心を動かすには2種類あると思う
まず前提として、私は「心を動かす」には2種類あると考えています。
1つ目は、よく挙げられる話の方です。感情を動かすということですね。
たとえば音読で「I'm happy」と言うとき。私が今の淡々とした感じで「I'm happy」と言っても、いや本当にハッピーですか、と思いますよね。
感情が乗っていないんです。だから自分の気持ち、感情を動かしながら口にする必要がある。
一人で音読しながらテンションを上げ下げしたり、身振り手振りをするのは恥ずかしいかもしれません。でも口に知識が宿っていく、それが英語なんです。
英語を話すときは、画面越しでも相手とやりとりします。そこでは体や動き、顔も伝わりますよね。
大西先生も講演会で「そんな顔じゃ全然幸せそうじゃないよ」といったことをおっしゃるんです。
感情が乗らないなら、まず日本語で
とはいえ、感情を動かすと言われても難しい、という人はいます。
そういうときは、これも大西先生のやり方なのですが、まず日本語を言うんです。
「私、嬉しいんです、幸せです」とまず言って、その幸せなテンションのまま「I'm happy」と言う。
「I'm happy」くらいの単純な文だと意味がないと感じる人もいれば、単純だからこそできるという人もいるかもしれません。
大事なのは、どういう状況で、どういう気持ちで言っているのかをまず捉えることです。
英語を音読したい、暗唱したいと思う人は多いんじゃないかと思います。そういう人も、いきなり英語に入る前に、一度その感情やシチュエーションを読み取ってから声に出す。
いきなり英語でやるのが難しければ、日本語で出す。これが1つ目の心の動かし方です。
2つ目は「意識」を動かすこと
もう1つは、私が大西メソッドを学んで2年目くらいの後半になって、ようやくわかってきたことです。
『一億人の英文法』を読み進めたり、自分が英語を使ったりする中で気づいたことなんですが、いわゆる語順のことですね。
1つ目が感情だとしたら、2つ目は意識です。文作りの意識、と言えばいいでしょうか。
さっきの「I'm happy」なら、そういう感情で言うのはわかりましたよね。そのうえで、私がどういう状態かを説明したいから、Iとhappyを並べて説明していく、という意識で読むんです。
この文作りの意識を噛み砕くと、基本文型ですね。それにレポート文やThere文なども加えた文型と、修飾のルールです。前から並べて後ろで説明していく。
「I think」と言ったら、thinkだけでは何を思っているかわかりません。だから並べて説明して、「I think that he is a fantastic player.」とつなげていく。
しかもこの文、thatのあとの内容も、heとfantastic playerを並べて説明しているんです。「I'm happy」や「I think〜」の一文だけでも、意識を動かすポイントはいっぱいあるんですよ。
正直、めんどくさい。でも再現性のためにやる
これ、正直めっちゃめんどくさいんです。本当に大変です。
ラジオ英会話をやっている人も、大西先生が一文一文この文型はと解説してくれるわけではありません。
だから自分で、文型と、指定ルール・説明ルールがどうなっているかを確認しておくといいです。
他にも、関係詞のように穴を開けて主従関係をがっちり結ぶルールや、離れていたら過去形、覆っている感じなら現在形といった時表現もあります。ただ、まずは文型と修飾のルールを読み取るところからでいいんじゃないかと思います。
私はこういうことを、ラジオ英会話ですらやっています。20年学んでいても、今でもやっているんです。
もちろんずっとやってきているので、私は瞬時にできます。でも今から聞き始めた人、やり直している人は大変ですよ。それは大変だと思います。
なぜここまでやるかというと、再現性のためなんです。「I'm happy」を丸ごと言えるようにしても、それだと「I'm happy」しか言えない。
でも「He's a student」も「He's excited」も言いたいですよね。別のことに言い換えられるようにするには、説明ルールが使われているという原則を、他の文でも実感して、自分で言うときにも実感していくしかないんです。
だから『FACTBOOK』や『一億人の英文法』で調べて、毎回そこに立ち戻る。こういう文型だよね、こういうルールが働いているよね、とやってあげるといいと思います。
まとめ
「心を動かす」というと難しく感じますが、私は感情を動かすことと、意識を動かすことの2つに分けて考えると、少し扱いやすくなると思っています。昨日いろいろ調べていて、この2方向はもう少し細かくルール化できそうだと感じたので、それはまた別の機会に書ければと思います。
- 「心を動かす」には、感情を動かすことと文作りの意識を動かすことの2種類がある
- 感情が乗らないときは、まず日本語で気持ちを出してから英語を言う
- 文型と説明ルールを毎回確認して意識を動かすのは、他の文にも応用できる再現性のため

