そもそもバイブコーディングって何なのか
今回はバイブコーディングをテーマにした3回目の放送です。前回・前々回で実際にやっていることの事例を紹介したので、今回は「バイブコーディングとはなんぞや」というところを話していきます。
そもそもAIの話には、ChatGPT、バイブコーディング、AIエージェント、スキルなど、いろんな言葉が次々に出てきます。国さんは、この言葉だけが先行している状況を問題だと感じています。
使ってない人からすると、その言葉一つ一つの意味がわからないので、なんか難しそうだからいいやって終わっちゃうと思うんですよね。
バイブコーディングは、言葉だけでいうと「バイブス、声、会話でコーディングをする」というものです。ただ、これはもう使っている人の間では当たり前になっていて、あえてその言葉を使わないくらいの技術になっているといいます。
大事なのは、バイブコーディングは技術の一つだという捉え方です。バイブコーディングという技術で、AIエージェントに成果物を作ってもらうというイメージだと国さんは説明します。
AIエージェントは「チャットの上位互換」
では、そこで出てくるAIエージェントとは何か。国さんは「チャット機能の上位互換」と考えればいいといいます。
チャットは、話したりテキストを打ったりして、そこから答えを導いてくれるものです。会話をして終わり、というのが基本です。
AIエージェントっていうのは、ただ会話をして終わりではないんですね。
AIエージェントは、会話から実際に何かをやってくれたり、作業者として動いてくれたりします。だから「エージェント」なのだと国さんは話します。
会話やテキスト入力から答えを導いてくれる。話をして終わる
会話から実際に作業を進め、成果物を作る。作業者として動いてくれる
ただ、ここは使ったことがない人には言葉だけだとちんぷんかんぷんで、しかもやるまでのハードルがまあまあ高いところだと国さんは正直に認めています。
なぜ最初の一歩が踏み出せないのか
国さんも最初はハードルを感じていました。池谷さんがバイブコーディングのすごさを興奮気味に話しているのを聞いていても、自分でやろうと思ったのは、そこから時間が経った後だったそうです。
なんかそのパソコンで作業をするとか、ちょっとやってみようと思って、できそうなイメージが湧かないんですよ。
つまり、具体的に「これをやりたいからAIエージェントを使う」という具体性がないと、なかなか動き出せないということです。
国さんが実際にやってみようと思ったのも、仕事で「こういうのがあったらいいな」と思ったときでした。仕事で使うアプリや、仕事の困りごとを解決できないかと考え始めたのがきっかけだといいます。
そのうえで国さんは、バイブコーディングを学ぶためにバイブコーディングをするのは効率が悪いと指摘します。作りたいものが先にあって、それを実際に作ってみるのが、一番覚えるし、そのすごさもわかるといいます。
やる前とやった後だと世界が変わりますね、これは。
最初に作るなら「タイマー」より自分が使うもの
AIエージェントに何をやってもらうか。国さんが見てきた事例では、最初にタイマーを作ってみようという話がよく出てきます。ただ、国さんはそこに疑問を持っています。
実際必要ですか?タイマー。って思うんですよね。
作るのは簡単で最初の一歩としては否定しないものの、作ったタイマーを実際に使い続ける人はほとんどいないだろう、というのが理由です。お試しで終わってしまうのはもったいない、と国さんは考えています。
それよりも、自分が本当に必要なものを作ったほうがいい。真剣に取り組めるし、練習にもなるからです。
例えば、子供のお小遣いを管理するウェブアプリなどが挙げられています。
一度きりでも作れる「旅のしおりアプリ」
国さんが最近作ったのは、家族での函館旅行のための「旅のしおり」的なアプリでした。
タイムスケジュールを3パターン考え、それに加えて出発時の持ち物チェックや、家族一人ずつの持ち物チェック表を入れました。さらに出発前に確認する項目も盛り込んだそうです。
- 旅行のタイムスケジュール(3パターン)
- 出発時の持ち物チェック
- 家族一人ずつの持ち物チェック表
- ガスの元栓や施錠など出発前の確認項目
これは、その旅行のときにしか使わないアプリです。国さんは、こうした一度きりのものを作れるようになったことこそが革命だといいます。
わざわざ、たった一度の旅行のために、他にはもう使わないであろうものをアプリで作るなんていうのは、見合わない労力なんですよ。
これまでは労力に見合わなかったことが、作るハードルが下がったからこそ、一回限りのものも作れるようになったというわけです。表現の仕方そのものが明らかに変わっている、と国さんは話します。
無茶ぶりの発表資料も15分で
仕事の場面でも、AIの力が発揮された例が語られます。とある動物園への視察の後、国さんはミーティングの当日に突然、スタッフへの報告を頼まれたそうです。
時間が全然なかったため、休憩時間にNotebookLMを使い、それまで溜めていた情報をソースとして丸投げして、発表資料を作ってもらいました。
作った時間は15分ほど。大きい文字を入れたシンプルなスライドに加えて、各ページで何を話すかというシナリオまで用意してもらい、それをもとに発表したといいます。
それもAIがなかったら、多分急には無理ですよってなったかもしれないし。
重要なのは、やりたいことがあったときに「これってAIでできないかしら」と思えるようになったことだと国さんはまとめます。そのためには、普段からAIエージェントとコミュニケーションを取って慣れておく必要があるといいます。
まとめ
今回はバイブコーディングとAIエージェントがどんなものかを整理し、最初の一歩の踏み出し方を国さんが提案する回でした。ポイントは、練習用ではなく自分が本当に使いたいものを作ってみることです。
- バイブコーディングは、会話でコーディングをする技術の一つと捉える
- AIエージェントはチャットの上位互換で、会話から実際に作業してくれる
- 学ぶためにやるより、作りたいものを先に決めて作るほうが身につく
- タイマーより、旅のしおりや発表資料など自分が使うものを作るのがおすすめ
- 作るハードルが下がり、一度きりのものも作れるようになったのが大きな変化

