内定を4社もらっても、僕なら絶対に悩む
相談をくれたのは、ラジオネーム『タイ』さん。大学4年生で、WEB業界とは全く関係のない仕事に就くことを決めた方です。
内定を4社もらえて、どれも仕事の中身で選んでいて業界がバラバラ。やりたいことがはっきりしているわけでもないから、決めたのに不安がどんどん大きくなって泣いてしまう、と書かれていました。
これを聞いて「すげえ贅沢なこと言ってる」と思う人もいるかもしれません。でも僕は、すごく気持ちがわかるんですよ。
だって、大学生の時に自分が何をしたいかはっきり決まってる人の方が少ないと思うんです。正直言うと。
なのに就職するなら、内定が出たらどこかに決めるっていうデッドラインがある。しかもそれが自分の人生に大きく関わってくる。僕なら悩みますよ、絶対に。
新卒で就職しなかった僕の話
じゃあお前はどうだったんだ、という話ですよね。僕は大学3年生の間に一応内定をいただくことができたんですが、結果的に全部蹴ったんです。
役者になるんだ、声優になるんだということで、いわゆる新卒という形では社会に出ず、東京に出て養成所に行くという選択をしました。
だから大学を出る時は、タイさんとはまた別の悩みがありましたね。この道を選んで良かったんだろうか、と。
周りの同期はみんな就職したわけですよ。その中で自分一人だけ置いていかれてるような、ドロップアウトしてしまったような漠然とした不安はすごくありました。
今でも覚えてるんですけど、卒業式の謝恩会の後、みんなでドンチャ騒ぎをして、朝に電車で帰る時の光景です。
御堂筋線に乗り換える時に「大学卒業して就職もしてないのに、この後東京行くとかイキってるけど大丈夫なのか俺?」って、すごく思ってた気がします。いまだに絵面で覚えてるんですよね。
絶対的な正解はどこにもない
その上でタイさんに伝えたいのは、まず、どれが正解かは多分ないということです。
正解って、人によってたくさんあるんですよ。だからよっぽどひどい会社じゃなければ、どこを選んでも正解です。そんなに間違ってないです。
一個だけ覚えておいてほしいのは、絶対的な正解はどこにもないということ。それがあると思ってること自体が、まず間違いなんですね。
たくさんある正解の中から正解な方を選べればOKだし、それを自分にとっての大正解にできるかは、会社に入った後の自分がどう動くかだと思うんです。
会社選びは、選ぶ時が失敗か成功かじゃなくて、入ってからが勝負になるんですよね。
これは48年走る長距離走なんです
しかもこれから10年、20年と働くわけですよ。今の学生の子たちなら、定年は会社員という意味でいうと70歳には間違いなくなるでしょう。
そうなると48年とか働くんです。今まで生きてきた時間の倍も働くんだから、めちゃめちゃ長距離走を走るようなものなわけですよ。
中学から高校、高校から大学に入った瞬間と同じで、次のステージに行けばまた次の段階が始まる。今まではその区切りが3年、4年でしたけど、これからは10年、20年単位になってくる。
だから今選んだ道が失敗だったかなと思う暇があるなら、どうしたら自分が納得して社会人としてやっていけるかを考える方が、よっぽど建設的だなと思うんです。
会社は仕組みは提供してくれるけど、成功を提供してくれるところはどこにもないんですよ。
一個一個積み上げていくと視座が変わって、見える世界も変わって、自分の思い描く正解って何だったっけ、というのがちょっとずつ形になってくるんじゃないかと思います。
だから今選んだものは、きっと正解ですよ。数ある正解のうちの一つです。決して心配せず頑張ってほしいなと思っています。
まとめ
これが答えになっているかはわからないんですが、就職しなかった僕でも同じように悩んだし、いまでもあの朝の光景を覚えています。正解を探すより、選んだ場所を正解にしていく方に気持ちをフォーカスしてもらえたらいいなと、いまは思っています。
- 内定を4社もらっても悩むのは当たり前で、贅沢でもなんでもない
- 絶対的な正解はどこにもなく、それがあると思うこと自体が間違い
- 会社選びは選ぶ時ではなく、入ってからが勝負になる
- これは48年走る長距離走だから、選んだ場所を正解にしていけばいい






