肌寒い5月と、今日はおがくずを運ぶ一日
配信はいつもどおり、川上牧場の朝の様子から始まります。この日は5月27日の火曜日、晴れで最高気温は24度ほど。前日は曇りで肌寒かったそうです。
6月を前にこれだけ涼しいのはありがたい、と川上さんは話します。去年は気温が高いイメージだった分、過ごしやすさを実感しているようです。
この日の仕事は、今週が会議などでバタバタするため、先に済ませておくおがくず運び。一日ずっと運ぶような一日になりそうだと語られています。
コンビニで牛乳が安くなる「嬉しいニュース」
物価が上がって食費がつらい、という声が多いなか、今回は牛乳まわりで少し嬉しいニュースがあるとのこと。それを紹介しつつ、酪農家目線の感覚も添えていきます。
皆さん、コンビニといえばどこに行かれますか?セブン-イレブン、ローソン、ファミリーマートありますけれども。
お米も牛乳も値段が上がるなか、コンビニでの値下げというのはちょっとした朗報。まずはそのニュースの中身から見ていきます。
ファミマが金曜限定で卵・牛乳・豆腐・納豆を20円引き
紹介されたのは、ファミリーマートが金曜日限定の割引を始めたというニュースです。対象は卵、豆腐、納豆、牛乳の4つ。
割引は5月23日にスタートし、毎週金曜日限定。期間は来年2月27日までと、かなり長く続く予定だそうです。
具体的な値段も紹介されています。牛乳500ミリリットルが177円から157円に、卵10個が345円から325円に。値上げが続くなかでの、逆向きの値下げという点が印象的です。
なぜ安くするのか?小売りの「狙い」を深掘り
ここからは、AIに分析してもらったという小売り側の狙いの解説に入ります。値下げにはいくつかの戦略が重なっているようです。
利幅の薄い必需品をあえて安くして、ついで買いを増やす手法
金曜日に集中させることで、土日の店舗在庫の回転を最適化する
自社規格の「ファミマル」だから、値下げの裁量を大きく取りやすい
必需品を入り口にして他の商品も買ってもらう、いわゆるロスリーダー ── 利益の薄い目玉商品で客を呼び込み、他の商品の購入につなげる販売手法。特売の卵などが典型例ですの考え方が土台にあります。
さらに川上さんは、過去の似た事例にも触れます。70年代にはスーパーが卵の10円引きで週末集客を競い、結果として卵の定価が下がり続けた例があったそうです。
だからこそ、今回の20円引きが値下げ競争の再来なのか、それとも生活応援の落としどころなのか、そこを見ておきたいと話されています。
酪農家の本音「農家の手取りだけは減らさないで」
ここで、酪農家としての本音が語られます。実は6月から加工乳、8月から飲用向けの原料価格が上がる予定で、チーズやヨーグルトなどの値上げも控えているのです。
そんな値上げ局面のなかで、ファミリーマートは2月まで値下げを続けるという構図になります。値段が据え置きに近い形になるので、消費者にはありがたい戦略です。
一方で気になるのは消費者側の受け止め方。「ファミマは安いのに、他は安くならないの?」「牛乳や豆腐って結局この値段なんでしょ?」という感覚が広がると、悪影響が出るのではと川上さんは心配します。
農家の手取りだけはね、減らさないようにしてもらいたいと願いつつ。
ファミリーマートはJA全農 ── 全国農業協同組合連合会の略。農家が作った農畜産物の販売や、生産資材の供給などを担う組織ですが関わる持ち株会社が運営に関係する面もあるとのこと。だからこそ、農家への配慮を期待したい、という思いがにじみます。
物流とお米の備蓄米、そして牛乳の季節へ
コメントでは「デイリーヤマザキが好き」という声も。コンビニは1社が始めると他社も追随しやすいので、この値下げも広がるかもしれない、と川上さんは見ています。
話は物流の問題にも広がります。備蓄米を放出しても店頭でなかなか値段が下がらないのは、トラックや運ぶ人が足りず、時間差が生まれているからだとニュースで見たそうです。
金曜にどっと運んで、運送が少ない土日に倉庫がきちんと回るようにする。そういう平準化の狙いなら戦略としてはいいのかもしれない、とまとめています。
全農系なんでね、その農家さんが負担にならないようにはしてくれると願ってますよ。
これから牛乳の消費が伸びる季節。値下げが続く金曜日をきっかけに、たくさんの人に牛乳を飲んでほしい、という呼びかけで話は締めくくられます。
最後には、あと5日で世界牛乳の日になること、去年に引き続き「牛乳で歌う」企画をやることも案内されました。
まとめ
ファミリーマートの金曜限定20円引きは、消費者には嬉しい一方、酪農家としては「農家の手取りが減らないか」という視点で見つめる出来事でした。値下げの裏にある小売りの戦略まで知ると、いつもの牛乳の見え方も少し変わりますね。
- ファミマが毎週金曜、卵・牛乳・豆腐・納豆を20円引き。期間は来年2月27日まで
- 値下げには「ロスリーダー戦略」「物流の平準化」「PBの価格裁量」といった狙いがある
- 6月に加工乳、8月に飲用向けの原料価格が上がる値上げ局面での値下げという構図
- 酪農家の本音は「農家の手取りだけは減らさないでほしい」という一点
- あと5日で世界牛乳の日。今年も「牛乳で歌う」企画が予定されている




