なぜ「52話」が一つの目標だったのか
この回のテーマは「ついに52話達成」です。番組を始めてから毎日配信を続け、この配信で52エピソードに到達したことへの達成感が語られています。
52という数字は一見中途半端に見えるかもしれませんが、話し手にとっては始めた当初から掲げていた目標でした。
ポッドキャストの配信ペースは、月1回や2週間に1回、頻度が高くても週1回というものが多く、毎日配信をしている人は稀だといいます。
そもそも毎日配信しているっていう人はなかなか稀だと思います。多くが月1回ですとか、2週間に1回ですとか、結構頻度が高かったとしても週1回だとか、そういったペースだと思うんですね。
52という数字は、週1回配信をしている人の1年分に相当します。毎日配信を続けて、ようやくそこに到達できたという位置づけです。
番組を始めてから52話までは、1ヶ月半ちょっとほどの期間でした。週1配信で1年続けるのも大変な中、それを短期間で達成できたことが、自信につながったと話されています。
不安だらけのスタートから「考察癖」がついた過程
始めた当初は、毎日続けられるのか、話し方はどうすればいいのか、話すネタはどうするのかと、不安がたくさんあったといいます。ボードゲームについて語れるだけの知見が自分にあるのかという迷いもありました。
それでも毎日発信を続けるうちに、ボードゲームに対する考え方がまとまっていき、自然と考察する癖がついてきたと話されています。頭の使い方や情報の見方が変わってきたといいます。
以前は、気になったことをX(旧Twitter)で発信するのが基本でした。ただ、自分の中から出てくる答えだけでは、いずれネタが切れてしまいます。実際に「何を話そう」とわからない日もあったといいます。
そこで、Xで他の人の投稿を見たときに「自分だったらどうするか」「これは難しいテーマだ」と考えるようになりました。読んで終わりにせず、自分なりの意見として咀嚼する癖がついてきたと語られています。
読んでふーんだけではなくて、必ず自分の中で咀嚼するというか、自分なりの意見も考える、そういう癖がついてきたなっていうところはありますね。
結果として、Xはボードゲームについて考えるきっかけの「お題」が転がっている場になったといいます。配信前にXを見て話題を確認し、自分の意見を考えたり、ゲームマーケットなどのイベントへの考察をまとめたりしながら続けてきたと話されています。
台本ガチガチから「いきなり録音」へ。話し方はどう変わったか
話し手は、最初に配信したものと比べて話し方が変わってきたと感じています。最初はガチガチで、しっかり喋ろうという意識が強かったといいます。
毎日話しているうちに、悪い緊張感は薄れてきたと語られています。頭が真っ白になったり、噛んだらどうしようという恐怖は減り、程よい緊張になったといいます。
いい緊張と良くない緊張ってあるじゃないですか。ただガチガチになってパフォーマンスが発揮できない、頭が真っ白になっちゃう、噛んじゃったらどうしようとか、そういったものはだいぶ薄れましたね。
準備の仕方も変わりました。最初はちゃんと台本を作り、読むように喋っていたといいます。ただ、生の声で意見を届けたいという思いから編集はしないと決めていました。
一方で、台本通りに喋れず噛んでしまったり、文章を読んでいるような喋り方になったりするのが、自分でも気持ち悪かったといいます。時間的にも台本を作り続けられず、準備はどんどん短くなっていきました。
最近では、話したいことを2、3行のメモにするだけ、あるいはタイトルだけで喋り始めることもあるといいます。噛んでもある程度は仕方ないと割り切っています。
ふんわりした状態から話し始めることで、話が横道にそれたり、そこで新たに思いついたりして、口に出すうちに考えが整理されていくといいます。事前に意見を考えていても、自分の言葉で話すことで思考がさらに深まると語られています。
毎日配信だからこそ得られた「積み重なる成長」
昔よりリラックスして配信できているという変化について、話し手はこれが毎日配信ゆえのものかもしれないと考えています。
月1回や週1回のペースだと、慣れは1年単位でしか進みません。毎日試行錯誤を繰り返し、自分に負荷をかけて成長するという感覚は、そのペースでは得られなかっただろうと話されています。
否が応にも慣れざるを得ない、毎日やるためには合理的にやらなきゃいけない、自分自身が変わらないと毎日配信なんて絶対できないみたいな、そんな感じになっておりました。
週1配信では、こうした方がいいと気づいたことも、次の配信までに忘れてしまいがちだといいます。うまく喋れた口慣らしも元に戻ってしまい、積み重なっていきにくいと話されています。
毎日配信では「昨日より今日、今日より明日」と改善が積み重なり、ネタが切れるからこそ外部の意見や知見を取り込み、自分の考えとして消化していくことを強制的に続けた52日間だったと振り返っています。
インプットするだけでなく、アウトプットし続けること、何かを世に放ち続けることが、自分の成長に強く影響すると実感したと語られています。
たくさん作ることでボードゲーム制作はどう変わるか
この「続ける」という考え方は、ボードゲーム作りにも通じると話されています。ポッドキャストで扱う知識や理論はゲーム作りと直接関係が薄いようにも見えますが、たくさん作ることの効用は共通するといいます。
渾身の1作を作り続けるのもよいものの、世に出す出さないに関わらず、とにかくたくさんゲームを作ること自体が、面白いゲームを生んだり、引き出しを増やしたり、制作時間の短縮につながると考えられています。
話し手は、ボツ作も含めるとものすごい数のゲームを作ってきたといいます。1日に2、3本できるときもあり、面白くないものや完成しきらないものも含めて、バンバン作り続けているそうです。
作り続けることで、要素を組み上げてルールにまとめたときに、足りないエッセンスやうまくいかない点に素早く気づけるようになったといいます。改善の方向も見えやすくなり、ゲームとして成り立たせるまでのスピードが上がっていると話されています。
その結果、テストプレイに持っていける数も増えてきたといいます。売れるか、遊んだ人が楽しいと思ってくれるかは別の話としつつ、「遊べる」レベルまで持っていく精度はかなり早くできるようになったと語られています。
大量に作る
ボツ作も含めてバンバン作り続ける
引き出しが増える
組み上げ方が上手くなり、足りない要素に素早く気づく
スピードが上がる
遊べるレベルまで持っていく精度と速さが高まる
こうした変化は、ボードゲームを作るスキルや「作者レベル」そのものの成長だと捉えられています。
依頼が来たときにも効いてくる「数を打つ」経験
続けていけば出せる作品数も増え、ヒットや面白さの真髄にたどり着ける可能性も高まると話されています。
さらに、今後もしボードゲーム制作の依頼が来た場合、つまり商業的なルールデザインの発注を受ける場面も想定されています。
その場合、自分の作りたいものとは別に、テーマやコンポーネント、IPが決まっているといった縛りの中で面白いゲームを作る必要が出てきます。普通に考えると難しい状況です。
それでも、とにかく作品をたくさん作る試行錯誤を繰り返していれば、こうした縛りのある依頼にも対応できるようになるのではないかと語られています。
面白さを高めるにはセンスが必要かとも思っていたものの、数を打てば成長していくと話し手は考えています。粘り強さや、途中でやめない力も身についたと振り返っています。
「やめようかな」と思いながら続けてきた理由
ここまで続ける中で、もうやめようかなと思ったことも何回かあったといいます。毎日発信して本当に意味があるのか、という迷いです。
一人で10分から、多いときは30分近く喋るため、その間はずっと独り言になります。寂しさや、意見をちゃんと聞いてもらえているのかという不安もあったと語られています。
自分みたいなものがこんなボードゲーム制作論みたいなものを語っていいのかだとか、大ヒットを飛ばしたみたいな作品もないですし、語る資格があるのかだとか、そういったものも思ったりとかもした時期もあります。
それでも、発信することが自分の高みになり、同じ立場や同じ考えの人の参考になるはずだという思いで続けてきたといいます。
どんな内容であれ参考になる人はいると考え、その時のレベルだからこそ感じている考えを残していきたいと話されています。続けていけば来年には同じテーマでも違う考えになっている可能性もあり、それ自体が記録として意味を持つといいます。
ボードゲームでどんなことを考えて活動を続けているのかを広く知ってもらいたいという思いも、番組を続ける理由に挙げられています。
目標は「100話」。天下取りへのステップ
「ボードゲームで天下を取る」という大きな目標に向けて、どうステップアップしていくのかを一緒に見てほしいと呼びかけています。
52話に到達しても、燃え尽き症候群にならず、これで終わりにしないよう続けていきたいと話されています。
次の目標として、いきなり100話まで行けたらと語られています。今の倍近くの数で途方もないと感じつつ、なんとか続けていきたいという意気込みが示されました。
次の目標は、いきなり100ぐらいまで行けたらいいなとは思うんですけども、結構本当に倍近くなので途方もないなと思いながら、なんとか続けていきたいなっていうふうに考えております。
まとめ
毎日配信で52話に到達した回では、続けることそのものがもたらす変化が語られました。話し方や思考の深まりだけでなく、たくさん作ることでボードゲーム制作の精度やスピードも上がるという実感が中心に置かれています。
- 52話は週1配信の1年分に相当し、毎日配信で短期間に到達できたことが自信になった
- Xの話題を「お題」として自分の意見を考える考察癖がつき、ネタ切れを乗り越えてきた
- 台本ガチガチから、メモやタイトルだけで話し始めるスタイルに変わり、口に出すことで思考が深まった
- ボツ作も含めてたくさん作ることで、引き出しが増え、遊べるレベルまで持っていく精度と速さが上がった
- 次の目標は100話。燃え尽きずに続け、ボードゲームで天下を取るという目標を掲げている






