お金はあればあるだけいい、でもそれだけを追うと?
今回のテーマは「もっと稼がなきゃは本当に幸せなのか」です。こむぎこさんはまず、お金があること自体はいいことだと認めるところから話し始めます。
お金があればあるだけ選択肢は広がるし、自由度も高くなる。これは事実だとこむぎこさんは言います。
お金はあればあるだけいいよね。子供たちの夢も応援できるし、自分もやりたいこととか食べたいものとか、すべて叶うことができるから。
ただ、ここからが本題です。お金だけを追い求めることが、本当に幸せなのかという問いをこの回では掘り下げていきます。
物販でどんどん稼いでいた頃、なぜ苦しかったのか
こむぎこさんは、自己破産する前に物販をやっていた時期のことを振り返ります。物販は、やろうと思えばいくらでも売上を伸ばせる仕事だったそうです。
売上が上がるからこそ、業績も利益もどんどん伸ばそうと、がむしゃらに頑張っていた時期でした。
でも今振り返ると、その頃は幸せではなかった、と語ります。当時は売上が上がる嬉しさで、感覚が少し麻痺していた部分もあったと言います。
お金を稼げることにより嬉しいっていう、そこの部分だけを見て、自分は本当にこれがやりたいことなのか、心から楽しんでやってるかっていうところを、あんまり見ようとしてなかった。
稼げること自体は嬉しかった。でも「これは自分が心から楽しめているか」という視点が抜け落ちていた。今振り返ると、あの頃は苦しかったとこむぎこさんは話しています。
今は「誰かが喜んでくれるか」で仕事を見ている
では今はどうなのか。こむぎこさんは、心から楽しいと思える仕事と仲間に出会えている、と話します。
お金についても、売上が上がればいいなとは思うものの、それ以上に注目している視点があると言います。
周りの人が幸せそうか、楽しそうか、自分が何かをすることにより誰かが喜んでくれるか、みたいなところを注目してやってる感じ。
同じ「仕事をする」でも、幸せの視点が以前とは違う。売上そのものより、周りの人の喜びを見るようになったというわけですね。
お金は大切、でも「お金だけ」だと大事なものを見失う
ここで注意したいのは、こむぎこさんが「お金はいらない」と言っているわけではない、という点です。
自分のサービス提供はボランティアではできない、とこむぎこさんははっきり言います。お金という対価をいただくからこそ、やらなきゃいけないと感じるからです。
むしろ、何かをやることに対して「お金を払います」と言ってもらえること自体にも、幸せがあると話します。
そのうえで、お金だけが得られると幸せなのか、という視点でやっていくとずれていくと言います。お金だけあればと思っていると、自分の気持ちから少しずつ離れ、大事なものを見失う感覚があるそうです。
どん底で気づいた「自分を犠牲にしてまでやりたくない」
もちろん、こむぎこさん自身もお金に困っていた時期がありました。自己破産の前は「本当にお金があれば」と強く思っていたと言います。
最低限の生活ラインよりお金が下回ってくると、精神的におかしくなっていく。だから、ある程度のお金は絶対に必要だという感覚も語っています。
それでも、その経験をしたからこそ強く感じたことがあると言います。
自分のために自分が喜ぶことをしよう。このように私を犠牲にしてやるっていうことは、もうしたくない。
そうして、こむぎこさんは自分にとって楽しいと思える経理の道に進むことを選びました。自分のために生きようと決めた結果でした。
「もっと稼がなきゃ」の裏にある葛藤と、ある男性の相談
「もっと稼がなきゃ」となる気持ちは本当によくわかる、とこむぎこさんは言います。それは責任感のある人だからこそ生まれる思いだからです。
特に男性に多い気がする、とも話します。家族のために、もっと売上を上げなきゃと本能的に思うのかもしれない、という見方です。
ただ、引き下がれないところまで来たときに「本当にこの人生でいいのか」と悩む人もいる。こむぎこさんは、実際にそうした相談を受けたことがあると言います。
今の仕事は楽しいんですか?
相談してきた男性へ さんからの質問
その男性は「これがもう全然楽しくないんですよね。でもお金のためにやってる感じです」と答えたそうです。こむぎこさんが「だったら辞めちゃっていいんじゃないですか」と言うと、「もう辞めることができない」という返事が返ってきました。ここに葛藤があるとこむぎこさんは指摘します。
辞めるのはとても勇気がいることですし、辞めたら「自分は何がしたいのか」を見つめ直さなければなりません。そのうえで、また新たにお金を得ることもしなくてはならない。本当にハードルが高い、とこむぎこさんも認めています。
人生の最後に後悔しないために、自分をより大切にする
そのうえでこむぎこさんは、人生の終わりの瞬間を想像してみようと投げかけます。
人生が終わるとき「自分の人生に満足できたか」と思ったとき、「もっといろいろやっておけばよかった」と後悔する人が多いらしい、と話します。
今日死ぬかもしれない、明日死ぬかもしれないという時に、悔いなく死ねるのか。そこを一度考えてみてほしい、というわけですね。
お金があれば家族は助かるかもしれない。もちろんお金は大切です。でも、それ以上に大切なものがあるとこむぎこさんは言います。
結局は、自分自身が楽しいと思えるか、幸せに感じるかというところが一番大切なんじゃないか、というのがこむぎこさんの考えです。
子供については自分自身と同等くらい大切にしつつも、そのうえで自分自身をより大切にしてほしい。どん底を経験した人だからこそ言えることとして、この回は締めくくられます。
まとめ
お金は選択肢を広げてくれる大切なものです。でも「お金だけ」を追うと、自分の気持ちから離れ、大事なものを見失ってしまう。自己破産という経験を経たこむぎこさんが、稼ぐことと幸せの距離感を語った回でした。
- お金があれば選択肢は広がる。その事実は否定しないが、「お金だけ」を追うと自分の気持ちからずれていく
- 物販で売上を伸ばしていた頃、こむぎこさんは「心から楽しめているか」を見ようとせず、今振り返ると苦しかったと語る
- お金はボランティアではできない仕事の対価として大切。それでも「お金だけが幸せか」という視点になると危うい
- 「もっと稼がなきゃ」は責任感の表れ。でも本当に自分が望んでいることかは一度考えたほうがいい
- 人生の最後に後悔しないために、子供と同じくらい、あるいはそれ以上に自分自身を大切にする




