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長崎と山梨の地方新聞を読みながら、勝手に日本の未来を考える「BMZの時々地方紙・ズームイン」。9月前半の第2回です。
今回は、新聞の読者投稿欄に注目します。
最初に紹介するのは、長崎県大村市に住む14歳の中学生による「嵐のような毎日が平和の形」という文章。
更年期の母と、反抗期の弟。毎日の食卓では言い争いが起こり、自分に火の粉が飛んでこないよう、そっとドアを閉めたり、いつもより大きな声で返事をしたりする。
それでも、喧嘩の翌日に甘えてくる弟や、つらいときに寄り添ってくれる母の姿を見て、この騒がしさこそが自分たち家族なりの平和なのかもしれないと書きます。
続いて紹介するのは、姉と一緒に大学の「骨学セミナー」に参加した小学4年生の文章です。
恐竜の骨が好きな妹と、縄文や人骨に関心を持つ姉。大人ばかりの講座に参加し、本物の古人骨を観察しながら、その人がどのような人生を送ったのかを想像します。
「子どもにはまだ難しい」というのは、大人の思い込みではないか。すべてを理解できなくても、そこから必ず学ぶものがある。
その言葉は、子どもの可能性を先回りして狭めてしまう大人たちへの、静かな問いかけにも聞こえます。
そして75歳の男性は、病気で左半身に障害が残り、心の病にも苦しんだ経験を投稿しています。
人生を支えたのは、読書、俳句、書道という三つの趣味でした。午前4時から机に向かい、「あと10年は生きて、少しでも上達したい」と語る文章は、一人の人が新しい価値の物差しを手に入れるまでを記した、小さなお経のようでもあります。
家庭の騒がしさ、子どもの好奇心、病気と老い、趣味と希望。
大きなニュースにはならない一人ひとりの日常から、私たちは何を受け取れるのでしょうか。
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