仕事を奪われるかどうかで身構える前に
結論から言ってしまうと、仕事を奪うという考え方自体を、もうやめた方がいいと私は思っています。
もちろん5年先はどうなるか分かりません。奪うと言えば奪うんでしょうね、きっと。
でもこれって、過去からずっと繰り返されてきたことなんですよね。機械がなくても作れていたものが、機械化されて人が作らなくなった、なんていくらでもあるわけです。
特に私たちのようなIT・ウェブの仕事は、AIやコンピューターに一番代替されやすい部類に入るんじゃないかと思います。そこはもう、私自身も覚悟しているところです。
怖がる前に、とにかく使い倒す
じゃあどうするか。私の答えはシンプルで、とりあえず使い倒しましょう、これに尽きます。
1日1個でいいから、必ず生成AIに何かを聞いてみる。それくらいでもいいんです。
使わないと、結局よく分からないものに怯えるだけの話になっちゃいますからね。
ChatGPTが世に出て1年半くらい経ちますが、進化のスピードもすごいし、どんどん細分化もされてきています。
AppleがSiriに生成AIを力を入れているというニュースも先日出ていましたよね。おそらくSiriも、全く別人みたいに頭のいい子になってくれるんじゃないかと思っています。
でもその時にね、使い慣れていないと「何を聞けばいいのか分からない」となってしまう。だからこそ今のうちに触っておいた方がいいんです。
企画づくりは「壁打ち相手」として使うのがいい
企画を作る面で言うと、私は生成AIを壁打ちの相手として使うのが一番いいと思っています。
SNSを見ていると、企画を作る方が「壁打ちする相手が欲しい」とよく言っているんですよね。人と一緒にディスカッションしたい、ということだと思います。
たとえば「こういうサイトで、この情報を載せて、色は赤にしようと思うけどどう思う?」とか。「ウェブのカラム設計をこうしようと思うけど、どう?」とか。そういうのを生成AIとやっていくわけです。
ただ、ここで日本語の落とし穴があるなと感じています。
社内の人なら、普段の報告を聞いていたりするので、「壁打ちして」と言えば「あの案件でしょ」と察してくれる。こちらが細かく説明しなくても、勝手に関連付けてくれるんですよね。
でも生成AIは、今から聞き始めたことしか分かりません。ある意味すごくバカなわけです、当たり前だけど。
日本語って主語がなくても成立してしまう言葉なので、つい「サイトをどうする?」みたいに聞いてしまう。すると生成AIには「何のサイトだよ」「色の話なのか、コンセプトの話なのか、ターゲットの話なのか」が伝わらないんです。
この前提条件を全部説明するのが、めんどくさい、まどろっこしいと感じてしまう。だから使わない、という人が結構いるんじゃないかな、とふと思ったんですよね。
前提説明が面倒なら、音声入力を使えばいい
その「説明がめんどくさい問題」に対して、私が一つの答えだと思っているのが音声入力です。
私は今、iPhoneでChatGPTやGeminiを使うときは、だいたい音声での文字入力に切り替えて、わーっと喋っています。
文章を見た目きれいにしたいときは、「今からウェブサイトのことを聞こうと思っています。丸、改行」みたいに、句点や改行も声で言ってしまうんです。そうすると箇条書きっぽく整うので、意外と入力はそんなに難しくありません。
さすがにオフィスでみんながいる中で急に喋り出すわけにはいかないので、休憩エリアとか一人で喋れるところに移動してやっています。イヤホンをつけて音声でやり取りすると、なかなかいい壁打ち相手になってくれますよ。
使い方が自分で見つけられないなら、今はもう、猫も杓子もChatGPTの使い方セミナーをやっていますからね。そういうもので情報を知ると、ベースができてきて「自分でも使ってみようかな」という取っ掛かりになると思います。
それでも企画の「ゼロイチ」は残るんじゃないか
じゃあ5年後に企画の仕事がどうなっているか。正直、まだ答えは出ていないんですけどね。
一つ思うのは、全く新しいゼロイチのところは、まだ難しいんじゃないかということです。
本屋さんに行くと、自分が全く興味なさそうなのに「この本面白そう」という出会いがありますよね。でもAmazonだと、なかなかそういうザッピング的な出会いはない。
種をちゃんと与えれば、生成AIはすごくいいものを作ってくれるようになるかもしれません。でも、その種そのものを生み出すところ。そこはだんだん人間の役割になっていくんじゃないかと感じています。
ゼロイチを人が考えて、その先の壁打ちや、形にするところは生成AIに担ってもらう。今の私は、そんなイメージを持っています。
まとめ
仕事が奪われるかどうかで身構えるより、まず触ってみる。使ってみて初めて、良し悪しも自分なりの使い方も見えてきます。いまの私は、そこがすべてのスタートだと思っています。
- 生成AIに仕事を奪われるかで身構える前に、とにかく使い倒すことから始める
- 企画づくりでは、前提を細かく説明して「壁打ち相手」として使うのがいい
- 前提説明が面倒なら、音声入力でわーっと喋ってしまうと楽になる
- 全く新しいゼロイチを生み出すところは、まだ人間の役割として残りそう






