「OT in the US」シリーズは海外でどう受け止められた?
雑談は、宮武さんが日本の暑さを避けてヨーロッパへ1週間行ったところ、ヨーロッパもひどく暑かったという近況から始まります。二人とも「どこへ行っても暑い」と笑い合ったあと、話題は7月に配信した海外ゲストのインタビューシリーズへ移ります。
草野さんが「OT in the US」と名付けたこのシリーズは、2か月ほど、宮武さんの記憶では7週間分ほど続いた企画です。裏方の作業を主に担った草野さんは、動画のカットや音声を手伝ったハリーさんと飯田さん、字幕を担当した人たちに感謝を述べています。
クリエイターの話をしたりしてる中で、クリエイターのマネジメントをやってる方に直接話が聞けたりっていうのはめちゃくちゃ面白かったなと思いました。
普段はリサーチをもとに発信しているOff Topicにとって、本人に直接インタビューできたことが新鮮だったと草野さんは振り返ります。宮武さんの側には、アメリカの人たちから直接の反応が届いていたそうです。
どうやって(palmaさんを)ゲストとして撮れたんですか?みたいなことを聞かれたり。
何人かから、OffTopic出たいみたいなことを言われたりとかしたりしていたので、反応はすごい海外でも良かったかなっていうふうに思いますね。
この手応えから、草野さんは「やっぱりスタジオを作りたい」と口にします。宮武さんも、リモートだけではゲストを迎えるときに限界があり、スタジオのほうがよいと同意し、一緒にやってくれる人をその場で募集する流れになりました。
英語の回については、宮武さんが補足しています。英語だと一部のリスナーが身構えてしまうため、シリーズは通常回の代わりではなく別枠で配信したそうです。動画版はYouTubeとSpotifyで字幕付きで見られると、草野さんも呼びかけています。
シリーズ最後のFigmaの回は、冒頭こそ英語ですが、途中から草野さんが日本語でインタビューしています。相手はFigmaのCPO ── Chief Product Officer(最高プロダクト責任者)の略。製品の方向性や開発方針に責任を持つ経営幹部の役職ですの山下さんで、宮武さんは、公開された山下さんの日本語の動画インタビューとしてはおそらく初めてだろうと話しています。
英語でスタート
半分ちょっとあたりから草野さんが日本語でインタビュー
山下さんの回はカジュアルな雰囲気で、使っている文房具や、日本に来たときに必ず買うものなど、人柄が見える話が出ました。宮武さんは、X(旧Twitter)でもそこに驚いたというコメントがあったと紹介しています。
インタビューの緊張と「声が小さい」問題
草野さんは、以前にインタビューの経験はあるものの、動画のインタビューはやはり緊張したと打ち明けます。収録中ずっとニヤニヤしてしまったことを反省し、終了後には「すごく小さい声でした」と言われたそうです。
なんかたまに言われるんですけど、なんかそんな私って声小さいですか?
宮武さんは、マイクがあるので収録自体は基本的に問題ないとしたうえで、出張中の場面を例に挙げます。外やカフェでミーティングをしていて、後ろで工事の音などがすると、相手が明らかに前かがみになることがあるそうです。
アメリカのバーや人の多いレストランのような騒がしい場所では、草野さんの声が聞こえていないかもしれないと感じる瞬間があると宮武さんは話します。草野さん自身も、声が雑音にかき消されていることには気づいていると答えています。
ちょっとスーって溶け込んで、こう空中でフワって消えていく感じはありますね。
声量の解決法として、草野さんは「もっと腹から声を出す」ことを挙げ、か細い声の友人がボイストレーニングで改善したという話を紹介します。宮武さんは、メタなどのスマートメガネが字幕を表示してくれる未来にも触れつつ、自分は普段それほど困っていないと付け加えました。
逆に草野さんが「居酒屋では声を張りますか」と尋ねると、宮武さんは張ると答えます。ただ、張ると疲れるので、それは誰にでもある仕方のないことだと話しています。草野さんは「どこかで改善します」と約束して、この話題を締めました。
メンバーシップ「Off Topic Club」では今なにをしている?
続いて草野さんは、普段は番組の最後に少し触れるだけのメンバーシップについて話したいと切り出します。開始当初から特典が変わってきたため、どんな特典がよいか、加入中や検討中のリスナーから意見がほしいといいます。
宮武さんの説明によると、Off Topic Clubは2022年10月の終わりごろからnote上で始めた有料メンバーシップで、現在は400〜500人ほどが参加しています。もともとはポッドキャストを1週間早く聞ける、記事版を読める、グッズやイベントの割引や先行案内がある、といった特典が中心でした。
現在の主な中身は、毎週のニュース配信と、宮武さんによるデイリーメモ ── 宮武さんがその時々に考えていることを書いてメンバー向けに投稿している文章。名前は「デイリー」ですが、現在は週2回の更新ですです。ニュースは、たまに休みはあるもののほぼ毎週、金曜日かその次の月曜日に1週間分を振り返る形で出しています。
開始当初は平日毎日書いていた
さすがにきつく、現在は水曜と金曜の週2回
デイリーメモは、宮武さんがその時に考えていることを1000〜2000字ほどで書いて投稿するものです。宮武さんは、デイリーメモの話が後からメインのポッドキャストに出てくるケースが多いと話し、ファンにとっては今後のエピソードのヒントになるかもしれないとしています。
反応が見えないポッドキャストに、なぜフィードバックが欲しいのか
メンバーシップで今後やりたいことを草野さんに聞かれた宮武さんは、コミュニティをもっと作りたいと答えます。現状は運営側からの一方的な発信が中心で、Xでコメントをもらうことはあっても、メンバー同士のやり取りは多くありません。
ポッドキャストやってると、そこのフィードバックが見えなかったり、どのポイントが刺さったのか、刺さらなかったのかっていうのは、本当に1対1で話すまでわかんなかったりするんで。
宮武さんは、そもそもnoteがコミュニティの場として正しいのかという課題にも触れています。草野さんも、知り合いから「面白いと言っていた人がいた」と人づてに聞くと、直接言ってほしい、発信してほしいという気持ちになると共感しました。
宮武さんはさらに、作り手側の事情も語ります。ニュース回以外は収録から公開まで時間があり、この回も7月に収録して8月に公開されるため、公開時には収録内容を覚えていないこともあるといいます。次の企画を考える必要もあり、喜んでいる暇がないそうです。
草野さんは、Off Topicは聞いてくれる人のおかげで成り立っているとして、メンバーシップに入らなくても、「面白かった」「聞きました」の一言の口コミだけでうれしいと呼びかけます。宮武さんも、間違いの指摘や批判的なコメントも歓迎だと応じました。
最後に、動画インタビューシリーズのおすすめを聞かれた宮武さんは、内容が個人的に一番よかったのはStripeのクレアさんの回、メジャーどころではpalmerさんの回だと答えます。草野さんは、palmerさんの回について、アニメの話やそれに関連する防衛事業の話もあり、防衛テックに興味がない人にもわかりやすいと推しています。
まとめ
海外ゲストを迎えた「OT in the US」は国内外で手応えのある企画になり、二人はスタジオ構想やメンバーシップのコミュニティ化など、リスナーとの距離を縮める次の一手を考えています。
- 「OT in the US」は約7週間続き、海外からも出演希望などの反応が届いた
- Figma回は途中から草野さんが日本語でインタビューしており、日本語で見たい人にも向いている
- メンバーシップは約400〜500人規模で、毎週のニュースと週2回のデイリーメモが中心
- 二人はコミュニティ化を目指しており、一言の感想や批判的なコメントも歓迎している





