PHPの脆弱性で、総理大臣まで発信する事態に
2026年10月21日の水曜日、PHPのセキュリティで重大な脆弱性が2件見つかりました。高市総理がXでポストするほどの事態になったんです。
正直に言うと、僕は最初そこまで事の重大さを感じていませんでした。チームの仲間が「急遽メンテナンスが必要になりそうなので、一度打ち合わせをしたい」と声をかけてくれて、ようやく動き出した感じです。
だんだん情報が入ってきて、周りの発信の仕方を見るうちに「かなりやばい状況なんだな」と感じてきました。テレビのニュースでPHPという言葉を聞く日が来るなんて、思いもしませんでした。
国レベルで発信されることが、自分の仕事に直結している。そう気づいて、一気に緊張感が走りました。
一方で、詳しくはわからなくても「何か大変なことが起きそうだ」と周りの人に伝わったのは良かったと思っています。そこは発信してくださって良かったんです。
修正パッチの夜と、続いていく対応
21日の夜23時に修正パッチが公開されるということで、起きて待っていました。でもレンタルサーバー会社さんも必死だったんでしょう、管理画面がなかなか開かないんです。
なんとかしたくても、なんともできない状態でした。仲間と相談して、どっちにしても今は何もできないから一回寝よう、ということになりました。
その夜、高市総理がPHPについて記者会見しているような夢を見ました。そんな映像を見たわけでもないのに、です。
翌朝には修正をしてくれているサーバー会社さんもありましたが、ログインできないなどバタバタが続きました。結局2日目、3日目と過ぎていった訳です。
緊急性のある修正はサーバー会社さんがやってくれたようなので、首の皮一枚つながっているかなという気はしています。今は、古いままのPHPを適切なバージョンにアップデートする作業に時間がかかっているところです。
ただ、同じようなことはまた絶対にあると思います。保守も僕の本業ですが、それだけではないので、夜の作業がずっと続くとなると、ちょっと大変だなというのが今の気持ちです。
お客様を守る前に、自分の事業を続けること
こういう時だからこそ、お客様の安心のために速やかに動く。それは契約ですから、当然です。
でもそれをやるためには、灯台下暗しじゃないですけど、自分自身の事業を継続していることが大前提なんです。
もし僕が廃業していたら、今回の問題以前に、お手伝いすることすらできません。
だからホームページ屋さんであり続けるには、綺麗事なく、売り上げと利益を出し続けないと無理なんです。商売なので。
そのための方法はシンプルで、クライアント様にお支払いいただくことです。稼いでやろうというマインドではなくて、お客様を守りたいからこそ事業としてあり続けなきゃならない、ということなんです。
最近は物価高でいろんなものが値上げしていて、正直つらいと思う場面もあります。でも商品やサービスを提供し続けるには、上げざるを得ないんですよね。
自分も同じです。利益を出し続けなければ、今のお客様も守れないし、『ヤマジュク』の教え子を守り続けることさえできなくなってしまいます。
僕自身、以前は「管理はこっちでやるから制作だけでいい」と突き放されたこともありました。今は「保守もやっていただかないと、利益が出ないので困ります」と正直にお話しして、理解してくださる方とお仕事をしています。
保守を「契約を取るための材料」にしてほしくない
今回の件は、保守の価値を感じていただくきっかけにはなったと思います。実際、本当に力になりたいという純粋な気持ちで保守を提案して、契約に至った仲間の話も聞きました。本当に良かったと思っています。
ただ、脆弱性の件を「だから保守が必要なんですよ」と、契約を獲得するための営業材料にしてほしくないんです。
一番にあるのは、クライアント様を守りたい、そのお客さんも守りたい、本業に専念して長く事業を続けてほしいという思いです。保守は、それを叶えるための手段の1つなんです。
他にも事業主の方のお役に立てることはたくさんあります。保守だけ提案して契約ゲット、というのは、ちょっと都合が良すぎませんか、と僕は思っています。
これからは、経営者さんの御用聞きであることが問われてくるんじゃないかと思います。
今回はPHPでしたが、次は想像もつかない何かが、保守契約の外で起こるかもしれません。その時に「契約外なので知りません」と割り切るのも、契約なので別にダメではないんです。
でも僕は、経営者さんの相棒、パートナー、御用聞きでいたい。だから「これはやるけど、これはやりません」は、できる限りなくしていきたいんです。
とはいえ「新しいパソコンを代わりに買ってきてくれないか」は、さすがに管轄外だと思っています。、、と言いつつ、1年後、3年後、5年後には、そういうことも含めた御用聞きになっている可能性すらあるかもしれません。
「山家さんだからお願いしている」という関係
ホームページの安全のためだけに契約しているのだと、弱いんです。それは本当の意味で僕と契約しているわけではなく、誰でもいいことになってしまうので。
目指したいのは、保守もGoogleビジネスプロフィールもSNSも含めて、誰でもいいわけじゃなくて、山家さんだからお願いしているという関係です。
僕という人間に価値を持ってもらうことが、契約を続けていただくことにつながり、それが僕の事業を続けることにもつながる。この大事なことを忘れちゃいけないと、今回すごく考えさせられました。
僕自身、制作だけ受けて保守をやらなかった方も、2、3ヶ月で保守をやめた方もいます。そこには、僕という価値を感じてもらえていなかったという反省があります。今後の課題ですね。
今回のヒントは、『ヤマジュク』の教え子からもらいました。僕と同じようなことをしている人は他にもいるかもしれないのに、なぜ入っているのかを聞くと、みんな「山家さんに相談ができるから」と言うんです。
僕と繋がっていられること、僕と繋がっている人とも繋がれること。そこに価値を感じてくださっているんですね。今回のPHPの件でも、教え子たちと意見交換しながら乗り越えて、大変だったけれど絆が深まるいい機会になったと思います。
これから、みんな保守をやり始めると思います。そうなると結局、誰にお願いするかになってくるはずです。皆さんはどうですかね。
お客さんを守るには利益が必要なので、単発だと困るんです、とはちゃんと伝えていきましょう。あなたを守りたい、一緒に夢を実現したいから、綺麗事なくお金が必要なんです。それが商売だと思います。
同業の方で何か困ったことがあったら、本当に相談してほしいです。『やまジュク』や、先輩クリエイターの動き方を学べる『やま研』も、自信を持っておすすめできるので、ぜひご検討ください。


徹夜が続くと体を壊しやすいので、しっかり寝て、ご飯を食べて、運動して、共に頑張っていきましょう。いつも読んでくださってありがとうございます。ではでは。
まとめ
PHPの脆弱性騒動で保守の大切さがあらためて注目されましたが、僕はそれだけではクライアントさんを守り続けられないと考えています。大前提は自分の事業を続けることで、そのためには「山家さんだからお願いしたい」と思ってもらえる関係が必要なんです。
- お客様を守るには、まず自分の事業を利益を出しながら続けることが前提
- 保守は目的ではなく、クライアントの事業を守るための手段の1つ
- 脆弱性を保守契約の営業材料にせず、契約外のことにも応えられる御用聞きを目指したい
- 保守が当たり前になるほど、「誰にお願いするか」という人としての価値が問われる




