この配信が扱う「緊縛」と、今回のテーマ
この番組は、東京・新宿の緊縛教室「縛楽式」で教えている内容をもとに、緊縛の技術や考え方、コツを解説する配信です。
緊縛は一般にアダルトなイメージが強いですが、たかせさんは、緊縛はあくまで表現やコミュニケーションの手段であり、必ずしもアダルトな行為に用いられるものとは限らないと説明します。この配信では汎用的な技術を扱い、アダルトな内容は含まないとのことです。
今回のテーマは「ストレッチは絶対にした方がいい」というものです。ストレッチと言っても、ここで扱うのは受け手側ではなく、縛り手自身が日常的にストレッチをした方がいいという話だとたかせさんは断っています。
可動域が広がると、縄の捌きでできることが増える
たかせさんが挙げるストレッチの理由の一つ目は、体の可動域が広がることです。
可動域が広がると、緊縛という行為をしていくうえで有利になり、できることが増えると話します。一般的な体の硬さでは難しいような縄の捌きも、体が柔らかくなるとできるようになる場合があるそうです。
縄捌きの成否を分ける「脱力」という問題
可動域よりもさらに重要な理由として、たかせさんは「脱力」を挙げます。縄の捌きがうまくいかない人は、可動域の広さよりも、脱力ができているかどうかに問題があることが多いといいます。
力入っちゃってるんですよね。無駄な力が入ってしまって。
無駄な力が入っていると、余計な摩擦がかかり、縄がうまく捌けなくなるとたかせさんは説明します。
余計な摩擦がかかるということは、受け手さんに対しても余計な負荷がかかっている状態です。その結果、狙った通りのテンションが作れなくなったり、受け手さんに不快感を与えてしまったりすることが、ほぼ全面的に発生してしまうといいます。
だからこそ、しっかりストレッチをして、必要以外の力を入れずに縄を扱えるようになることが大切で、そのために普段からストレッチをしておくことが重要だとたかせさんは話します。
ストレッチは「人間の体の動き方」を知るためにやる
たかせさんが個人的に一番大事だと考えているのは、人間の体がどう動くのかを、解像度高く理解する必要があるという点です。
たかせさん自身も日々ストレッチをしていますが、体を柔らかくするためというよりは、関節がどう動くとどこに機能するのかを把握するためにやっているイメージだと語ります。
自重で少しずつ角度を変える、たかせさんのやり方
たかせさんが実践しているストレッチのポイントは、力をかけるのではなく自重を使うことです。自分の体の重みを使って、じわじわと圧をかけていくように行うといいます。
その上で、一つの姿勢で伸ばし続けるのではなく、姿勢を作ってからちょっとずつ体を動かしていくのが特徴です。
そうすると、こっちには動くけれどこっちには動かない、この方向にかけると筋肉にストレッチが効きやすく、別の方向だと全然効かない、といったことが体でわかってくるとたかせさんは言います。
角度のわずかなズレが、テンションのすべてを変える
たかせさんは、姿勢を動かすことで力のかかり具合がこれだけ変わる、ということを実感として理解することが大事だと話します。これを縄に置き換えると、テンションのかかり具合が変わるということです。
受け手さんに対して不要な負荷やリスクをなるべく避け、狙った通りの体感を与えるためには、ほんの微妙な角度やポイントのズレで全然違うものになってしまうことを理解する必要があると語ります。
ストレッチをしていると、それを自分の体で理解できるといいます。ここを少し角度を変えるだけで効かなくなる、逆に少しやばい感じがする、これ以上は人間の体の構造上無理なのではないか、といった気づきがとても多いそうです。
力を入れるストレッチはむしろ逆効果になりうる
たかせさんは、肩がこりやすい人や腰を痛めやすい人には、筋肉の緊張状態が抜けなくなっている人が多いと指摘します。だからこそ、ストレッチで筋肉の力を抜ける状態を作ることが大切だといいます。
一方で、無理やり引っ張るようなパワー系のストレッチをしてしまうと、むしろ筋肉の硬直が強くなり、逆効果になる場合もあるとのことです。
そのためたかせさんは、ストレッチをかけている間はなるべく力を抜き、自重だけで負荷をかけてリラックスし、脱力をイメージすることをすすめています。
こうして体の可動域や、骨格や筋肉といった人体の仕組みを確認しながらストレッチをしていくと、より適切に受け手さんに縄をかけていけるようになるのではないかとたかせさんは考えています。
四十肩・五十肩は緊縛の大きな障害になる
たかせさんは、これは特におじさんたちへの話だと前置きしつつ、体のためにもストレッチをした方がいいと話します。
四十肩になって五十肩になりましたみたいな話があると、緊縛をする上で本当にすごい障害になってしまうんですよね。
特に肩周りや股関節周りの動きは、緊縛をする上で重要で必要な機能になるとたかせさんは説明します。
だからこそ、体がガチガチになって自由に効かなくなる前に、日々ストレッチをしておくと、おじさんになっても非常に生きやすくなると語ります。
毎日続けると、体と身体理解が明らかに変わる
たかせさん自身は、最初からずっとやってきたわけではないものの、最近はほぼ毎日ストレッチをしていて、1時間から1時間半、長いときは2時間ほどやることもあるといいます。
それだけ続けると、体の状態が変わるだけでなく、体に対する理解が変わるのが実感としてわかると話します。1日2日ではそこまでいかないものの、数ヶ月続けるだけで全然変わるそうです。
まとめ
この回でたかせさんは、縛り手自身が日常的にストレッチをすべき理由を、可動域・脱力・身体理解という3つの観点から解説しました。柔らかくするためだけでなく、力のかかり具合を自分の体で理解することが、受け手への負荷やテンションの扱いに直結すると語られています。
- 縛り手の可動域が広がると、難しい縄の捌きもできるようになる
- 無駄な力が入ると余計な摩擦が生まれ、受け手に不要な負荷や不快感を与えてしまう
- ストレッチは体を柔らかくするためだけでなく、人間の体の動き方を自分の体で理解するために行う
- 自重で少しずつ角度を変え、力のかかり具合の変化を実感するのがポイント
- 無理に引っ張るパワー系ストレッチは逆効果になりうるため、脱力してリラックスして行う




