言語化できない「すごかった」がなぜバズったのか
番外編のテーマは、はじめちゃんが観てきたJuice=Juiceのライブです。ツアーの福岡公演に足を運んだはじめちゃんは、開口一番「やばかった」と切り出し、中川どっぺるさんも本編で少し触れていた話題だと応じます。
行っちゃいました。ちょっとお見それしましたね、正直。
もう参りました。もうお手上げ。
中川どっぺるさんは、Juice=Juiceを「今全アイドルでも下手したら一番見ておいた方がいいグループ」と評します。はじめちゃんはライブが終わってから感想を言葉にできず、X(旧Twitter)にそのまま「言語化ができないけれど、すごかった」と投稿したそうです。
言語化ができません。でもすごかったんです。信じてください。
中川どっぺるさんによれば、ハロプロ界隈では新しくハロプロの良さを知った人の投稿に、既存のファンがいいねを付ける流れがあるといいます。はじめちゃんの投稿も600いいねほどに伸び、「新規はハロプロのオタクにとってめっちゃ嬉しい」と中川どっぺるさんは話します。
はじめちゃんが「何から勉強していいかもわからない」と書いたこともあり、個別のDMでおすすめ動画が大量に届いたそうです。リプライではなくこっそりDMで送られてくる様子を、はじめちゃんは「隠れ教徒みたい」と表現しました。
中川どっぺるさんは、ハロプロファンはおすすめ曲を広めたいのに曲が多すぎて逆に広まらない、という番組でも話した特徴に触れます。実際に届いた動画もバラバラで、はじめちゃんは一応順番に見ていくことにしたと語ります。
全員が「歌メン」に見えた、10回の勘違い
ライブ本編について、はじめちゃんは開始から3曲ほどのあいだ身動きが取れなかったと振り返ります。椅子に体がくっついたような感覚だったそうです。
なんか1秒も逃したくないという気持ちですかね。で、もうとにかく受け止めなきゃ。
耐えなきゃみたいな。このパンチをなんとか自分の中に落とし込むんだみたいな気持ちが。
はじめちゃんの席は前方で、メンバー一人ひとりが見える位置でした。ただ、誰がどのメンバーかはまだ把握できていませんでした。それでも、前回の番外編などで話を聞いていた段原瑠々さんだけは、歌声を何度か聴いただけで見分けがついたといいます。
はじめちゃんが驚いたのは、歌い出すメンバーが次々と上手いことでした。一人が歌うたびに「この子がグループの歌メンかな」と思い、別の人が歌うとまた「この人も上手い」と思う。その繰り返しを、中川どっぺるさんが「歌メン3人もいるな」と合いの手を入れながら笑います。
1人目
歌が上手く、この子がグループの歌メンだと思う
2〜3人目
別のメンバーも上手く、歌メンが複数いると思い始める
4人目
ひときわ際立つ歌声で、段原さんだと確信する
最後の1人
全員が上手いと気づき「お手上げ」になる
はじめちゃんは「この人が歌メンなんじゃないかという勘違いを10回した」と話し、最後の一人まで聴いて「もうみんな上手いやん」と降参したそうです。そのうえで、段原さんは別格だったといいます。
本当に何か30パー40パーとかの力のアクセルみたいなのでも、もうほんとこっちを押しつけるみたいな迫力があるんですよ。
中川どっぺるさんも、段原さんはハロー!プロジェクト全体でも一番歌が上手い可能性があると話します。サビのハイトーンや落ちサビだけでなく、AメロやBメロの低めの渋いパートでも歌唱力を見せるのが段原さんの強みだと説明しました。
音源が物足りなくなる?「FiveRooms」で見えた振れ幅
はじめちゃんは、行くことが決まってから何曲か音源を予習していました。それでもライブは「音源の100万倍良かった」そうです。
中川どっぺるさんによると、これはJuice=Juiceのライブを観た人がみんな言うことで、ライブに行くと音源が物足りなくなるらしいといいます。はじめちゃんも、ライブの後では音源のほうがむしろ抜いているように、スカスカに聞こえてしまう現象を感じていました。
予習として何曲か音源を聴いていた
ライブ後は音源が抜いているように、スカスカに聞こえる
はじめちゃんにとって初めての感覚もありました。知らないアイドルのライブでは、ふつう「あの曲が良かったから調べよう」となるところが、Juice=Juiceには「この曲はもう分かったから、別の新しい曲を聴かせてくれ」と思ったそうです。
はじめちゃんはツアー中のためセットリストは伏せつつ、構成の印象を語ります。最初の3、4曲は、代表曲の『もれみ』のイメージどおりのかっこいい曲が続き、心の準備が整ってきたところで「部屋を変えます」とばかりに可愛い曲へ切り替わったといいます。今回のツアー名は「FiveRooms」です。
いけるんだ、そっちも。
入江里咲と石山さくら、ステージとMCのギャップ
可愛い曲のパートで、はじめちゃんの目に留まったのが入江里咲さんでした。中川どっぺるさんは、入江さんを今のJuice=Juiceの「あざと可愛い担当」と紹介します。
はじめちゃんは最初、入江さんを笑顔担当のメンバーだと思っていました。ところが別の曲では、段原さんの隣に並んで「私もやれますけど」という雰囲気を見せていたそうです。
中川どっぺるさんによれば、Juice=Juiceのメンバーは顎を少し上げて正面を見る流し目をみんなできるようになるといいます。流し目から最も遠いタイプの入江さんが見せる流し目はかっこいい、という指摘に、はじめちゃんも「ちょっと妖艶な感じ」だったと同意しました。
もう一人、はじめちゃんが挙げたのが石山さくらさんです。怪力で知られるという石山さんは、ライブ中は笑わず、MCでも荒っぽい言葉を使っていたそうです。
一番ね、そのグループの今もう煽り係ですよ。「おめえらやれんのか」みたいな。
中川どっぺるさんは、ファンを「お前ら」と呼ぶのはJuice=Juiceの歴史でも石山さんだけだと話します。はじめちゃんは、ハーフのような美形でありながら煽って笑わない石山さんを「かっこよかった」と振り返りました。
一方で、MCになるとメンバーは途端に可愛くなったといいます。中川どっぺるさんは、Juice=Juiceには昔から回し役がおらず、みんなふわふわしたキャラクターだと説明します。リーダーの段原さんも、普段は穏やかでおっとりした人だそうです。
MCで語られたのは、飛行機が苦手な段原さんの話でした。雨の福岡行きの便が大きく揺れたとき、怖がっていると察した隣の入江さんが手を握ってあげたというエピソードです。
「魔王みたい」「ラスボスみたいな顔」と言われる迫力
飛行機を怖がり、入江さんに手を握ってもらうふわふわした人柄
それをあのパフォーマンスの後に言われたら、もう頭おかしくなっちゃうのこっちは。
入江さんもMCでは2026年のはずを「2025年頑張ります」と言い間違えたり、「お願いします」をマイクを通さずに言ったりしていたそうです。中川どっぺるさんによると、入江さんはブログでMCを反省していたものの、はじめちゃんは「めっちゃ可愛かった」と話します。
宮本佳林イズムと「敵の最強組織」というたとえ
はじめちゃんが今回ライブに招かれたのは、自身のラジオ番組に宮本佳林さんが出演した縁からでした。中川どっぺるさんは、それがKBCラジオでレギュラー放送している番組だと補足します。
はじめちゃんは以前、宮本さんから「Juice=Juiceはみんながエースで、魔王みたいなパフォーマンスがある」と聞いていました。そのときは軽口ぐらいに思っていたものの、ライブを観て腑に落ちたといいます。
「あ、なるほどね、本当にそうだったんだ」やし、「ここに絶対宮本佳林さんはいたんだよな」っていうのは腑に落ちましたね。似合うもん。
中川どっぺるさんは、宮本さんと在籍期間が重ならない石山さんや入江さんにも、宮本さんが持っていたものが受け継がれていると話します。段原さんや先輩の松永理愛さん、工藤遥さんたちが、その宮本佳林イズムを後輩へつないでいるという見方です。
はじめちゃんは、Juice=Juiceが「敵のめっちゃ強い組織」にも見えたと語ります。『NARUTO』の暁 ── 漫画『NARUTO -ナルト-』に登場する、実力者だけで構成された敵の組織。メンバー一人ひとりの強さとキャラクターの濃さで人気がありますや『BLEACH』の十刃 ── 漫画『BLEACH』に登場する敵側の精鋭集団で、エスパーダと読みます。主人公側に匹敵する強者ぞろいですのように、一人ひとりが強いイメージです。
ハロープロジェクトの中で、モーニング娘。って圧倒的なその主人公グループがいるわけじゃないですか。そこと差別化を図った時に、Juice=Juiceってやっぱそっちに行くんじゃないかっていうね。
中川どっぺるさんは、アニメでも強くてかっこいい敵が主人公より人気になることはよくあると続けます。Juice=Juiceには攻撃的、挑戦的、挑発的な曲が多く、はじめちゃんは「かかってこいや」という雰囲気が魅力だと話しました。
憧れと老若男女の客席、明るい未来の手応え
はじめちゃんは、Juice=Juiceに「憧れた」と口にします。中川どっぺるさんが「こうなりたいということか」と聞くと、はじめちゃんは「連れて行ってほしい」という気持ちだと答えます。
もう全員にめっちゃ怒られて、その後認められてって思っちゃいましたよ。
客席は老若男女だったそうです。中川どっぺるさんは、Juice=Juiceのライブは女子が多いと聞くと話します。段原さんがコールアンドレスポンスで「女子ー」と呼びかけると、会場のほぼ全員分のような声が返り、段原さんは3回ほど繰り返したといいます。最後はメンバーから「男子も言ってあげて」と声がかかったそうです。
開演の3分ほど前から始まったメンバーの名前コールには、子どもの声も混じっていました。はじめちゃんは、幅広い層や新規のファンが集まっていたと感じたそうです。
福岡公演は新規のファンが多くコールがあまりまとまらなかった、という声もあったといいます。中川どっぺるさんはそれも良いことだとし、はじめちゃん自身は、統率の取れたコールの圧を十分に感じたうえで、キッズまで含む新規層がいる「明るい未来」を感じたと話します。
はじめちゃんはライブ以降、YouTubeでJuice=Juiceの動画を見続けているそうです。最後は、ハロー!プロジェクトのオーディションが開催中だという話から、はじめちゃんの「頑張るぞ」で締めくくられました。
まとめ
初めてJuice=Juiceのライブを観たはじめちゃんの衝撃は、全員が歌える層の厚さ、段原さんの別格の歌唱力、ステージとMCのギャップ、そして宮本佳林さんから受け継がれるイズムという形で、中川どっぺるさんとの会話の中で少しずつ言葉になっていきました。
- はじめちゃんはメンバー全員を「歌メン」だと10回勘違いするほど、全員の歌唱力に圧倒された
- ライブを観ると音源が物足りなく感じられる、という感想はJuice=Juiceを観た人の多くが口にするという
- 入江さんや石山さん、段原さんには、パフォーマンス中とMC中で大きなギャップがあった
- 中川どっぺるさんは、モーニング娘。と差別化した「強い敵組織」的な立ち位置がJuice=Juiceの魅力だと話す
- 福岡公演の客席は老若男女で新規層も多く、はじめちゃんはグループの明るい未来を感じた





