首輪ひとつで盛り上がる、犬のトレードマーク
この回は、さよさんの愛犬いちの新しい首輪の話から始まります。いちの首輪には名前が入っていて、さよさんは鵠沼にある好きなショップで作ってもらったそうです。
首輪は犬がいつも身につけるものなので、誕生日などの節目に変えると飼い主のテンションも上がります。ただ、いちに合う首輪は細さがなかなかちょうどよくありません。
なかなかいい細さがなくて、いっちゃん。太かったりとか。細すぎてなんかね、縛ってかわいそうだし。
革の首輪は見た目が可愛くても、最初は硬く、着脱で犬に負担がかかります。結局は留め具式が使いやすい、という首輪選びの悩みも共有されました。
迎えに行けない待ち時間に、何をそろえた?
本題は、さよさんがいちを迎えた日の話です。さよさんもペットショップでいちを迎えていて、犬を飼いたいと考えていた期間は長く、家を先に買っていたほどでした。それでも、ケージなどのグッズを買い始めたのは、迎える子が決まってからだったといいます。
いちは家族が決まった時点で生後2ヶ月ほどで、すぐには連れて帰れない時期でした。ワクチンなどの関係で待つ期間があり、さよさんには準備のための猶予ができました。
だから決めたのにまだ迎えに行けないみたいな。
さよさんはお迎えセットを使わず、家の色に合うものを一つずつ自分で探してそろえました。荷物が届くたびに「あと何日だな」と数える時間は、幸せでありながら、もどかしいものだったそうです。
必要なものは、ペットショップでもらったチェックリストのような初心者向けのマニュアルを参考にしました。そろえたのはケージ、トイレシート、水飲み器などです。ご飯は、ペットショップで食べていたロイヤルカナン ── フランス発祥のペットフードメーカー。子犬用や犬種別、健康ケア向けなど用途ごとに細かく分かれた商品を展開していますをそのまま買いました。
ケージだけは、ペットショップでは買いませんでした。さよさんの実家ではトイプードルを2匹飼っていて、屋根のないケージから犬が登って飛び出してしまったことがあったからです。トイプードルのケージに屋根を、というのは実家での経験から来た選択でした。
予定より早まったお迎え、帰りの車でのいち
いちのお迎えは、最終的に予定より2、3日早まりました。さよさんは驚きながらもすぐに迎えに行くことにし、細かいものは迎えてから買い足したそうです。
ペットショップまでは車で15分ほどでした。さよさんは夫と一緒に迎えに行き、いちを入れた段ボールの箱を抱えて、運転席の後ろの席に座りました。
(段ボールの空気穴から)こうやって見ると、なんか中でずっともうこんな二頭身みたいなやつがコロコロコロコロってやってて。
箱の中のいちは鳴くこともありませんでした。赤ちゃんの頃から一緒にあったおもちゃを店が入れてくれていて、帰り道はずっとそれで遊んでいたそうです。
ケージ中心で過ごした最初の1週間
家に着くと、さよさんは夫と二人で箱を開けました。いちは怖がることもなく、すぐにキョロキョロと周りを見回して、夫のほうへ歩いていったといいます。
ほんと二頭身だったから、尻尾振るとなんかお尻取れちゃうみたいな感じの歩き方で。
いちは最初、ケージで寝ていました。まだ小さく、一緒に寝ると潰してしまいそうだったからです。さらに迎えてから1週間ほどは、基本的にケージに入れておくよう言われていました。
さよさんが聞いた理由はいくつかあります。遊ばせすぎて体力を消耗させないため、環境に慣れさせるため、そして風邪をひかせないためです。構いたい気持ちを抑えて、ケージから少し離れたところから見守る時間が長かったそうです。
抱っこ散歩をしたのも、だいぶ経ってからでした。ただ、人には会わせたほうがいいと言われていたため、友達が家に遊びに来ることはあったといいます。
床は硬いほうがいい?来てすぐの風邪
いちが来たのは10月の末で、寒くなり始めた時期でした。さよさんはペットヒーターも入れていましたが、「犬は床がふかふかしていないほうがいい」という情報を見て、ケージに柔らかい敷物を入れずにいました。
しかもケージは窓に近い壁際に置いていました。小さないちには寒すぎて、迎えてすぐに風邪をひかせてしまったそうです。
情報を信じる
「犬は硬い床のほうがいい」と見て、ふかふかの敷物を入れなかった
置き場所
ケージを窓に近い壁際に設置していた
体が冷える
小さな子犬には寒く、来てすぐに風邪をひいた
今の対策
モコモコの毛布を入れている
この経験から、さよさんは寝るたびに心配するようになりました。夫婦二人の暮らしが、ワンちゃん中心の生活へと変わり、遠い部屋からいちの小さな「キュン」という声が聞こえるだけで目が覚めるほどだったといいます。
なんかもう生活が変わるというか、やっぱね、ワンちゃん中心になるというか。
いちが小さかった頃の遊びは、引っ張りっこでした。いちはまだ踏ん張れないため、腹ばいのままズリズリと引きずられていたそうです。その頃から何かを投げれば突進していく元気な子で、さよさんはトイプードルの運動量に驚いたといいます。
実家の犬と自分で迎えた犬は何が違う?
さよさんの実家にも犬がいました。けれど、自分で責任を持って迎えた犬はまったく違ったといいます。予防接種や健康診断をしっかり行う今の時代の事情もありますが、さよさんが挙げたのは当事者意識の違いでした。
実家にいた頃のさよさんにとって、犬は「ただいる、可愛い、終わり」の存在でした。散歩は気が向けば行き、雨なら行かず、結局はお母さんが連れて行っていたそうです。
責任を感じず、散歩も気が向いたときだけ。世話の中心はお母さん
便の状態ひとつでもすぐ病院へ連れて行く。この子には自分しかいないという意識がある
最近のさよさんは、いちの便が硬い、緩いと気にかけ、すぐ病院に連れて行くほどです。可愛いだけでは済まない、心配や怖さも引き受けることが、自分で犬を迎えることなのだと語られています。
2匹目は迎える?多頭飼いの迷いと面白さ
お迎えした日の話を聞くと、さよさんもみかさんも迎えたことへの後悔はないといいます。みかさんはすでに2匹と暮らしています。いちを一人っ子として育てるさよさんは、2匹目について長く迷っています。
2匹いることがいっちゃんの幸せなのか。いっちゃんは一人の方が別にいいんです、寂しくないんだよみたいなタイプなのか。
さよさんは時々ペットショップでいちとほかの犬を対面させてみますが、いちは犬全般に興味がなく、相手が目に入らない様子だそうです。料理教室で7匹飼っている人に会い、自分の悩みが小さく思えたこともあったといいます。それでも、生活が変わる以上、踏み切るのは簡単ではありません。
またね、いっちゃんみたいにこの子!って子がいたら、多分あの、そういう悩み吹っ飛ぶような気がするんですけど。
多頭飼いをしている側からは、お金や時間が2倍かかる大変さはあるものの、一番面白い違いは犬の性格がわかることだという話が出ました。1匹だと「柴犬はこんなもの」くらいにしか見えなかった犬の性格が、2匹になると「ソルってこういう性格だったんだ」と見えてくるそうです。
人間も、自分一人では自分が優しいのか厳しいのかわかりません。それと同じで、妹ができたら、いちにもまだ知らない一面が出てくるかもしれない、という話に広がりました。片方だけを散歩や病院に連れて行くと、残された犬が玄関でずっと待っているのを見て、知らない絆を感じることもあるそうです。
まとめ
さよさんがいちを迎えた日の話からは、待ち時間の準備、子犬を守るための最初の1週間、寒さ対策の失敗、そして自分が責任を持つ立場になった意識の変化が見えてきます。2匹目への迷いも含めて、犬を迎えることが暮らしを大きく変えることがよくわかる回でした。
- 子犬はすぐに連れて帰れない時期があり、その待ち時間がグッズを一つずつ選ぶ準備期間になった
- 実家での経験から、飛び出しを防ぐために屋根付きのケージを選んだ
- 「床は硬いほうがいい」と考えたことと窓際の置き場所が重なり、いちは来てすぐに風邪をひいた
- 自分で迎えた犬には「この子には私しかいない」という当事者意識が生まれる
- 多頭飼いは大変さもある一方で、それぞれの犬の性格が見えてくる面白さがある




