊ぶときのロード時間の速さを実感している
- Nintendo Directは最後にウェブへ誘導し、価格や転売対策をまとめて公開した
- 遊んでいる人を優先する予約抽選の仕組みが共感を呼び、Xにポジティブな投稿があふれた
- Sunoでは、スタイルとパートごとの括弧書きの指示が思いどおりの曲作りの鍵になる



