95%が本当だから騙される
詐欺る人って、本当に上手なんですよね。
その人が喋ることの95%から98%は本当なんです。だからこそ厄介なんですよ。
他が全部正しいことを言っているから、「そうか、そういうものかな」って思っちゃう。
でも、その中に1%か2%だけ嘘を混ぜてくる。そこにまんまと引っかかってしまう訳です。
私の場合は、オレオレ詐欺みたいに直接お金を取られたわけではなくて、人を助けるためにお金を使わないといけない、という話の流れの中でのことでした。
結果的に被害総額が200万円くらい。その人は最終的に逃げてしまいましたけどね。
怪しいと思ったら、もう拒否る
正直に言うと、その時も「なんか怪しいな」とは思っていたんですよ。で、結果論で言うと「やっぱりか」という感じでした。
だから最近の私は、これはちょっと怪しいんじゃないかと思ったものは、もう絶対に拒否るようにしています。
友達の友達だからといって、お前は怪しいから付き合わないなんて言うつもりは全くないんです。
でも、直接お金や利害が関係しそうな仕事の場合には、自分の勘が嫌だと言っているなら、やめておく。そう決めました。
これって、確かめようがないんですよね。
距離を取ったせいで、実はうまくいく相手を逃したのかもしれない。歴史にもしもはないので、証明のしようがないんです。
でも私が一番嫌なのは、おかしいと思ったのに「大丈夫に違いない」と自分に言い聞かせて進んで、結果的にダメだった時なんですよ。
あの時ちゃんと自分の勘を信じておけばよかった、なんで信じなかったんだ、って思うのが本当に嫌なんです。
チャンスを手放すことになるかもしれない。それでも、自分の勘を信じる。これが15年やってきて得たことですね。
どこかで、つじつまが合わなくなる
じゃあ、こういう人には気をつけろ、というのはあるのか。あるんですよね。
愛想が良すぎるとか、親切がすぎるとか。
しかも親切がすぎるのに、その裏で「僕がこれだけやってるんだから、あなたもこれをください」みたいに、自己承認欲求をこっちに求めてくる。
突き詰めたら、これって誰が得なんだっけ、と考えると、本人の得ばかりが強かったりするんですよ。
あとは、どこかで必ず話のつじつまが合わなくなる瞬間が出てくる。多分、話を作っているからなんですよね。
私が実際に体験したのは、その人がうちの取引先と関係があると言っていたことでした。
「名村さんもそこと取引してるよね、僕もなんだよ」と。嘘じゃないのかもしれないけど、会社の規模とか仕事の流れを考えると、それって本当にあり得るのかなと引っかかったんです。
でも、お客さんに「あの人が御社の仕事をしてるって言ってるけど本当ですか」なんて聞けないじゃないですか。
守秘義務やNDAで言えないこともあるし、そもそも調べようがない。だからこそ、なんか本当っぽいことを言えてしまう。そこがある意味うまいんですよね。
結局、調べようがないなら、おかしいと思った時点で距離を取る。それが一番正しいんじゃないかと私は思っています。
「あの人はすごい」の中でも
ややこしいのは、結果的に良くなかったその人を、共通の友人たちは手放しで褒めていたことなんですよ。
「あの人はすごい」「実績もパンフレットも見たけどすごいよ」と。
じゃあその人たちに見る目がなかったのかというと、そうではないと思うんです。
利害関係につながらなかったから、そこまで突っ込む必要がなくて、はなから人を疑うわけでもないから、素直に「すごいね」で済んでいた。それだけなんですよね。
だから、これが絶対正しい、これが間違っている、なんて基準を外から設けることはできない。
その源泉は何ですかと聞かれたら、もう勘としか言いようがないんです。
なんとも説明できないんですけどね。
まとめ
いまの私が言えるのは、200万円という額は、あのタイミングで払った勉強代だったと思えるくらいには時間が経った、ということです。決して安くはなかったですけど、自分の勘を信じるという一点を、あの経験がくれたのかなと思っています。
- 詐欺る人の話は95%以上が本当で、残りのわずかな嘘に引っかかる
- 利害が関わる相手で「なんか怪しい」と感じたら、証明できなくても距離を取る
- 愛想や親切がすぎる、話のつじつまが合わない、といったサインは見逃さない
- 何を信じるかの基準は外から作れない。最後は自分の勘を信じるしかない






