グアテマラのサンペドロから届いた近況と、エンジニアの「大喜利」
はまたいさんは今回、グアテマラのサンペドロという町から収録しています。サンペドロは湖の周りにある町の一つで、スペイン語を学びに留学に来る人や、ノマドワーカーが多い場所だといいます。
サンペドロ滞在中のはまたいさんは、グアテマラコーヒーの農家を訪ねるツアーに申し込み、プランテーションを見学してきたそうです。旅の詳しい話は、のちのグアテマラ編で語る予定とのことです。
仕事の面では、受託開発の案件をこなしつつ、小さな頼みごとから大きな相談まで幅広く対応する顧問契約も始めていると話します。
エンジニアって一言で言っても、この2026年の段階でですけど、ただアプリ作るだけの人じゃなくなってきているというか、みんなその大喜利大会が始まってますね。エンジニアとは何かっていう。
はまたいさん自身は、ビジネス側にも入り込みたいタイプです。アプリやホームページを作るだけでなく、マーケティングや、利益を上げるためにどんなITを導入するかまで関わり、開発もがっつりする立ち回りを目指しているといいます。
こうした働き方はFDE ── Forward Deployed Engineerの略。顧客の現場に深く入り込み、課題の把握から実装まで一貫して担うエンジニアを指す呼び方ですとも呼ばれますが、はまたいさんは「どこまでその単語が広がるかは見もの」と距離を置いて見ています。個人で働いているため、契約形態や作るものはクライアントに合わせて柔軟に決めているそうです。
「語学力はいらない」という結論から始める理由
本編のテーマは「世界一周に必要な語学力」です。海外では日本語が通じないため、英語がどれくらい必要かを気にするのは自然なことだと、はまたいさんは前置きします。
そのうえで示された結論は、語学力はいらないというものでした。仕事や現地の人との深いやりとりをしないなら、生きていくだけなら語学力がなくても困らず、今はGoogle翻訳もあると話します。
むしろ生きていくためのサバイバル力だったりとか、ちょっとしたことでへこたれない忍耐力みたいな、そういう定性的な、抽象的な、気合いみたいなものが大事になるんじゃないかなとは思ってます。
ただし、はまたいさんは「話せた方がいい」ことも否定していません。英語は勉強しておくべきで、話せた方が旅の幅が広がって楽しい、という「当たり障りのない結論」になるだろうと自分で予告しつつ、話を始めています。
なお、前回のエピソードはうるさい環境で収録してしまった反省から、今回からは静かな一人の環境でのみ収録する方針にしたそうです。普段はドミトリー暮らしが多いものの、地域によってはホテルのほうが安いこともあり、今回はたまたまプライベートルームが取れたといいます。
TOEIC855点、IELTS6.0。はまたいさんの語学力の現在地
はまたいさんの語学力を数字で示すと、去年仕事の関係で受けたTOEICが855点です。英語の資格には興味がなく、必要に迫られないと勉強しないタイプなので、真剣に勉強すればもう少し取れたかもしれないと話します。IELTS ── イギリス発祥の英語試験で、読む・聞く・書く・話すの4技能を0〜9.0のバンドスコアで評価します。留学や移住の審査で広く使われていますでは6.0です。
経験としては、1か月間のセブ島留学と、大学時代に1年間休学して行ったオーストラリアでのワーホリ ── ワーキングホリデーの略。協定を結んだ国に滞在し、現地で働きながら生活できる制度です。日本の若者には主に18〜30歳を対象に開かれていますがあります。学生時代にはバックパッカーとして東南アジア、インド、アフリカも旅しました。
大学では英語で行われる授業もあり、周りには帰国子女や、純ジャパでも「語学お化け」のような友人が多かったそうです。そのため、はまたいさん自身には英語を話せるという感覚がまったくないといいます。
友達と一緒に例えば海外旅行とかしたら、もう周りが英語上手すぎて自分が話すのが恥ずかしいぐらいのレベルになってることもあるんですけど、それはちょっと基準値が高いかなとは思ってて。
一般的な日本人の水準と比べれば、話す・読む・書くはできるほうだろう、というのがはまたいさんの自己評価です。語学を学ぶこと自体が好きで、南米を旅している今はスペイン語を毎日勉強し、ドイツ語、イタリア語、韓国語、中国語にも手を伸ばしては挫折している、と笑います。
スペイン語は流暢でなくても旅は成り立つ
はまたいさんは、スペイン語ももともとはまったく勉強していませんでした。中南米を旅すると決めて必要に迫られ、まず必要なフレーズから覚え、そこから文法を学ぶという順番で身につけてきたそうです。
必要に迫られる
中南米を旅すると決める
フレーズから学ぶ
旅で必要になる表現をまず覚える
文法を学ぶ
覚えたフレーズを土台に文法へ進む
今のレベル
注文、挨拶、自己紹介は問題なくできる
今のはまたいさんは、店での注文や初対面の挨拶、自己紹介は問題なくできます。一方で、相手が流暢なスペイン語で話し出すと全然わからない、というレベルだと率直に話します。
それでも数字とかがわかってれば、お金のやりとりとかも全然できますし、そういった意味で語学的な壁っていうのは旅をするっていう面では全然感じてなくて。
そもそも英語が通じない国も多く、英語だけ話せても意味がない場面がある、とはまたいさんは指摘します。中南米ではスペイン語しか話さず、一般の人で英語を話せる人はほとんどいないそうです。
そうした国での、はまたいさんの工夫はシンプルです。お店に入る前に、言いたいことをAIやGoogle翻訳で調べ、短期記憶に入れてから臨めば十分対応できるといいます。
英語が話せないと旅のどこで困るのか?
もし英語がハローとサンキューしかわからない状態で旅に来ていたら困るだろう、と思うことがいくつかある、とはまたいさんは続けます。
1つ目は、コミュニケーションコストがかかることです。宿のレセプションでのやりとりは基本的に英語で、「1泊2泊延泊したい」といった軽い相談も英語で話します。翻訳ツールでも会話はできますが、スピードが遅くなり、「話しかけていいかな」と迷う精神的な負担も生まれるといいます。
2つ目は、旅人同士の友達作りです。ドミトリーには、はまたいさんと同じように世界一周をしているヨーロッパの人が多く、彼らはみな英語を話せるそうです。
同じ旅人同士で英語わからず翻訳で会話するみたいなことももちろんできるんですけど、なかなかその人の深いところまでは知れないし、ポンポンポンと会話が続かないので。
はまたいさん自身も一人旅のため、ドミトリーで話しかけたり話しかけられたりして、知り合いがたくさんできているそうです。友達を作りたい人は、英語を話せるようになってから行ったほうが楽しいと勧めています。
3つ目は、体調不良、事故、スリといった緊急事態です。英語が話せれば、翻訳を通さずにスピード感ある電話や会話ができるため、保険として話せたほうがいいといいます。
ただし、パスポートを取られるような旅に直結する事態では、各国にある日本大使館に行けば日本語が通じる可能性が高く、なんとかなるとも補足します。はまたいさんの整理では、英語が話せなくて困ることは「プラスアルファ」の要素が多く、必須ではないという結論になります。
話せると何が嬉しい?困ることの裏返し
英語が話せると嬉しいことは、困ることの真逆だとはまたいさんは言います。何と言えばいいか毎回迷わずに済み、話しかけ方や翻訳の操作に頭のリソースを使わなくて済むことが挙げられます。
毎回の会話に時間と気づかいがかかり、旅人と深く話せず、緊急時も翻訳頼み
迷わずに話せて頭のリソースを温存でき、世界中に友達ができ、緊急時にもすばやく対処できる
さらに、世界中に友達ができる可能性があることと、緊急事態にスムーズに対処できることもあります。はまたいさん自身は「当たり前のことを今ゆっくり言ってる」と笑いつつ、あくまでプラスアルファでしかない、と念を押しています。
英語が話せるだけで差別化できる日本は珍しい
はまたいさんは、旅から少し離れて、日本国内でも英語が話せる日本人の需要は今も高いと話します。英語が話せるだけで「すごい」と思われる国は、世界的に見ても珍しいというのが、はまたいさんの見方です。
たとえばお隣の韓国では、海外に向けて活動している人が多いと聞く一方、日本は国内市場がまだ大きく、日本語だけでも十分生きていけます。
英語を話せるってだけで結構周りの日本人と差別化できるっていうのはラッキーだなと思った方がいいかなと思います。
ただし、この状況がいつまで続くかはわからず、いずれ日本にも英語が話せて当たり前の時代が来るのではないか、とはまたいさんは個人的に考えています。
TOEIC800点の評価と、英語力を測る試験の選び方
日本で5年ほど社会人経験があるはまたいさんは、TOEICで800点以上あるだけでかなりチヤホヤされると感じてきたそうです。外資系ではない日本企業では、履歴書や社内異動で「英語ができる=TOEIC800点以上」という基準を設けているところもあったといいます。
一方で、はまたいさんはTOEICが英語力を測るのにはあまり向かないと考えています。TOEICはリーディングとリスニングだけで、大事なライティングとスピーキングが抜け落ちているからです。
過去問やって傾向をつかんで、その対策を練って本番で力を出せるみたいな、そういうタイプの人だったら全然TOEIC800点取るっていうのは余裕だと思います。
リーディングとリスニングのみ。英語力よりテスト対策力が出やすく、日本企業では800点以上が「英語ができる」目安になりがち
英語力そのものを測るのに向く。IELTSの5.5〜6なら、1年ほどコミットすれば十分届く
英語力を測るなら、TOEFLやIELTSがよいというのがはまたいさんの考えです。オーストラリアにいた経験もありIELTSを勉強していたそうで、5.5や6程度なら1年ほどコミットすれば十分いけるといいます。資格は個人的には好きではないものの、英語力を証明するわかりやすい指標にはなるので、勉強してよいと話しています。
ゼロから英語を学ぶなら、中学文法と単語帳3周から
はまたいさんは、ときどき受ける英語学習の相談で勧めている方法を紹介します。出発点は、中学英語の文法です。
高校の英語の文法ってなんかこう仮定法とか、ちょっとこうひねったマニアックな文法しか新しく習わないじゃないですか。
はまたいさんは、日本人には、自分も含めて文法から入るやり方が性格的に合うのではないかと考えています。言語的な正解を基礎として固め、その上にボキャブラリーやフレーズ、発音を肉付けしていくイメージです。
単語の覚え方は人それぞれで、記事や動画から単語を拾って自作の単語帳を作るのが合う人もいれば、市販の単語帳でレールが敷かれているほうがわかりやすい人もいるといいます。
中学文法をマスターし、単語帳1冊を3周すれば、TOEICで600点から700点ぐらいは十分取れるのではないか、とはまたいさんは見ています。
試験については、必要に迫られないとやらない自分の性格を踏まえ、先に受験日を決めて予約し、お金を払うことで勉強せざるを得ない状況を作るのがよいと勧めています。
英語の耳を作るおすすめPodcast4選
ポッドキャスト好きのはまたいさんは、毎日ポッドキャストで英語に触れて耳を慣らす方法も勧めます。ただし、英語がまったくわからない段階で聞き流しても雑音にしかならないため、ある程度わかるものから始めるのがよいといいます。
1つ目は「ヤハギとアイクの英会話」です。おぎやはぎの矢作さんと、アイクぬわらさんによる番組で、YouTubeでも配信されており、英語をまったく知らない人でも楽しめるそうです。番組名と出演者名の表記はヤハギとアイクの英会話です。
2つ目は「GOGO英武会話」です。日本語と英語の両方で配信しており、くだらないネタを面白く取り上げているのが魅力で、はまたいさんは「褒め言葉ですけど」と前置きして「バカみたいなネタ」と紹介しています。
3つ目は、慣れてきた人向けに、同じ番組のカナダ人のエイブさんがフル英語で配信している「FreeBird English Teacher Talk」です。オーストラリア人など他の国の人と一緒に話していて、ゆっくり話すので聞きやすいといいます。
4つ目は、英語で何かを学ぶ段階に進んだ人向けの、BBCの「6 Minute English」です。6分でニュースを1つ取り上げて解説する番組だと紹介しています。
| 番組 | 言語 | 向いている段階 |
|---|---|---|
| ヤハギとアイクの英会話 | 日本語中心 | 英語をまったく知らない人 |
| GOGO英武会話 | 日本語と英語 | 楽しみながら慣れたい人 |
| FreeBird English Teacher Talk | フル英語 | 少し慣れてきた人 |
| 6 Minute English(BBC) | 英語 | 英語で何かを学びたい人 |
4つの番組のリンクは概要欄に載せるほか、note記事で説明文を書くとのことです。
英語が理由で旅を諦めなくていい
話を本題に戻し、はまたいさんは改めて「旅をするという意味では、周りの旅人と話すことも含めて、語学力はそんなにいらない」とまとめます。
自分英語を全然話せないから旅ちょっと諦めてますみたいな人がいれば、全然英語を話せなくても旅自体はできるので、全然気にしなくていいかなと思います。
まとめの中ではまたいさんは、語学力よりも度胸、勇気、コミュ力、計画力といった「生きていくための力」が大事だと話します。あとはお金で、予算については以前のエピソードで話したとのことです。
英語が通じない国も多いため、必要に迫られてから会話を覚える程度でよい、というのがはまたいさんの考えで、自身もそのやり方で旅をしているといいます。
AI翻訳の時代でも英語を学ぶ意味
それでも英語を話せたほうがいい理由として、はまたいさんは日本の転職市場を挙げます。英語ができるだけで周りの転職者とかなり差別化できる国は珍しく、自己投資として英語を学ぶのは最適だと話します。
AIや翻訳の精度が上がり、英語を学ばなくてもよいという声もあります。それに対して、はまたいさんは、言語は人と人との会話を生むためのツールだと答えます。
例えば翻訳こんにゃくみたいな、そういうドラえもんの世界でいうとものができたとしても、その人が実際に英語を学んで、実際にその人が話してるっていうところから、そのパッションみたいなのを感じられると思うので。
はまたいさん自身も、今では勉強という感覚はほとんどなく、英語を日々使いながらブラッシュアップし、新しい単語を学び続けているそうです。「一緒に英語を勉強しましょう」という呼びかけで本編を締めくくりました。
エンディングでは、更新頻度は保証できないこと、YouTubeでは旅の景色を背景にGoProの映像をワイプで載せたビデオポッドキャストとして配信していることが語られます。noteはAIが作ったたたき台をもとに自分でリライトしているそうで、準備編は第7話ごろまで続き、第8話ごろから台湾編が始まる予定です。
まとめ
はまたいさんの結論は、語学力がなくても世界一周の旅は十分にできるということです。英語が話せないと困るのは、会話のスピード、旅人との友達作り、緊急時の対応といったプラスアルファの部分で、それでも深いつながりを作りたいなら英語は学ぶ価値がある、という二段構えの整理になっています。
- 旅に必要なのは語学力より、度胸やコミュ力、へこたれない忍耐力といった生きていく力
- スペイン語は流暢でなくても、数字と定型フレーズ、事前の翻訳準備で旅は成り立つ
- 英語が話せないと、宿でのやりとりの手間、旅人との友達作り、緊急時の対応で不便が出る
- ゼロからなら中学英文法、単語帳3周、ポッドキャストで耳慣らし、試験日を先に予約する流れがおすすめ
- AI翻訳があっても、本人が話す言葉から伝わるパッションが英語話者との深いつながりを生む






