いきなり本番の悪夢、なぜ繰り返し見る?
オープニングでケージくんが取り上げたのは「定番の悪夢」です。ケージくんがよく見るのは、信号で止まろうとブレーキを踏んでも利きが悪く、前の車にゆっくりぶつかっていく夢だといいます。
小学生から大学生まで演劇をしていた頃のケージくんは、台本もセリフも段取りも知らないまま幕が開き、そのまま舞台に上がる夢をよく見ていました。本人は「お芝居やってる人あるある」だと話しています。
(塾の先生を)辞めて15年以上経つんですけど、時々見ますね。いまだに。
ケージくんが塾の先生時代に見ていたのは、予習していない算数の授業をテキストを見ながらぶっつけ本番で行う夢でした。今の自分のまま大学生に戻り、試験勉強ができずに「7年かけてやっと卒業したのに」と後悔する夢もあるそうです。
ケージくんは、こうした悪夢を「こうなったら絶対嫌だから気をつけよう」という感覚の表れではないかと考えています。共通するのは、いきなり本番は嫌だという気持ちです。
一方でケージくんが不思議がっているのは、長くバンドをやっていたのに、バンドに関する悪夢は一度も見たことがないという点です。リスナーにも定番の悪夢を教えてほしいと呼びかけています。
うさぎ年チームは5世代で組める?感想紹介
番組は、人生で一番大切なものは友達ではないかという仮説のもと、音声配信で友達とのコミュニケーションを実験する「友達をテーマにした番組」です。この回もまず、前回(第63回)への感想が紹介されました。
シュウさんからは「頑張って映画館で見ようかな」という一言コメントが届きました。ケージくんは前回、同じ目的意識や熱量を持った人が集まる映画を映画館で観るのは特別な体験だと話しており、その件だろうと受け止めています。
sottoさんからは、干支がケージくんの「年齢計算」と同じ要素を持っているという感想が届きました。ケージくんの年齢計算は、塾講師時代に作った設定で、17歳から25歳までを永久に往復し続けるというものです。
17歳→25歳
1歳ずつ年を取っていく
25歳で折り返し
26歳ではなく24歳、23歳と若返る
17歳で再び折り返し
また18歳、19歳と上がっていく
ケージくんはこの年齢を計算するアプリまで作り、毎年誕生日に話題にしているそうです。干支との共通点は、言われてみれば確かにそうだと納得していました。
Spotifyでは山村達也さんから、ジョージクルーニーさんの長男ロベカル君もうさぎ年ではないかというコメントが届きました。ケージくんは、達也さんからロベカル君までの間にあと2世代そろえて、5世代くらいでポッドキャスト界の「チームうさぎ年」を組みたいと話しています。
The Whoopsとは?モリナンデス事件から4人組になるまで
この回のメインテーマは、ケージくんが「最高のバンド」と呼ぶThe Whoopsです。大好きな大阪のパワーポップバンド、ナードマグネットと同じThisTimeRecordというレーベルに所属しています。
ケージくんにとってナードマグネットは別格で、趣味が「ポッドキャストとナードマグネット」というほどです。そのナードマグネットのレーベルメイトとして紹介されたのがThe Whoopsでした。
現在のThe Whoopsは、ギターボーカルの宮田くん、ドラムの須永くん、ベースの浅野ちゃん、ギターのジュニアくんの4人組です。ジュニアくんは宮田くんの弟で、同じ苗字のためジュニアと呼ばれているようだとケージくんは話しています。
ケージくんがThe Whoopsを強く意識したのは、おそらく2016年です。当時は宮田くん、須永くん、ベースの森ちゃんのスリーピースバンドでした。
きっかけは、のちにトゥギャッター ── X(旧Twitter)の投稿をまとめて1つのページにできるサービス。話題になった出来事の経緯を後から追う資料としてよく使われますで「モリナンデス事件」としてまとめられた出来事です。森ちゃんが浮気した彼氏の家に乗り込み、証拠が見つかっていく様子をリアルタイムで動画に上げ、多くの人がTwitterで見守っていました。
当時の動画や写真はもう見られないものの、まとめは今も残っているので、気になる人は事件の全体を追えるそうです。「モリナンデス」と名付けたのも森ちゃん本人で、お笑いに精通し、トークも文章も面白い人気キャラクターだったといいます。
その後The Whoopsはコロナ期間中の活動休止を経て、森ちゃんが脱退します。公式サイトには、脱退の経緯が次のように書かれています。
公式サイトの記述は「2022年5月、活動再開と同時にベーシスト森確実が脱退。理由はベースが面白くないということに気づいてしまったため」。音楽以外でもファンを獲得したリード役の「惜しまれての勇退」とも記されています。
森ちゃんの脱退をきっかけに、同じ年の12月にベースの浅野ちゃんが加入し、宮田くんの弟ジュニアくんもギターで加わりました。The Whoopsはスリーピースから4人組になり、メンバーを一新してパワーアップしたとケージくんは話しています。
公式サイトでは、The Whoopsの音楽は美しい日本語詞と切ないグッドメロディーが特徴で、スピッツやフジファブリックを彷彿させると紹介されています。フィンランズなど同世代バンドもファンを公言しているそうです。
フープスはですね、多分ライブ見たらみんな大好きになっちゃうバンドだと思うんですよね。
曲も会計もSNSも、宮田くんはなぜ全部やる?
The Whoopsの話をした理由は、収録前日の9月26日(土)に大阪でリリースイベントがあったからです。2月に出た新曲があまりに素晴らしく、ナードマグネットのドラム秀村くんが大阪でのイベントを熱望し、ナードマグネット主催で開くことになりました。
イベントが9月になったのは、同じ頃にThe Whoopsの京都公演があったことと、宮田くんが結婚して子育てもしていて頻繁に関西へ来られないことが理由です。ケージくんは「本当にいいイベントでいいライブだった」と振り返っています。
宮田くんは全曲の作詞作曲を担当しています。ケージくんはここで、作詞作曲するギターボーカルのよくあるイメージと宮田くんを比べました。
天才肌でいい曲を作るが、私生活はダメ人間寄り
めちゃくちゃちゃんとしていて、バンド運営のすべてを担う
インディーズで長くやってるバンドにはあんまりそういう人いないですね。長く続かないですね、そういう人は。
ケージくんによれば、人間関係がうまくいかないうえ、SNS時代は人間性の問題がすぐ露呈して叩かれるため、そうしたタイプは続かないといいます。
宮田くんは作詞作曲に加え、事務仕事、会計、スケジュール管理、SNS運営まで一人でこなし、メンバーの車での送り迎えもしているそうです。ケージくんはこれを全方位型人材と表現しています。
宮田くんの珍しい点は、バンドの公式Xアカウントを個人アカウントとしてそのまま使っていることです。そのため子育ての話も普通に出てきます。
1か月ほど前には、口座から「ヤマハゲツシヤ」という謎の人物に9900円を引き落とされた、という投稿が13万いいね、1.3万リツイートとバズりました。実は娘のピアノ教室の「ヤマハ月謝」で、濁点や小さい「つ」が全角表示になって別の名前に見えていたというネタです。
メンバーに内緒でワンマンライブ?ドッキリ企画の本気度
宮田くんは企画も担当しており、自分で思いついたドッキリをメンバーに仕掛けることもあります。最近では、仕事と子育てでなかなか遠征できないなか久々に京都へ行く際、内緒でキャンピングカーを借りて迎えに行きました。
その京都遠征は、ケージくんが『青春番長初恋バーン』というポッドキャストを一緒にやっている川見貴明くんのバンド、ウルトラカーブの解散ライブへの出演でした。驚くメンバーの動画も軽くバズったそうです。
さらに大がかりだったのが、今年2月にドラムの須永くんへ仕掛けたドッキリです。半年ほどかけて準備されたといいます。
呼び出し
MV撮影だと思って下北沢のライブハウスBASEMENTへ向かう
扉の先
ステージには楽器を持ったメンバー、フロアには100人以上の客
本番開始
実はワンマンライブ当日。須永くんはそのままドラムに座り演奏
通常のライブは、事前にセットリストを決めてスタジオでリハーサルをするものです。ケージくんは、それを一切なしでいきなりライブを始めた須永くんを「ほんとすごい」と称えています。
こんなこと思いつくのもすごいけど、まあ思いつくとしてもね、実行するのはすごいですよね。
一部始終は「悪夢見せたる。メンバーに内緒でワンマンライブしてみた」というYouTube動画になっています。須永くんが駅から会場まで歩く様子や、元メンバーの森ちゃんをはじめ多くの人が登場し、The Whoopsの歴史と名曲のライブ映像まで入った内容です。
動画は1時間50分余りの大作なので、ケージくんは初めての人には最初のドキュメンタリー部分だけでも見てほしいとしています。インターネットに詳しい人なら「お、これは!」と思う、速度の速そうな公式サイトも楽しんでほしいそうです。
まず聴くなら新曲「ランドリー」
ケージくんがいちばん聴いてほしいと話すのが、2月にリリースされた新曲「ランドリー」です。普段は宮田くんが歌うThe Whoopsですが、この曲はベースの浅野ちゃんがほぼフルでメインボーカルを取っています。
初めて聴く人にとっては、むしろ女の子ボーカルのそのランドリーという曲の方がすごくキャッチーで刺さりやすいかもしれない
The Whoopsを知らない人には「ランドリー」だけでも聴いてほしい、よく知っている人には「そうそう、そこがいいんだよね」と共感してもらえたら、というのがケージくんの願いです。
イベントの日にも宮田くんと話したケージくんは、その人柄を「サービス精神」というより「奉仕の心」だと表現しました。
アイスコーヒーとNagakumo、D&D初心者会のお知らせ
エンディングでケージくんは、夏の曲を使っているBGMをそろそろ変えたいと話しました。ケージくんにとっての夏の終わりは、アイスコーヒーを作らなくなったときですが、今もまだ毎日飲んでいるそうです。
収録日の9月27日には、大好きな関西のネオアコ・ギターポップバンドNagakumoのファーストアルバムのリリースパーティーが心斎橋のパンゲアで開かれ、ケージくんも足を運びました。前日の東京公演からのとんぼ返りで、会場は満員だったといいます。
ギターポップ好きそうなおじさんはね、ギターポップ好きなおじさんから見るとすぐわかるんですよね。
20代の若いバンドなので若い客ばかりかと心配していたケージくんは、同年代の男性ファンが多くて落ち着いたそうです。日本で一番ギターポップど真ん中だと思うNagakumoの話も、いつかたっぷりしたいと話しています。
最後は、長野県塩尻市のゲストハウスで開くダンジョンズアンドドラゴンズ ── 1970年代にアメリカで生まれたテーブルトークRPG。進行役と参加者が会話とサイコロで物語を進めていく遊びです初心者会の告知です。まだ数枠空いており、月末で応募を締め切る予定で、やったことはないが興味がある人に参加してほしいと呼びかけました。
まとめ
この回は、定番の悪夢の話から始まり、The Whoopsの歴史、全方位型リーダー宮田くんの人柄、本気のドッキリ企画、新曲「ランドリー」へと、ケージくんがバンドの魅力を多面的に語りました。
- The Whoopsはモリナンデス事件で話題になったスリーピースから、2022年に4人組へ生まれ変わった
- 宮田くんは作詞作曲から会計、SNS運営、送迎までこなす全方位型のリーダー
- 須永くんへのドッキリは、メンバーに内緒で100人以上を集めたワンマンライブだった
- 初めて聴くなら、浅野ちゃんがメインで歌う新曲「ランドリー」がおすすめ




