なぜ月間330キロを目指すのか
高橋司さんは2016年9月29日の放送で、9月に取り組んだことによる変化を共有したいと切り出します。そのテーマはランニングです。
高橋さんは8月から毎日ランニングをするようにしていて、2ヶ月目となる9月は月間330キロを走る目標を立てていました。1日から月末までの走行距離を足し合わせて330キロにする、という目標です。
これは誰にでも当てはまるものではないから、ちょっと変わった、N1ぐらいな感じなんで参考にならないんだけど。
高橋さんによると、月間走行距離 ── 1ヶ月に走った距離の合計。ランナーが練習量の目安として使う代表的な指標で、多すぎると故障につながるという見方もありますはランニング界隈ではよくある測り方です。ただし、多いほうがいいという意見もあれば、怪我をしやすいので少なめに集中してやるべきだという意見もあり、賛否があるといいます。
そのうえで高橋さん自身は、スピードにはこだわらず距離に全振りする考え方をとっています。怪我を気にしていないわけではないものの、足作りのためにある程度の距離を踏み続けることを優先しているそうです。
一気に距離を伸ばすと怪我をするため、高橋さんは毎月10%ずつ増やす計画を立てています。8月は300キロ、9月は330キロと複利で増やしていくと、翌年1月には月間500キロに届く計算です。
月間500キロという数字には目的があります。高橋さんが挙げるランニングコミュニティ「マグロ実業」は、入団の最低ラインが月間500キロだといい、そこに入るために頑張っているのだと話しています。
速さではなく距離を追う理由
高橋さんは今のランニングで、速さはまったく気にしていないといいます。足を鍛えるために走ることに慣れること、そして距離だけを追うことに振り切っていて、目的はあくまで習慣化だと説明します。
9月の現在地は、放送当日の朝の段階で296.5キロでした。目標の330キロまで残り33.5キロで、残る2日間に朝と夜でそれぞれ約11キロずつ走れば達成できるところまで来ています。
高橋さんがこの回で本当に伝えたいのは、ランニングそのものの話ではなく、ランニングで意識が変わったという話です。その核にあるのが、走ることは結局「距離」だという気づきです。
速さはね、いや体調がとかさ。まあそれも言い訳かもしれないけど、お腹がいっぱいでとか、ちょっと体重がもう少し軽かったらとかあるかもしれない。
高橋さんにとって距離は、走る時間を作れるかどうかだけで決まる、非常にシンプルで行動しか伴わない指標です。月間走行距離に目標を振り切ると、完全に習慣化を体現しなければ達成できない、と話しています。
月末から逆算する思考は仕事にも使える
月間走行距離を追うことで高橋さんに起きた変化は、月末の目標から逆算して日々の数値目標を設定し、その日の目標を見据えて行動するようになったことです。日々の目標は状況に合わせて変えながら設定していくといいます。
月末の目標
月間330キロのようなゴールを決める
現在地の確認
今の累計距離と残りの距離を把握する
日々の目標設定
残りの日数から1日の数値を逆算し、状況に応じて変える
行動
その日の目標を見据えて走る
具体例として高橋さんは、残り33.5キロなら朝11キロ・夜11キロの二部練 ── 1日の練習を朝と夜など2回に分けて行うこと。ランナーの間では距離を稼ぐ方法としてよく使われますを2日やれば余裕だ、という判断を挙げます。飲み会が何日かあっても、それでもまだいけると見通せるようになったそうです。
高橋さんは、この逆算の考え方はいろいろな場面に応用できると話します。例として挙げるのは、本業である営業の売上目標です。
あと数百万足りないけれども、この企画とこの企画さえ押し込めればなんとか今月も達成できるなとか。
ここまで来てるから、残りは来月に回しても大丈夫かなとかね、そういうことが見えてくるわけですよね。
走行距離と同じように、営業の数字でも月末のゴールから逆算すれば、足りない分をどう埋めるか、あるいは余裕をどう使うかが見えてくる、というのが高橋さんの実感です。
習慣化を身につけるならランニングがいい?
高橋さんは、習慣化がいろいろなメディアで取り上げられるようになった一方で、「できそうでやらない」雰囲気があると指摘します。例として、英語学習やAI学習など、お金をかけても続かないものを挙げています。
そうした行動のクセを変えるのに一番いいのは、高橋さんの考えではランニングです。ランニングはフィジカルで叩き込まれるうえに、やった分だけ数字で残るからです。
マッチョな答えなんだけど、やるかやらないかと、あとやったら数字で残るから、もうとってもね、シンプルなんですよね。
やった分が数値化されることで、逆算思考ができるようになる。高橋さんは9月を振り返り、意識も行動も変わり、いろいろなチャレンジができたと話しています。
一方で、SNSでの発信だけは9月はほぼできておらず、改めて取り組まなければいけないと反省も口にしています。
それでも高橋さんは、習慣化のための行動のフィードバックをランニングから大いに得られ、それを実際に体現できている実感と自己効力感 ── 自分ならできるという感覚のこと。心理学者アルバート・バンデューラが提唱した概念で、行動の継続に影響するとされますに満ちていると語ります。9月はいい成果だったと、前向きに振り返っています。
習慣化はすごく一生使える武器になるので、どのツールを使って習慣化というスキルを得るのかっていうことがあると思うんだけども、私はランニングは結構おすすめだな。
高橋さんは、ランニングをしない人には「そんなの真似できない」と思える話かもしれないと認めつつ、試してみればわかってもらえるはずだとリスナーに呼びかけて放送を締めくくっています。
まとめ
高橋司さんは、月間走行距離という言い訳のきかない数字を追うランニングを通じて、習慣化と逆算思考を身につけたと振り返っています。その考え方は営業の売上目標にも応用でき、習慣化のスキルを得る手段としてランニングを勧めています。
- 8月から毎日走り、毎月10%ずつ距離を増やして9月は月間330キロを目指した
- 速さは体調などの言い訳がきくが、距離は「やるかやらないか」だけで決まる
- 月末の目標から逆算して日々の行動を決める思考は、営業の数字管理にも応用できる
- SNS発信は課題として残ったが、習慣化の実感と自己効力感を得られた月だった



