注目の新作アンケートとはどんな企画?
この回のテーマは、ボードゲーム情報サイトのテーブルゲームインザワールドが、ゲームマーケットのたびに実施している「注目の新作アンケート」です。今回、Manaさん自身にも回答の依頼が届き、注目作品を推薦したことがきっかけになっています。
このアンケートは、ボードゲームに詳しい有識者に「今注目している新作は何か」を事前に聞き、その結果を公開する企画です。Manaさんは、出口調査のようなものだとたとえています。
(有識者に)今注目している作品なんですか?みたいな、そういったものをアンケートを取るっていうような活動もされております。
公開された結果は、来場者が何を買うか、今どの作品に注目が集まっているかを判断する参考になる、というのがManaさんの見立てです。
推薦する作品数に指定はなかったそうです。Manaさんも作品を推薦しましたが、公平性を考え、配信では具体的な作品名を挙げていません。
推薦の「重なり」で絞り込む集計方法
今回のアンケートの回答者は53人で、推薦されたタイトルの総数は874タイトルにのぼったといいます。Manaさんは、多くの回答者が複数のタイトルを推薦していたのではないかと話しています。
注目の新作アンケートの集計方法は、推薦された作品をすべて載せる形ではありません。複数の回答者の推薦が重なった作品ほど注目度が高い、という考え方で絞り込まれています。
いろんな人たちがこれはちょっと注目しているんだっていう重なりですね。それが重なっている方がやっぱり注目されているだろうっていうような考え方のようです。
Manaさんが配信中に数えたところ、8人以上が推薦した作品は16タイトルあったそうです。さらに、推薦者が3〜5人のタイトルなども、推薦人数ごとに整理して掲載されています。
53人の回答者のうち8人以上が同じ作品を挙げたという数字は、それだけ多くの有識者がその作品を気にしていることを示しています。Manaさんは、このリストが購入を検討するきっかけになると考えています。
知らない作品が多いのはなぜか?
Manaさんが推薦した作品には、推薦人数の多い枠に入ったものもあれば、まったく入らなかったものもありました。そこから、人によって見るポイントや情報収集の仕方が違うことを感じたといいます。
知らないのも結構あるんですよ。
Manaさんは、結果のリストに「こんなゲームあったの?」と思う作品が多かったと振り返ります。Manaさんの情報収集は主にXで行っているため、Xで活発に発信していない作品は届いていなかった可能性があるといいます。
回答者は、ボードゲームに詳しく、オフラインの活動でも活発なメンバーです。Manaさんは、そうした回答者には、テストプレイからの口コミ、試遊会 ── 発売前や制作中のボードゲームを実際に遊んでもらう場。作者が感想を集めたり、遊んだ人の口コミで評判が広がったりするきっかけになります、イベントでの交流を通じて情報が届いていたのではないかと推測しています。
オフライン活動
テストプレイ、試遊会、イベントでの交流
口コミ
有識者のあいだでじわじわ話題になる
リスト掲載
複数の回答者の推薦が重なる
露出と購買
注目作として参考にされ、購買に影響する
この流れを踏まえて、Manaさんはネットだけの活動よりもオフラインの活動は強いと感じたといいます。以前の配信で話した、コンテストの受賞で注目度が高まる話と同じ構図があるとも述べています。
回答者がそうそうたるメンバーなので、「この人たちが面白いというなら面白いだろう」と信頼できるリストになっています。Manaさんは、このリストに載ることは作家として狙うべきポイントの1つで、そのためにはオフラインの活動も必要だと考えています。
リストに載らない作品は売れないのか?
一方でManaさんは、注目の新作アンケートに載らなかった作品でも十分に売れると話しています。ゲームマーケットの後に大きく売れたと報告される作品の中には、アンケートに載っていなかったものも少なくないそうです。
載ってないからといって、まあ何もへこむ必要はないかなっていったところはあります。
ゲームマーケットの来場者は何万人もいて、通販まで含めれば購入者はさらに多くなります。Manaさんは、アンケートに載らないことは53人に知られていないだけで、購買全体へのインパクトはそこまで大きくないと考えています。
注目リストや個人が公開している購入リストに自作が載らず落ち込む作家もいるはずだ、とManaさんは話します。ただ、そうしたリストは特定の人たちの好みや、その人たちが活動するコミュニティの話だといいます。
Manaさんは、リストに載れば新たなプロモーションになるので、載りたいと思うのは当然だとしています。そのうえで、アンケートに回答しない層のほうがはるかに多いので、その人たちを相手に活動を続けるのでもよいと話しています。
売れ行きとの関係を確かめる定点観測
注目の新作アンケートの結果は、ゲームの内容によっても左右されるとManaさんは指摘します。重いゲームは購入ランキングやアンケートに載りにくく、軽いゲームなら個数を稼げるかもしれないといいます。
そのためManaさんは、このアンケートを、今何が注目を浴びているかを知る定点観測として参考にするのがよいと考えています。毎回行われている企画なので、アンケートと実際の売れ行きの関係を集計してみたいとも話しています。
ちょっと過去のものとか全部集計したら、ちょっと毎回このサークル出てくるなとかあるのかもしれないですね。
ただ、ボードゲームがどれだけ売れたかは測りにくいので、売れ行きとの比較は簡単ではないとも認めています。
Manaさんは、知らなかった作品を改めて調べ、買うかどうかを見ていきたいと話します。自分の推薦作がリストに入っていると「みんなも面白そうって思ってるのね」と嬉しくなるそうで、アンケートには今後も続けてほしいと述べています。
まとめ
注目の新作アンケートは、有識者の推薦の重なりから注目作を絞り込む、信頼性の高いリストです。Manaさんは、掲載を目指すならオフライン活動が鍵になると考える一方で、載らなくても気にする必要はないという立場をとっています。
- ゲームマーケット2026秋のアンケートは53人が回答し、8人以上が推薦した作品は16タイトルあった
- リストに入る作品はXだけでなく、試遊会やイベントなどオフラインの口コミで広まっている可能性がある
- リストに載ることは露出や購買につながるが、載らなくても売れる作品は多い
- アンケートは購買の参考になる定点観測で、重いゲームか軽いゲームかによっても結果は左右される


