怒れるタイミングでちゃんと怒る人の末路
たとえば、何かされたときに「相手が8割から9割悪いから、せっかく怒れるタイミングだしちゃんと怒っとこう」というタイプの人がいます。
「こっちが正しいし、この勝負勝てるわ」と思ったら、めっちゃ怒って相手に謝らせたり補填させたりする。
これをやり続けていると、どうなるか。「あの人と話してちょっとでもミスしたらめっちゃ責められるから、あんまり関わらんとこう」と思われるようになるんですね。
あるいは「あの人がミスしたときに復讐としてこちらもやってやろう」みたいなことが起きて、どんどん人生が苦境にいってしまう。
こういう人は「いや、自分悪くないのに運ないんですよね」と言ったりします。
でも会社でこういう人がいると、大体トラブルメーカーとして認識されているんです。
トラブルになった事象を個別に見ると、確かにその人はそこまで悪くない。ただ、めっちゃ責め立てるので、相手からより悪い反応を引き出してしまう。
相手も「こっちが悪いけど、そこまで責められることなくない?」と反撃してきて、その反撃に対してまた「あの人が悪いのに反撃してきて変じゃないですか」と返すから、どんどんこじれていく訳です。
一が出やすいサイコロを振り続けると、平均値は下がる
つまりこの人は、何かされたときに、こちらが悪くないと思ったら怒るという、偏りのあるサイコロを投げ続けているんですね。
トラブルの数がどんどん増えて、周りからも警戒される。穿った目で見られるので、普通のやりとりにならず、より悪いことが起きる。それを連鎖させてしまう。
もちろんこれは逆もあって、何かあったらすぐ親切なことをしてしまう、相手のサポートをしてしまう、というのが所作として身についている人もいます。
そういう人はいろんな人にギブする側になるので、たまにリターンが返ってきて、「自分めっちゃ運いいな」と思えるような人生になっていく。
ずっと親切にしていたら、5年後にその人が偉くなったときに「あの人に世話になったからサポートしてあげよう」となったりする。よくあることです。
短期的な運はもちろんあります。でも一回いいことが起きても、ずっと偏りのあるサイコロを振っていると、結局結果は収束するんですね。
一が出やすいサイコロを振り続けていて、たまに六が出ても、どんどん一が積み上がっていくので、平均値はすごく下になる。
サイコロと呼んでいるのは、要は自分の行動のことです。行動の偏りを認識すると、人生をいい方向にも悪い方向にもコントロールしやすいんじゃないかなと思います。
恨みを買わない、という僕なりの偏り
僕自身がよく意識しているのは、何かあったときに相手が100パー悪くても、とりあえず全部許そうという感じにしておくことです。
そうすると恨みを買いづらい。恨みを買わないと足を引っ張られづらいので、いいことになったりするんですね。
5年前にめっちゃ喧嘩していたとして、5年後も相手が恨みを持っていたら、何かするときに足を引っ張られたりします。
でも「もういっか」と言って和解しておくと、5年後にすごくいい関係になって、いい仕事が舞い降りてきたりする。
あんまり敵を作らない方がいいよ、恨みを買わない方がいいよ、と成功者が言うのは、そういうところだろうなと思います。
うまくいっている人は、あんまり恨みを買っていないんですよね。これも全部、偏りだなと思いました。
キャラ設定は、偏りのあるサイコロそのもの
この話を配信でしていたら、いつもコメントをくれる『プリンス』さんが、僕がこの日のあとに話した「キャラ設定」の話とつなげてくれて、これがすごく綺麗だったので紹介させてください。
キャラって、偏りのあるサイコロそのものなんですよね。
いい人になろうと思ってキャラ設定をして、いい人がやりそうな行動をしていると、「いい人だね」と思われる。
それによって「あ、自分っていい人なんだ」と思えて、いい人がやる行動がどんどん積み上がっていく。また評価が変わって、自己認識も変わっていく。これはいいスパイラルです。
ただ、いい方向のキャラは効果が出るのに時間がかかるんです。
一方で、炎上ネタはすぐ反応が引き出せる。僕が今いきなり食べ物を無駄にする動画をやったら、多分ビュー数は倍になると思います。
でもそれをやると「あの人悪い人だね」と言われる。そのときに「これネタだし、数字のためだし、自分そんな人間じゃないし」と覆い隠せてしまうんですね。
でも実際にはスパイラルが動いていて、「食べ物を無駄にして数字のために変なことをやる人」という扱われ方をどんどんされる。
その行動が強化され、数字も出るからまたやってしまう。認知と、本当の自分もそうかもという気持ちと、周りの評価が全部ずれていって、おかしくなってしまう。
つまり、悪い方向のキャラ設定をすると、悪い結果が続いて、どんどん重心がそっちに寄っていくんです。いい結果が出るようなキャラ設定を自分でやれば、サイコロを投げても投げてもいい結果が出やすくなる。
もちろん運があるのでダメなときもあります。でもトータルで見れば、絶対に平均値が良くなる。そういう考えで人生に臨んだ方がいいよね、という話でした。
全ての人は自分の行動に偏りがあって、その偏りによって結果が生まれています。人生うまくいかないなという人は、偏りのある行動をしちゃっている可能性があるので、そこを見直すといいんじゃないかなと思いました。
まとめ
自分の行動には偏りがあって、その偏りが結果を作っています。偏りのあるサイコロを振り続けると偏った結果に収束するので、いい方向の偏りを自分で設計するのがいいんじゃないかと思っています。
- こちらが悪くないと怒る人は、周りから警戒されてより悪い反応を引き出し、苦境が連鎖しやすい
- 親切を所作にしている人は、たまに返るリターンでいい方向に人生が回っていく
- 僕は恨みを買わないことを意識していて、和解しておくと5年後にいい仕事が舞い降りたりする
- キャラ設定は偏りのあるサイコロそのもので、悪い方向のキャラは認知と評価をどんどんずらしていく





