まだ増えるの?Goodnotesの整列ガイドとRestyle
今回のiPad Workers Podcastのテーマは、ノートアプリGoodnotesに最近追加された新機能です。ごりゅごさんは冒頭で「まだ新しくできることがあるのか」と驚いています。
まだ新しくできることがあるん?
はるなさんによると、Goodnotesには毎月のように定期的なアップデートが入っています。1つ目に紹介されたのは「整列ガイド」という機能です。
Goodnotesの整列ガイドは、写真や画像、ステッカーなどのオブジェクトを動かしたときに、位置をピタッと揃えてくれる機能です。均等配置にも対応し、等間隔に並べる作業も簡単になりました。
ごりゅごさんは、Keynoteのオブジェクトがくっつく動きや、ノートを並べられるObsidian Canvas ── ノートアプリObsidianの機能で、ノートや画像を無限のキャンバス上に自由に配置して関係を整理できるものに近いイメージだと受け止めています。
2つ目の新機能が、手書き文字を整える「Restyle(ハンドライティングリスタイル)」です。手書きした文字を選択ツールで囲み、Restyleを選ぶと、文字が整った形に変わります。
はるなさんは、手書き文字の補正機能自体は以前からGoodnotesにあったと説明します。今回はそれが正式な機能として出てきて、やり方も変わり、読みやすさを高める方向になったといいます。
はるなさん的には(Restyleは)役立つ感じ?
使わないですね。自分の場合は自分の字で別に十分なので。
ただし、はるなさんは「欲しい人は欲しい機能」だとも話しています。自分の字が汚くて気に入っていない人にとっては、字がきれいになるのは魅力になりそうです。
手書き補正はなぜ日本語だと難しい?
はるなさんによれば、AppleのメモアプリにもGoodnotesのRestyleに近い手書きの自動補正機能がだいぶ前から付いていて、オンとオフを切り替えられるといいます。
ちょっと気持ち悪い。俺ですら気持ち悪いと感じる。
はるなさんは、Appleのメモアプリの補正もGoodnotesのRestyleも、基本的には英語がベースだと指摘します。アルファベットならきれいに整いますが、日本語では事情が違うようです。
日本語って漢字もあるし、多分漢字よりも厄介なのがひらがなとかカタカナで。
日本人とかさ、うまい人ほど意図的にさ、ひらがなをちっちゃく書いたりとかするしさ。
日本語は書く人口が英語より少なく、ネイティブ並みの対応をしても割に合わない、という見方で二人は一致しています。それでもGoodnotes側は、日本語にも一応対応するとしているそうです。
はるなさんがRestyleで効果がありそうだと考えるのは、文字が斜めになってしまうケースです。人間の手の構造上、右肩上がりに書いてしまう人は多いといいます。
書いた文字を回転ツールで回すと、字そのものも傾いて不自然になります。Restyleのような補正ツールなら、字の向きはそのままでベースラインだけを揃えられるので、きれいに整うとはるなさんは話します。
回転ツールで斜めの行を直すと、字そのものも傾いて変な感じになる
補正ツールなら字の向きはそのままで、ベースライン(下のツラ)だけ揃う
でも丸で囲ってポチッて押してって考えると、そこまでしてやる?っていうのも正直思うんやけど。
ごりゅごさんの疑問に対し、はるなさんは使い方次第だと答えます。手書き文字をテキスト変換してコピーする人は、もともと選択ツールで囲む操作をしているので、その流れでRestyleを使って文字を整えるのはありだといいます。
Goodnotes 4から始まった7年のデジタルプランナー歴
はるなさんがGoodnotesを信頼する理由の1つは、有名でユーザーが多く、長年開発が続いていることです。ごりゅごさんは「10年続いた企業はあと10年続く可能性が高い」という法則を昔見た気がすると重ねます。
はるなさんによると、Goodnotesは現在バージョン7台で、いわゆるGoodnotes 7にあたります。今は後ろの番号を付けなくなったそうです。
はるなさんが使い始めたのはGoodnotes 4の頃で、2019年ごろからデジタルプランナーを続けています。PDFのプランナーをGoodnotesに読み込み、そこに書き込み続けるという使い方です。
デジタルプランナーのノートは1年ごとに変わっていますが、2019年からのものはずっと残っているといいます。
二人は、iPadで手書きをするようになるまでの流れも振り返っています。
Apple Pencilを使い始めてからの約4年間、はるなさんはProcreate ── iPad向けの人気イラスト制作アプリ。豊富なブラシと描き心地の良さで、プロのイラストレーターにも広く使われていますで絵を描くのが中心で、手帳は紙で続けていたといいます。
GoodNotesのバージョン3からバージョン4になって、デザインだったりとか、操作性とかがすごい良くなったよっていうのもあって。
試したら、いけたっていう。そこからもうずっとGoodNotes。
サブスクと買い切り、どちらを選ぶ?
Goodnotes 4の頃、アプリは1000円しない価格で、400円か600円ほどだったと二人は記憶しています。当時はお試しもなく、いきなり買うかどうかを決める形でした。
一方、現在のGoodnotesはサブスクが基本のおすすめになっており、買い切りの選択肢も残っています。はるなさんによれば、3年ほど使い続けるなら買い切りのほうが安くなるくらいの良心的な価格設定だといいます。
はるなさんは料金体系が複雑でわからないとしつつ、4880円が買い切り、年1600円が1年間のサブスクではないかと話しています。無料でダウンロードして機能を試すこともできます。
ごりゅごさんは、以前はAI機能がサブスクでのみ使えるといった話もあったと振り返ります。ただ、時代が変わりすぎて、GoodnotesでAIを使う必要自体を感じなくなったといいます。
はるなさんの結論は、ずっと使い続けるなら買い切りがお得ではあるものの、今は数か月後や1年後に世界が変わる可能性がある、というものです。
買い切りで1年のサブスクの料金よりもたくさんお金払ってるから、もったいないから、こっちのツールをそのまま使い続けようっていうのが一番もったいないよねっていう話をいろんなところでしてて。
サブスクなら1年ごとの更新のタイミングで見直せます。使わなくなったアプリはやめて新しいアプリに乗り換えることも、それほどもったいなさを感じずにできる、とはるなさんは考えています。
ずっと使い続けるならお得。ただし払った額にとらわれて乗り換えにくくなる恐れがある
1年ごとの更新で見直せる。使わなくなれば、もったいない感が少なく乗り換えられる
AIで作れる時代でも、手書きアプリを買う理由
ごりゅごさんは、AIでいろいろなツールが作れるようになった今でも、手書き系のアプリは作るコストに見合わないことが多いと話します。結局は製品を買うのが「AI時代の生き方」だというのが、ごりゅごさんの感覚です。
はるなさん自身も、Obsidianのプラグインを作った経験から、手書きアプリを作れること自体は知っているといいます。難しいのは、ペンの書き心地を安定して実現する部分です。
ペンを使うってなると、書き心地とかってすっごい重要で、どれぐらいの速度で反応させるかとか。
身体操作に近づければ近づけるほど、やっぱまだ開発って難しくなるからね。
はるなさんは、反応速度や誤反応の少なさにはノウハウが必要で、個人のレベルではまだ追いつけないと見ています。
こうした点から、はるなさんがGoodnotesを使い続ける理由は、安定性と信頼感、そして長年使ってきた愛着だとまとめられています。
一方で、Goodnotesには今も毎月2〜3個の新機能が入っているとはるなさんは話します。ノートモードは3種類になり、ツールの数もかなり増えました。
もう初心者には使えんね、逆に。
はるなさんも、Goodnotesがシンプルさから少し離れたことは認めています。それでも、何か1つノートアプリを選ぶなら、万人受けしやすく癖の少ないGoodnotesをすすめるといいます。
Apple純正メモで十分?ページ概念という違い
ごりゅごさんは、自分はApple純正のメモアプリでいいと話します。これに対してはるなさんは、ノートアプリにはページの概念があることが大事だと答えます。
基本的にはノートアプリっていうノートじゃなくてメモだからね。
はるなさんは、Appleのメモアプリは英語でいう「Notes」でも、日本語で言えば紙のノートではなくメモだと説明します。Keynoteで無理やりノートのように使う方法もありますが、用途が違うという見方です。
はるなさんは、Appleがページ型のノートアプリに踏み込むことは今後もないだろうと考えています。GoodnotesやProcreateは、App Storeの有料アプリランキングで長くトップ10ぐらいに入っているといいます。
自社で作らんくて儲かるからね。そういう考え方もできるんで。
ただし、ごりゅごさんは「Appleはサードパーティー殺しが定番」だとも指摘します。はるなさんも、Freeboard ── Appleが提供するホワイトボードアプリ。図形や付箋、画像などを1つのボードに自由に配置し、共同作業もできますがホワイトボード系アプリの多くを追いやってしまった例を挙げています。
はるなさんは、そうした状況の中でGoodnotesに頑張ってほしいという意味も込めて、今もGoodnotesを使い続けていると語っています。今年も自分用のデジタルプランナーを作ったそうです。
まとめ
Goodnotesには整列ガイドや手書き文字のRestyleなど新機能が次々に加わっています。はるなさん自身はRestyleを使わないものの、斜めの行を揃えるなど用途はあると見ています。7年使い続ける理由は、書き心地を含めた安定性や信頼感、愛着、そしてアプリを応援する気持ちにあります。
- 整列ガイドで、画像やステッカーをピタッと揃えたり等間隔に並べたりできるようになった
- Restyleは英語ベースで日本語は苦手だが、字の向きを保ったままベースラインを揃えられる
- 買い切りは長く使えばお得だが、払った額にとらわれず見直せるサブスクもおすすめ
- ペンの書き心地はノウハウが必要で、AI時代でも個人で作るより製品を買うほうが現実的
- Apple純正メモはページ概念のない「メモ」で、ノートアプリとは用途が違う






