「7月5日に日本が終わる」って本当?
この日は7月3日の木曜日。最高気温33度という暑さのなか、川上牧場ではバルクで冷やした水を噴霧する暑さ対策で、牛さんの調子は良いそうです。
全然牛さんの調子いいですね。本当にAIの力です。今年は難なくいけそうな気がしますけども、電気代の請求だけは怖いです。
そんななか、リスナーさんから思いがけない質問が届いたそうです。それが「7月5日に日本が終わる」という説について。
7月5日に日本が終わるっていう説があるそうですよ、今。知らなかったんですけども、これ。
そこから、牛さんはどうやってこの日本の危機を対策するのかという、いつもとは角度の違う配信が始まります。
予言は信じすぎない、でも備えあれば憂いなし
質問はスプーンネームのキウイさんから。「7月5日に災害が来る予言がありますが、牛さんたちが生き抜くためにどんな災害対策がありますか?」というものでした。
7月5日に災害が来る予言がありますが、牛さんたちが生き抜くためにどんな災害対策がありますか?
川上さんはこの噂を知らなかったそうで、ノストラダムスの件を引き合いに、世の中が不安定なときにこういう話は出てくるよな、と受け止めます。
ただ、大事なのは信じすぎないこと。そのうえで、日本は地震大国ですから、備えておくのは無駄じゃないよね、というスタンスです。
予言というもの、信じすぎないことが大事かなと思います。ですけども、備えあれば憂いなし。何が起こるかわかんないですから。
ここから、川上さんがAIと一緒にまとめた酪農の災害対策が紹介されていきます。
酪農の現場でいちばん怖いのは「停電」
大雨や台風、地震などいろいろありますが、川上さんが酪農の現場でいちばんやばいと感じるのは停電だそうです。
電気が止まると、いろんなことが一気にできなくなるからです。まず夏場は換気扇が回せず、暑さで牛がすぐにダメになってしまいます。
さらに、井戸水を使う酪農家さんではポンプが動かず水が飲めなくなり、搾乳機も止まって牛乳が搾れません。冷却もできなくなります。
電気が止まる
すべての設備が動かなくなる出発点
換気扇が回せない
夏場は暑さで牛がすぐにダメになる
ポンプが止まる
井戸水がくみ上げられず牛が水を飲めない
搾乳・冷却ができない
牛乳が搾れず、冷やして保つこともできない
水の確保と自家発電機、まず押さえたい備え
1つ目の対策は水の確保。牛は1頭あたり1日50リットルほど、多いと200リットルほど水を飲むそうです。
だからこそ給水タンクやポリタンクを準備しておくのが大事だと話します。災害時にはポンプ車で汲んだり、水中ポンプがあれば近くの川まで行って水を運ぶこともできるからです。
2つ目は自家発電機の設置です。北海道の大停電のときに国が補助金を出したこともあり、つけている農家さんは増えているそうです。
川上牧場自体は発電機をつけていないものの、都市近郊で重機や作業機のレンタル会社が多いため、災害時に優先的に1台確保してもらう約束をしているそうです。
自家発電機があればね、搾乳機も自動餌やり機とか、井戸水をくみ取る水ポンプなんかも動くので。
ただし発電機も、定期的につないで動かしたり、ガソリンタンクを準備しておかないと、いざというときに動かないので注意が必要です。
どの牛を先に逃がす?避難と餌のストック
3つ目は避難マニュアルの整備です。屋根が飛ぶような強風や土砂災害のときは、牛の一時移動も視野に入れて動線や優先順位を決めておきます。
川上牧場は都市近郊でアパートに囲まれているため、牛を外に逃がすことはできません。そのかわり、どの牛を他の牧場に動かすかをシミュレートしているそうです。
うちは遺伝材料、ゲノム検査とかで、どの牛が一番能力が高いかもわかっているので、最優先にその牛だけは他の牧場に動かして搾ってもらう、そういうことはできるかなと思います。
そして餌のストックも大事なポイント。運送会社が動けなくなることもあるので、最低でも1週間分は確保しておいた方がよいとのことです。
さらに、昔からの1社だけと付き合うのではなく、複数の餌会社と少しずつ取引しておくとリスク分散になると話します。
いろんな餌会社さんと少なくてもいいので取引しておくと、こういう災害の時にリスク分散することができます。
災害時にいちばん効くのは「普段からの助け合い」
設備や備蓄と並んで川上さんが強調するのが、周りの牧場との助け合いです。倉庫をどう使うかといった話し合いも、普段からしておくといいと言います。
川上牧場ではJAの酪農部会があり、若い酪農家と会う機会が多いため、そこでのコミュニケーションが取れているそうです。
一番大事なのは災害の時にね、助け合いですね。普段からちゃんと会議とかに出て、皆さんに顔を知ってもらって、そんな話も本当に大事だと思いますよ。
そして、もし本当に大災害が起きてしまったら――という問いに、川上さんは東日本大震災のときに感じたことを語ります。
一番大事なのは、自分と家族の命を最優先すること。生きてさえいれば、酪農をまた復興することもできるからです。
先祖代々の土地を守らないといけない、家業を守らないといけないっていう意識はあるかもしれないですけど、本当にご先祖の皆さんがそれを望んでいるのか一回考えてもらって、家族みんなが元気で生活できることを最優先だと思います。
災害が落ち着けば国の補助金もあり、災害申請で9割補助が出るような時もあったそうです。そうした制度を頭に置いておくことも対策のひとつだと締めくくります。
一般の人にもできる、牛乳での備え
最後に川上さんは、酪農家だけでなく一般の人にもできる備えを紹介します。予言の真偽はさておき、この機会に災害の確認をしておくのは大事だからです。
おすすめは、賞味期限が長いロングライフ牛乳をストックしておくこと。半年ほど保つものもあるそうです。
噂そのものについては、隕石や大停電など調べるといろいろ出てきて、漫画の影響もあるようだと戸惑いつつ、やはりノストラダムスと同じだなと感じたようです。
本当にノストラダムスと一緒だなと思っちゃうんだけど。騒いでますかね、周りは。SNSの中だけでしょうか。
なお、川上牧場初のKindle本「酪農未経験者のために」が6月30日に発売されたことも紹介されました。今週中は350円とのことです。
まとめ
「7月5日に日本が終わる」という予言をきっかけに、酪農の現場でできる災害対策が具体的に語られた回でした。予言は信じすぎず、でも備えはしておく、というバランスがポイントです。
- 酪農でいちばん怖いのは停電。換気・給水・搾乳・冷却がすべて止まる
- 水の確保、自家発電機、避難マニュアル、餌のストックが基本の備え
- どの牛を先に動かすかはゲノム検査の結果をもとにシミュレートしておく
- 災害時に効くのは普段からの牧場同士の助け合いと顔の見える関係
- 一番大事なのは自分と家族の命。生きていれば酪農はまた復興できる




