幼少期の移動距離は思考にどう効いてくるのか
この回のテーマは、幼少期の移動距離が大人になってからの思考にどう影響するか、という気づきの共有です。
サエキさんは、物理的に何キロメートル移動したかという定量的な経験値が、大人になってからの世界観や挑戦への心理的ハードルに比例的に影響していそうだと感じたと話します。
ただし、この仮説はまだ立証されたものではないと前置きしています。あくまで自分がふと思ったこととして語られています。
まあ何も立証してはないしされてもないと思うんですけど、まあ思ったよっていう話をしたいなと思います。
佐賀で育った少年にとっての「広い世界」
サエキさんは九州の佐賀県出身で、18歳まで佐賀県で育ちました。両親ともに佐賀県出身で、祖父母の家に行くときも佐賀県内を車で移動していたと振り返ります。
そのため新幹線に初めて乗ったのは中学校の修学旅行のとき、飛行機に初めて乗ったのは小学6年生ぐらいのときだったといいます。
活動範囲は主に佐賀県内で、鹿児島や熊本に行くこともそう頻繁ではなかったそうです。
その結果、九州というサイズ感でも広いという感覚があり、それゆえに日本も広く、世界はもっともっと広いという感覚がついたと語ります。
親がアメリカ人なら「アメリカは案外近い」になる
一方でサエキさんは、極端な例として、父親が日本人で母親がアメリカ人という家庭を挙げます。
そうした家庭では、母親の実家に帰るときにアメリカへ行くことになるため、幼少期から長距離のフライトが当たり前になると指摘します。
まあそれが当たり前になってくると、まあアメリカって案外近いよみたいな感覚にはやっぱ絶対なると思うんですよ。
同じ「実家に帰る」という行為でも、佐賀県内の車移動と、アメリカへのフライトとでは、育つ世界観がまったく変わるという対比です。
移動経験がつくる「頭の中の地図」
この気づきについて調べてみると、心理学に近い考え方があったとサエキさんは話します。
認知地図、メンタルマップと呼ばれる考え方で、人は頭の中に独自の空間イメージを持っているというものです。
その空間イメージは、自分が過去に移動した経験によって形成されるとされます。サエキさんは、まさに自分の仮説と同じだと感じたと話します。
で、それは自分が過去に移動した経験によって形成されるらしくて、もうほんとこれやんって思ったんですよ。
九州より関西のほうが「狭く」感じる理由
サエキさんは追加のエピソードとして、自分自身の移動の変化を語ります。
18歳まで佐賀県で育ち、大学の6年間は隣の福岡県で過ごしました。その後、24歳から就職して大阪に来て、10年強関西に住んでいるといいます。
関西圏は九州より電車網が発達している印象があり、大阪から京都、兵庫、奈良、和歌山、さらに一つまたいで三重県への移動も、ハードルを低くやれると話します。
そのため、関西は案外狭い、広くないという感覚があるといいます。実際の面積は九州のほうが大きいだろうと認めつつも、体感としては逆になっているという点が興味深いところです。
実際地図上で九州と関西の、こう面積がどんぐらい違うかは知らないですよ。
移動のしやすさが変われば、同じ地域でも「広い・狭い」の体感が変わる、という具体例です。
世界を広く感じる人ほど、一歩を踏み出しやすい
ここからサエキさんは、この移動の感覚が何につながるのかを語ります。
脳内の地図感覚、つまりメンタルマップが、大人になって新しい挑戦をしたいときや、何らか一歩踏み出したいときのハードルや、その一歩の歩幅にも影響しそうだといいます。
世界が広いともともと感覚的に思えている人は、その一歩を踏み出しやすいのではないか、という見立てです。
だって海外って別にすぐそこだよって思ってるんで、海外にもすぐ行けちゃうわけですよね。
もちろん金銭的な都合はあるとしつつ、あくまで心理的な話として、世界を近く感じられる人ほど挑戦をしやすそうだとまとめています。
「移動する人ほどうまくいく」という考え方
この話の途中で、サエキさんは以前読んだ本を思い出したと語ります。移動する人ほどうまくいくといった趣旨の本です。
その本で言及されていたのは、人は基本的に環境に左右される生き物だから、自分を成長させたいなら環境を変えましょう、という考え方だといいます。
環境を変える
自分を成長させたいなら、まず環境を変える
移動する
環境を変えるには、物理的に移動する必要がある
成長・うまくいく
環境が変われば人は成長し、結果としてうまくいく
このロジックをつなげると、移動する人ほど成長する、うまくいくという話になるとサエキさんは整理します。自分の仮説とまさに同じことだろうと受け止めています。
子どもにいろんな移動をさせたい、自分も動き続けたい
この気づきから、サエキさんは2人いる子どもにも、いろんな移動をさせるのが大事なのかもしれないと考えたと話します。
自宅は関西にあり、九州と北海道の間ぐらいの位置にいると表現しつつ、少なくとも日本の中ではいろいろな移動をさせたいといいます。
日本内ぐらいは少なくともこういろんな移動をさせるっていうのが、理屈じゃなくて感覚として、なんかこう、自分の世界を広く持つ要因になるんだろうなみたいなことを思った
一方で、大人になってからでも自発的に移動距離を稼いで経験値として積めば、世界観はいくらでも広げられるとも話します。
だからこそ自分自身も、常に移動する、自分の世界を広げるということを、生活の中で意識していけるといいと締めくくっています。
まとめ
幼少期にどれだけ移動したかが、大人になってからの世界観や挑戦のハードルに影響しているのではないか、という気づきを語った回でした。認知地図の考え方や「移動する人ほどうまくいく」という本の内容と重ねながら、移動の経験が思考の広さをつくるという仮説が展開されました。
- 幼少期の移動距離が、大人の世界観や挑戦への心理的ハードルに影響していそうだという仮説
- 佐賀で育つと世界を広く感じ、親がアメリカ人なら「アメリカは近い」と感じるという対比
- 移動経験が頭の中の空間イメージ(認知地図・メンタルマップ)をつくるという考え方
- 関西は電車網が発達していて、九州より面積が大きくても「狭い」と体感するという例
- 大人になってからでも自発的に移動を重ねれば、世界観は広げられるという締めくくり






