成長には必ず「踊り場」が来る
まず前提として、毎日どんどん成長し続けるっていうのは、たぶん無理なんじゃないかなと思うんですよね。
昨日より今日、今日より明日、みたいなレベルで実感できるほど伸び続けるって、実際そんなにないんですよ。
1年くらいのスパンで見れば「まあまあ成長したな」と思えるかもしれませんが、毎日成長してるみたいな万能感に溢れる時期もあれば、そうじゃない時期もある。
成長ってどこかで必ず踊り場が来ると思っていて、その踊り場を耐えられるかどうかが、けっこう大きなポイントじゃないかなと思います。
つらいのは、その踊り場が3日で過ぎるのか、1ヶ月なのか、半年なのか、1年なのか、やってる本人には全然わからないところなんですよね。
最初のステップは「弱さを受け止める」こと
じゃあその時期をどう乗り越えるか。私はいくつかあると思っていて、まず一つ目は、自分が弱いと思っていること、弱点だと思っていることを、ちゃんと受け止められるかどうかだと思います。
仕事をしていれば、不安だとか、わからないとか、間違えたとか、苦手だとか、いくつも出てくるじゃないですか。
それらを、正直に自分自身で認められるかどうか。そこから始めないと、克服の一歩を踏み出すのって無理なんじゃないかと思うんですよ。
やっぱり人間ですから、不安に思ってることや弱いところって、人に思われたくないし、バレたくないし、自分でも認めたくなかったりするんですよね。
でも、そこを隠したり逃げたりしていると、ごまかしごまかしきた分だけ、最後どこかで逃げ切れなくなる気がしているんです。
だからまず一番最初は、できない・苦手・わからない・不安といったものから目をそらさずに認められるか。ここが成長のスタートなんじゃないかなと思います。
弱さを開示する勇気と、それを受け止める環境
次に大事なのが、自分の弱さを開示するというか、表に出せる勇気があるかどうかです。
正直に言うと、私はこの勇気がすごくある人ではないんですよ。人に自分の弱みを見せるのはすごく嫌だし、苦手だし、今でもそんなに得意じゃないなという気がしています。
ただ、まわりを見ていると「助けてほしい」って普通に言える人が何人かいるんですよね。「ここわかんない」って言える人。周りだって、出してくれなかったら助けようがないんですよ。困ってるかどうかがわからないので。
仕事だと、1つのチームでも1日8時間ずっと横で顔を見ているわけじゃないですよね。上司だってそうです。自分にもタスクがあるんだから、ずっと部下の顔を見て仕事してるかっていうと、そんなことはないんです。
だから「ちょっといいっすか」「実は手詰まりなんです」みたいなことを言えるかどうか。この勇気は、できれば若いうちに振り絞って、できないことはできないと言えるようになっておいた方がいいと思っています。
年を取るほど自分のプライドも上がるし、周りからも「この年齢ならこれくらいできるよね」ってハードルが勝手に上がっていくんですよね。
私は今49歳で、会社の代表です。それでも「新しい営業の仕方、全然わかんないんだ」ってメンバーに言うと、「ちょっと待って」って言われると思うんですよ。実際そんなにわかってやってるわけじゃないんだけど、それでも言えなくなってはくるんですよね。
だから「ここはやるから、ここは助けて」って、しょっちゅう普通に言うようにしています。
弱さを出せるかどうかは、環境と運にもよる
もう一つは、その弱さを言えるような環境を持てるかどうか。これは組織の場合、運にもよると思います。
せっかく自分から認めた弱さを「こういうことやってほしい」と言った時に、「なんで失敗したの」ってただただ責められるだけだったら、そりゃ塞ぎ込んじゃいますよね。
私自身が思っているのは、キャリアや経験が浅いときに、その人ができないことって、上司や先輩は一応織り込んでいるものなんですよ。当たり前にできるわけないと思ってますから。
だから、本人が「こういうことを考えてやりました、でもできませんでした」と言ってくれたら、「ああそうなんだ」って話なんです。できなかった時のリカバリーや、最悪相手に頭を下げることも含めて、上司が持っていて然るべきだと私は思っているので。
もし自分が先輩や上司の立場で、後輩や部下がいるなら、タスクを振るときには「できなかった時は自分がどうにかしてあげよう」というケアを考えておいてあげてほしいし、考えておくべきだと思うんですよね。
そして、もし目の前の環境でそれができないなら、外でもいいんです。外のコミュニティでもいいし、匿名でXをやるのでもいい。
そこで弱さを吐露してみて、誹謗中傷じゃなくポジティブなフィードバックがもらえるなら、「ああ、そういう考え方もあるのか」って、平らな心でいられるんじゃないかと思うんですよね。
まとめ
成長できていないと感じる半年って、本当にしんどいと思います。でも今の私の考えでは、成長の一番最初のつまずきは、実は自分の弱さを認めるところにあるんじゃないかなと。まずそこを受け止めて、少しずつでも外に出せる相手や場所を持てるといいですよね。
- 毎日成長し続けるのは無理で、どこかで必ず踊り場が来る。それを耐えられるかが大きい
- 成長の最初のステップは、できない・苦手・わからない・不安から目をそらさず認めること
- 次に、その弱さを開示する勇気を持てるか。私自身も得意ではないけれど、若いうちに言えると強い
- 弱さを受け止めてくれる環境かどうかも大事。なければ外のコミュニティや匿名の場でもいい






