Claudeアプリを入れたら、まず何を設定する?
今回のエピソードでたいちさんが扱うのは、セットアップしたばかりのまっさらなMacに、AIエージェントを動かす環境をゼロから作る手順です。最初にClaudeアプリを入れ、そのClaudeアプリ経由で、たいちさんが普段AIエージェントと一緒に使っているツールをまとめて入れていきます。
Claudeアプリの入手には、ChromeでもSafariでも普段使っているブラウザを使います。検索窓に「Claude Mac install」と打つとインストールサイトが見つかるので、macOS版をダウンロードします。
ダウンロードしたDMGファイル ── macOSでアプリを配布するときによく使われるディスクイメージ形式のファイル。開くと中にアプリが入っていて、アプリケーションフォルダへドラッグして導入しますを開き、ClaudeアプリをアプリケーションフォルダへドラッグアンドドロップすればClaudeアプリの準備は完了です。起動時に出るMacの確認ウィンドウで「開く」を押し、自分のアカウントでサインインします。
Claudeアプリの画面左上には、チャットマークとコードのマークがあり、ClaudeのチャットモードとClaude Code ── Anthropicが提供する、ファイル操作やコマンド実行まで自律的にこなすコーディング向けのAIエージェント機能を切り替えられます。今回はClaude Codeを使うので、コードのモードを選びます。
モデルはOpus 5.5、思考レベルは高がおすすめです。(Opus 5.5は)現在出ているClaudeのモデルで、最も性能と価格のバランスが良いからです。
承認設定については、たいちさんは基本的に自動モードをすすめています。自動モードでは、危険な操作など必要なときだけClaudeがユーザーに確認を求めてきます。
Claude Codeの初期設定が済んだら、Claude Codeが作業するためのフォルダを作ります。場所も名前も自由ですが、たいちさんはデスクトップに「Claude」というフォルダを作り、そのフォルダをClaude Codeで開いていました。
Claudeアプリの導入から作業フォルダを開くまでの流れを、順番に並べると次のようになります。
Homebrewがあると、AIは何ができるようになるのか
作業フォルダを開くとワークスペースの信頼を求めるポップアップが出るので、「信頼」を押します。そのうえで、たいちさんは最初の作業としてClaude CodeにHomebrewのインストールを頼みます。
Homebrewのインストール中は、Claudeが開いたターミナルでMac本体のパスワード入力を求められます。続けてEnterキーを押すよう表示され、終わるとClaudeが「完了と送って」と言ってくるので、その指示に応じます。
Homebrewが使える状態になったかは、Macをコマンドで操作するアプリ「ターミナル」で確かめます。ターミナルで「brew -v」と打ち、バージョンが表示されればインストールは正常です。
たいちさんの説明では、Homebrewはパッケージマネージャー ── ソフトの入手・インストール・更新・削除を、コマンドでまとめて管理する仕組み。依存するソフトも自動で入れてくれますで、アプリやツールのインストール、アップデート、アンインストールをコマンドで行えます。
AIがアプリを使う時、いちいちブラウザを開いてインストールするのは大変です。Homebrewがあれば、AIはコマンドでアプリのインストールなどができるようになります。
Homebrewを使って次のツールを入れる前に、たいちさんはClaudeアプリのプラスボタンで会話を新しくしています。1つの作業が終わったら会話を新しくするというのが、たいちさんのすすめる進め方です。
会話を新しくする理由について、たいちさんは「AIはこれまでのやりとり全てを踏まえて次の回答を考えているから」と説明しています。
ターミナルよりWarpが便利な理由
新しい会話で、たいちさんはClaude Codeに「HomebrewでWarpをインストールして」と依頼します。Warpは、先ほどのターミナルをもっと使いやすくしたアプリです。
Warpのインストール後は、画面に出たコマンドを実行し、ポップアップで「開く」を押します。初期設定は基本的に「次へ」を押していけばよく、たいちさんは色を白に設定し、アカウント登録はスキップしていました。アカウントがなくても普通に使えるそうです。
ターミナルの使いづらい点として、たいちさんがまず挙げるのはカーソル移動です。ターミナルでは文字の中の特定の位置をクリックしてもカーソルは動かず、矢印キーで横移動するしかありません。
一方のWarpでは、文字列が多いときでもクリックでカーソルを移動できます。タブは縦に並び、タブ名には最後に実行したコマンドが表示されます。
Warpは、間違ったコマンドを実行したときに正しいコマンドの候補も提案してくれます。実演では、存在しない「aaaa」というディレクトリへ移動しようとしたところ、そのディレクトリを作って移動するコマンドが提案され、右矢印キーとEnterで実行できました。
さらにWarpでは、上矢印キーを押すと過去に実行したコマンドが実行順に並び、そこから選んでEnterで実行できます。たいちさんが挙げたターミナルとWarpの違いは、次のように整理できます。
クリックでカーソル移動ができず矢印キー頼み。タブは横に増えていく
クリックでカーソル移動でき、タブは縦に並び最後のコマンド名を表示。誤ったコマンドの修正候補や実行履歴からの再実行もできる
Macのコマンド操作をする時はターミナルでもいいですが、僕はこのようにワープの方が便利な機能が多いのでワープを愛用しています。
なぜNode.jsはHomebrewではなくmiseで入れるのか
Warpの次に、たいちさんはClaude Codeにmiseのインストールを頼みます。途中でmiseを有効にするコマンドの実行を促されるので、それを実行します。
miseの反映を確かめるには、Warpを一度閉じて起動し直し、「mise -v」と打ちます。miseのバージョン情報が表示されれば、正しくインストールできています。
たいちさんによると、miseは開発ツールのバージョン管理に使うツールで、自分のMacで複数のアプリを動かしたいなら必須です。アプリを動かすときによく使われる実行基盤がNode.js ── JavaScriptをブラウザの外で動かすための実行環境。Webアプリや各種開発ツールの土台として広く使われていますです。
Node.jsはHomebrewでMacに直接入れることもできますが、その場合Node.jsはMac全体で1つのバージョンしか管理できません。アプリごとに必要なNode.jsのバージョンが違うと、Homebrewだけでは複数のアプリに対応できないというのが、たいちさんの説明です。
Mac全体でNode.jsを1つしか入れられず、バージョンの違う複数アプリに対応できない
アプリのフォルダごとに、使うNode.jsのバージョンを切り替える設定ができる
そこで、たいちさんはClaude Codeに、miseを使ってNode.jsのLTS ── Long Term Supportの略。長期間サポートされる安定版のことで、本番利用や学習にはまずこれを選ぶのが一般的ですをインストールするよう指示します。
リリースしてからしばらく日が経ち、バグなどはあらかた潰され、安定して使えるバージョンのことをLTSと言います。なので、アプリを作る時のツールのバージョンは基本的にLTSがおすすめです。
Node.jsのインストール後も、確認方法はこれまでと同じです。Warpを立ち上げ直して「node -v」と打ち、バージョン情報が表示されれば完了です。
最後のVS Codeは、AIの成果物をどう扱う道具?
最後に、たいちさんはHomebrewでVS Codeをインストールし、デフォルトでは英語の操作画面を日本語化するところまでClaude Codeに頼みます。インストール直後に開いた時点ではメニューが英語のままでしたが、一度閉じて開き直すと日本語に切り替わりました。
VS Codeは、ファイルの閲覧や編集をするソフトです。たいちさんは、AIの成果物の確認や編集にかなり便利だとして、普段からVS Codeを使っています。
VS Codeはアプリから開くほか、Warpで「code」とフォルダの場所を入力して、そのフォルダを開くこともできます。初めて開いたフォルダが制限モードになった場合は、表示される管理ボタンから「信頼する」を押せば、制限が解除されて自由に編集や操作ができます。
VS Codeの画面は、左側に開いたフォルダの中身、真ん中にクリックしたファイルの中身が表示され、そのまま編集もできます。右側はAIとチャットする画面ですが、たいちさんはそこでAIチャットを使わないため普段は閉じています。
AIの出した成果物を確認や編集するときは、このVSCodeがサクサク動いて使いやすいのでおすすめです。
今回導入したツールの役割を、たいちさんは締めくくりで1つずつおさらいしています。AIが動くための道具と、人がAIの仕事を確かめる道具の両方をそろえる構成です。
| ツール | 入れ方 | 役割 |
|---|---|---|
| Homebrew | Claude Codeに依頼 | AIがコマンドでアプリやツールを入れられるようにする |
| Warp | Homebrew経由 | Mac上のコマンド実行を楽にする |
| mise | Claude Codeに依頼 | 1台のMacに複数アプリ用の実行基盤を用意する |
| Node.js | mise経由でLTS版 | アプリを動かす実行基盤 |
| VS Code | Homebrew経由 | AIが作ったものを人が確認・編集する |
GitやGitHubなど、AIを動かすために必須のツールはまだありますが、今回は長くなるため扱っていません。次回は、AIを複数並列で動かしたり、AIのミスを取り消したりするときに便利なバージョン管理システムとして、GitとGitHubを解説する予定だと話されています。
まとめ
今回のエピソードでは、Claudeアプリを入れたあと、Claude Codeに1つずつ指示しながら、Homebrew、Warp、mise、Node.js、VS Codeを順に導入しました。各ツールの役割を理解しておくと、AIエージェントに任せる作業の範囲を広げやすくなるかもしれません。
- Claude Codeはコードのモードで使い、承認は自動モードにすると、危険な操作のときだけ確認が入る
- Homebrewを入れると、AIがブラウザを使わずコマンドでツールを導入できるようになる
- 1つの作業が終わるごとに会話を新しくすると、余計な情報が積み重ならずAIの精度を保ちやすい
- Node.jsはmise経由でLTS版を入れると、アプリごとのバージョン違いに対応できる
- VS Codeは、AIの成果物を人が確認・編集するための道具として使う




