そもそもWeb制作で「大きく稼ぐ」のは難しい
最初に、ちょっと厳しい話からいきますね。
全員が1つの企業の中で年収1000万を超えるっていうのは、残念ながらWeb制作の仕事では無理だと思います。
これは商売としての構造上の問題なので、その会社が頑張ってる頑張ってないっていうのは、あんまり関係ないレベルなんじゃないかなと思うんですよね。
純粋にお金が欲しいのであれば、お金が動いている業界に行くしかない。仕事の内容が簡単か難しいかは別にしても、年収はそれに応じてくるという話です。
じゃあWeb制作でどうやったら稼げるのか。稼ぐ手段そのものは簡単じゃないですが、方法論としてはすごくシンプルなんですよ。
作り手として稼ぐなら、時間か単価しかない
僕らの仕事は労働集約なので、言ってしまえば稼働時間を増やすか、単価を上げるか。もうこれしかないんです。
なぜなら24時間という限られた中で、僕らはものを作っていかなきゃいけないからですね。
もう1つ、チャリンチャリンとお金が入るようなサービスを自分で考えて作る、という道もあります。ただ、これで一山当てるのは結構難しいかなと思うんですよね。
サブスクでお金を払っていただけるサービスって、世の中にめちゃめちゃたくさんありますからね。
仮に100円にして安けりゃいいだろうとやったら、今度は100人使っても1万円しか儲からない。サーバー代にもならないみたいなことになりかねないわけです。
だから現実的には、単価が変わらないなら長く働けば稼げる、働く時間を8時間にするなら単価を上げないと儲からない、という2点に行き着くんですよね。
フリーランスと会社員では、話がまったく違ってくる
ここからは、フリーランスの方と会社勤めの方で話が全く違ってきます。
フリーランスの方は、極端に言えば労働者ではないんですよね。三六協定がどうこうという枠の外にいる。だから頑張って長く働いて、1日にたくさんの納品物を作るのがまず1つ。
もう1つが単価を上げること。でも、どうやって上げるかですよね。
単価は他の企業、競合の方々と比べられているので、「名村さんとこ高いね」って言われて発注してもらえないこともある。適正単価がどこにあるんだろう、というのが難しいところです。
高い金額を出すことでちゃんとバリューがあると伝える戦略もあれば、安く薄利多売でいく戦略もあります。
薄利多売は、安いので発注する側が文句を言うことはないんです。でも高い単価を出そうとすると、この金額の中身が返ってくるのかとお客様が疑問を持つことがある。その裏付けをちゃんと説明できるかどうかが、ここでは効いてくるんですよね。
会社員が給料を上げたいなら、遠回りでも会社の収益から
次に会社勤めの方です。これは少し遠回りになりますけど、会社の収益性を上げるしかないんですよね。
作り手が増えていけば、残念ながら単価は下がっていきます。仕事の価値って最後は希少性に行き着くので、できる人が少ないほど高い単価を提示できるわけです。
でも制作者はどんどん増えているし、無料でWebサイトを作れるサービスもいっぱい出てきていますよね。
その中で、会社に勤めたまま自分の給料を上げたいなら、会社の収益性を上げるしかない。生産性であるとか、お客様に対するバリューですね。
ここで大事なのは、このバリューは僕個人ではなくて、会社に対する評価だということです。お客様はこの会社に発注するに値するね、と思ってもらわなきゃいけない。
だから個人が一人めちゃめちゃ生産性があっても、場合によっては給料が上がりづらいことがあると思うんです。
そのバリューが会社の収益になるところまで転嫁されていなければ、会社は儲かっていないわけですから。「もっと頑張ってるのになんで上がらないんだ」って言ったら、会社が儲かってないから、という話で収まってしまうんですよね。
なので今の会社がいいなと思うのであれば、どうやれば自分の働きで会社が儲かるか、というところまで考えが行かないと、なかなか自分の給料には跳ね返ってきません。
チームのメンバーも含めて生産性を上げるとか、ミスを減らすとか、専門的な知識を得るとか。僕はうちのメンバーにはあまり言わないタイプなんですけど、プライベートで会社のSNSでうちの会社どうですかとブランディングしていく、みたいなこともありますね。
結局、自分がどこにポジショニングするか
いろいろお話ししましたけど、まずは業界の分布図として、僕らの業界の収益性ってどれぐらいなんだろう、というのを見てほしいんですよね。
その上で、フリーランスでやれること、会社員でやれることを分けて考える。ここが出発点かなと思います。
あとは、稼ぎたいさんがどれぐらい稼ぎたいのか、ですよね。500万の話なのか、700万なのか、1000万なのか、2000万なのか。
目指す金額によって、取るべき戦略もポジショニングも変わってきます。
だから答えは1つじゃなくて、自分がどこにポジショニングするかを考えてみていただければいいんじゃないかなと思います。
まとめ
正直、夢のある答えではなかったかもしれません。でも稼ぐ方法論はシンプルで、あとは自分がどこに立つかを決めるところからだと、いまの僕は思っています。今の働き方が向いているのか、まずはそこから一緒に考えてみませんか。
- Web制作で1社の中で大きく稼ぐのは、商売の構造上そもそも難しい
- 作り手として稼ぐなら、稼働時間を増やすか単価を上げるかの2択
- 会社員が給料を上げたいなら、遠回りでも会社の収益性を上げるところから
- 最後は、どれぐらい稼ぎたいのかとどこにポジショニングするかを自分で決めること






