スニーカーは消耗品ではなく「コーデのまとめ役」
冬佳さんは、スニーカー選びの話を、靴がコーディネートの中で果たす役割から始めます。服を選び、バッグを決め、最後に靴を履いた瞬間に「今日の自分」が完成するという見方です。
(コーディネートは靴で)今日の自分が完成しますよね。だからこそ、靴ってただの消耗品じゃなくて、コーディネートの最後のまとめ役なんです。
そのうえで冬佳さんが最初に伝えたいと話すのが、プチプラのスニーカーを何足も買うより、スニーカーブランドの1足を大切に履くという考え方です。
背景にあるのは、ここ数年続いているローテクスニーカーの流れです。冬佳さんは、アディダス ── ドイツのスポーツブランド。スニーカーの定番モデルを数多く持ち、近年は復刻系のモデルがファッション分野でも人気を集めていますのサンバ ── アディダスのスニーカーのモデル名。もとはサッカーの屋内練習用として生まれた、薄底で細身のシルエットが特徴の一足ですをきっかけに、街ではいろいろなブランドから似た雰囲気のスニーカーが出ていると話します。
冬佳さんは、お手頃な価格のスニーカーも多いと認めつつ、スニーカーを専門に作っているブランドの靴は違うと感じることが多いといいます。違いとして挙げるのは、シルエットや履き心地です。
長年研究されているからこそ、なんかバランスいいなと思わせてくれる。大人になればなるほど、その違いって意外と大きい気がしています。
流行が出やすいスニーカーとどう付き合う?
冬佳さんによると、スニーカーはファッションアイテムの中でもかなり流行が出やすいアイテムです。色だけでなく、つま先の形、ソールの厚み、素材感、全体のボリューム感にまで流行が表れるといいます。
冬佳さんは、スニーカーの流行の移り変わりとして、厚底ブーム、ダッドスニーカー、そして現在のローテクスニーカー人気を挙げています。
厚底ブーム
ソールに厚みのあるスニーカーが流行
ダッドスニーカー
その後に流行したボリュームのあるスニーカー
ローテクスニーカー
今も人気が続いている薄底でシンプルなスニーカー
お店には今っぽいスニーカーがたくさん並んでいるので、「これも可愛い、あれも気になる」と迷ってしまいがちです。冬佳さんは、そこで大事になる考え方を次のように語ります。
大人のスニーカー選びで大事なのは、流行を無視することでも、流行に振り回されることでもなくて、
今っぽさと自分らしさのちょうどいいところを探すことだと思うんです。
冬佳さんは、スニーカーは流行が出やすいからこそ、トレンドの空気感を取り入れながら、「私はこれが好き」「私の服にはこれが合う」という視点も忘れないことが大切だと話します。今っぽさと自分らしさのバランスが取れてくると、長く愛用できる1足に出会えるのではないか、というのが冬佳さんの考えです。
「これを買えば間違いない」スニーカーがない理由
ここまで聞くと「結局何を買ったらいいの?」と思うリスナーも多いはずだと、冬佳さん自身が問いかけます。そして、そこが一番難しいところだと正直に話します。
私は(スニーカーについて)これを買っておけば間違いないですよっていうのはあまりないと思っていて。だって人によって全然違うじゃないですか。
冬佳さんが挙げる違いは、身長や体型、仕事、休日の過ごし方、そしてパンツ派かスカート派か、きれいめが好きかカジュアルが好きか、といった点です。
だから、誰かの正解がそのまま自分の正解になるとは限らないんです。
冬佳さんが勧める選び方は、スニーカーから考えないことです。まずは「この服に合わせたい」という服を思い浮かべ、そこから靴を探します。例として挙がるのは、いつも履いているデニム、お気に入りのパンツ、よく手に取るスカート、休日によく着るワンピースです。
冬佳さんは、実際にお店に行くときも、その服を着て行くのがおすすめだと話します。試着したときに完成形が想像しやすく、スニーカー単体では可愛く見えても家の服と合わせるとしっくりこない、という失敗を防げるからです。
基準は「クローゼットのMVP」になっている服
服を基準にスニーカーを選ぶとき、冬佳さんが大事だと話すのは、特別な日に着る服ではなく、ついつい手に取ってしまう服を基準にすることです。
多分皆さんも気づけば週に2回も3回も履いているパンツってありますよね。まずはそのパンツ。クローゼットのMVP的な存在の服です。
冬佳さんによると、そうした服に合うスニーカーを探せば、買ったその日から活躍してくれます。反対に、スニーカーに合わせるために服を買い始めると、意外と履かなくなるといいます。
手持ちの服に合うので自然と手が伸び、買った日から出番が増える
「このスニーカーにはこの服が必要」となり、服を買い足しても結局あまり履かなくなる
冬佳さんは、スニーカーを新しい服を買い足さなくてもコーディネートの幅を広げてくれるアイテムだと考えています。いつものデニムやワンピースも、足元が変わるだけで見え方が変わるからです。
だから、スニーカーを1足取り入れるだけで、手持ちの服の着こなしがグッと広がるんですよね。
保存したコーデ画像を持ってお店へ行くと何が変わる?
冬佳さんがもう1つ勧めるのが、雑誌やInstagram、PinterestなどのSNSで、素敵だと思うコーディネートを保存しておくことです。その際はスニーカーだけでなく、全身のバランスを見てほしいと話します。
冬佳さんが挙げる注目点は、合わせているパンツの種類、丈感、ソックスを見せているかどうか、全体の雰囲気です。こうした目で画像を集めると、自分が好きなスニーカーの傾向も見えてくるといいます。
好きな雰囲気をある程度絞れたら、その画像を持ってお店へ行き、店員さんに「こういう感じが好きなんです」と伝えるのが冬佳さんのおすすめです。全く同じ靴でなくても、似た雰囲気のものや、自分の生活に合いそうなモデルを提案してもらえることがあるといいます。
一人で探しているとなかなか見つからなかった選択肢に出会えることも多いんですよね。
冬佳さんは、スニーカー選びは「何が流行っているか」よりも、自分がどんな服を着ることが多く、どんなコーデが好きなのかを知ることから始まると考えています。
服を増やす前にスニーカーを見直す
番組の締めくくりで、冬佳さんはスニーカー選びを、何を買うかよりも、どんな自分でいたいかを考えることなのかもしれない、とまとめます。
冬佳さんは、流行っているから、誰かがおすすめしていたから、という理由で選ぶきっかけも楽しいと認めています。そのうえで、最後に決め手になるのは、履いた自分を好きだと思えるか、よく着るパンツと合わせたいと思えるかだと話します。
これを履いた自分、なんか好きだな。このスニーカーならつい手に取っちゃうあのパンツとも合わせたいな、そんな風に思えるかどうか。
冬佳さんが改めて感じているのは、スニーカーは新しい服を買うよりも、意外とコーディネートを変えてくれるアイテムだということです。いつものデニムもワンピースもスカートも、足元が変わるだけで少し新鮮に見えるといいます。
そのため冬佳さんは、おしゃれがマンネリ化していると感じている人に、服を増やす前にスニーカーを見直すことを勧めています。
最後に冬佳さんは、リスナーにとっての「私の正解」のスニーカーや、今気になっているスニーカーがあれば、メッセージやコメントで教えてほしいと呼びかけて番組を終えています。
まとめ
冬佳さんが語る大人のスニーカー選びは、流行を無視するのでも追いかけるのでもなく、今っぽさと自分らしさの間を探すことです。その手がかりは、スニーカーそのものではなく、いつも着ている服と好きなコーデの傾向にあります。
- スニーカーはコーディネートの最後のまとめ役で、専門ブランドの1足を大切に履くという考え方がある
- スニーカーは形やソール、素材まで流行が出やすいので、今っぽさと自分らしさのバランスが大切
- 誰にでも合う正解はなく、週に何度も着る「クローゼットのMVP」の服から逆算して選ぶ
- 保存したコーデ画像の全身バランスを見て、画像を店員さんに見せると選択肢が広がる
- 決め手は、履いた自分を鏡で見て「なんか好きだな」と思えるかどうか





