最終回は「オフ会しながら優勝者を見る会」?
厚利少売ラジオは、薄利多売のビジネスモデルから抜け出すための考え方や行動のヒントを語るビジネス対談番組です。第41回は生配信・生収録で、番組企画「厚利少売プロデュースオーディション」の優勝者を発表する回として始まりました。
すがけんさんは、オーディション優勝者の発表という重要な回で、タイトルコールを言えたことを川原さんに褒められます。川原さんによると、「タイトルコールを言えて良かった」というコメントがつくほど、普段は言い間違いを心配されているそうです。
オーディションの会場には、ファイナリスト以外にも、過去の参加者で選ばれなかった後も番組と関わり続けている人や、勝手に厚利少売に取り組む人、普段のリスナーが集まっていました。川原さんはこのライブを「お祭り」「スーパースペシャルな会」と表現しています。
オフ会やりながらみんなで優勝者を見るみたいな会ですもんね。
ポップコーンなかったかなって。ちょっと見てるもん。家の中。
そんなあのネトフリ映画館みたいな感じじゃないんです。出てるんです。
オーディション企画を振り返って、すがけんさんは、番組開始から1年経たずにポッドキャストアワードで最優秀企画賞を受賞したことを挙げます。その受賞者が次に何をするかとして始めたのがこのオーディションで、多くのエントリーや公式LINEの登録があったことを喜んでいました。
川原さんも、このオーディション企画を通じて、番組がリスナーにどう役立っているか、どこを喜ばれているかを改めて受け取れたと話します。なかでも意外だったのは「おじさんのイチャイチャ」が好意的に受け取られていたことだそうです。
「人を小バカにする態度」というアンケートの声
ファイナリストの呼び込み前に、すがけんさんは「関係ない話」として、ビジネス系カンファレンスのICCで2人が開いた厚利少売ワークショップの話を持ち出します。次回のワークショップ準備のため、参加者アンケートをAIで読み直したそうです。
AIね、もうとんでもないのを見つけてきて、(ここは)注意した方がいいですみたいな。
ICCのアンケートには「すがけんさんが人を小バカにする態度を取った」という声がありました。すがけんさんは、ビジネスの場で普段のラジオのテンションのまま話したことが、誰かを不快にさせたのだろうと受け止め、その場で謝っています。
やっぱこのおじさんのイチャイチャぶりが極まると不快に思う人が多分いるんだなと思いました。
川原さんは、ラジオのノリでの掛け合いは基本的にリスペクトのつもりだとしつつ、そう受け取られた事実は受け止めるべきだと応じます。そのうえで2人は、厚利少売ラジオの生配信の場は「ホーム」だとして、リスナーにツッコミのコメントを歓迎していました。
ファイナリスト3人はどんな人たち?
厚利少売オーディションのファイナリストは3人です。川原さんが一人ずつ紹介していきました。
エントリーナンバー5番は守屋真由美さんです。東京でフリーランスのMC・ナレーターとして活動し、電車アナウンスを担当して毎日約733万人に声が届いているといいます。ブライダルMCや講師、司会も務め、4月から個人レッスンや企業研修も始めています。
川原さんによると、真由美さんはこのオーディションをきっかけに、ソーシャルメディアで多岐にわたる発信を始めた人です。前回の最終審査でもキャラクターを存分に発揮していたと紹介されています。
エントリーナンバー32番は上野恭子さんです。兵庫を中心に「お台所研究室福」として、お客さんの家で冷蔵庫の食材から料理を作る料理代行サービスを営み、予約が埋まるほどの人気だといいます。
川原さんは上野さんについて、料理を出すだけでなく、そこで生まれる会話や家庭的な雰囲気、心の癒しまで提供していることを今回知れたのが嬉しかったと話しました。
エントリーナンバー47番は岩間貴志さんで、宮城県の「仙台団子一福」を3兄弟で営んでいます。1886年創業で、寿司職人だった父が宮城県産のササニシキを使って団子屋を始め、父の亡き後は兄弟で店を継いでいるそうです。団子の食感は「つるしこ」と表現されていました。
ライブでは、真由美さんの映像が映らなかったり、岩間さんの音声が途切れたりと、接続トラブルが続きます。すがけんさんは「流れも知らないので自分も視聴者側」と言い、進行役の川原さんだけがハラハラしている状態でした。
オーディション参加で何が変わった?
オーディションの結果発表の前に、川原さんはファイナリストそれぞれに、厚利少売オーディションに参加して起きた変化と感想を尋ねました。最初は真由美さんです。
約4ヶ月ほど、たくさんの方と関わらせていただきまして、初めましての方や久しぶりの方とお話しさせていただいたり、応援していただいたりしました。
本当自分のこと(を)「お願い」っていうこととかをやったことない私が、皆さんのおかげでここのステージに立たせていただいてるなと思っています。
真由美さんは、今日のライブを人生の大きなターニングポイントだと捉え、楽しみたいと語りました。続く上野さんは、変化を「決断できるようになったこと」と表現します。
私は今回応募したことで大きく変わったなって思うことは、決断できなかったことができるようになったっていうことです。
ちょっと断り切れなかったっていうことを、今回を機に決断して、自分を優先しようっていうことに動き出せたことが何より大きな変化だったかなと思っています。
上野さんは、お客さんとの関係で断り切れなかったことを、オーディションを機に断る決断ができたといいます。そのうえで「ここからスタート」と締めくくりました。
自分をお願いしたことがなかったが、多くの人と関わり応援され、最終ステージに立てた
お客さんへの断り切れなさを手放し、自分を優先する決断ができるようになった
最終審査でのサプライズ、岩間さんの辞退
3人目の岩間さんについて、川原さんは「ファイナルでサプライズなことをしてくれている」と前置きしました。岩間さんがこの場で伝えたのは、最終審査を辞退するという決断でした。
岩間さんによると、厚利少売の考え方を3兄弟で共有したことで、これまでの店のやり方を見つめ直し、店の未来について真剣に話し合う機会が増えたそうです。話し合いの中で「こうすればもっと良くなる」というアイデアも次々に生まれました。
一次から三次審査へと進むなかで、岩間さんたちは優勝したらどんな学びやアドバイスがあるのかを楽しみにしていました。一方で、兄弟の中に「プロデュースを受けてから考えよう」という気持ちが生まれ、それが違和感になっていったといいます。
三次審査を終えて3人で話し合った結果、岩間さんたちは「今できることがあるなら、まず自分たちの足で一歩踏み出そう」という結論に至りました。辞退はメールで2人に伝えられ、このライブで改めて報告されています。
優勝してプロデュースを受けてから考えよう、その時に判断しよう
今自分たちでできることがあるなら、まず自分たちで挑戦してみよう
岩間さんは、辞退はオーディションやプロデュースを否定するものではなく、参加したからこそ自分たちで決断できたのだと強調しました。応援のDMを送ってくれたリスナーには申し訳なさを述べつつ、厚利少売を実践する姿を見せて恩返ししたいと語っています。
本当だよ、最終回みたいな空気にしやがってこの野郎。
川原さんは、メールを最初に読んだときの本音は「うわ、マジかこいつ」だったと明かします。ただ、オーディションがあったからこそ兄弟の本音の会話が生まれ、その結果としての決断だったため、すがけんさんと相談して辞退を受理したと説明しました。
すがけんさんの送る言葉と「覚悟と行動」
岩間さんの辞退について、すがけんさんは「僕らとしては困りますけどね」と本音を交えつつ、起業家としての視点から決断を評価しました。
僕自身は起業家だから、やっぱりすごいせっかちで、「え?そんな受かってからなんかしようと思ってんの?」とかっていうぐらいだったら、3人力を合わせてもっと早くやろうとかっていう方をすごくいいなと思っちゃう。
すがけんさんは、受かるかもしれない機会を3人で手放すと決めた勇気や、兄弟を代表して岩間さんが自分の口で伝えたことも重要だと話します。メールだけで終わらせず、ライブで直接話してほしかったのは、けじめとして、そして聞いている人に納得してファンになってもらいたかったからだといいます。最後は「ちゃんと団子奢ってね」と笑いに着地しました。
岩間さんは、三次審査で「じゃあやってみたら」と言われたことが刺さったと振り返ります。さらに、すがけんさんの書籍の帯にある「本人の覚悟と行動さえあれば、誰でもいつからでもできる」という言葉を見て、今やらずに何を待っているのかと思ったそうです。
岩間さんの辞退を、すがけんさんは「無理やりいい話にするなら」として、リスナーにも当てはまる話へと広げました。
その直後にすがけんさんが「亡き岩間さん」と言い、川原さんが「まだいるのに」とツッコむなど、感動の場面も2人らしい笑いで包まれます。岩間さんは、将来厚利少売を成し遂げた後に、事業を大きく展開する方法を2人に頭を下げて相談したいと伝え、退出しました。
最終決戦、優勝者は上野恭子さん
ファイナリストが2人になったところで、川原さんは結果発表の前に今の心境を尋ねました。真由美さんは、自分を全部出してきたことを好意的に受け止めてくれる人がこれほどいると知り、自信を持ってステージアップできるワクワクがあると話します。
自分のやりたいのはやっぱり出汁のことを今後中学生にも伝えていきたいし、世の中にも広めていきたいなっていうのがすごいビジョンが見えたので、選ばれなくてもやります。
危な。また辞退するのかと思っちゃった。
川原さんは、ファイナリストが人生や仕事に真剣に向き合ったことで、誰が選ばれるか以上に得たものがあったはずだと話しました。そのうえで、優勝者は今後番組にゲストとして登場し、自身のビジネスを厚利少売に変えていく過程をリスナーと分かち合う役割だと説明します。
そして発表された第1回厚利少売プロデュースオーディションの優勝者は、エントリーナンバー32番の上野恭子さんでした。
お気持ちを聞かれた上野さんは、過去回を何度も聞いて自分に当てはめても分からなかったものが、「分かりたい」に変わったと語りました。二次審査を通過した仲間ともつながり、新しい企画を考える明るい未来が見えた一方で、大事なのはここからで、自分が変わらなければ皆を裏切ることになるから頑張ると結んでいます。
過去回を聞いて自分に当てはめても、分からなかった
分からなかったものが「分かりたい」に変わった
「泣けるほど」の熱量はどこへ消えたのか
優勝者発表を受けて、すがけんさんは「まずは僕が選ばれなかった悔しさ」と冗談を言ってから、今の時代の感情について語り始めます。
SNSを見てても、なんかそういう感情ってほとんどなくなっちゃったじゃないですか。泣けるほどみたいな。
すがけんさんは、人を妬むことはあっても、自分の気持ちが泣けるほど変わる熱量は失われてしまったと指摘します。だからこそ、2人のファイナリストだけでなく聞いている人の感情も動いたのなら、誰がトップかよりも「みんなが変われて良かった」と強く感じたそうです。
さらにすがけんさんは「責任感の人」として、選ばれた上野さんがうまくいくよう、真由美さんも含めてみんなで応援しようと呼びかけました。
すがけんさんによると、世の中はそれができないから難しくなっているだけで、感動も感謝もできる場では皆がうまくいくといいます。みんながみんなを応援すればという考え方が、この回の空気を象徴していました。
選ばれなかった真由美さんが見たドラマ
通常のオーディションならここで終わりですが、川原さんは「面白そうだから」と、選ばれなかった真由美さんにも気持ちを聞きました。真由美さんはすぐに「おめでとう」と伝えていたそうです。
やっぱどの人が選ばれても見たいドラマがあったと思っていて。
真由美さんは、いろいろな職業の人が真剣に思いを発信する熱量に触れ、これまで発信していなかったからこそ、発信には勇気や時間、見せ方の工夫が必要だと気づいたといいます。今後も人が発信力でどう変わっていくのかを学び続けたいと語りました。
川原さんは真由美さんに、オーディションを通じてすでに大きな変化を体感していて、正直「もう大丈夫そうだ」と思ったと伝えます。自分で道を作っていける人だからこそ、上野さんの変化からも学びつつ、伝え方や届け方、声の力で多くの人をサポートしてほしいと期待を寄せました。
ゴールではなくここからがスタート
エンディングで川原さんは、オーディションの優勝はゴールではなくスタートだと強調しました。優勝した上野さんの変化は、この先の放送でリスナーに共有されていきます。
優勝者決定
第1回の優勝者は上野恭子さん
4か月の発信
上野さんが厚利少売に変わっていく様子を番組で伝える
マスタークラス
共に変わるグループが翌日からスタートし、変化した人をゲストに呼ぶ
川原さんによると、マスタークラスで変化した人がゲストとして登場する可能性もあり、真由美さんが再び出てくることもあり得るそうです。「勝手に厚利少売オーディション」に取り組むリスナーにも、今後の放送を楽しみにしてほしいと呼びかけました。
皆さんが厚利少売に変わってさえくれれば、このラジオをやってる意味があるんで、どの形で関与でもいいです。
最後にすがけんさんは、厚利少売は30歳を過ぎて自分が変わりたくて考えたものだが、厚利少売ラジオは川原さんと自分が始めたストーリーだと振り返りました。そこにリスナーが関わり、変わりたい熱量があることが何より嬉しいと語ります。
すがけんさんは、やり方は本にもラジオにもあるとして、自分の人生のストーリーに厚利少売を入れることで変わるきっかけを作ってほしいと話しました。「よかったね」で終わらせず、一緒に頑張ろうという気持ちで聞いてほしいという言葉で、生収録は締めくくられています。
まとめ
厚利少売オーディション最終回は、岩間さんの辞退、上野恭子さんの優勝、真由美さんの前向きな落選という3つの決断が並ぶ回になりました。どの決断にも、オーディションをきっかけに自分で動き出した姿が表れています。
- 第1回厚利少売プロデュースオーディションの優勝者は上野恭子さんで、今後4か月の変化が番組で共有されます
- 岩間さん兄弟は「プロデュースを受けてから」ではなく、自分たちで挑戦する道を選び、最終審査を辞退しました
- すがけんさんは、泣けるほどの熱量が失われた時代に、みんながみんなを応援すればうまくいくと語りました
- 選ばれなかった真由美さんも、発信の熱量から学び、自分の道を作っていく姿勢を示しました
- 2人は、オーディションに応募しなくても、覚悟と行動があれば今日から変わっていいと呼びかけています

