精密栄養カウンセラーが、アイスに負けた
砂糖がやばいという話は、もうずっと言い続けているので、聞き飽きたと思われるかもしれません。
僕も精密栄養カウンセラーとして、人よりはいろんなことに気をつけて生活しているつもりです。今もこうして食後に散歩しているくらいなので。
それでも、1ヶ月も経たないくらい前のある日、結構疲れていて、ふと魔が差してアイスを食べてしまったんです。
アイスくらいで魔が差すなんて、と思うかもしれません。でも僕にとっては、かなり背徳感のある食べ物なんですよね。
僕はもともとアルコールにすごく依存していて、どうしようもなくなってお酒をやめました。そのとき次に依存した先が、アイスだったんです。
砂糖もドーパミンがガーンと出る、脳にとってはすごい刺激物です。中毒性がえぐいので、抜け出すのにも結構苦労しました。
とはいえ、甘いものを絶対に食べないわけではありません。みんなといるときに出されたものを、「控えてるんで」と断りにくいこともありますよね。
よくないのは、常習的にガツガツいくことなんです。体が糖化するし、食べた瞬間に血糖値がバーンと跳ね上がる血糖値スパイク ── 食後に血糖値が急上昇し、その後急降下する現象も体にダメージがあると言われています。
だから僕は基本的に、糖質控えめで、脂質とタンパク質中心の生活をベースにしています。
モナ王が小さくなっていた、そして次の日も
その日は、大好きな『モナ王』にしようと思ったんです。ところがパッと見たら、また小さくなっていて。
たまにしか食べないから気づくんでしょうけど、見るたびに小さくなっている気がします。もう僕の思っているモナ王じゃないやん、という感じでした。
横を見たら、モナ王くらい大きいチョコレートタイプのアイスがあったので、そっちをレジに持っていきました。250円と言われて、高っ、と思いながら。
食べた瞬間、「うわ、うまいわやっぱり」となりました。
僕はそんなに食欲があるタイプじゃないんです。お酒をやめてから、食べることは生きるためや健康になるための行為になって、エンタメじゃなくなっていました。
それでもアイスを食べた瞬間、これは抗えへんでと思いました。
今日だけかと思ったら、次の日もちゃんとコンビニで買って、歩きながら食べていました。商品名もわかっていないんですけどね。
精密栄養カウンセラーとか言っているのに、アプリで記録もしているのに、と思いながら、正直に写真を撮って記録しました。
次の日のヒントでは、思ったほど指摘されませんでした。一般の人からしたら、アイスを少し食べただけでめっちゃ言われたら驚くので、たぶんそういう設計だからなんやろうなと思っています。
それでも、2日食べたのはあかんと思って、アイスは控えるようにしました。
ただ、そこからたまに甘いものを一口食べたり、普段そんなに食べないパンをちょこちょこ食べたりしてしまっているんです。あそこからやん、と思いました。
僕が依存しやすい体質というのもあるんですが、人間はこの糖質には抗えないんだと再認識しました。今も歩きながら、ちょっとアイスが食べたいと思っているくらいです。
箱罠の動物は、わかっていて入っていく
少し前に、狩猟の講習会に行ってきました。そこで箱罠について学んだんです。
ゲージのような罠に餌を撒いて、鹿やイノシシが中に入って紐をつつくと、後ろがガシャンと閉まる仕組みです。
見たらわかるやろ、動物ってバカだよねと思いますよね。でも、動物もわかっているんです。最初からは入りません。
だから、ゲージのだいぶ遠くから餌付けしていくそうです。警戒心が強いので、怪しいことは見えているんですよね。
食べて安全だったら安心する。また少し先に餌がある。恐る恐る食べて、大丈夫だった。これを2週間とか1ヶ月とかかけて、毎日続けていきます。
中に入ってからも、いきなり一番奥には置かず、3つ4つ置いて徐々に誘導する。そして安心しきったところで、ガン。
ほぼわかっているのに、本能には抗えていない。結局、食べたいという気持ちが勝ってしまうんです。
これは人間も一緒なんですよね。カウンセラーを始めてから、「食べちゃうんです」「食事制限は絶対無理」という声をめっちゃ聞きます。
抗えないようにできちゃっている。それが激しいのが、お酒や砂糖、美味しいものなんだと思います。
この前も、友達と立ち飲み屋に行ったあと(僕はお酒は飲みません)、1人がマクドに行きたいと言い出して、4人で行きました。3人はうまいうまいと食べていました。
僕はマクド中毒じゃないので、そこまで苦しくはなかったんですが、そのときもちょっとアイスが食べたくなっていました。
酒も砂糖も、罠漁と一緒やんと思ったんです。人間が抗えないとわかっているから、資本主義としては最強の商品で、絶対売れる。みんな体に悪いとわかっていて飲み食いしているわけですから。
鹿やイノシシと一緒と言うと批判が来そうですが、まあそういうことだと思っています。
だから、自分を責めすぎなくていい。でも一人では抜け出せない
だから皆さんも、過度に自分を責めなくていいと思うんです。本能だし、そういうふうに罠を仕掛けられているんですから。
ただ、それをずっと続けていると、不健康になっていきます。
「別に長生きしたくない」「早く死んでもいいから、今好きなものを飲み食いしてる方がまし」というのも、よく聞く言葉です。
でも、違うんですよ。大事なのは健康である時間で、そんなに楽にいけると思わない方がいい。不健康には、それ相応の痛さや苦しさがあります。
日本人に限らず世界中で、かなりの人が癌になっていて、昔より明らかに増えています。そして癌は生活習慣病と言われていますよね。
つまり僕たちは罠漁にかけられて、癌に限らず、不健康という罠にかかっている。そういう構図だと思うんです。
どうしたらいいかというと、やっぱり習慣化するしかないんですよね。ゲーミフィケーションです。
その1つとして、僕が作っているヘルスケアアプリ『Precision Compass』があります。iPhoneのヘルスケアのデータと同期して、精密栄養学の知識を詰め込んだAIが毎朝アドバイスをくれるものです。
毎日食べたものを記録して、毎日ヒントが来ると、人っていい得点を出したい、褒められたいと思うものなんです。ひどいことを言う設計にはしていないので、不健康なことをしていても優しく言ってくれます。
健康の現在地を測りたいなら、僕がやっている血液解析のカウンセリングもあります。どういう体の状態で、どの栄養素が不足していて、腸内環境がどうかもしれないか、ある程度見える化できるんです。
そうすると目標を立てやすくなるし、月1回話すパーソナルカウンセリングがあれば、それだけで頑張れるところもあると思います。筋トレのパーソナルトレーナーの、栄養版・健康版だと思ってもらうのが一番近いです。
それくらいしないと、この世の中の罠漁からは抜け出せないと思っています。一人じゃ無理です。僕たちは知らず知らずのうちに、罠にかかっちゃっているんだから。
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それでは、今日も健康で。ではまた。
まとめ
僕自身、2日連続でアイスに負けて、砂糖には人間は抗えないと再認識しました。箱罠の動物のように、わかっていても本能が勝ってしまうからこそ、自分を責めすぎず、仕組みで習慣化することが大事だと考えています。
- お酒をやめた僕が次に依存したのはアイスで、今でも一度食べると止まらなくなる
- 箱罠の動物は怪しいとわかっていても、時間をかけた餌付けと本能に負けて入っていく
- 酒や砂糖も同じ構図で、人は体に悪いとわかっていて飲み食いしてしまう
- 抜け出すには、記録や伴走者で習慣化する仕組みが必要で、一人では難しい





