6年続いたのは、辞めなかったからです
6年やってきましたけど、これって別にすごいことではなくて、辞めなかったから6年続いたというだけなんですよね。
私がすごいわけじゃなくて、おハガキをたくさんいただいたおかげで、ここまで来ることができました。
この手のものって、やった人が一番勉強になるとよく言いますよね。セミナーでも、登壇した人が一番勉強になるって。
それと同じで、毎週おハガキを通して「この方はこういうことで悩んでるのかな」と考えながら、自分なりの回答を言葉にしてきました。
過去にちゃんと言語化できてたわけじゃなくて、四苦八苦しながらやってきたこと自体が、聞いてくれてる方の役に立つならいいなと思っているんです。
いただいたおハガキは、ラジオネームだけでも900いくつという、かなりの数になっていました。中には10回以上送ってくださっている方もいるんですよ。
これはもう、単なる奇跡だと思っています。地上波のラジオでもないポッドキャストで、こんなに継続的におハガキをいただけるなんて、本当にありがたいことなんです。
自分宛じゃない質問が一番勉強になる、という不思議
今日はたくさんの300回記念のおハガキをいただいて、その中で何度も出てきた言葉があります。
それは「自分宛じゃない質問への回答が一番勉強になる」というものでした。
ラジオネームアジサイラテさんは、「デザイナーさんからの質問の回答回で、デザイナーさんはこういう視点で仕事をしているのかと気づかされた」と書いてくださっていました。
インフラエンジニアの深夜のピンクおじさんも、「ディレクターやデザイナーの方からの質問への回答を聞いていると、自分は普段こういう人たちと仕事をしているんだと、他職種への理解が深まる」と言ってくださって。
これはね、私自身がすごいというより、ラジオというメディアの特性なんじゃないかなと思うんです。
自分の職域以外のことが良かったと言っていただけるのは、本当に嬉しいですね。
毎週23時に、自然とイヤホンを刺す
アジサイラテさんのおハガキで、もう一つ嬉しかった一文がありました。
「もう完全に習慣で、配信が始まる頃には自然とイヤホンを耳に刺しています」という部分です。
これ、私も昔そうだったんですよ。高校生の頃、ラジオが大好きで、そろそろ始まるなと思ってミニコンポにケーブルのあるイヤホンを刺して、待っていたんです。
CMが流れて、時報がポーンと鳴って、オープニングジングルが鳴る。あの一連の流れが、自分にとってすごいルーティンだったんですよね。
今はラジコもあるし、このポッドキャストも生放送じゃないので、いつでも聞けるはずなんです。
それでも配信が始まる頃にイヤホンを刺してくださっているというのは、すごくラジオ的に聞いていただいてるということで、本当に嬉しいなと思っています。
マスに向けているのに、私に話してくれている感覚
ラジオネームみほりんさんは、毎週金曜23時を「業界の先輩と打ち合わせみたいな時間」と書いてくださいました。
深夜のピンクおじさんも、「業界の先輩と一緒に飲んでるような感覚になる」と言ってくださって。直接お会いしたことはないのに、不思議ですよね。
でもこれって、ラジオという音声メディアのすごい良さだと思うんです。
本来のラジオはマスメディアなのに、なぜかワンオンワン ── 一対一。話し手が自分だけに語りかけてくれているように感じられる状態になるようなメディアなんですよね。
YouTubeだと、この人は私だけに話しかけてくれてるっていう感覚は、あんまり持たないんじゃないかと思うんです。
マスに向けて喋っているのに、私に向けて喋ってくれていると感じられる。これが声のメディアの良さじゃないかなと思っています。
1週間でこの番組は3000弱ぐらい再生されているようで、それだけの方が時間を割いて聞いてくださっているわけです。
皆さんの人生の30分を私に費やしてくれているんだから、そりゃあ責任感を持ってやらなきゃなと思うんですよね。
いい声というのは、ないんです
おにぎりエスプレッソさんから「寝落ちさせてくれる声」というおハガキをいただいたんですが、いい声かどうかは自分ではよくわからないんですよね。
以前この番組に来てくれた声優の最上剛と昔話をしていたとき、彼が面白いことを言っていたんです。
「ナムさん、いい声っていうのはないんですよ」「自分に合う声がいい声に聞こえるんですよ」と。なるほどなと思いました。
若い頃に声の仕事をやりたかった私は、よくわからない「いいと思ってる声」を追いかけていて、それが自分に合っていないから無理な声になっていたんだと思います。
今はいい声で喋ろうなんてこれっぽっちも思っていなくて、普段喋ってる声そのままなんです。
それをいい声と言っていただけるなら、自然体で声が出せてるということなのかなと思っています。
まとめ
300回続いたのは、私がすごいからではなく、おハガキをいただき、毎週聞いてくださる方がいたからです。まだまだストックのおハガキもたくさんあるので、読み終わるまでは終われません。次は400回、500回を目指して、懲りずに続けていこうと思っています。
- 6年続いたのは辞めなかったからで、それを支えてくれたのはおハガキだった
- 自分宛じゃない質問への回答が一番勉強になるのは、ラジオというメディアの特性かもしれない
- マスに向けているのに私に語ってくれていると感じられるのが、声のメディアの良さ
- いい声というのはなくて、自分に合う声がいい声に聞こえる、という最上剛の言葉が印象に残っている







