自作品がジェリコン最終選考に残ったところから
この回は、ボードゲームの賞レースがテーマです。きっかけは、印刷会社ジェリージェリープリントが行うコンテスト「ジェリコン」に、Manaさんの作品がノミネートしたことでした。
ジェリージェリープリントは、全国展開するジェリージェリーカフェを運営するピチカートデザインの会社で、ボードゲーム専門の印刷会社です。ゲームマーケット ── 日本最大級のアナログゲームの見本市・即売会。制作者が自作のボードゲームを発表・販売する主要な場として知られる。
2025年、ゲームマーケットに向けたゲムチャレのパッケージとともにコンペが行われました。パッケージ向けのコンペに加えて、ホラー要素のあるゲームを対象とした「ホラー部門」も同時に開催されていました。
Manaさんが応募したのは、このホラー部門です。作品は、様々な鬼を使って相手のライフを0にする二人用ゲーム「鬼遊灯」でした。
その結果、最終選考の9作品に残ったという状態になっています。
ホラー部門にある5つの賞と、欲しかったトロフィー
ジェリコンのホラー部門には、表彰カテゴリが5つあります。まず総合的に一番優れた作品を選ぶ「ジェリコン大賞」がメインの賞です。
続いて、ルールを評価する「ゲームデザイン賞」、コンポーネントやパッケージを含めた総合的なアートデザインを評価する「アートワーク賞」、コンポーネントとパッケージの造形の独自性を評価する「造形賞」があります。
さらに、これらに当てはまらない作品を表彰する「特別賞」も用意されています。
ノミネートされた9作品は、いずれかの賞を得られる状態になっているとのことです。Manaさんは、発表を控えてずっとソワソワが止まらないと話しています。
正直私、めちゃめちゃドキドキしています。もうノミネートの発表を得てからずっとソワソワが止まりません。
4月中には最終的な賞の発表が行われる予定で、収録時点では数日で発表になるのではないかとされています。
やっぱり誰かに自分の作品を評価していただくっていうことって、ものすごく貴重な機会ですし、とても怖いし、期待もあります。
賞品には、ジェリカフェの利用券、ジェリージェリーストアでの販売権、次回印刷時の割引券などがあります。ただ、その中でManaさんが特に欲しいのはトロフィーだといいます。
理由は、トロフィーがあると実際の会場に置いておけて、賞を取ったという作品の箔にもつながるからです。Manaさんは、コンテストでは称号がとても重要だと考えていると話しています。
なぜ賞を取ることが作品を広げるのか
ここから話は、賞レースがなぜ重要なのかという本題に移ります。Manaさんはこの番組の別の回で、ボドゲはみんなで遊んで紹介する口コミの広がりが強いと話していました。
一方で、制作者自身がいくら「面白い、買ってよ、遊んでよ」と言っても、聞く側は本当かなと感じてしまいます。だからこそ、第三者が面白いと言うことがめちゃめちゃ刺さる、というのがManaさんの見方です。
しかもジェリコンの場合、メインの審査員はジェリージェリーカフェを含むピチカートデザインの代表・白坂さんです。数多くのボードゲームで遊んでいる、詳しい人物だとされています。
そうした人から評価されることは、ある意味お墨付きをもらうことに近いといいます。
Manaさんは、自然な口コミを狙うだけでなく、コンテストに応募して何度か賞を取り、その実績をもとに展開していくのがよいと話しています。
日本にはこれだけある、様々なコンペ
コンペはジェリコン以外にも、実は色々あります。Manaさんが挙げたのは、ゲームマーケットに出展した作品から優秀作を選ぶ「アークライト賞」です。優秀賞を取ると、アークライトから商品が発売されるケースもあるといいます。
国内には、ボードゲームジャパンという団体が行う「ボードゲームジャパンカップ」もあります。年1回開催で、収録時点で次回は第5回にあたるとのことです。
Manaさん自身も、作品「バーストオブマナ」が第2回で受賞したと話しています。チラシなどに受賞と書けることで、受賞作品なんだという声を多くもらえたそうです。
バーストオブマナはかなり助けられたなと思っております。
次に、Manaさんは国内外の賞をいくつか紹介しています。
- ゴールデンボックス賞:有志が集まりその年の最優秀賞を決める賞
- みさき工房杯:みさき工房が個人で行っているとみられるコンペ
- ボードゲーム楽市:名古屋で開催され、賞も活発なイベント
海外に目を向けると、宮野さんやボンバスターズが賞を取っており、世界的に有名な賞がたくさんあると紹介されています。なかなか取れないぶん、取った人たちは日本を誇る存在だとManaさんは話しています。
ボードゲーム楽市については、時期がゲームマーケットより先にあるため、そこで賞を取り、その冠をもとにゲームマーケットで爆発的に売れるケースもあったといいます。
Manaさんは、日本国内の賞レースは増えてきているものの、まだ足りていないと感じているそうです。特に、日本で賞を取れば海外的にも信頼が高まるような、世界に誇れる賞が増えてほしいと話しています。
初心者ほど臆せず応募したほうがいい理由
Manaさんは、大小さまざまな賞を一つ一つ着々と取っていくことが、口コミを広げる意味でも第三者のお墨付きを得る意味でも強いと話します。試遊で遊ぶ人を増やす活動と並行して、コンペに積極的に参加していくのがよいという考えです。
コンペは基本的に参加自体は無料で、手間もそれほどかからないとされています。だからこそ、ぜひ参加してほしいと呼びかけています。
一方で、Manaさん自身も最初はコンペに憧れがあり、すごい人たちがやっているものだと感じていたといいます。
私みたいなものが出していいのかなとか、それこそ受賞なんてするわけないなという思いもあって、一時期は応募自体を見送っていたんですね。
それでも、ある時から「出すだけ出してみよう」という感覚に変わっていったそうです。だから初めてゲームマーケットに出る人や、初めて自分のボードゲームを作った人も、臆せず積極的に出していくのが重要だとManaさんは話しています。
その背景には、制作者ならではの心理があります。自分の作品は面白いと思って作っているのに、一番下に見てしまうのも結局は自分だ、というのです。
しかし、第三者から見ると実はとても面白い、新しい、可能性があると評価をもらえることもあります。だからこそ、自信を持って作ったものはどんどんコンテストに応募したほうがいいというのが、この回のManaさんの結論です。
最後にManaさんは、今後も賞レースが日本国内で活発になり、世界に誇る賞レースが広がっていけば、楽しい未来が待っていると語りました。ジェリコンの結果は、追ってこの場で報告したいとのことです。
まとめ
自作ゲームがジェリコンの最終選考に残ったことをきっかけに、Manaさんが賞レースの意義を語った回です。賞は第三者からのお墨付きとして作品の信頼感を高め、口コミの広がりを後押しします。制作者ほど自分の作品を低く見がちだからこそ、臆せず応募することがすすめられていました。
- Manaさんの作品「鬼遊灯」がジェリコンのホラー部門で最終選考9作品に残った
- 賞は詳しく権威のある人からのお墨付きとなり、作品への信頼感と口コミの広がりを生む
- 国内にはアークライト賞、ボードゲームジャパンカップ、ボードゲーム楽市など多様なコンペがある
- コンペは基本無料で手間も少ないため、初心者ほど臆せず積極的に応募したほうがよい
- 一番自分の作品を低く見るのは自分。だからこそ第三者の評価を得る場に出す意味がある



